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山梨のグレイスワイン グレイス甲州・鳥居畑2017
グレイスワインは、「グレイス・シャルドネ」(本ブログの他の記事)を以前紹介しています。このシャルドネはブルゴーニュ・ブランを彷彿とさせる素晴らしいワインでした。
日本のシャルドネのクオリティの高さにびっくりしました。
その生産者の日本固有品種の甲州です。
この「グレイス甲州 鳥居平畑」は山梨県の勝沼地区の「特急格付畑」ともいわれる鳥居平畑100%で造られたワインです。
また、優れた単一畑のブドウであることに加えて、シュール・リー製法(※)を採用して造られています。
恐らく研究に研究を重ねて、甲州に合う製法の1つを見つけたんだろうと思います。
美味しいワインを造りだしている本当に素晴らしい生産者だと思います。今や大ファンです。
ちなみに、同じ生産者の「グレイスグリド甲州2018」もセラーインして待機中です。近いうちに抜栓予定です。こちらも楽しみです!
グレイス甲州鳥居平畑の生産者:グレイスワイン(中央葡萄酒)
グレイスワインについての説明です。購入先のエノテカさんの解説を抜粋・要約しています。
グレイスワイン(中央葡萄酒):「日本の伝統品種、甲州種に熱心に取り組むワイナリー。日本ワイン発祥の地、山梨県勝沼町に1923年に創業し、甲州ワインの品質の向上、そして日本の代表品種としての「甲州」を世界へと広めることを目標に、ワイン造りを行っています。同地は水はけの良い砂質土壌が広く分布した扇状地で、中でも鳥居平や菱山に代表される山路地域では、より凝縮感のあるブドウが産出されています。
ワインの香りや味わいはブドウが決定づけると確信し、 創業以来、ブドウ栽培に最も力を注いでいる。1990年以降、欧州系ブドウの垣根式栽培を導入している。ナチュラルなワイン造りを信条としてており、甲州種ならではのクリーンな味わいと旨みを引き出すことに成功。
手掛けられるワインは幾度も日本の航空会社に採用され、国産ワインコンクールや世界最大のワインコンクールDecanter World Wine Awardsを始め、数々のコンクールで受賞されており、国内外から高い評価を受けています。」
以下、シュール・リーと滓引きの説明です。「日本ソムリエ協会 教本」からの引用です。
※シュール・リー:ロワール地方で採用されている特殊な作業で、発酵後、ワインを滓引き(※)しないでそのまま発酵槽の中に放置し年を越させ、翌4~5月ころに滓の上にあるワインの上澄みだけを取り出し瓶詰を行う。このようなワインをシュル・リー(滓の上の意)といい、若々しく爽やかでフルーティなワインとなる。
なお、一般的には滓引きを行います。滓引きについては下記を参照ください。私が以前飲んだロワール・ワインも滓引きをしていず、シュール・リーがワイン名に含まれていたものがありました。また、あまり意識していなかったからかもしれませんが。最近はロワール以外でもシュール・リーはよく見かけるような気がします。しかし、滓引きせず、シュール・リーで製造すると、雑味がでるのではないかと素人ながらに思います。ということは、それを回避して、旨味にする技術や手間が必要なのではないかなぁと思います。
※滓引き(スーティラージュ=ラッキング):発酵が終わったばかりのワインは、澱と呼ばれる浮遊物によって濁っている。澱はブドウ由来のペクチン、ポリフェノール、酒石、蛋白質、さらに酵母菌体などの混合物である。澱は沈殿するので、これを取り除くため別の容器へ移し替える。この操作を滓引きといい、貯蔵・熟成中に数回行う。
いずれも下記書籍からの引用です。私が持っているのは古くて2014版です。
山梨のグレイスワイン グレイス甲州 鳥居平畑の感想
艶のある淡いイエロー。
ゆずなどの優しい柑橘系、りんご、ハーブの香り。
口に含むと、蜜がいっぱいのりんごなど、味わい深く、サッパリとした系の果実、胡椒などのスパイスやハーブなどが加わり、全体としては膨よかな味わい、ミネラルをしっかりと感じる。
昔飲んだ甲州は味わいが非常に繊細で、酸味もほとんどなく、非常に上品な日本料理にも合わせられる感じでした。
この甲州は全く印象が異なります。南国果実ほど濃厚ではないですが、それに近いほどの味の厚みがあり、まったり感があります。
それでいてサッパリとしています。香りは多彩で、その中で特に、ゆずやすだちのような優しい柑橘類、まさに日本の柑橘類のような雰囲気があります。
飲みごたえのあるボリューミーな白という印象でした。
しかも日本料理と喧嘩するようなボリューミーさともまた違い、しっかりと寄り添うと思います。
甲州品種って、すごい美味しい品種なんだと感じた一本でした。
山梨のグレイスワイン グレイス甲州 鳥居平畑の基礎情報
・ワイン名:グレイス甲州 鳥居平畑
・生産者:グレイスワイン(中央葡萄酒)(公式ページはこちら)
・生産地:日本>山梨県>勝沼町>鳥居平地区
・葡萄品種:甲州
・製法:シュール・リー製法
・参考価格:3500円台
・購入先:エノテカオンライン(公式ページはこちら)
山梨のグレイスワイン関連のおすすめ記事
同じ生産者の甲州とシャルドネ。
今回の甲州とは違った味わいでめっちゃ美味しいです。
シャルドネは価格が上がりますが、その価値は充分すぎる位あります。
ちなみにシャルドネは下記記事のタイトルどおりブルゴーニュのワインと感じる程で非常に美味しいです。
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