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サン・ジュリアン(赤)

ボルドー、メドック格付2級、グリュオ・ラローズ´96抜栓!  

ボルドー格付2級、グリュオ・ラローズについて

シャトー・グリュオ・ラローズ1996

生産者:シャトー・グリュオ・ラローズ

エチケットには「王のワイン、ワインの王」と記載があります。客観的にはボルドーのメドック格付2級です。1855年以前から現在まで2級格付を維持している素晴らしいシャトーのようです。私も飲むのが今回が初めてです。

ボルドーのACサン・ジュリアンは、ラスカーズやラ・グランジュなど好みのワインが多く、2級格付のワインの王がどんな味わいか楽しみです。

※下記はオールドヴィンテージ

「厳正評価世界のワイン ワイン・バイヤーズ・ガイド フランスのワインⅠ」(第5版)(ロバート・M・パーカーjr。講談社)では、96ヴィンテージについては以下のようにコメントしています。

「(略)このテロワールとヴィンテージに期待される筋肉や力強さを持たない。洒落ていて驚くほど洗練された、ミディアムボディのワインであった。すばらしく濃密で、あぶったハーブ、甘草、ブラックカラントの香りが、香水のような香りと混ざり合っている。ミディアムからフルボディで、純粋で、豊かで、外交的であり、このヴィンテージとしては特別である。」

ボルドー格付2級、グリュオ・ラローズ ワインの感想

グラスに注ぎ、スワイングすると、素晴らし芳香がする。やはり熟成したボルドーは素晴らしい。花々の香り、トリュフ、なめし皮、土、熟した黒系果実の香りなど多様な香りが混ざり合って、何とも言えない芳しい香りになっている。

口に含むと、熟したブラックベリーやブルーベリーの黒系果実の凝縮感、リコリスやハーブなどがあり、ふくよかな味わいがある。また、果実のフレッシュさや華やかさも未だにあり、上品な甘みもある。酸味が少しあり、余韻に向けて綺麗に仕上がっていく。

私がイメージするジュリアンらしいワイン。ボディはある程度の凝縮感はあるものの、そこまで密度は高くなく、舌触りは優しく上品な印象を受ける。

グリュオ・ラローズの特徴なのでしょうか、ラスカーズのような凝縮感はなく、それがかえってエレガントなワインに感じます。また、熟成によると思われる複雑で芳しい香りが素晴らしい。いつまでもスワリングして嗅いでいたくなります。

今回のグリュオ・ラローズは96ヴィンテージです。同年は一般的にはボルドーの当たり年ですが、ロバート・パーカーJr氏の言葉を借りれば「筋肉質で力強いワイン」が期待されるヴィンテージと思います。

しかし、筋肉や力強さは期待はずれですが、ある意味素晴らしいワインになっているようです。「洒落ていて驚くほど洗練されたミディアムボディ」とのことです。

私はどちらのタイプも好きですが、今回のようなスタイリッシュなワインも素晴らしいと思います。

20年ちょっと経っていますが、抜栓のタイミング的にも良かったと思います。もう少し早くても問題はなかったかもしれません。

サン・ジュリアンはやっぱり好きですね。でもポイヤックやマルゴーの上手く熟成したものも飲んでいきたいですね。

私のイメージでは、いわゆる秀逸なヴィンテージは一般的に普通に出来の良いヴィンテージよりも熟成に時間が物凄くかかります。

そのため、理想的には秀逸なヴィンテージで、既に30年とか熟成したワインを買うのが良いと思いますが、希少性から手に入りにくく、また、価格が物凄いことになっています。

そこで、現実的には、若いヴィンテージを購入し、デキャンタなどで上手く開かせて飲むということになると思います。

なお、デキャンタで開いたものと、熟成による複雑さは全く別ものとも思います。どちらが美味しいかは別の話ですが。

何が言いたいかというと、必ずしも秀逸なヴィンテージを選択する必要はないのではないかと最近は感じています。

私が最近購入するボルドーのちょっと良いワインは、必ずしも秀逸なヴィンテージにこだわらずに買うようになりました。

並みのヴィンテージで、ある程度時間が経っているものです。これらはまだ価格を抑えて購入でき、かつ、ある程度熟成が進み、購入後10年、20年と待つ必要もなく抜栓できるからです。

または、一般的には熟成期間が短めであるセカンドワインの、良いヴィンテージのワインや、少し時間が経過したものを買うことも多くなりました。

ボルドー格付2級、グリュオ・ラローズ ワインの基礎情報

1 生産地: フランス > ボルドー > サン・ジュリアン

2 葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン64%、メルロー26%、カベルネ・フラン7%、プティ・ヴェルド3%

3 参考価格: 13,000円

4 ポイント: パーカー・ポイント89点

5 格付: メドック格付2級

6 購入先: ワインセラー・ウメムラ(楽天)

※下記はオールドヴィンテージ

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