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大阪(ワインイベント)

エノテカ生産者来日イベント参加、バローロのレナート・ラッティ

エノテカ大阪店(食べログ)の生産者来日イベントに妻と一緒に参加してきました。来日されたのはオーナー・ファミリーのピエトロ・ラッティ氏。テイスティングと並行して、気さくな語り口で、ワインについて様々な説明をしてくださりました。

なお、ティスティングはシャルドネ、ドルチェット、バルベラ各1種類、バローロ3種類(ヴィンテージ違い込み)の合計6種類です。

上記左が今回のイベントの告知です。エノテカさんのページからお借りしました。写真の上段右と下段右はエノテカ大阪店の外観です。

エノテカ生産者来日イベント バローロのレナート・ラッティ

レナート・ラッティについては、主催しているエノテカさんのWEBページから抜粋・要約しています。

エノテカ・オンライン「レナート・ラッティのページicon

iconバローロ5大産地の1つとして知られるラ・モッラ村に本拠地を構える家族経営のワイナリー。ワイナリーを設立したレナート・ラッティ氏は、あらゆるバローロ生産地域を調査した結果、単一のテロワールがそれぞれ異なった特徴を持っていることを発見し、1965年にマルチェナスコの単一畑で収穫されたブドウを使用して最初のワイン造りを行いました。レナート氏が生み出したバローロは、樽での熟成を短縮し、瓶での熟成をより長くしたエレガントで洗練された味わい。

また、同氏は、バローロ協同組合長、アスティ協同組合長としても活躍。ピエモンテやイタリア国内の原産地呼称(D.O.C.、D.O.C.G.)の制定にも関わる他、ピエモンテワインだけでなくイタリアワインの発展にも大きく貢献しました。今世紀のイタリアワインビジネスの中で最も重要な人物の1人に挙げられます。

中でも、クリュの概念の確立とヴィンテージ・チャートの導入、そしてピエモンテ地方独自の「アルベイサ・ボトル」の復活といった、同氏が残した3つの功績は、現在のバローロに大きな影響を与えています。

ワイナリーが位置するのは、バローロD.O.C.G.に認定されているラ・モッラ村のアヌンチャータ地区。バローロの中でも、東側の村が厳格でスパイシーな男性的バローロを生むのに対し、西側のラ・モッラ村はマグネシウムやマンガンが豊富に含まれる土壌。その地で造られるバローロは、香り高く優美で、エレガントな味わいが特徴です。

醸造に関しては、キュヴェに応じて、伝統的な木桶の発酵槽とモダンなロータリー・ファーメンター(回転発酵槽)を使い分け、熟成には大樽とフレンチオークバリックを使い分けるなど、伝統的な醸造技術に近代的な醸造技術を取り入れたワイン造りを行っています。こうして生み出されるワインは、エレガンス、フィネス、熟成ポテンシャルを備えた味わい。ラ・モッラ村のベンチマークとして世界的な評価を獲得しています。

エノテカ生産者来日イベント レナート・ラッティのピエトロ・ラッティ氏の説明(サマリー)

ピエモンテについて

2000m級のアルプスの山から、標高200から400mにあるブドウ畑に冷たい風が吹き込み、カビなどの病気を防いでくれる。また、冷たい風は、酸味を与え、料理に合うワインが造られる。

ブドウ品種について

ピエモンテはドルチェット、バルベラ、ネッビオーロのブドウ品種を主に造っている。単一のブドウ品種、単一畑で造られたブドウを使用することから、ブルゴーニュに似ている。それに対してトスカーナ州はブレンドすることからボルドーに似ている。

ピエモンテ州

・ブドウ品種:ドルチェット、バルベラ、ネッビオーロ

・単一の品種、単一の畑で造られている。

エチケットについて

エチケットの記載内容は、ブドウの品種と場所が書かれている。例えば、バルベラ・ダスティとエチケットに書かれていれば、ランゲ地方のアスティという場所のバルベラ種を使ったワインという意味になる。ちなみに、「ダ」は英語の「from」にあたる。

例外として、バローロはネッビオーロというブドウ品種で造られるが、エチケットにはブドウ品種でなくバローロが表記される。また、「バローロ・〇〇」の「〇〇」には畑の名前が入る。「〇〇」がないのは単一畑ではない。

バローロについて

バローロは、ランゲ地域内のアルバ地区内のバローロ村でもともと造られてきた。バローロという村名がワイン名になっている。現在バローロと呼ばれるワインは、バローロ村より広い地域で収穫されるブドウで造られており、下記地図内の全ての畑がバローロとなる。なお、バローロは西または南向きの斜面の畑でしか作られない。それ以外はドルチェットやバルベラが造られる。土壌は粘土質である。また、バローロはリリースまで4年かかる。

ピエトロ・ラッティの父親がバローロの畑ごとに名前をつけ、畑の特徴を現わした。そのため「シングルヴィンヤードの父」と呼ばれている。

なお、バルバレスコはアルバの街を挟んで15kmほどの距離にある。バルバレスコは、畑の面積がバローロの3分の1しかない。また土壌も天候も異なるので、異なるワインが出来る。

バローロの飲み頃

熟成の過程で味わいは変化するので、どの味わいが好みかで飲み頃が変わる。

ステップ1:10年頃まで。果実味が豊富でフローラルな味わい。

ステップ2

10年から20年位。熟成が進み、きのこやトリュフなどがフローラルさと果実味とに合わさる。食べ物はトリュフや熟成チーズが合う。

ステップ3

20〜40年とそれ以降。熟成香、土っぽさや大地を彷彿とさせる味わいに変わる。落ち葉、秋の恵みのトリュフやきのこのような熟成による味わいに変わる。果実味やフローラルさはなくなる。そして、その後ゆっくりと落ちていく。

ピエモンテ州は美食の宝庫

10月から11月はアルバ産の白トリュフが取れる時期で、熟成したバローロと合わせて是非飲んで欲しい。最高です!また、ピエモンテは美味しい食べ物がたくさんある。例えば、卵黄をたっぷり練りこんだ麺のタヤリン。夏場取れるヘーゼルナッツはチョコレートクリームのヌッテラの原料となります。その時期はあちこちでチョコレートの香りがする。

是非ピエモンテを訪れて欲しい。

こぼれ話

エノテカの廣瀬会長が自宅に試飲に来て、プライベート・セラーを見て「あれもこれも欲しい」と言って、私がイエスと言うまで言い続けるので、大切な個人コレクションから2004と2005年を提供することになりました。

バローロ・ロッケ05&04が今回提供されたいきさつを、笑いながら語っておられました。

上記写真は非売品のシャルドネ以外5品種です。下記はバローロ・マルチェナスコ。

エノテカ生産者来日イベント バローロのレナート・ラッティ 試飲したワイン

今回テイスティングできたワインは、白ワイン1種類、赤ワイン5種類の計6種類です。内バローロが2種類、さらに、バローロの1種類は04ヴィンテージ、05ヴィンテージの2ヴィンテージでした。

目玉は、04,05ヴィンテージのバローロ・ロッケです。

下記はテイスティングしたワイン一覧です。※リンク先はエノテカオンラインの各ワインの説明ページです。ご興味のある方はご覧ください。なお、テイスティングとヴィンテージは一致しないものもあります。

・ランゲ・シャルドネ・ブリガータ (白)(2018)

ランゲ・ドルチェット・コロンべ (赤)(2017)

バルベラ・ダルバ・バッタリオーネ (赤)(2017)

バローロ・マルチェナスコ (赤)(2015)

バローロ・ロッケ・デッラ・ヌンチャータ (赤)(2005&2004)

レナート・ラッティのランゲ・シャルドネ・ブリガータ2018

樽は使用していない。無濾過で滓はそのまま一緒に熟成させる。複雑性があるのはそのため。

ライム、レモン、グレープフルーツなどの柑橘系果実、ラ・フランスなどの南国果実、ハーブなど芳しい香り。味わいは、レモンなどの柑橘系果実、ハーブ、スパイス。複雑さがあり、濃厚な味わい。全体としては酸味が爽やかにしている。甘味と南国果実の要素は感じない。

価格:非売品

※右の写真の一番左がシャルドネ・ブリガータ

レナート・ラッティのランゲ・ドルチェット・コロンべ2017

ランゲ・ドルチェット・コロンべ / レナート・ラッティ

created by Rinker

酸味有り。軽やかで魚料理にあう。樽は使ってない。

フレッシュで密度がある。ブルーベリーなどの黒系果実、チェリー、少しだけストロベリーなどの赤系果実、スパイス、花の香り。芳しい香りがする。味わいはブルーベリーなどの黒系果実。若いのでタンニンはそれなりにある。

エノテカオンライン「ランゲ・ドルチェット・コロンべ」のページ

価格:2,800円

レナート・ラッティのバルベラ・ダルバ・バッタリオーネ2017

樽で9ケ月間熟成させることで、丸みを帯びる。メルローのような色合い。ジューシーで、タンニンは控えめ、トマトのような酸味があり、トマトソースとかによく合う。3〜5年位で飲みきりるのが良い。その後は一気にへたる。

チェリー、プラム、ブルーベリー、白い花、シナモン、スパイスなどの香り。味わいは、チェリーなどの赤系果実、スパイシー。タンニンは感じるが繊細。綺麗な酸味があり、ほど良い。

エノテカオンライン「バルベラ・ダルバ・バッタリオーネ」のページ

価格:3,000円

レナート・ラッティのバローロ・マルチェナスコ2015

飲み頃という意味では、まだスタートラインに立ったところ。これから、どんどん変化していく。樽で2年間熟成させることで複雑さが増す。渋みがあるので、脂身の多い肉と合わせると良く合う。この畑は2015年が50年目にあたり、特別なエチケットとなっている。

甘くエレガントな素晴らし香り。甘いストロベリー、甘い花の香り。微かにオレンジ、そしてスパイス。味わいは、プラム、チェリー、フランボワーズなど。酸味はあるが穏やか。非常にエレガントでタンニンはスムーズ。

エノテカオンライン「バローロ・マルチェナスコ」のページ

価格:7,000円

 

レナート・ラッティのバローロ・ロッケ・デッラ・ヌンチャータ2005

ワイン名のロッケは急斜面を意味する。長い年月の間、雨で土壌が少しずつ流れて現在のような土壌となった。バローロの中でも最高峰のワインである。2005ヴィンテージは04に比べて酸味があり、フレッシュで華やかな味わい。

バラの香り、甘い香り、非常にエレガント。味わうと香り程甘くはないが、エレガントな甘味がある。味わいも非常にエレガントで、うっとりします(写真撮り忘れ。飲むのに必死!)

エノテカオンライン「バローロ・ロッケ・デッラ・ヌンチャータ」のページ

価格:22,000円

レナート・ラッティのバローロ・ロッケ・デッラ・ヌンチャータ2004

2004ヴィンテージは05に比べてボリュームがある。ロッケは5000本/haのみの生産量。毎年天気が違うので、ヴィンテージが違うと異なるワインとなり、同じワインはできない。

04ヴィンテージも素晴らしい甘いエレガントな香りがグラスから溢れている。05ヴィンテージより多様で複雑、かつ、非常にエレガントな香りがする。色合いは透き通る薄いオレンジ色をしているが、口に含むと繊細なタンニンが豊富にあり、また、しっかりとした味わいがある。チェリー、フランボワーズなど熟した赤い果実、プルーンなど。甘さは香りのように強くはないが、エレガントな甘みがある。少し酸味もある。非常にエレガントな香りと味わい。しかも、まだまだ熟成しそう(写真撮り忘れ。香りに幻惑されて…)

エノテカオンライン「バローロ・ロッケ・デッラ・ヌンチャータ」のページ

価格:22,000円

エノテカ生産者来日イベント バローロのレナート・ラッティのテイスティング全般

イタリアの造るシャルドネのポテンシャルの高さに改めて気付かされました。意外にも南国果実の味わいはあまり感じ無かったのですが、味わいに深味があり、非常に面白いワインにでした。

ドルチェットとバルベラはデイリーに食中酒として飲むには、フレッシュで飲みやすく、ぴったりのワインです。特にバルベラはドルチェットよりもエレガントな要素を感じたので、1度ボトルを買ってしっかりと味わってみたいワインです。

レナート・ラッティのバローロは全てに共通して、注がれたグラスから、うっとりするような上品な甘い香りが溢れていました。いずれもエレガントな香りと味わいで、非常に素晴らしかったです。

05と04ヴィンテージのバローロ・ロッケはプライベート・コレクションの蔵出しであるため、非常に優れたヴィンテージなのではないかと思います。そういった経緯もあるので、今後は買えないかもしれません。

価格は一緒に売っていた他のヴィンテージより明らかに高価でした。しかし、15年という年月と希少性から、イベント終了後、特に05ヴィンテージはあっという間に売り切れていたように見えました。

現実的な購入価格帯としてはバローロ・マルチェナスコ2015ヴィンテージですが、まだ若いにも関わらず、かなりエレガントで非常に美味しかったです。

この価格帯(7,000円)でこの味わいなら、3本買って、10年後、20年後、30年後に1本ずつ抜栓したい!という妄想にかられました。

バローロ・ロッケの1本22,000円とマルチェナスコの3本21,000円が近い金額です。結局、お財布事情で今回はどちらも手が出せすじまいでした。※

また、いつかピエモンテに行って、ピエモンテの郷土料理とともにバローロをお値打ちに飲みたいなぁという妄想にもかられました。実現したいですね。

※後日談

やはり諦めきれず、2013、2015ヴィンテージのバローロ・ロッケを1本ずつ購入しました。定価ですと、税込15,000円位/本です。いろいろ駆使して、なんとか半額位で今回は買えました。

しかし、飲み頃をどこに設定するか? 仮にヴィンテージの15年後(今回テイスティングしたバローロ・ロッケと同じ年数経過位)としても、2028,2030年となり、気の遠くなる未来です。

マネーがあれば、この時間と保管期間のコストを買うということになるんでしょうね。庶民は気長に待つとします。

※さらに後日談

バローロ・マルチェナスコの2006ヴィンテージを追加購入。ロッケよりまだ値段が安いマルチェナスコのある程度熟成が進んだものを購入しました。これならもう少しセラーで寝かせれば飲み頃が見えてくるというイメージです。

エノテカ生産者来日イベント バローロのレナート・ラッティの来日イベントの情報等

・参加費:3,780円/人。(無料チケットがあったので、チケットで2名とも参加)

・場所:エノテカ大阪店内のショップスペース

・日時:2019年9月15日(日)13:30~15:00

・下記はエノテカオンラインのページに飛びます。なお、テイスティングとヴィンテージは一致しないものもあります。シャルドネは非売品です。

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