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ポイヤック(赤)

グラン・ピュイ・ラコストのセカンド ラコスト・ボリー1993

グラン・ピュイ・ラコストのセカンド、ラコスト・ボリー1993

少し前に98ヴィンテージのこのワインを飲み、ボルドーのポイヤックの印象が一気に変わりました。特にオールド・ヴィンテージの印象が変わりました。それ以来、オールド・ヴィンテージのボルドーで秀でたワインを少しずつ探すようになりました。

高価なワインは買いにくいので、有名なシャトーのセカンドやそこまで著名ではないシャトーのオールド・ヴィンテージを少しずつ購入していっています。まだまだ経験が少なく探究中です。

ボルドーのポイヤックは昔からタンニンがしっかりしていて、若いうちは非常に硬く飲みにくいワインという印象でした。そのため、あまり買うこともなく、ボルドーのアペラシオンでは、ポイヤックは長い間避け気味でした。

以前にも書きましたが、妻の誕生日に大枚をはたいて、グラン・ピュイ・ラコストの10年ものを購入して飲んだことがありますが、渋くて飲めたものではありませんでした。当時はワインの飲み方もあまりわからず、単に10年程経過したワインを飲んでみようとしたのですが、堅牢すぎて相手が悪かったようです。

さて、このラコスト・ボリーの熟成の20年の歴史をどう見せてくれるのか楽しみです。ちなみに93ヴィンテージは2年連続飲んでいます。ワインの感想は「テイスティングコメント」をご参照ください。

ラコスト・ボリー1993 生産者のシャトー・グラン・ピュイ・ラコスト

生産者情報はエノテカのページから引用しています。

エノテカオンライン「シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト」のページ

デュクリュ・ボーカイユ(メドック格付第2級)のボリーファミリーがポイヤックに所有しているシャトー。オーナーのグザヴィエ・ボリー氏はデユクリュ・ボーカイユのオーナー、ブルーノ・ボリー氏の実兄です。

数年前までデユクリュ・ボーカイユを取り仕切っていましたが、現在は弟さんに任せ、グラン・ピュイ・ラコストとオー・バタイィに専念するようになりました。その後、2つのシャトーは格段にクオリティを向上させています。

ワインのスタイルは常にクラシックな正統派ポイヤック。がっしりした骨格と厚みのあるタンニン、カシスリキュールを思わせるような濃く深い味わいが特徴的。オー・バタイィとともに、一貫したスタイルの堅実なシャトーとして、隠れた人気を誇ります。

 

グラン・ピュイ・ラコストのセカンド、ラコスト・ボリー ワインの感想

色は透き通るオレンジ系の赤色。なめし皮、ブルーベリーなどの黒系果実、オレンジのような柑橘のニュアンスなどの豊かな香り。

口に含むと、熟成でタンニンはこなれて、硬さやタンニンはあまり感じない。非常に透き通るようなイメージ通りの液体に変わっている。少し酸味のある黒系果実の味わいで、すっかり柔らかなワインになっている。

若いころのラコスト・ボリーは、非常にタンニンが豊富で凝縮感があり、硬いワインというイメージです。

しかし、93ヴィンテージが普通のヴィンテージよりやや難しいヴィンテージであることもあったためか、26年の年月で、早めに熟成が進み、かなり透明感のあるワインに変わっていました。

ただ、ピークアウト感はぬぐえません。1年前に飲んだ1998ヴィンテージは湧き上がるような素晴らしい芳香があり、未だあまり透き通らない濃いめの色を保っていました。今回の93ヴィンテージはそういった状態とは別でした。

しかし、これはこれで非常に美味しいと思います。私の中ではポイヤックの硬さを体現するラコストがこれ程柔らかくなるのかと感じました。いい経験になりました。

グラン・ピュイ・ラコストのセカンド、ラコスト・ボリー ワインの基礎情報

1 生産地: フランス > ボルドー > ポイヤック

2 葡萄品種: カベルネ・ソーヴィニヨン主体、メルロ、カベルネ・フラン

3 格付: ボルドー、メドック格付第5級

3 参考価格: 5000円台

4 購入先: エノテカ

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