本記事は2024年11年に八芳園で開催された Tastin’FRANCE『フランスワイン&スピリッツ合同試飲商談会』(酒類業界従事者向け)(東京会場)で試飲したワインの備忘録です。
『フランスワイン&スピリッツ合同試飲商談会』は世界各国の酒類業界の方向けに、フランス大使館貿易投資庁‐ビジネスフランス主催で、フランス全地域の未輸入アイテムを中心にワイン&スピリッツをテイスティングをすることができる企画で、毎年、年2回開催されています。
今回は40社以上が参加して、企業や生産者の方もフランスから来日されて、ワインを中心とするアイテムを紹介してくれています。
本記事では下記の内容を紹介しています。
Tastin’FRANCE『フランスワイン&スピリッツ合同試飲商談会』
・Tastin’FRANCE フランスワイン&スピリッツ合同試飲商談会の概要
・試飲したワインの感想(ロワール、コルス、ルーション、ローヌ)
※同企画主催のフランス貿易投資庁-ビジネスフランス(Business France) からご案内をいただき、参加しています。
本ページにはプロモーションが含まれてい
また、お酒に関する情報が含まれているため、20歳以上の方を対象としています。
目次
Tastin’FRANCE フランスワイン&スピリッツ合同試飲商談会2024年11月 in 東京の概要
今回参加したTastin’FRANCE 『フランスワイン&スピリッツ合同試飲商談会』の情報を同イベント主催のビジネスフランスの公式ページなどから抜粋・引用しています。
Business France Marketplace.fr 内の『Tastin’France JAPAN 2024』のWEBサイト(こちら)などを参照しています。
イベントの内容 | 年に 2 回(春・秋)東京・大阪で、未輸入製品を中心に、フランス各地の優れたワイン&スピリッツ製品を世界各国の酒類業界の皆様にご紹介する、フランス貿易投資庁-ビジネスフランスが主催する輸出振興プロジェクト |
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出展企業 | フランス各地の約 40 社
Beaujolais, Bordeaux, Bourgogne, Champagne, corse,Languedoc,Loire, Provence, Rhône Valley,Roussillon, Sud-Ouestのワイン等 |
アイテム | 未輸入を中心としたワインやスピリッツ |
注目 | フランスから生産者など関係者が参加。ワインなどの試飲が可能。 |
開催日・地域 | 2024年11月27日(東京)、28 日(大阪)の2日間開催。 |
(B to B)
興味のある業界関係者の方は下記をご参照ください。
Taste France for Business(EN、FR):https://tastefranceforbusiness.com/
Business France Marketplace(バイヤーとサプライヤーのマッチングサイト)(EN):https://www.marketplace.businessfrance.fr
Instagram(JP):@businessfrance_japan
(B to C)
一般の方は『Taste France Magazine』(JP等、複数言語選択可)を参照してみてください。ちなみに、私もテイスト・フランス・ファミリーの1人です。
URL:https://www.tastefrance.com/jp
Instagram(JP):@tastefrancemagazinejp
Tastin’FRANCE フランスワイン&スピリッツ合同試飲商談会2024年11月 in 東京で試飲したワインの感想
本章では Tastin’FRANCE『フランスワイン&スピリッツ合同試飲商談会』で試飲した各ワインの簡単な感想と情報、訪問したブースの企業・ワイナリー等の情報を掲載しています。
私が参加した東京会場は、13時から17時の4時間実施していました。
私が訪問したブースは、ロワール、コルス、ルーション、ローヌの4ワイナリーです。
今回は4時間もあったので、例えばシュッド・ウェストなども訪問したかったのですが、各ブース、いずれも人気のため訪問者が多く、商談等の邪魔にならぬように今回は断念しました。
各ブース30分近く、色々なワインをテイスティングしながら、ワイナリーや各ワインの丁寧なご説明をお聞きすることができました。
・BAUDRY&DUTOUR(ロワール)
・CHÂTEAU PRINCE PIERRE NAPOLEON BONAPARTE(コルス)
・DOMAINE DE L’ONCLE JULES(ルーション)
・CHÂTEAU COURAC(ローヌ)
後述の各ワインの情報は、各ブースで説明を受けた内容やいただいた資料、Business France Marketplace.fr 内の『Tastin’FRANCE JAPAN 2024』(こちら)、各企業・ワイナリーなどのWEBサイトや Instagram の掲載内容等から収集しています。
各ワインの情報源
・各ブースで説明を受けた内容&いただいた資料
・『Tastin’FRANCE JAPAN 2024』(Business France Marketplace.fr 内)WEBページ
・各出展企業・ワイナリーなどのWEBページや Instagram の掲載内容
なお、口頭で聞いた内容の私の走り書きのメモや、英文や仏文のWEBページをチェックしているので、正確性には欠ける内容となっています(語学力はほぼゼロ。ほぼ無料翻訳ソフトで翻訳しています)
もし関係者の方が御覧になられて、ワイナリーやワインの情報の修正が必要でしたら、お手数ですが、修正内容をご案内いただければ、修正いたします。
BAUDRY&DUTOUR(ロワール)
ロワール、トゥーレーヌに所在する BAUDRY&DUTOUR (ボードリー&デュトゥール)のブース訪問しました。
今回は4種類のみをテイスティングしました。
トゥーレーヌの有機栽培のソーヴィニヨンブラン、AOPシノンのシュナンブラン、同AOPのカベルネフラン2種の合計4種類です。
凛とした香りを持ち、味わい深さのあるソーヴィニヨンブランはトゥーレーヌらしさを感じつつ、さらに奥深さを感じるワインでした。
テイスティングした4種類の中でも、Château de St Louans は平均樹齢90年の古樹で造られた、非常に滋味深い味わいがするシュナンブランとカベルネフランです。
平均樹齢90年とテロワールが生み出す滋味深さは、いずれも非常に素晴らしかったです。
特に平均樹齢90年のシュナンブランは、個人的には今まで経験したシュナンブランの中では最も美味しいと感じるワインで、絶品でした!
Instagramのアカウント | @baudry_dutour |
企業・ワイナリー等ワイナリー公式サイト | http://www.baudry-dutour.fr/ |
『Tastin’FRANCE JAPAN 2024』のワイナリー紹介ページ | こちら |
下記は『Tastin’FRANCE JAPAN 2024』のワイナリー紹介ページから抜粋・引用しています。
「 BAUDRY&DUTOUR は、ロワール渓谷の2人のワイン生産者の出会いの物語であり、その友情は1993年に始まった。30年後、クリストフ・ボードリとジャン・マルタン・デュトゥールは、ロワール渓谷の重要なワイン生産者の一人としてボードリ&デュトゥールを確立した、献身的なデュオを形成している。ブルグイユとシノンからトゥーレーヌAOPまでのブドウ畑は、再生ブドウ栽培の原則に従って栽培されている。このアプローチは、農学の基礎に基づき、土壌の生命に注意を払うことを基本としている。他のどのような介入よりも生物学を優先し、質の高い生産にとどまらず、明日のために今日のテロワールとその環境を保護することを目的としている。一歩一歩、有機栽培に転換していく。私たちのドメーヌは、それぞれ独自のアイデンティティ、ストーリー、テロワールを表現しています。(DeepL.com(無料版)で翻訳)」
テイスティングしたワイン
・La Chapinière Sauvignon Touraine White 2023
・Château de St Louans Clos des Aubuis Chinon White 2022
・Château de La Grille Chinon Rouge 2020
・Château de St Louans Clos du Pin Chinon Red 2018
・La Chapinière Sauvignon Touraine White 2023
ビオロジック栽培のソーヴィニヨンブランで造られたワインとのことです。
ロワールのトゥーレーヌのソーヴィニヨンブランは、やはり別格と感じる美味しいワインです。
そして、味わいには奥行きも感じ、じっくりと1本を楽しんでみたいです。
感想
柑橘類、白桃、白い花、艶やかさもある凛とした香り。
非常に芳しい香りです。
口に含むと、洋梨、ライムなどの柑橘類などをイメージし、滋味深さ、艶やかさ、しっかりとしたふくよかさ、そして、爽やかさのある味わい。
生産地 | フランス>ロワール>トゥーレーヌ |
ブドウ品種 | ソーヴィニヨンブラン |
原産地呼称等 | AOPトゥーレーヌ |
その他 | トゥーレーヌの中心でソーヴィニヨンに特化したテロワールの探求は、彼らをヴァル・ド・シェールへと導いた。フローレンス・ヴェイレックスの畑を引き継ぎ、彼女の環境保護へのコミットメントを引き継いだ。 有機農業の仕様を採用することで環境へのコミットメントを継続させ、このブドウ畑を完成させた。ブドウは熟したときに収穫され、すぐに圧搾される。沈殿の後、厳密な低温のステンレスタンクで発酵させる。マロラクティック発酵は行わない。塾した果実、柑橘類、青リンゴ、桃のアロマに、花のニュアンス。バランスのとれた味わい。 BAUDRY&DUTOUR 公式ページから引用⇒こちら |
・Château de St Louans Clos des Aubuis Chinon White 2022
樹齢90年の古樹のブドウから造られたワインとの説明でした。
個人的には、過去に飲んだシュナンブランの中で最も美味しいと感じました。
今まで飲んだシュナンブランに感じたことのない、まろやかな口当たりで、かつ、滋味深さと奥深さを持つワインで、非常に美味しいです。
シュナンブランの概念が変わった1本でした。
絶品ワインです!
感想
少し甘やかな花束、パイン、白桃、蜂蜜、スパイス、シトラスなどの優しいフルーティさのある、非常に良い香りです。
口に含むと、少しとろみのある舌触りで、少し甘味も感じる。
まろやかな口当たりで、味わいは滋味深く、奥深さを感じます。
まさに古樹の美味しさ!
生産地 | フランス>ロワール>トゥーレーヌ>シノン |
ブドウ品種 | シュナンブラン |
原産地呼称等 | AOP.シノン |
その他 | ここはシュナンの原初のテロワールであり、後にアペラシオンとなる最初のブドウの木が花開いた場所である。Château de St Louansは、このアペラシオンの基準であり、真の宝である。
私たちは幸運にも2006年の 「キャンドルライト 」オークションでこのシャトーを手に入れることができた。1929年に植樹された古木も含め、1年間かけて畑と棚を修復した後、2007年に最初のキュヴェを造った。 シノン近郊のヴィエンヌ川右岸を区切る丘陵の西端に位置するこの畑は、非常に恵まれた状況にあり、そのテロワールは独特である。地表は砂質の石灰岩の薄い層で、春一番の日差しですぐに温まり、地下はトゥロン紀上部の石灰岩、「トゥーレーヌの凝灰岩」で、保水性が高い。10月初旬の収穫時には、ブドウはよく熟している。 この特別なテロワールの力強さと繊細さを表現するために、ブドウの木からタンク、そしてプレスに至るまで、ブドウのすべてを尊重する。手摘み収穫の後、クリストフ・ボードリとジャン・マルタン・デュトゥールの品質基準に従い、醸造と18ヶ月の樽熟成がパンズールのワイナリーで行われる。醸造は穏やかで長めに行われる。生産量は非常に限られている。 BAUDRY&DUTOUR 公式ページから引用⇒こちら |
・Château de La Grille Chinon Rouge 2020
しっかりとタンニンを感じますが、エレガントさがあるワインです!
カベルネフランのワインでは、ロワールがお気に入りの一つですが、若いにもかかわらず、エレガンスも持つワインで、熟成も楽しみな1本です。
感想
カシス、チェリー、赤系ベリー、バニラ、少しグラス、森の下草、皮革、タバコ、そして、ローストしたオークの香りが控えめに、しかし、しっかりと上品に香る。
口に含むと、ローストした木、バニラ、カシス、ブルーベリーなどのフルーティさや甘やかさを感じる。
生産地 | フランス>ロワール>トゥーレーヌ>シノン |
ブドウ品種 | カベルネフラン |
原産地呼称等 | AOP.シノン |
その他 | シャトー・ド・ラ・グリルの起源は15~16世紀に遡り、19世紀初頭にギュスターヴ・ド・クーニー侯爵によって 「トルバドゥール 」様式に改築された。この時期、ラ・グリルのワインは 「シノン地方の品質の基準 」となった。1951年、シャンパーニュ地方のワイン生産者の長い家系に生まれたアルベール・ゴッセがドメーヌを買収し、ドメーヌを拡大し、最先端のワイン生産体制に改良した。2009年、クリストフ・ボードリーとジャン・マルタン・デュトゥールがドメーヌをかつての栄光を取り戻し、敷地も畑も 「THE CHINON EXCEPTION 」の名声にふさわしいものとなった
10月中旬に手摘みで収穫されたブドウは除梗され、色、アロマ、タンニンをよりよく抽出するためにピジャージュ(果帽のパンチングダウン)が施された温度管理されたステンレススティールタンクに自然の重力で落ちる。約3週間のマセラシオンの後、ワインはマロラクティック発酵の前にポマース(果皮、種、果肉)から分離される。その後、ワインは樽(キュヴェの50%)とタンクで12ヶ月間熟成され、果実味を保ちながらタンニンをまろやかにする。最後に、ワインは18世紀のシャンパーニュ・ボトルを再現した特別なボトルに瓶詰めされ、低温で一定の温度で約2年間の熟成が完了する。 BAUDRY&DUTOUR 公式ページから引用⇒こちら |
・Château de St Louans Clos du Pin Chinon Red 2018
こちらのワインも Château de St Louans Clos des Aubuis Chinon White 2022 と同じ平均樹齢90年の非常に貴重なブドウの木から造られるワインです。
ボディは繊細なタンニンが溶け込んでいて一定の密度があり、同時に柔軟さも併せ持っています。
口当たりは柔らかで、滋味深さを感じます。
そして、もっと熟成させてみたくなるワインです。
やはり古樹のワインは、個人的には大好きですね。
感想
濃厚なカシス、リキュール、ベルモット、燻した香り。
口に含むと、ブラックチェリー、クレームドカシス、カシスリキュールなどのまろやかな甘やかさを感じる。
生産地 | フランス>ロワール>トゥーレーヌ>シノン |
ブドウ品種 | カベルネフラン |
原産地呼称等 | AOP.シノン |
その他 | Château de St Louansは、このアペラシオンの基準であり、真の宝である。幸運にも2006年の 「キャンドルライト 」オークションで入手することができた。1929年に植樹された古樹も含め、1年間かけて畑と棚を修復した後、2007年に最初のキュヴェを生産した。シノン近郊のヴィエンヌ川右岸を区切る丘陵の西端に位置するこの畑は、非常に恵まれた状況にあり、そのテロワールは独特である。地表は砂質の石灰岩の薄い層で、春一番の日差しですぐに温まり、地下はトゥロン紀上部の石灰岩、「トゥーレーヌの凝灰岩」で、保水性が高い。10月初旬の収穫期には、ブドウはよく熟している。
この特別なテロワールの力強さと繊細さを表現するために、ブドウの木からタンク、そしてプレスに至るまで、ブドウのすべてを尊重する。手摘み収穫の後、クリストフ・ボードリとジャン・マルタン・デュトゥールの品質基準に従い、醸造と2年間の樽熟成がパンズールのワイナリーで行われる。醸造は穏やかで長めに行われる。生産量は非常に限られている。黒い果実とスパイスのアロマを持つ、繊細でフルーティーなワイン。地元では、ヴィンテージによっては 「ピノ・ノワール 」の特徴を持つと言われている。 BAUDRY&DUTOUR 公式ページから引用⇒こちら |
Château Prince Pierre Napoléon Bonaparte(コルス)
次に訪問したのは、コルスにあるナポレオンの甥が設立したワイナリーとのことです。
地中海の気候とコルスの2000m級の山からの吹き降ろしを受ける畑で、コルスの土着品種を使ったセパージュでワインを造っています。
畑はビオディナミよる有機栽培をしており、AB認証やデメテール認証を取得しています。
また、収穫は手摘みで行い、樽、コンクリート、ステンレスを使い分けて醸造しています。
自社開発のオリジナルコルクを25年前から使っていて、今までブショネが出たことが無いとのことです。
カラフルでポップなのもポイントですね。
Instagramのアカウント | @chateauprincepierrenapoleon |
『Tastin’FRANCE JAPAN 2024』のワイナリー紹介ページ | こちら |
テイスティングしたワイン
・Joesph Bonaparte 2022
・Prince Noir 2022
・Argentella 2023
・Lucien Bonaparte 2022
・Joesph Bonaparte 2022
ヴェメメンティーノ種を木樽とコンクリートで醸造した白ワイン。
感想
洋梨や白桃、パイン、そして、柑橘類などの瑞々しいフルーティさ、バニラ、蜂蜜、白い花、白胡椒などのスパイスなどの香り。
口に含むと、少し甘味、苦味を感じる。
落ち着いたグレープフルーツなどの柑橘類、蜂蜜、白桃、洋梨、スパイス、複雑さ・滋味深さのある味わい。
生産地 | フランス>コルス |
ブドウ品種 | ヴェルメンティーノ |
原産地呼称等 | AOP Corse Calvi |
・Prince Noir 2022
4種類ブドウをアッサンブラージュしている。
古樽のみを使用して18ヶ月熟成。
甘やかな花やフルーツが香り、様々なフルーツや蜂蜜、スパイシーさなど、複雑さや味わい深い美味しさです。
感想
花や蜂蜜、シトラスやトロピカルフルーツなどの甘やかで、非常に芳しい香りがします。
口に含むと、蜂蜜、洋梨、少しアプリコット、ライムなど柑橘類、複雑さ、スパイスなどの味わい。
生産地 | フランス>コルス |
ブドウ品種 | Genovese, Rimenese, Codivarta, Vermentino |
原産地呼称等 | IGP Île-de-Beauté |
・Argentella 2023
サンソー他を使ったアッサンブラージュ。
非常に華やかなフローラルさがあり、それでいて、透明感のある赤系果実も芳しく香ります。
透明感のある赤系・黒系果実のエレガントな美味しさを楽しめるワインです。
感想
レッドカラント、アニス、クローヴ、花の香りなど。
口に含むと、白胡椒やクローヴ、アニス、チェリー、レッドカラント、エレガントなストロベリーやラズベリー、黒系ベリーなどの味わい。
生産地 | フランス>コルス |
ブドウ品種 | チャカレロ70%、サンソー 30% |
原産地呼称等 | AOP Corse Calvi |
・Lucien Bonaparte 2022
チャカレロ種を古樽で22〜24ヶ月熟成させ、瓶詰め後3年以上熟成させてからリリース。
スパイシーさと透明感のある黒系果実が香り、熟れて透明感を感じるエレガントな黒系果実の味わいが甘やかさと共に感じます。
感想
スパイシーさと透明感のある黒系果実などの香り。
口に含むと、カシスやブラックチェリーなどの黒系果実、ラズベリーなどのいずれも熟れて透明感を感じるエレガントな美味しさです。
生産地 | フランス>コルス |
ブドウ品種 | チャカレロ |
原産地呼称等 | AOP Corse Calvi |
DOMAINE DE L’ONCLE JULES(ルーション)
ワイナリーのオーナーのご先祖を題材にしている『マルセルの城』という映画があるらしいです。
ちなみに、この映画はドメーヌを題材にしたものではないとのことでした。
歴史を作ってきた一族の末裔なのかなと想像を膨らませつつ、テイスティングしました。
現在の優れた生態系を保全するため、畑の全区画は、2022vtより有機栽培の認証を取得しているとのことです(AB認証、ユーロリーフ)
そんなブドウから造られるワインを試飲していて感じたのは、滋味深さでした。
それぞれの個性を感じながら、いずれのワインもしみじみと味わいたくなる、滋味深さを感じます。
そんな味わい深いこだわりのワインを造っているドメーヌだと思います。
Instagramのアカウント | @jaubert.francois |
企業・ワイナリー等ワイナリー公式サイト | https://fjaubert.fr/ |
『Tastin’FRANCE JAPAN 2024』のワイナリー紹介ページ | こちら |
下記は『Tastin’FRANCE JAPAN 2024』のワイナリー紹介ページから抜粋・引用しています。
「1842年以来、Occitanie のルーション地方、アスプレの中心に位置する Ponteilla の町にエステートを構える。カニグー山の前に広がる畑は30ヘクタールで、そのうち10ヘクタールは鮮新世のシルト質粘土と石灰岩土壌。残りの20ヘクタールは第四紀の段丘で、石英の小石や片岩の破片が混じった石の多い土壌である。グルナッシュ、カリニャン、ミュスカなどの固有品種から、シャルドネのようなルーションでは珍しい品種まで、およそ10種類のブドウ品種のおかげで、多様性に富んだワインを造ることができる。樹齢は15年から50年。この生態系を維持するため、2019年からすべての区画で有機栽培が行われている(2022年ヴィンテージで認証取得)。 」
テイスティングしたワイン
・ELIOS 2023
・ORUS 2023
・ECARLATE 2022
・HEXAPLEX 2022
・Eclipse 2022
・OR DU TEMPS 2002
・Eraris 2019
・ELIOS 2023
シトラスとフローラルな香りが漂い、瑞々しく、苦味や複雑さを感じる味わいです。
ワイン通も唸る美味しさのワインだと思います。
感想
蜂蜜、花の蜜、白い花、柑橘類などの、シトラスやフローラルな香り。
口に含むと、蜂蜜、洋梨、ピール、グレープフルーツ、ライム、アプリコットなどの味わい。
生産地 | フランス>ルーション>コート・カタラーヌ |
ブドウ品種 | グルナッシュ、シャルドネ |
原産地呼称等 | IGP.コート・カタラーヌ |
その他 | タンクで8カ月熟成。
DOMAINE DE L’ONCLE JULES 公式ページから引用⇒こちら |
・ORUS 2023
10年は熟成可能なポテンシャルがあるワインとのことです。
トロピカルフルーツにシトラスなどのバランスの良い香りで、柔らかい、まろやかな口当たりで、滋味深い味わいでした!
感想
トロピカルフルーツ、控えめにシトラス、蜂蜜、シナモン、甘い花の香り。
口に含むと、トロピカルフルーツ、アプリコット、バニラ、バナナ、柑橘類などの味わい。
生産地 | フランス>ルーション>コート・デュ・ルーション |
ブドウ品種 | グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ |
原産地呼称等 | AOP.コート・デュ・ルーション |
その他 | DOMAINE DE L’ONCLE JULES 公式ページから引用⇒こちら |
・ECARLATE 2022
カジュアルな位置づけの赤ワインとのことでしたが、確かにフレッシュな黒系果実が美味しく、親しみやすいです。
個人的にはまろやかな甘やかさがあり、タンニンも豊富ですので、しっかりと開かせてじっくりと味わうこともできる、品質の高いワインと感じました。
タンニンはしっかりと感じますが、フレッシュさがあるので、少し冷やし気味にして夏の暑い日でも美味しく楽しめそうです。
感想
ブルーベリーなどの黒系果実、少し赤い果実、スパイシーさ、カシスリキュールなどの華やかで、フルーティな香り。
口に含むと、カシス、リコリス、ブラックベリー、少し青さがあり、僅かにバニラなどをイメージする味わいです。
まろやかな甘やかさと、ややフレッシュな黒系果実のフルーティさを感じるワインです。
生産地 | フランス>ルーション>コート・カタラーヌ |
ブドウ品種 | グルナッシュ・ノワール、カリニャン |
原産地呼称等 | IGP.コート・カタラーヌ |
その他 | ステンレスタンクで10カ月熟成。木樽は不使用。
DOMAINE DE L’ONCLE JULES 公式ページから引用⇒こちら |
・HEXAPLEX 2022
最も古い樹から収穫されるブドウを使って造るワインで、新樽10%で木樽により長期熟成をさせているとのことです。
黒系果実のフルーティさに、リキュールの妖艶な香りやスパイシーさも感じます。
そして、まろやかな甘やかさが美味しい!
繊細なタンニンが非常に豊富なので、熟成させれば、さらに深みが出て、非常に美味しくなるワインだと感じました。
もっと時間をかけて開かせて飲んでみたくなるワインです。
さらにポテンシャルが発揮されること間違いなしの素晴らしいワインでした!
感想
カシスなどの黒系果実のフルーティさに、リキュールっぽい妖艶さがあり、そして、スパイシーさもある香りです。
口に含むと、バニラ、クレームドカシス、ブラックチェリーなどの黒系果実、黒胡椒などのスパイシーさもある味わい。
生産地 | フランス>ルーション>コート・デュ・ルーション |
ブドウ品種 | グルナッシュ・ノワール、カリニャン |
原産地呼称等 | AOP.コート・デュ・ルーション |
その他 | 30ヶ月熟成。内、フレンチオーク樽で20ヶ月熟成。
DOMAINE DE L’ONCLE JULES 公式ページから引用⇒こちら |
・Eclipse 2022
2種類のミュスカを使った甘口白ワインです。
凝縮した甘やかなフルーティさが非常に美味しい!
ギュッと凝縮したような香りと味わいがあり、それでいて上品で美味しいワインです。
フローラルさ、甘やかさと爽やかなシトラスもイメージする香りと、柑橘類のコンポートや甘い白桃など凝縮したフルーティさと滋味深い蜂蜜などの美味しさを感じます。
感想
花々、ハチミツ、洋梨、白桃などの凝縮感のある香りで、フローラルさ、甘やかさと爽やかなシトラスもイメージする香りです。
口に含むと、柑橘類のコンポートや甘ーい白桃、少しトロピカルフルーツなどの凝縮したフルーティさがあり、滋味深い蜂蜜のような美味しさが続きます。
生産地 | フランス>ルーション |
ブドウ品種 | ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン、ミュスカ・ダレクサンドリー |
原産地呼称等 | AOP.Muscat de Rivesaltes(ミュスカ・ド・リヴザルト) |
・OR DU TEMPS 2002
酸化させるので、こんな色になるようです。
甘く、複雑さを感じる香りで、口当たりは優しく、コクのある美味しさです!
めちゃくちゃ美味しい!
感想
香り高い!
ドライアプリコット、胡桃、しっかりとローストしたアーモンド、キャラメルなどの甘く、複雑な香りを感じます。
ドライアプリコット、胡桃、アーモンド、蜂蜜などの、口当たりの優しい、コクのある美味しさです!
生産地 | フランス>ルーション |
ブドウ品種 | グルナッシュ・グリ70%、グルナッシュ・ノワール30% |
原産地呼称等 | AOP.Rivesaltes Ambre(リヴザルト アンブレ) |
その他 | コンクリートタンクで18年熟成。
DOMAINE DE L’ONCLE JULES 公式ページから引用⇒こちら |
・Eraris 2019
複雑で凝縮した濃厚な香りで、非常に奥深いです。
甘やかで、まろやかな味わいで、美味しいです!
まるで別世界のワインでした。
いろんなワインがありますね!
感想
複雑で凝縮した濃厚な香り。
OR DU TEMPS 2002よりも透明感をイメージします。
非常に奥深い香りです!
口に含むと、ブリオットチェリー、少し胡桃、蜂蜜などのより甘やかで、まろやかな味わいです。
生産地 | フランス>ルーション |
ブドウ品種 | グルナッシュ・ノワール |
原産地呼称等 | AOP.Rivesaltes Tuile(リヴザルト ・テュイレ) |
CHÂTEAU COURAC(ローヌ)
ローヌの小さな村にあるワイナリー、シャトー・クラックです。
白、ロゼ、そして、カリニャンで造る赤、グルナッシュ他で造る赤ワインの4種類を試飲しました。
ワンセンテンスで表現すれば…
・アッサンブラージュの妙が冴える複雑さと深みがある白ワイン
・フレッシュ・フルーティで、フローラルなロゼ
・カリニャンで造る透明感のあるフルーティな赤ワイン
・グルナッシュ他で造るしっかりとしたボディを持つ、エレガントな赤ワイン
まさに4種4様の、いずれも魅力的なワインばかりでした。
試飲したワインは、「4種類だけ試飲したいのですが」と申し上げて、ワイナリーに選んでいただきました。
そんな4種類のワインは、試飲した順番も含めて、コース料理を楽しみながら、ワインを飲んでいるような構成で、非常に楽しく、美味しく試飲することができました。
4本とも非常におすすめです!
『Tastin’FRANCE JAPAN 2024』のワイナリー紹介ページ | こちら |
下記は『Tastin’FRANCE JAPAN 2024』のワイナリー紹介ページから抜粋・引用しています。
「私たち Arnaud 家は、1641年以来、フランス南部のとても小さな村でワインを栽培しています。シャトーヌフ・デュ・パプから20キロ離れた小さな村、Tresques に位置し、140ヘクタールのブドウ畑を所有しています。標高200メートルを超える Coline de Courac に位置し、ブドウ畑は砂質土壌と斜面にあります。私たちは主に赤ワインを生産しており、個性、骨格、力強さ、フィネス、そして非常に豊かなアロマを備えたワインを提供することができます。」
テイスティングしたワイン
・Cotes du Rhone Villages Laudun Blanc 2022
・THE ARTIST / Arnaud
・Cotes du Rhone 2022
・Cotes du Rhone Villages Laudun Rouge 2022
・Cotes du Rhone Villages Laudun Blanc 2022
バランスを重視しているワイン。
力強いアルコール感があり、フレッシュさを残し、しっかりとした酸味と重みがあるワインを意識して造っているとのことです。
フローラルさと爽やかさのある香りで、アッサンブラージュの複雑さと深みのあるローヌらしい美味しさのワインです。
感想
花々、白桃や蜂蜜、柑橘類、少しピールなどのフローラルで、爽やかな香り。
口に含むと、ミネラリー、瑞々しさ、ふくよかさ、爽やかさ、甘やかさ、苦味も感じ、アッサンブラージュによる複雑さと深みのあるローヌらしい美味しさ。
生産地 | フランス>ローヌ |
ブドウ品種 | クレレット、グルナッシュブラン |
原産地呼称等 | AOC.コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ |
その他 | 標高200mの斜面 |
・THE ARTIST / Arnaud
華やかさがあり、チャーミングさもあるワインで、非常に香り高く、圧倒されます。
フレッシュフルーティで、甘やかさがあり、スパイシーさのあるバランスの良いロゼです。
感想
白桃やチェリーなどの甘やかさのあるフレッシュなフルーティさと、フローラルな花々を感じ、非常に香り高く、圧倒されます。
口に含むと、僅かにトロミを感じつつ、白桃やレッドチェリーなどのフレッシュなフルーティ、白胡椒やクローヴなどのスパイスの味わい。
生産地 | フランス>ローヌ |
ブドウ品種 | グルナッシュ、シラー、サンソー |
原産地呼称等 | ? |
・Cotes du Rhone 2022
タンニンも豊富ですが、溶け込んだ滑らかな印象で、若いヴィンテージですが、渋味等はあまり意識しません。
ボディはしっかりとしています。
透明感を感じるフルーティさがあり、意外にも親しみやすく、何より美味しい!
感想
カシスリキュール、花、黒胡椒などのスパイシーさ、赤系果実やブラックベリーのある香り。
口に含むと、カシスリキュール、カシスやブラックベリー、少しブラックチェリー、ストロベリーなどの赤系果実の味わいを感じる。
生産地 | フランス>ローヌ |
ブドウ品種 | カリニャン |
原産地呼称等 | A0C.コート・デュ・ローヌ |
その他 | 平均樹齢70年。木樽不使用。 |
・Cotes du Rhone Villages Laudun Rouge 2022
フレッシュさがありつつ、深みがあり、それでいて軽やかさがあるエレガントな香りです。
味わいは、まろやかで、上品な甘やかさが少し感じられます。
しっかりとしたボディですが、エレガントさを感じる味わいです。
非常に美味しいです!
感想
カシス、カシスリキュール、胡椒やクローヴ、ナツメグなどの香り。
エレガントな芳しい香りです!
口に含むと、まろやかで上品な甘やかさが少し感じられる。
スパイシーさがあり、黒系果実と赤系ベリーのフルーティさが共存した美味しさ。
生産地 | フランス>ローヌ |
ブドウ品種 | グルナッシュ、サンソー、ムールヴェードル |
原産地呼称等 | AOC.コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ |
その他 | 10年は熟成が可能。 |