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ルーデュモンのモレ・サン・ドニ2013
今回はお気に入りの生産者ルーデュモンのブルゴーニュ地方の村名ワインです。ブルゴーニュ地方は、通常赤ワインはピノ・ノワールという品種だけでワインを造ります。
しかし、1種類のブドウで造るにもかかわらず、ブルゴーニュ・ワインは畑ごとに特徴があり、様々な味わいのワインが造られています。
ブルゴーニュ地方をさらに細分化すると、村の名前をとったジュヴレ・シャンベルタンやシャンボール・ミュジニーなど、ブルゴーニュワインをあまりの飲まない方でもご存じな有名なワインがあります。
今回のワインはモレ・サン・ドニという村にある畑のブドウから造られたワインです。
モレ・サン・ドニは、ジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニーに挟まれた場所にあり、シャンベルタン側はリッチでたくましい濃厚なスタイル、シャンボール側は柔らかさと繊細さを持つ優雅でエレガントなスタイルのワインが造られると言われています。特級畑(グラン・クリュ)程その個性が顕著に現れるようです。
そんなこともイメージしながら、ルー・デュモンのモレ・サン・ドニを堪能してみたいと思います。
モレ・サン・ドニ2013の生産者:ルー・デュモン
【過去の記事からの引用・抜粋】
詳細はエノテカオンライン「ルー・デュモン」をご参照ください。
ブルゴーニュワインへの探究の道を私に開いてくれた大好きなルーデュモン(このブログの記事へのリンク)。
日本人の仲田晃司氏が自分の手でワインを造ってみたいという夢を抱いて単身渡仏し、各地の醸造家のもとで修業の上、ついにはブルゴーニュでワイナリーを設立。そのワイナリーがルーデュモンです。ネゴシアン(葡萄を買付し、醸造はワイナリーで行う)ものをリリースし、現在は自ら畑を所有し葡萄栽培から一貫したワイン造り(ドメーヌもの)もされています。
10年以上前に、コミック「神の雫」に掲載された生産者です。そして、少し前にNHKの「仕事の流儀」でルーデュモンが紹介され、日本でさらに火が付いた感があります。そのNHKで放映された際のワイン造りへのこだわりぶりは同じ日本人として誇らしく思うほどでした。
また、有名な話となりましたが、ブルゴーニュの神様故アンリ・ジャイエ氏から薫陶を受けたことも素晴らしい生産者の証だと言えるのではないかと思います。
ルーデュモンのモレ・サン・ドニ2013の感想
フレッシュでジューシーなチェリー、フランボワーズなどの赤系果実、花やスパイスの香り。口に含むと、酸味が強すぎない赤いベリー系果実やスパイスの味わい。
もちろん気にならない程ですが、タンニンも少し感じます。ジューシーな赤い果実を頬張るような感じです。
シャンベルタン側の骨太なモレ・サン・ドニというよりは、ミュジニー側の繊細でエレガントな方のワインに入りそうですが、実際の畑はどちらでしょう?
美しい香りを身に纏った、味わいは程良い酸味を伴うフレッシュでジューシーな赤い果実がたっぷり入った膨よかな印象のワインです。
2013ヴィンテージですので、既に6年経っていますが、まだまだフレッシュさとジューシーさがあります。さらに熟成が進むとどうなるのか、非常に気になります。
今後も探究して行きたいと思います。
しかし高価なワインですね。ブルゴーニュというワインは。
ルーデュモンのモレ・サン・ドニ2013の基礎情報
・生産地:フランス>ブルゴーニュ>コート・ド・ニュイ>モレ・サン・ドニ
・葡萄品種:ピノ・ノワール
・参考価格:7000円台
・栽培法:ビオ
・購入先:エノテカ
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8000円位~。スワリングしては香りを楽しみ、口を付けずにまたテーブルにおくを繰り返す程、香りが多彩で、味わいも非常に美味しいワイン。さすがアンリ・ジャイエ氏の愛弟子の1人と言われる方です!