目次
フォルラーツのリースリングについて
ラインガウ・リースリング・クヴァリテーツヴァイン・トロッケン2015 ①
ラインガウ・リースリング・カビネット・トロッケン2016 ②
写真左が①、右が②です。
この生産者は結構お気に入りで、飲んだ記録を残していないワインもありますので、正確な回数や種類はわからないのですが、かなりいろんなワインを飲んでいます。
ドイツワイン法の特徴で糖度によって格付がなされています。基本的には糖度が高いほど等級は上位になり、一般的には価格も高価なものになります。
今回のワインは、いずれも糖度は低めということになります。私は甘いワインはあまり飲まないので、これぐらいの方がちょうど良い味わいのバランスだと感じました。
ちなみに、①は自宅で飲んだ時のもの(壁が黄色気味で色が分かりずらいので、リピートした時に差し替えます)。②はJR東京駅直ぐのワインショップ・エノテカ 東京駅グランスタ丸の内店(食べログ)で飲んだ時のものです。東京出張の際には、新幹線の場合、便利な場所にあることから、つい立ち寄ってしまう場所です。席数が少ないので、入れないときはボトルを買って新幹線で飲みながら帰るしかありませんが、それも良しですね。
せっかくなので、ドイツワインのエチケットと格付についてのワンポイントです。
両ワインのエチケットから、ドイツ・「ラインガウ」地域、ブドウ品種「リースリング」、生産者「シュロス・フォルラーツ」。「トロッケン」は辛口ワインを指しています。
ドイツワイン法の特徴で、糖度で等級がつけられています。
高い「ク―エムペー」(QmP)>低い「ク―ベーア―」(QbA)
ク―エムペーはさらに6段階に分かれており、最も糖度が低いのが「カビネット」にあたります。
下記は①
下記は②
生産者のシュロス・フォルラーツについて
生産者については、購入先のエノテカさんのページから抜粋・要約しておきます。
シュロス・フォルラーツの歴史は大変古く、1211年のインヴォイス(明細書)から、
その歴史を書類にて証明ができる世界最古のワイナリーと言われています。濠に囲まれた美しいフォルラーツ城(シュロス=城)は14世紀前半に建てられたもので、今日のワイナリーの基礎を築いたグライフェンクラウ伯爵一族の邸宅の跡地です。北緯50度、シャンパーニュとほぼ同じ緯度にあり、冷涼な気候も大変似ています。シュロス・フォルラーツが所有する60ヘクタールの畑はリースリングに特化しており、最高品質のものが生み出されています。
フォルラーツのリースリング ワインの感想
写真左が下記①、右が②です。
①ラインガウ・リースリング・クヴァリテーツヴァイン・トロッケン2015
②ラインガウ・リースリング・カビネット・トロッケン2016
①ややさっぱりした柑橘系果実と上品な甘みを伴うまったり系の桃などの果実、蜂蜜と花の香り。口に含むと、ピリッとした辛口、果実のコクがあり、少し苦味、微かな甘味、梨のような旨味と豊富なミネラル感、さっぱりと爽やかな余韻につながります。
②ラ・フランスのような少しまったりした果実、少ししっかりめの花の香りがする。ミネラルが豊富で、スッキリとした味わいと旨味があります。ある程度の甘味、そして味わいにふくよかさがあり、非常にバランスが良く美味しく飲めます。
①と②を比較すると、いずれもトロッケンが付くドイツでは辛口に入ると思いますが、①は味わい深くミネラリーで爽やかな印象、②は①よりもやや甘めで、味わいも少し厚みがある印象を受けます。
②は一般の方にとっては甘口には入らないと思いますが、普段甘口を飲まない私の中では若干甘口にあたり、そんな私でもかなり美味しかったです。疲れが溜まっているときに少しだけ甘いもの、この場合は、洋ナシ?をいただき、疲れを癒しつつ、ミネラルを補給する感じでしょうか。
①は全く好みの問題と思いますが、ミネラル感と爽やかさが非常に気に入りました。暑い季節に梨を食べて、水分とミネラルの補給をして、クールダウンしながら、疲れを癒す感じでしょうか。
しかし、同じ生産地で、同じブドウ品種(リースリング)、そして同じ生産者が造るワインでもかなり異なる味わいになるのは、ワインの面白さですね。
下記は①
下記は②
フォルラーツのリースリング ワインの基礎情報
1 生産地:ドイツ >ラインガウ
2 葡萄品種:リースリング100%
3 参考価格:①2000円前半、②2000円後半。甘い②の方が高い!
4 購入先:エノテカ
下記は①ラインガウ・リースリング・クーベーアー・トロッケン2015
下記は②ラインガウ・リースリング・カビネット・トロッケン2016
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フランス、アルザスのキュヴェ・ギョタク2016。リースリング他のワインで造られています。アルザスはドイツと隣接し、ドイツ領時代もあり、共通点を感じられるかも。