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ブルゴーニュ・ピノノワール❜17アンヌ・エ・エルヴェ・シゴーについて
ブルゴーニュ・ピノノワール2017について
このワインは、エノテカの大型割引(ブラック・フライデー?)が行われていた際に、30%割引で購入しました。以前から気になっていた生産者で、まだ飲んだことがなかったため、良い機会と思い、購入してエノテカのレンタル・セラーに預けていました。
この生産者は、シャンボール・ミュジニーとモレ・サン・ドニを中心に畑を持っており、ワイン評価誌でも高い評価を得るようになってきています。そういう意味では価格が上がる前の今の内に経験しておきたいところです。
まずはACブルゴーニュ・ルージュから味わい、美味しければ次はシャンボール・ミュジニーの村名を購入して、チャレンジするつもりです。
ブドウ栽培においては、92年から農薬や化学肥料を使用せず、コツコツと土壌改良を行い、また、グリーンハーベストを行うことで収量を制限してブドウの房の成熟度を上げています。これらの約30年に渡る取り組みが、美味しいワインへとつながっているに違いないと思うと、ますます抜栓するのが楽しみになるワインです。
ブルゴーニュの生産者アンヌ・エ・エルヴェ・シゴーについて
生産者の情報はエノテカオンラインから抜粋・要約しています。
アンヌ・エ・エルヴェ・シゴーについて
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
シャンボール・ミュジニーの村はずれに居を構え、1850年頃からワイン造りを行っているという歴史あるドメーヌ、アンヌ・エ・エルヴェ・シゴー。 伝統的なブルゴーニュの造り手です。1996年から海外で注目を集め始めているドメーヌ。シャンボール・ミュジニーとモレ・サン・ドニのプルミエ・クリュ、村名クリュのみの生産ですが、いずれも比較的お手頃な価格で手に入るお買い得銘柄と言えるでしょう。
1992年からは現当主のもと、果実自体の質を高めるために農薬の使用を止め、化学肥料も使わずに土壌を活性化。さらに、グリーンハーベストによる収穫量の制限など徹底した改革を行っていきました。 また、繊細さ、フィネスとエレガンスを持つシャンボール・ミュジニーのテロワールを生かすために、新樽の使用は非常に慎重で、無ろ過で瓶詰めしています。
1999年のシャンボール・ミュジニー・レ・サンティエはワイン・エンスージアスト誌にて90点を獲得する快挙を達成。その後、2017年ヴィンテージでは、ワイン・アドヴォケイト誌において実に3銘柄が90点以上を獲得しています。
彼らの畑には、ブルゴーニュの古くからのドメーヌらしく樹齢の高い樹が植えられています。例えば、レ・サンティエの畑の植樹は1947年。レ・フュエ、シャルム、レ・ノワロ、グロゼイユ、シャトロー、ボー・ブランに、小さな区画を保有しており、平均樹齢35年以上のブドウが植えられています。単一区画の高樹齢のブドウを使用することで、テロワールを反映した、果実の香りが華やかで、上品かつ優雅なスタイルへと変わっていきました。
よりエレガンスを増したスタイルに変化しています。特筆すべきは、その香り高さ。 この香りこそがシャンボール・ミュジニーのワインの素晴らしさであると考える味わいに派手さはないものの、優雅な佇まいで、飲む人の心を豊かにしてくれる染み渡る旨味が感じられます。
ブルゴーニュ・ピノノワール、アンヌ・エ・エルヴェ・シゴーの感想
グラスを見ると、透明度が高い。ややオレンジがかった美しい濃い赤色。
抜栓直後から瓶から香りがあふれ出す。ブルゴーニュらしい陰性のワインとすぐにわかる複雑で深みのある香り。その奥からフレッシュなチェリーなどの赤い果実やスパイスが香る。少し酸味を連想させる香り。
スワリングしていくと、チャーミングな赤い果実や、爽やかな林の空気感をイメージする。そして、スパイスの香り。
口に含むと、フレッシュなチェリーなどの赤系果実の味わい。ピュアな果実味を感じることができる。そこに、樽由来と思われる複雑な味わいがしてワインに奥行きを与えている。
酸味はやや強め、タンニンもそれなりにあり、少し渋味を感じる。
さらに、ワインが開いてくると、清涼感のあるハーブやスパイスの香りが印象に残る。味わいにも変化があり、甘味を伴うフレッシュな赤い果実が加わり、フレッシュでジューシーな果実味を感じる。多様なスパイスの味わい。酸味は抜栓直後より落ち着いている。
さらに開くと、甘味は控えめで、チャーミングなチェリーなどの赤い果実がまた現れてくる。酸味は落ち着いたまま。この段階も美味しい!樽香は少し馴染んで、程よい複雑性を生んでいる。
抜栓後3時間位がバランスが良くて最も美味しく感じる。
抜栓翌日、酸味は控えめで程よく、少したげ甘味を感じる。ジューシーな赤い果実の旨味を感じる。味わいに落ち着きがあり、バランスが良い。
抜栓初日の3時間後から翌日の美味しさが一番良かったと思います。2日目でもヘタることなく、ほぼ同じレベルの味わいでした。強いて言うなら2日目の方がより柔らかい感じの味わいかもしれません。
2日目には軽く2杯分残しておきましたが、正解でした。やはりブルゴーニュも時間をかけて少しずつワインを開かせて飲むと、変化があり面白いです。
あんな透明で繊細そうな液体がどうして24時間以上の酸化に耐えて、美味しさを維持、または発展させるのか、ほんとうに不思議な飲み物です。
このアンヌ・エ・エルヴェ・シゴーは生産者情報で記載したように1992年頃から土壌改良を行い、シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・サンティエ1999はワイン・エンスージアスト誌で90点の評価を受けたとのことです。そして、2017ヴィンテージはワイン・アドヴォケイト誌で93点を獲得しています。
次はシャンボール・ミュジニーの村名、いずれは1級のレ・サンティエを飲んでみたいと思わせる美味しいACブルゴーニュでした。この生産者のワインも注目して行きたいと思います。
ブルゴーニュ・ピノノワール、アンヌ・エ・エルヴェ・シゴーの基礎情報
・生産地:フランス>ブルゴーニュ
・葡萄品種:ピノノワール
・参考価格:3300円(30%割引セールの際に2300円で購入)
・栽培法:農薬・化学肥料不使用、グリーンハーベスト※
・インポーター:エノテカ
・購入先:エノテカ
・ショップへのリンク:
※グリーン・ハーベスト:未熟な状態の果房を収穫して間引きすることで、残った果房に栄養を蓄積させることができる。その結果、よく成熟し、風味が豊かなブドウを収穫することができる。
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同じ価格帯で、エノテカ取扱いのブルゴーニュ・ルージュで考えると、バロン・ダヴランが思い浮かびます。上品な甘味を持つジューシーな赤い果実を口に含んで、果実が弾けて味わいが口中に溢れるようなイメージです。最後は鼻腔に花と甘い果実の香りが長らく残ります。3000円前後。
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