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ACフロンサック、ミッシェル・ロランのシャトー・フォントニル2008
フロンサックを初めて意識して飲んだのは、以前、立ち寄ったボルドーの地元のワインバーで飲んだときだと思います。その時飲んだワインが非常に美味しかったので、それ以来、ボルドー右岸のワインを選ぶときは、サンテミリオン、ポムロール、フロンサックの3つの地区を特に意識するようになりました。下記写真は上述のワインバーです。
今回抜栓したワインは、そんなフロンサックの中でも、天才醸造家と名高いミッシェル・ロラン氏が所有するシャトー・フォントニルです。しかもボルドー右岸の2008ヴィンテージは評価が年々上がりつつあるヴィンテージでもあり、一定の熟成もしているので、非常に楽しみです。
フロンサックの生産者:シャトー・フォントニル
生産者の情報は、エノテカのページより抜粋・要約しています。
詳細はこちら(エノテカオンラインのページ(こちら)
ミッシェル・ロラン氏※がボルドーのフロンサックに1986年に取得し、所有するワイナリー。
フロンサックというアペラシオンが知られるようになったのも、このシャトー・フォントニルがあったからこそといっても過言ではなく、所謂「シンデレラワイン」を生み出す小規模なガレージワイナリーが出現し始めた頃、素晴らしい評価を受けるワインの1つとして注目を集めました。
所有する畑は9ha、フロンサックの中で最も高い標高に位置しており、粘土と石灰岩の土壌には樹齢40年以上のメルロとカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。収穫されたブドウは温度調節された小さな木製とステンレススチール製のタンクで醸造されます。
2010年以降、生産量の20%でフレンチオークの新樽を用いての全房発酵を実施。マロラクティック発酵と熟成においても、新樽率60%のフレンチオーク樽が使われています。※ミッシェル・ロラン:ミスターメルローと称される天才醸造家。「ル・パン」や「シャトー・クリネ」といった右岸のシンデレラワインや、カリフォルニアのカルトワインとして知られる「ハーラン・エステート」など、錚々たるワイナリーを手掛け、ワインの品質を劇的に向上させてきた世界でも著名な醸造コンサルタントです。
ミッシェル・ロランのシャトー・フォントニル ワインの感想
熟した黒系果実の甘い香りがします。それらに加えて、リコリス、お香、スパイスなど密度のある様々な香りがグラスから溢れてきます。
口に含むと、濃密な液体で、滑らかさがあり、私がイメージするボルドー右岸のエレガントなメルローが感じられます。熟した黒系果実のようなタンニンの甘味があり、鼻腔に抜ける熟生による複雑で芳しい香りが余韻に向けてリードしてくれます。
今回いただいたフォントニルは、さすがミッシェル・ロランという感じの非常に芳しく美味しいワインです。しかも、この価格(4000円前後)で飲めるなら一度は経験した方がいいワインだと思います。
フロンサックはサンテミリオンやポムロールほど知名度は高くない分、まだ安く手に入りますので、価格が高騰していない内がおすすめです。
ミッシェル・ロランのシャトー・フォントニル ワインの基礎情報
1 生産地:フランス>ボルドー>フロンサック
2 葡萄品種:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン
3 参考価格:4000円前後
4 ポイント:ワイン・アドヴォケイト誌90点、ワイン・スペクテーター誌90点
5 原産地呼称:ACフロンサック
6 購入先:エノテカオンライン
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