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ボルドー30年超モンターニュ・サンテミリオンのシャトーボノ―について
ボルドー30年超のシャトーボノ―1988について
この1988ヴィンテージのワインは、妻がワインバーでグラスで飲んだところ、かなりピークを越えて、まるで真水に近づいているような枯れ感があったとのことです。
私にとって良い経験になるに違いないと考え、1本取り寄せて同じヴィンテージの同じワインを購入してくれました。しかも4000円程度だったとのことです。
妻はこのワインをバーと自宅と2度同一ワインの同一ヴィンテージを飲んでいますが、かなり印象が異なるようです。バーで飲んだワインの方が、枯れた感や真水に近づいているという感じがしたとのことです。私が自宅で飲んだこのワインは、そこまではまだ枯れた感がないワインでした。
個体差か、または、保存状態でしょうか。元々の個体差も、年月を経るほど味わいに差が出るのでしょうか。いずれにしろ、いつかはその真水感を味わってみたいです。「一番出汁」のような透明感のある出汁になるのかもしれません(空想)
ボルドー30年超の生産者シャトーボノ―について
生産者の情報はネット上ではほとんど拾うことができませんでした。かなり生産量が少ないシャトーであることや、モンターニュ・サンテミリオンというサンテミリオンの衛星地区のアペラシオンであること位でした。
ボルドー30年超シャトーボノ― ワインの感想
若いサンテミリオンなどとは全く異なる透明感のあるオレンジ色が加わるワインレッド。
そして、きのこや大地、スパイス、カシスリキュール、プラム、ドライフラワーなどの香り。湿気がこもる森のシダ植物、粉っぽさ、そして、出汁をイメージする香りがする。
口に含むと、液体は滑らかで、酸味、渋味はほぼない。独特な風味がある。枯れた感はないが、フレッシュさは皆無。やはりピークを超えて少しずつ枯れていっているように感じる。きのこ、鉄分、土など、無機質な印象の味わいを多く感じる。ブラックベリーなどの黒系果実の味わいも少し感じる。
この無機質な味わいはまずいかと聞かれると、美味しいから不思議。こう言うワインも美味しいんだ!と感じさせてれるワインです。
さすがボルドーは奥が深い。こんな面白いオールドヴィンテージ・ボルドーは見つけたら、直ぐ買って飲んでみて欲しいと思います。好みかどうかは別として、経験するとワインがより楽しくなると思います。それに、この手のワインは数がないので、見つけたときに買わないと二度と出会うことができません。実際このワインはネットでは見つけることができませんでした。
とはいっても、ボルドーをあまり飲んだことが無い方がいきなりこのワインだと、ボルドーのイメージがおかしくなると思います。よって、ピークを越えないボルドーワインをある程度飲んだ上で、試されるのがおすすめです。
・お合わせた料理:
オーストリアのオーガニック・ビーフのサーロインで造るタリアータ、バルサミコソース。抗生物質も予防接種など最小限しか与えていないオーガニック・ビーフです。素材も良いためか、牛肉の赤身の旨味がしっかりとあり、非常に美味しかったです。ワインとともに、美味しくいただきました。
・オールドヴィンテージでコルクが劣化している場合の抜栓方法
今回のワインのコルクが劣化していたため、2つの道具を使って抜栓しました。その抜栓方法の説明を別記事でご紹介しています。ご参考まで。記事はこちら
ボルドー30年超 シャトーボノ― ワインの基礎情報
・生産地:フランス>ボルドー>モンターニュ・サンテミリオン
・葡萄品種:不明
・参考価格:4000円位
・原産地呼称、格付:モンターニュ・サンテミリオン
・インポーター:アストル
・購入先:コートドールおもろまち店
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