阪神百貨店本店で開催された第49回阪神大ワイン祭で、3ワイナリーの素晴らしい日本ワイン3種類をテイスティングしてきました。
3種類のワインとも非常に素晴らしいワインでしたので、備忘録として記録しています。
目次
ドメーヌ・ミエイケノ、小布施ワイナリー、平川ワイナリーの3種のワインを試飲
第49回阪神大ワイン祭のプレミアムワインバー×曽根崎フィレールで、日本ワイン飲み比べ三種セット(2420円。1glass30ml×3杯)を見つけました。
3種類はいずれも飲んだことがないワインで、かつ、飲んでみたいと思っていた日本ワインです。
特に、ドメーヌ ミエ・イケノのピノノワールは、販売日に購入を何度かチャレンジしたことがありますが、激しい獲得競争に負け続けて、飲んだことがないワインです。
ついに、テイスティングの機会を得ることができました。
平川ワイナリーのソリチュード・グラン・キュヴェ2020
・ソリチュード・グラン・キュヴェ2020の感想
「遅摘みで選別されたブドウのアロマポテンシャルを最大限に引き出し、シュールリー、樽熟成で仕上げた辛口白ワイン。」(平川ワイナリー公式ページより。こちら)
柑橘類、白い花など、多彩でフローラルな芳しい香り。
口に含むと、柑橘類、緑のハーブ、パッションフルーツなど、多彩でふくよかだけど、さっぱりした印象でフィニッシュする。
非常にバランスが優れた美味しいワイン。
・ソリチュード・グラン・キュヴェ2020の基礎情報
生産地 | 北海道>余市町 |
ブドウ品種 | ? |
栽培・醸造法等 | 遅摘み、シュールリー、樽熟成 |
・平川ワイナリーについて
代表取締役の平川敦雄氏について
国立東京農工大学農学部生物生産学科卒業後、フランス農学部門最高峰のグランゼコールである国家技術士養成機関 ENSAアグロモンペリエ(現SupAgro Montpellier)のブドウ栽培学-ワイン醸造学科の専門課程を卒業。
ボルドー大学醸造学部デュブルデュー研究室で芳香性分子の研究を経て、ボルドー大学醸造学部認定DUADを2007年に首席で取得。
12年間にわたり、フランスの有名ワイナリーでブドウ栽培・ワイン醸造業務に携わると同時に、世界的な名声を持つ美食レストランにてソムリエとしても従事し、食とワインのスペシャリストとしての経験と、栽培から醸造、味覚学、レストランサービスまでの幅広い知識を有している。
2008年、帰国後に北海道へ移住。ミシェル・ブラストーヤジャポンのシェフソムリエとしての勤務を経て、2014年に北海道余市町沢町で農業生産法人平川ファーム、2015年に株式会社平川ワイナリーを設立。経験と感性を最大限に生かし、農業の現場からガストロノミーを追求した、本格的なワイン造りを目指している。
(平川ワイナリー公式ページ(こちら)のprofileより抜粋)
小布施ワイナリーのドメイヌ・ソガ サンシミ・ヴォルブチュー2020
・ドメイヌ・ソガ サンシミ・ヴォルブチュー2020の感想
熟れて、まろやかになった独特なフルーツや花々のフローラルな香り。
口に含むと、熟れたブルーベリーのようなフルーツ感と、少し出汁、スパイスなどのエレガントな味わい。
エレガントな素晴らしいメルローの香りと味わいを感じることができるワインです。
・ドメイヌ・ソガ サンシミ・ヴォルブチュー2020の基礎情報
「このワインは辛い恋慕や狂おしい恋愛を重ねた大人の男女と共鳴し深淵なるドメイヌソガサンシミの世界へいざないます。官能(ヴォルプチュー)的な香りと味わいが特徴です。」(「ドメイヌソガ 最新ヴィンテージを発売している特約店」の1つ水谷商店の公式ページより抜粋(こちら))
生産地 | 長野県>小布施町 |
ブドウ品種 | メルローと欧州系ブドウ品種のアッサンブラージュ |
栽培・醸造法等 | 有機栽培認証。無化学農薬栽培。砂糖、酸類、市販培養酵母、酵母栄養剤、澱下げ剤、濾過助剤など一切不使用。 |
・小布施ワイナリーについて
自社畑で栽培されているブドウを使ったワインであるドメーヌ・ソガ シリーズと、他社のブドウを買い取り自社で醸造を行う、いわゆるネゴシアンものであるソガ・ペール・エ・フィス シリーズがある。
ドメーヌ・ソガでは2005年から無化学農薬栽培を開始し、2011年から無化学農薬栽培の一部の畑について有機JAS認証を取得しています。
小布施ワイナリーの公式ページはこちら
ドメーヌ ミエ・イケノのピノノワール2019
・ピノノワール2019の感想
芳醇でエレガントな素晴らしい香り。スミレの花、熟れたフランボワーズ、出汁、柔らかいリキュール、甘いフローラルな香り。
口に含むと、少しリキュール、熟れた果実のエキス、熟れたフランボワーズやブルーベリー、出汁、スパイス、土などの非常にエレガントな味わい。
非常に繊細で優美なスタイルのピノノワールです。
・ピノノワール2019の基礎情報
「フランス ブルゴーニュ地方を代表する赤ワイン用ブドウ品種。ワインの色は透明感のあるルビー色で、香りはバラ、スミレ、サクランボ、キイチゴなど表現されることが多く、比較的タンニンの少ない、なめらかな味わいのワインとなります。房や果粒は小さく楕円形で青っぽい黒色をしており、種は大きく薄茶色で、果皮はかなり薄くなっています。発芽、果熟期とも早く、春の遅霜、冬の寒さにも弱い繊細な品種といわれています。」(ドメーヌ ミエ・イケノの公式ページ(こちら)の「ブドウについて」より)
生産地 | 山梨県>小渕沢町 |
ブドウ品種 | ピノノワール |
気候・土壌等 | 標高750m。朝夕の寒暖が大きい。砂質と粘土質が混ざる「火山灰質土壌」 |
栽培・醸造法等 | 除梗・破砕、圧搾し、地下1階の発酵タンクで発酵。高低差を利用して地下2階の樽詰め。瓶詰めまで重力を利用(グラビティ・フロー・システム) |
・ドメーヌ ミエ・イケノについて
国内初めてとなる、重力を利用した醸造手法「グラビティ・フロー・システム」を採用しています。 機械による人工的な作業を極力減らそうとポンプすら使わない手法です。ポンプによる移動に比べて衝撃が少なく、きわめて優しくぶどうやワインを取り扱えるため、ぶどうの繊細な個性を損なわずに、エレガントで特色のあるワイン造りを可能にします。
〜八ヶ岳の土や風や水や太陽、その全部をそのまま詰め込んだような 凛とした優雅なワインをつくりたい。〜
“目指したのは、自然をそのままボトルに詰め込んだようなワイン、凛としてしなやかな強さのあるワイン、日本人のなかに宿る自然への崇拝と共生の記憶—それを具現化できるようなワイン、八ヶ岳の地を訪れたことのある人にもない人にも、その年の自然の営みを感じてもらえるようなワイン・・・。”
ドメーヌ ミエ・イケノ栽培・醸造責任者 池野美映氏。
2005年フランス国立モンペリエ大学薬学部卒。国内7人目となるフランス国家資格ワイン醸造士(D.N.O.)取得。
ブドウ栽培学、醸造学、微生物学、環境学など多岐に渡る学問を修め、ブルゴーニュ、南フランスのワイナリーでの勤務経験を経て帰国。
2007年より耕作放棄地だった現在のブドウ畑を3年かけて開墾する。2011年醸造所を建設し現在に至る。
(ドメーヌ ミエ・イケノ公式ページ(こちら)より抜粋)
阪神大ワイン祭
約650銘柄がフリーテイスティングでき お気に入りのワインが見つかる、「阪神大ワイン祭」がパワーアップして復活!
プレミアムワインバーやワンコインバー、日本ワインバーも登場。ワインラバーのトークショーや音楽イベントなども盛りだくさん。
さらに“大ワイン祭コンシェルジュ”もスタンバイしてワイン選びのお手伝い。
(第49回阪神大ワイン祭のページ(こちら)より引用)