今回は『 Cave de ワイン県やまなし』(東京中央区)を訪問した際のレポートです。
東京駅の八重洲側から程近い、便利な場所にある山梨県産ワインのワインショップとレストランが併設されたお店です。
日本ワインの銘醸地である山梨県だから豊富なワインのラインナップがあり、実現できるお店だと思います。
豊富な山梨ワインと、ペアリングを楽しめる料理が用意されています。
しかも非常にリーズナブルに楽しむことができます。
本記事では、下記内容について記載しています。
・『 Cave de ワイン県やまなし』のサマリー
・『 Cave de ワイン県やまなし』オーダーしたワインと料理
・『 Cave de ワイン県やまなし』まとめ
・『 Cave de ワイン県やまなし』の基礎情報
本ページにはプロモーションが含まれてい
また、お酒に関する情報が含まれているため、20歳以上の方を対象としています。
目次
『 Cave de ワイン県やまなし』山梨ワインと美食を! サマリー
『 Cave de ワイン県やまなし』(東京中央区)は、JR東京駅の八重洲口側から徒歩5分ほどの便利な立地にあります。
同ショップでは、山梨県産ワインや同県の名産品をショップで販売しています。
今回は『 Cave de ワイン県やまなし』のレストランを訪問してきました。
ソムリエ兼ワイン県副知事の田崎真也氏が監修、同氏が代表を務めるサンディール株式会社が運営をしています。
山梨県産ワインばかり約30種類がグラスで、非常にリーズナブルに飲むことができます。
また、ソムリエが料理に合わせてワインをチョイスしてくれるペアリングコース(6種類)も用意されていて、コースの料理と合わせるにはピッタリです。
しかもペアリングコースは6種類 420ml で 3500円、6種類 720ml で 5800円の2コースが用意されていて、いずれも非常にお値打ちです。
グラスワイン 約30種類
・60ml/glass:330円~1000円
・120ml/glass: 550円~1900円
ソムリエが厳選!お得なペアリングコース 6種類
・420ml 3500円 ※スパークリング120ml/glass、他は60ml/glass
・720ml 5800円 ※120ml/glass
今回このペアリングコースと、『やまなしスペシャリテコース 厳選食材による シェフおまかせコース』をオーダーしましたが、美味しく、非常に楽しめたので、おすすめです!
詳細は感想と共に次章に掲載しています。
『 Cave de ワイン県やまなし』(東京中央区)公式ページ(こちら)から抜粋・引用しています。
ソムリエ 田崎真也氏によるイベントも開催 | Cave de ワイン県やまなしは、ワイン県副知事であり、ソムリエの田崎真也氏が監修し、運営は同氏が代表を務める株式会社サンディールが行っている。
同氏による解説のもと、山梨県産食材と山梨県産ワイン・他飲料とのペアリングを楽しむことができるイベントも開催。 |
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レストラン 料理 | 山梨県産食材を使った創作料理を愉しめるレストラン。
山梨県と姉妹都市の四川省、ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ州のソーヌ・エ・ロワール県、甲州市の姉妹都市のフランス、ブルゴーニュのボーヌ市などに伝わる伝統料理のテイストを取り込んだ「やまなしCuisine」を提供。 |
レストラン グラスワイン | グラスワイン1 杯より注文可能で、ひとり呑み、ちょい呑みにもおすすめ。
山梨県産ワインをグラスで約30種類を、330円/60mlから楽しむことができる。 併設のワインショップで購入したワイン等の持ち込みも可(持ち込み料:1,000円/本) |
ワインショップ | クラッシックなワインセラーをイメージしたショップには、県産のワイン・日本酒など300 種類以上を展示販売。
ワインに合うおつまみや調味料、山梨の名産品(旬の果物、信玄餅、ほうとうなど)も販売。 |
アクセス/アドレス | 東京メトロ 銀座線・東西線 日本橋駅B0・B3出口より各徒歩1分・3分。
JR各線・東京メトロ丸の内線 東京駅八重洲側より徒歩5分。 東京都中央区日本橋2-3-4 日本橋プラザビル1F |
『 Cave de ワイン県やまなし』(東京中央区)でオーダーしたワインと料理
本章では『 Cave de ワイン県やまなし』(東京中央区)でオーダーしたワインと料理を、簡単な感想と共に紹介しています。
まず料理は、3日前までに予約が必要な『やまなしスペシャリテコース』(6品+デザート。7800円)をオーダーしています。
同コースは「厳選素材によるシェフおまかせコース♪ ワンランク上のお料理が愉しめます。」ということでしたので、オーダーしています。
そして、ワインは『ソムリエが厳選!お得なペアリングコース』(6杯 計420ml。3500円)をオーダーしています。
料理に合わせて、ソムリエがペアリングしてくれます。
なお、1人1本位飲まれる方は、同ペアリングコースで6杯 720ml(5800円)も選択できます。
下記は『やまなしスペシャリテコース』のメニューです。
『やまなしスペシャリテコース』
~厳選食材によるシェフおまかせコース~
・アミューズ:ワカサギのフリット
・冷前菜:富士の介サーモンの低温調理
・冷前菜:ダチョウのカルパッチョ仕立て
・温前菜:ニジマスのスモーク ブールノワゼットソース カボチャのニョッキ添え
・温前菜:鹿肉のラグーソース タリアテッレ
・メイン:ワインビーフ リブロースのロースト 赤ワインソース
・デザート:カヌレ ラムレーズンアイス添え
そして、オーダーした『ソムリエが厳選!お得なペアリングコスース』は…。
1杯目のスパークリングは120ml で、他5杯は 60mlずつです。
なお、今回は料理と山梨ワインのペアリングが美味しくてワインがすすみ、追加でグラスワイン赤をソムリエールに相談してオーダーしています。
そして、最近、シェリーや甘いワインにもハマっている妻が、デザートに合わせて酒精強化ワインをオーダーしています。
下記一覧はペアリングコース6杯、その後、追加したグラスワインです。
「ソムリエが厳選!お得なペアリングコース」6杯 420ml
・酵母の泡/マンズワイン
・クリュ・ニシノ ソーヴィニヨンブラン2023 / 駒園ヴィンヤード
・甲州 黒駒2021 オレンジワイン / ユイット・ヴィンヤード・ミサカ
・エステート・シャルドネ2020 / シャトー酒折
・牧丘ヤマソービニオン / モンデ酒造
・樽熟成 勝沼ビジュノワール2021 / 東夢ワイナリー
・追加してオーダーしたワイン
・メルロ 樽熟成 / 三養酒造
・周五郎 / 中央葡萄酒 グレイス
※ペアリングコースは6杯 720ml (120ml×6杯)も選択できます。
酵母の泡 / マンズワイン
ドライな甲州ですが、ほんのり甘くて、柑橘類も感じる爽やかさ!
生産地 | 山梨県 |
ブドウ品種 | 甲州 |
栽培・醸造法 | 酵母の泡シリーズは、日本固有品種のぶどうの個性を楽しめる本格的なスパークリングワインです。
国内では数少ない「シャルマ方式」を採用し、二次発酵の後、一定期間ゆっくりと時間をかけて育成を行うことにより、繊細できめ細かい泡と豊かな香り、クリーンでフレッシュな味わいを実現しています。 |
香りや味わい | 透明感のある色調、グレープフルーツやミカンなどの柑橘類に白桃や梨の香り、程良い甘さとエレガントな泡で心地よく飲みすすめられます。
鶏のから揚げなどの揚げ物や、少し甘味のある野菜の煮物などに合います。 |
生産者について | 「マンズワインは山梨県と長野県にそれぞれ、自社所有畑、自社管理畑、契約栽培畑を持っています。
日本の風土の中でより良いぶどうを作るために徹底調査をして選んだ栽培適地で、栽培技術の改革を重ね、プレミアムワインとなるぶどうについては厳しい収量制限、収穫後にはさらに厳しい選果も行っています。 こうして大切に育てたぶどうのポテンシャルを最大限に引き出すために、醸造技術の研究も重ねてきました。優れた設備の導入、徹底した温度管理、そして「できることはすべてやる」。 そこで働くすべての人が、自分たちのワイン造りに誇りを持ち、いつどんな局面でも、より良い品質のワインを造ろうとするマンズワインを目指します。」 (マンズワイン公式ページから抜粋・引用。こちら) |
・アミューズ:ワカサギのフリット
ワカサギの食感と旨味に、プチプチの魚卵がアクセントを与えてくれます。
ワカサギの苦味も美味しい!
マスカルポーネチーズのフルーティでクリーミーな美味しさが控えめに感じられ、ワカサギの苦味とよく合います。
ワインと合わせると、ワインのドライでスッキリした柑橘類のフルーティさと、ワカサギの苦味とよく合います。
美味しいです!
アミューズからペアリングを楽しませてくれます。
クリュ・ニシノ ソーヴィニヨンブラン2023 / 駒園ヴィンヤード
非常に良い香りです。
ほっこりとした洋梨のフルーティさ、バニラのような甘やかとスッキリさのある独特な芳しい香りです。
口に含むと、洋梨、ハーブ、ピール、蜜のあるリンゴなどの味わい。
苦味があり、瑞々しく、しかも、スッキリとしていて、フルーティです。
美味しい!
一味違うソーヴィニヨンブランです
生産地 | 山梨県>南アルプス市>西野>西野園場(甲州市とは甲府盆地を挟んで反対側に位置する富士川西岸) |
ブドウ品種 | ソーヴィニヨンブラン |
栽培・醸造法 | 2017年開園の新規圃場。標高280m。栽培面積70a。 |
生産者について | 五味果汁工業株式会社として甲州市塩山藤木に1952年創業。
五味葡萄酒株式会社を経て2019年に駒園ヴィンヤード株式会社へ社名を変更し現在に至る。 ぶどう栽培はビオロジック(有機農法)を実践し、雑草早生により土壌環境を最良の状態に保持し、圃場ごとの自然環境に適応したバランスの良いぶどう樹を育て、その生命力を高めることで凝縮感の高い美味しいブドウを栽培しています。 ワイン醸造はニュートラルな酵母を統一使用することでぶどうの個性を活かしています。 (駒園ヴィンヤード公式ページから抜粋・引用。⇒こちら) |
・冷前菜:富士の介サーモンの低温調理
スモーキーな良い香りがします。
非常に分厚い切り身ですが、低温調理によると思われる独特な柔らかい食感があります。
スモーキーなハムのような旨味が感じられます。
ソースを付けてると、素直に味わいが変化して、二度楽しませてくれます。
しっかりとした酸味のピクルスも味わいの変化と箸休めに貢献してくれます。
そして、合わせたソーヴィニヨンブランとは、綺麗に調和しています。
美味しいです!
甲州 黒駒2021 オレンジワイン / ユイット・ヴィンヤード・ミサカ
ヨーグルト、リキュール、バニラビーンズなどの香りを感じ、しっかりとしたアルコール感があり、スウィーティな香りです。
非常に芳醇な香りです。
口に含むと、ヨーグルト、フルーツリキュール、少しヨモギ?または薬草のリキュール、りんごや柑橘類、醸した感のある味わい。
オレンジワインらしく独特な醸した感があり、美味しいです!
生産地 | 山梨県>笛吹市>御坂町 |
ブドウ品種 | 甲州 |
栽培・醸造法 | 笛吹市御坂町黒駒地区は、金川の清流と砂質土壌の水はけの良い肥沃な地域。
その中で園地を設定し、着色の良い高品質な甲州ぶどうを果皮ごと発酵させフレンチオークの樽にて熟成させました。 |
生産者について | 恵まれた肥沃な大地である山梨県笛吹市御坂町の、八代、御坂、一宮、石和、境川、中道、豊富、芦川の8つの地域で栽培されたブドウ100%を使用して、御坂町で醸造している。
(ユイット・ヴィンヤード・ミサカ( 8vin-yard MISAKA )公式ページを参照。⇒こちら) |
・冷前菜:ダチョウのカルパッチョ仕立て
ダチョウは柔らかい食感で、チーズと相性がピッタリです。
噛むほどに、鴨のような旨味が現れてくる。
やや濃厚な味わいですが、クセはなく、美味しい!
ワインと合わせると、しっかりとしたダチョウの味わいに負けず、ワインもダチョウのカルパッチョも、それぞれの美味しさを楽しめます。
エステート・シャルドネ2020 / シャトー酒折
洋梨、パッションフルーツ、優しい緑の柑橘類、ナッツなどの非常にフルーティな香り。
口に含むと、洋梨、やや酸味のある柑橘類、パッションフルーツなどの味わい。
樽がしっかりと効いているタイプではなく、程良く効かせています。
そのため、フルーティさがしっかりと楽しめつつ、ほっこりしたまろやかな口当たりと、深味のある味わいを与えてくれています。
生産地 | 山梨県>自社農園と契約農家 |
ブドウ品種 | シャルドネ |
栽培・醸造法 | しっかりした樽感のあるシャルドネ。 自社圃場で収穫したシャルドネを中心に、樽とステンレスタンクで発酵後、7~10カ月間しっかり樽熟成(2020vtは16ヶ月樽熟成)酸と樽のバランスが絶妙な1本。抜栓してからの変化だけでなく、今後の瓶熟成にも期待できるワインです。 |
香りや味わい | 色調は輝きのあるイエロー。トップの香りは樽由来の蜜蝋の香りとマンダリンオレンジの香り、マンゴーやパッションフルーツなどのトロピカルフルーツの香りを穏やかに感じられます。
また、熟成が進むにつれてハチミツ等の香りも出てくると思われます。 口に含むと口当たりはオイリー感もありまろやかで、酸味は穏やかです。 樽の風味もそれほど強く感じることはなく、熟したトロピカルフルーツのジューシーな味わいがあり、そのまま余韻が続きます。 |
生産者について | 1991年5月、日本を代表するワインの産地である山梨県の甲府市を一望できる風光明媚な酒折の地に現在のワイナリーを設立しました。
グループ会社である木下インターナショナル株式会社の海外メーカーとのネットワークにより、常に海外のワイン製造技術に関する最新の情報を得て、各国から導入した設備を使用し、甲州、マスカット・ベリーAなど日本固有の葡萄品種を中心とした日本ワインを醸造しています。 また、ワイナリーでは、梅酒・柚子酒などのリキュールも製造しています。 (シャトー酒折公式ページから引用。⇒こちら) |
・温前菜:ニジマスのスモーク ブールノワゼットソース カボチャのニョッキ添え
ニジマスの表面の香ばしさと、しっかりとした味わいがよく合います。
ニジマスは臭みがなく、うまく美味しさが引き出されています。
しっかりとした歯応えの厚みのあるニョッキと、カボチャがまろやかで優しい味わいです。
ワインと合わせると、ワインのフルーティさが健在で美味しく、ニジマスの美味しさも味わえます。
簡単なようで意外に難しいペアリングではないかと思います。
樽風味は強くは感じませんが、樽で醸造したシャルドネとの相性は良く、ソムリエールのチョイスはさすがだなぁと感じました。
牧丘ヤマソービニオン / モンデ酒造
バニラやヨーグルト、ブラックチェリー、ブルーベリー、カシスリキュールなどの香り。
テーブルに置いた瞬間から、ふわっと溢れてくる芳醇な香り。
口に含むと、ブルーベリーやブラックチェリー、バニラ、カシスリキュールなどの味わい。
しっかりとした黒系果実の美味しさがありつつ、意外に透明感もイメージする味わいです。
美味しいです!
生産地 | 山梨県>山梨市>牧丘町 |
ブドウ品種 | ヤマソービニオン |
栽培・醸造法 | 日本古来の山ぶどう種と欧州を代表するカベルネソーヴィニヨン種を交配させたヤマソービニオン種を使用し、オーク樽で熟成させました。
山梨県は牧丘町、標高900mほどの高地で栽培されたヤマソービニオンを使用しています。 |
香りや味わい | 鮮明な赤紫色としなやかで個性強く溶け込んだタンニンは山ぶどう種より、豊かさあふれる果実味は重厚なカベルネソーヴィニヨン種より由来しています。
酸味が残り、自社畑のヤマソービニオンと比べてよりストレートな味わいに仕上がっています。 |
生産者について | モンデ酒造は、1952年(昭和27年)にワインやウォッカの製造販売を行うメーカーとして、第一歩を踏み出しました。これまでの歩みを振り返ると、経営危機に直面した時期もありましたが、常にお客様や地域の皆様に支えていただき、2022年(令和4年)、創業70周年という節目を迎えることができました。深く感謝しております。
多くのワイナリーがある山梨県において、モンデ酒造は「観光ワイナリー」という立ち位置を大切にしてきました。いつの時代も持ち続けてきたのは「私たちが詰めているのは感動である」という思いです。 質の高いワインを作り、その味に感動していただくことはもちろん、お客様に工場を見学していただき、その場でワインを味わっていただくという「非日常体験を通した感動」をお持ち帰りいただくことが、私たちの使命であり、おもてなしの形です。 ところが、ここ数年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で旅行や観光が難しくなりました。 「観光ワイナリー」としての機能がストップするなか、どのようなご提案をすれば、お客様に「感動」を味わっていただけるのか。 70周年という節目を迎える直前に、今後モンデ酒造が進む方向を改めて考えるチャンスをいただいたように思います。 そして、これまでの「観光ワイナリー」を守りつつ、創業70周年の今年は新たな挑戦をしようと考えています。(モンデ酒造公式ページから引用。⇒こちら) |
・温前菜:鹿肉のラグーソース タリアテッレ
香りだけで、既に美味しい!
太めの平めんのパスタがもちもちで美味しい!
パスタとラグーソースがよく合う!
ラグーソースは濃厚だけど、濃厚過ぎず、美味しいです。
ワインと合わせると、ワインの華やかさやフルーティさはよく感じられます。
ヤマソービニオンの力強さは、しっかりとしたラグーソースの濃厚さに全く負けません。
ラグーソースの味わいとの相性とも非常に良いです。
非常に良いペアリングでした。
樽熟成 勝沼ビジュノワール2021 / 東夢ワイナリー
バニラ、ブルーベリーやブラックチェリー、ヨーグルト、カシスリキュールなど芳醇さと華やかさのある香り。
口に含むと、ヨーグルトやバニラ、黒系ベリー、カシス、木苺などが、ふわっと広がり、儚く消えつつ、しかし、余韻は長く続く。
黒系ベリーやバニラがふわっと広がり、非常に美味しいです。
しっかりとした味わいですが、透明感と濃厚さが共存しています。
生産地 | 山梨県>甲州市>勝沼町>風間農園 |
ブドウ品種 | ビジュノワール |
栽培・醸造法 | 勝沼町風間農園で栽培された「黒い宝石」と呼ばれる品種ビジュノワール。フランス語でビジュ(Bijou)は宝石、ノワール(Noir)は黒。
ビジュノワールは、山梨県果樹試験場で開発された赤ワイン醸造専用品種です。山梨27号(甲州三尺×メルロー)とマルベック(欧州系)の交配種。 これをオーク樽にて熟成をおこないました。 |
香りや味わい | ワインの特徴は「これぞ大人の味!!」
後味にビジュノワール特有の渋みが楽しめます。 ブルーベリーを思わせる香りに、しっかりとしたタンニン。 樽熟成によるまろやかな調和のとれた味わいが楽しめます。 少し癖のあるジビエやステーキ等の肉料理を中心にお楽しみ下さい。 |
生産者について | 東夢ワイナリーに選別されて入ってきたブドウは除梗、破砕ののち赤ワインは皮や種ごと、白ワインはさらに搾汁という工程を経て醗酵用のタンクに移されます。
そこで醗酵を開始するわけですが、ここまでの工程で重要なのは丁寧な観察と、果汁分析によって原料ブドウの特質を見極め、数多ある醸造技法の中から最適な工程を選択することです。 醗酵が始まった果汁は刻一刻と様子が変化し、徐々にブドウからワインへと生まれ変わります。 発酵の終わった若いワインを樽やタンクにつめて熟成させる間に香り高い熟成香が生まれ、味わいにも深みが出ます。 熟成の方法や期間は、ワインの種類や性格によって違います。 瓶に詰めたワインは、暗く涼しい静かな貯蔵庫で寝かせます。 ワインは瓶の中でも熟成をつづける酒で、寝かせておく間に味も少しずつ変化します。 酵母や乳酸菌、そして醸造家の手によって変身を遂げたワインたちは、最適な熟成を経たのち皆様にお届けされます。(東夢ワイナリー公式ページから引用。⇒こちら) |
・メイン:ワインビーフ リブロースのロースト 赤ワインソース
表面の程良い香ばしさ、ローストにより閉じ込めたビーフの豊富な旨味が素晴らしい!
そこに、濃厚だけど自己主体の強すぎない赤ワインソースがビーフの旨味に控えめに寄り添う…。
きのこのソースはまろやかで深みがあり、ビーフの旨味を感じ、こちらのソースもよく合っています。
ワインと合わせると、やや味わいが抑えられますが、華やかで、フルーティな点が健在で、かつ、ビーフの旨味もしっかりと味わえます。
個人的には赤ワインソースとビーフ、そして、ワインのペアリングがより良かったです。
それにしても、閉じ込められたビーフの旨味と、ローストした表面の香ばしさが素晴らしかったです。
メルロー OV / 三養酒造
優しいカシスリキュールや黒系ベリー、バニラ、少しオイルなどの香り。
口に含むと、優しいカシスリキュールやブルーベリーなどの黒系ベリー、バニラやヨーグルトなどの味わい。
非常に透明感のある和のメルロといった趣です。
今回飲んだ3種類の赤ワインは共通点も多いですが、それぞれ個性があり、面白いワインばかりでした。
表現力が足りませんが、いずれも儚さがあり、その儚さも少しずつ違う。
生産地 | 山梨市>山梨市>牧丘町>OV圓場(圃場名の略称) |
ブドウ品種 | メルロ |
栽培・醸造法 | 2017年のメルローを1年間フレンチオーク新樽で熟成させた後、2018年のメルローとブレンドして全量をさらにフレンチオーク新樽で熟成。
新樽二年重ねの贅沢なメルローです。 飲みごたえがあります。 |
生産者について | 三養醸造は、山梨市牧丘町のファミリーワイナリーで、1933年に創業。
創業以来、自社圃場産をメインとした山梨のぶどうを使い、本当の「日本ワイン」を造り続けています。 現在、整備中を含め約1.2haの牧丘町の自社圃場を管理し、甲州、マスカットベーリーA、シャルドネ、メルロー他の複数の欧州系品種を栽培しています。 牧丘町の南東南に傾斜した畑には太陽が良く当たります。 除草剤やボルドー液を使用しない栽培方法を選択し、充実した土壌やぶどう造りに取り組んでいます。(三養酒造公式ページから引用。こちら) |
周五郎 / 中央葡萄酒 グレイスワイン
薬草のリキュールや少しカシスリキュールなど、少しツンとした複雑で、滋味深さのある香り。
口に含むと、しっかりとした甘味。
香りのような、少しツンとした味わいではなく、落ち着いた滋味深さがあります。
そして、口当たりは甘味のおかげで、優しく柔らかいです。
酒精強化ワインも、色々あって美味しいですねぇ。
生産地 | 山梨県 |
ブドウ品種 | マスカットベーリーA、甲州 |
栽培・醸造法 | 日本固有の品種であるマスカットベーリーAと甲州を原料とし、醗酵途中にグレープスピリッツを添加した、酒精強化ワイン。
3代目社主 三澤一雄が醸したワインから現在のワインまで、ソレラシステムによって継ぎ足しをしながら造っている家族の伝統ワインであり、4年以上の樽熟成により醸し出される深い味わいと、ブドウの自然な甘さが特徴。 作家の山本周五郎に「これまで飲んだ和製ブドー酒のどれにも似ない、これぞワインだ」と絶賛され、長く愛飲されたことから、『周五郎のヴァン』と名付けました。 ラベルの題字は氏の直筆。グレイスワイン唯一の甘口ワインです。 |
香りや味わい | 縁にオレンジ色を帯びたガーネット色、落ち着いた色調。
香りのボリュームは大きく、複雑で、干しイチヂク、レーズン、ドライフラワー、ビターチョコレートなど熟成香が混然と立ち上がる。 まろやかな口当たり。香りの印象のまま、ほどよく残糖のある味わいへと続き、芳醇な香りと長い余韻を楽しめるユニークな個性を持つ酒精強化ワイン。 |
生産者について | 日本の美しさをワインに表現する
日本には折り目正しく鮮やかに切り替わる四季があります。 日本の風土で培われてきた繊細な味わいの感性と丁寧で堅牢な技は、日本文化の個性のひとつになっています。 グレイスワインは、日本の良さを選び抜いてワインに包み込みたいと願っています。 陽射しや昼夜の寒暖差、排水性、風の流れなどを見定めて畑を選び、自然条件と対話して工夫を重ねてきている栽培。 丁寧な手作業で選果を徹底して行なう収穫。 さらに畑で育まれたブドウの力を、損なわずに引出すことに努める醸造場での仕事。 長い日時の努力を紡いで約一世紀に亘って家業が継がれてきています。(中央葡萄酒 ( GRACE WINE )公式ページから引用。⇒こちら) |
・デザート:カヌレ ラムレーズンアイス添え
ラムレーズンと酒精強化ワインは非常によく合います。
お互いに味わいを加えあって、かつ、干渉し合わないです。
味わいの厚みが増します。
非常いよいペアリングでした!
また、カヌレはワインと合わせることで、双方の複雑さが増します。
合わなくはないですが、単独の方が個人的には好みでした。
ここはメインに合わせたメルロかビジュノワールあたりを残しておいて、合わせた方がよりペアリングしたかもしれません。
ちなみに、この中央葡萄酒の周五郎は、ソムリエールにはペアリングを相談せずにオーダーしています。
『 Cave de ワイン県やまなし』山梨ワインと美食を! まとめ
今回は『 Cave de ワイン県やまなし』で、『やまなしスペシャリテコース』~厳選食材によるシェフおまかせコース~ と、「ソムリエが厳選!お得なペアリングコース」(6杯 420ml )を初めにオーダーしています。
ペアリングコースは下記のように、多彩、かつ、料理とのペアリングも非常に考えられたワインをソムリエールにチョイスしていただきました。
実際に合わせてみると、やはりよくペアリングしていて、さすがはプロだなぁと思います。
そして、料理と合わせたワインをソムリエールが選んだ理由を、素人ながらに想像したり、勝手に納得したりして、非常に勉強にもなり、楽しめました。
・甲州の泡 & ワカサギのフリット
・ビオロジック(有機農法)・雑草早生の一味違うソーヴィニヨンブラン & サーモンの低温調理
・フレンチオークの樽で熟成させたオレンジワイン & ダチョウのカルパッチョ仕立て
・16ヶ月樽熟成のシャルドネ & ニジマスのスモーク
・オーク樽で熟成させたヤマソービニオン & 鹿肉のラグーソース タリアテッレ
・オーク樽で熟成させたビジュノワール & リブロースのロースト
また、追加してオーダーした2種類のグラスも含め、山梨県のワインばかり8種類も飲むこことができました。
ここまで山梨県尽くしも、中々無い貴重な機会だと思います。
従来から飲んだことがある山梨県のワイナリーと合わせると、今回で24ワイナリーを経験したことになり、いっきに山梨県ワイン通になったような気分になりました。
ちなみに、今回いただいたワインのワイナリーは下記の8つです。
駒園ヴィンヤード、三養酒造、シャトー酒折、中央葡萄酒(グレイスワイン)、東夢ワイナリー、マンズワイン、モンデ酒造、ユイット・ヴィンヤード・ミサカ
色々な意味で、勉強になり、経験にもなり、そして、何より、山梨県ワインと料理、さらにはペアリングを美味しく、楽しむことができました。
また、ペアリングコースももちろんですが、約30種類もある豊富なグラスワインのいずれも非常にリーズナブルです。
もし勤務地が近所なら、アラカルトで料理を頼んで、グラスワインを頻繁に飲みに行ってしまいそうです。
東京駅に行った際には、是非一度訪問してみて欲しいレストランです!
仕事帰りや新幹線を乗る前のグラス1杯、新幹線に乗る前のショップでのお土産のボトル購入、また、ディナーにアラカルトやコースに合わせてワインを楽しむのもおすすめです!
『 Cave de ワイン県やまなし』の基礎情報
本章では、今回訪問した東京都中央区、東京駅近くにある、山梨県産ワインと美味しい料理とのペアリングを楽しめる『 Cave de ワイン県やまなし』の基礎情報を掲載しています。
お店に興味を持たれた方は、参考にしてください。
情報は更新されている可能性もありますので、訪問前に公式ページで最新情報をご確認ください。
『 Cave de ワイン県やまなし』(東京中央区)の基礎情報です。主にぐるなびのページを参照しています。詳しくは『 Cave de ワイン県やまなし』公式ページをご参照ください。
店舗名 | Cave de ワイン県やまなし |
URL | https://www.cavedewineken.com/ |
SNS | Instagram:@cavedewineken |
最寄り駅 | 東京メトロ 銀座線・東西線 日本橋駅B0・B3出口より各徒歩1分・3分。
JR各線・東京メトロ丸の内線 東京駅八重洲側出口より徒歩5分。 |
住所 | 東京都中央区日本橋2-3-4 日本橋プラザビル1F |
TEL | 050-5488-5883 |
営業時間 | 月~金 ・ランチ:11:30~14:00(L.O.13:40、ドリンクL.O.13:40)・ディナー:17:00~22:00(L.O.21:00、ドリンクL.O.21:30)※営業時間は変更となる場合がありますので、お電話03-3241-3776でご確認下さい。 |
休業日 | 土曜日・日曜日、祝日 |
支払い方法 | ・クレジットカード:VISA、MasterCard、JCB、アメリカン・エキスプレス
・電子マネー:Suica、PASMO、iDPayPay |
予約 | 予約可能。TEL&WEB、グルメサイト。 |
グルメサイト | 楽天ぐるなびはこちら、食べログはこちら |
東京でワインが美味しく飲めるお店関連の記事
今回は山梨ワインと美味しい料理とのペアリングを楽しめる『 Cave de ワイン県やまなし』(東京中央区)のレポートでした。
東京駅の八重洲口側から程近い、便利な場所にある山梨県産ワインのワインショップとレストランが併設されたお店です。
約30種類の豊富でリーズナブルなグラスワインのラインナップと、ソムリエと相談しながら料理とのペアリングもできる素敵なお店です。
下記は同じくワインを美味しく飲める東京都内のおすすめのお店です。
『 SAAWAAN BISTRO 』(麻布台ヒルズ)
ディナーコースとワインとのペアリングのレポートです。
酸味、香辛料やハーブの辛味や爽快感、ココナッツのまろやかさなど、間違いなく、しっかりとしたタイ料理ですが、非常にクリエイティブでもあります。
また、ワインとのペアリングもしっかりと楽しめるおすすめのお店です。
『マルゴ四谷』(新宿区四谷)
美味しいランチを食べたビストロのレポートです。
ワインショップが併設されていて、約400種類のワインから選ぶことができ、店内に持ち込むこともできます。
ランチタイムもグラスワインが約20種類、かつ、産地やブドウ品種もフランス・イタリアを中心に様々なワインが用意されていて、非常に充実しています。
ランチもグラスワインも非常に美味しかったです!