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ボルドーの古酒 シャトー・マルジョス・ブラン2009
これは、妻が沖縄のコートドール沖映通り店(食べログ)のワイン・バーでグラスで飲み、非常に気に入り、そのバーの下のワイン・ショップでボトルを購入してセラーイン。そして、今回抜栓して一緒に飲みました。
このお店は私も沖縄に行った際は、良く立ち寄るバーとショップです。1階がワインバーで、いいワインがグラスで飲めます。チョイスも面白いし、高価なワインもグラスで出してくれるので、お勧めです。しかも14時から営業しています。
地下1階はワイン・ショップで、こちらも良いワインが結構揃っています。1階のバーへの持ち込みも可能です。
今回はマルジョス・ブランの2009ヴィンテージです。3000円弱で購入でき、ボルドー・ブランの10年古酒を飲む機会も今まであまりなかったので、非常に勉強になりました。その後、2015ヴィンテージが売っていたので購入していただきましたが、10年熟成による香りや味の深味・複雑さは比べ物になりませんでした。若い方も美味しいのですが、別物として飲んだ方がより美味しさを味わえると思います。飲み方も2009ヴィンテージはやや冷やす程度か室温でもいいくらいです。2015ヴィンテージはある程度冷やした方が美味しいと思います。
今後も機会があれば、こういったオールド・ヴィンテージとリリース直後とを飲み比べてみたいと思います。
生産者のシャトー・マルジョスについて
なお、生産者の情報はエノテカさんのページからに抜粋・要約しています。
名門リュルトン家の一族、ピエール・リュルトン氏がアントル・ドゥ・メール地区に所有するプティ・シャトーです。
所有するシャトーの畑の面積は1000haにも及び、親戚一同がワインに関連した仕事に携わっているというボルドー屈指の名家、リュルトン家。当主ピエール・リュルトン氏は、サン・テミリオンのクロ・フルテで研鑽を積み、34歳という若さで同じくサン・テミリオンのトップシャトーとして名高いシュヴァル・ブランの総支配人に就任した人物です。
2004年からはソーテルヌの最高峰シャトー・ディケムの総支配人にも就任し、
ボルドー最高峰の2つのシャトーを社長兼ワインメーカーとして統括する最も有能なワインメーカーのひとりとして知られています。(略)
ボルドーの取引において「キュヴェ・ピエール・リュルトン」の名で呼ばれることが多いシャトー・マルジョスは、1990年に僅か12haの畑からスタートしました。その後、父親から34haの新たな土地を譲り受けるなどして畑を拡大。同時にワインの醸造施設の大幅な改修やセラーの新設などにも取り組み、クオリティを上げ続ています。
ボルドーのマルジョス・ブランの古酒 ワインの感想
白い花、酸味の少ない柑橘系果実、控えめなシトラス、そして、熟成によるものか、独特な複雑な香りがする。グラスから香りを嗅ぎ続けていても飽きない複雑さがある。口に含むと、熟成のため酸味は皆無、舌触りは非常に滑らか、若干のとろみがある。熟したオレンジやライムなどの要素を持つ、酸味は無いが深味のある味わいがする果実、苦みのある蜂蜜の独特な甘味など様々な要素が複雑に加わっている。
酸味はないため、フレッシュさやスッキリさは無いです。また、ソーヴィニヨン・ブランのような青っぽさがあまりなく、これがほんとにソーヴィニヨン・ブラン?と感じます。恐らく熟成による効果でしょうか。この複雑な香りや味わいをもっと表現できると良いのですが、如何せん修行不足で表現しきれず残念です。とにかく非常に美味しかったです。
10年を超える熟成したボルドーの白ワインを恐らく初めて飲んだため、ソーヴィニヨン・ブランの熟成による複雑さに初めて接したと思います。非常に複雑で味や香りに深みがあり、こんな面白いワインがあるんだと感じた1本でした。私が触れたのはほんの一端で、まだまだワインの深淵は遠い先にありそうです。人生の楽しみが増えて嬉しい限りです。
ボルドーのマルジョス・ブランの古酒 ワインの基礎情報
1 生産地:フランス > ボルドー > アントル・ドュ・メール
2 葡萄品種:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル
3 参考価格:3000円弱
4 購入先:コートドール沖映通り店(地下1階)
下記リンクはワイン・バー(1階)(兼ワイン・ショップ(地下1階))。
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