以前、楽天市場のリカオーで、ボルドーのセカンドワインなどが、破格の値段で販売されていたので、5本まとめ買いしています。
今回は5本の中から、シャトー・デュクリュ・ボーカイユのセカンドワイン、ラ・クロワ・ド・ボーカイユ2013を抜栓しています。
過去に同一ヴィンテージを飲んだことがあるワインです。あれから約6年経過しているので、さらに美味しくなっているだろうと期待して抜栓しました。
そんなワインの感想です。
目次
デュクリュ・ボーカイユのセカンド、ラ・クロワ・ド・ボーカイユ2013
シャトー・デュクリュ・ボーカイユのセカンドワイン、ラ・クロワ・ド・ボーカイユの情報は輸入元のエノテカから抜粋・引用しています。
「スーパーセカンド」の代表格、山吹色のエチケットが特徴の格付け第二級シャトー・デュクリュ・ボーカイユのセカンドラベル。2018年ヴィンテージよりラベルデザインが一新。
以前はデュクリュ・ボーカイユの中でも若い樹の区画のブドウが使われていましたが、2003年からは、明確に区分けされた、シングルヴィンヤードで造られています。その他、マロラクティック発酵時の樽の使い方などがファーストとは異なるものの、ファースト譲りの華やかなスタイルが特徴です。
グラスに注ぐとルビーレッドが輝き、赤・黒系果実の上品な香りが際立ちます。熟した果実味やスパイスの風味が広がり、上品でバランスの取れた味わいを愉しむことができます。ファーストラベルのデュクリュ・ボーカイユより熟成が早いので、若いうちから愉しめるのも魅力の一つです。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
ラ・クロワ・ド・ボーカイユの生産者:シャトー・デュクリュ・ボーカイユ
ラ・クロワ・ド・ボーカイユの生産者、シャトー・デュクリュ・ボーカイユの情報は購入先のリカオーから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(リカオー(楽天市場)のページ)
ラ・クロワ・ド・ボーカイユはメドック格付け第2級を誇るシャトーであり「サン・ジュリアンのラフィット」とも称される、シャトー・デュクリュ・ボーカイユのセカンドラベルです。
シャトー・デュクリュ・ボーカイユーは格付け2級では、最も価格の高いものの一つです。このワインに対する国際的な需要の高さと高い品質が保たれていることの反映です。
格付け2級でありながら1級に匹敵するスーパー・セカンドであり、スーパー・セカンドの中でも1級に最も近い存在として昔から愛され続けています。
【Chateau-Ducru-Beaucaillu公式HP参照】
デュクリュ・ボーカイユのセカンド、ラ・クロワ・ド・ボーカイユの感想
抜栓1時間後からスタート。
赤みがかったフレッシュな果実もイメージする、ガーネットに近い色。既にグラスから芳しいフルーティな香りが溢れている。
カシスやブラックベリー、レッドチェリー、スパイス、スミレの花などの香り。
非常にフルーティで華やかな香りです。熟成香は感じられません。
スワリングすると、シナモン、ブラックベリーなどの黒系ベリー、プラム、スミレの花などの花々の香り。
スワリングによって、さらに華やかでフルーティな印象になり、芳しく、素晴らしい香りです。
口に含むと、控えめな酸味、タンニンは繊細ですが、豊富で、未だに少し渋味を感じる。
ブラックチェリーやカシスなどの黒系果実、バニラ、スパイス、クレームドカシス、少しカカオやコーヒーなどの味わい。
黒系果実のフルーティさと甘やかさ、そして、まろやかさが素晴らしい。そして凝縮感もありますが、舌触りは滑らかです。
濃すぎず、熟成しすぎず、まろやかで、ほっこりとした気持ちにさせてくれます。
飲み手に寄り添ってくれていかのような親しみやすさです。
抜栓3時間半後、味わいにはフルーティさは健在ですが、黒系果実は控えめになり、レッドチェリーのような赤い果実が強くなり、リキュールっぽさが表れて、少し透明感が出てきています。
花の香りがスミレ以外にも、バラっぽい香りも表れている。スパイスも豊富に感じる。
出汁っぽさ、土、きのこなどのニュアンスは感じません。やはり熟成のイメージはなさそうです。
抜栓後から相当の時間が経過し、温度が室温に近づき、一定の酸化も進んで、透明感が出た印象でしようか。
実はボルドーのこういう味わいも非常に好きです。抜栓直後とは非常に様変わりした美味しさです。
抜栓2日目、カシスやブラックベリー、リコリス、スミレの花、スパイスなどの香り。
口に含むと、カシスやブラックベリー、レッドチェリー、クレームドカシス、リキュール、などの味わい。
渋味もすっかり感じなくなり、フルーティさと、メルローっぽいまろやかな風味が感じられます。
抜栓初日の抜栓間もない頃とほぼ同じ印象です。
1番の違いはタンニンが馴染み、渋味がなくなり、まろやかさやエレガントさが増した印象です。
やはり抜栓2日目の方がこなれてて美味しい!
今回のシャトー・デュクリュ・ボーカイユのセカンドワイン、ラ・クロワ・ド・ボーカイユは、3000円未満で購入できました。
リカオー(楽天市場)で特価のセールの予告をたまたま発見して、セール開始と同時に購入しました。セール開始とほぼ同時にかなりの銘柄が売り切れてましたが…。
9年経過したボルドーの有名シャトー、しかもスーパーセカンドのセカンドワインを、この価格で買えたのは非常に良かったです。
ネットショップで調べると、7000円位~です。普通はそれ位しますよね。
破格でしたが、ラ・クロワ・ド・ボーカイユは期待どおり、しっかりとボルドーワインの美味しさを楽しめました。
実は2016年に全く同じワイン(2013vt)を抜栓していますが、少し若さを感じつつ、香り・味わいともに非常に素晴らしかったのを記憶しています。
今回はあれから6年経過して2022年ですが、フルーティさは未だあるものの、若さが気になることはありませんでした。
そういう意味では今回の方が落ち着きがありつつ、フルーティで美味しかったと思います。
といっても熟成の進み具合はそれ程ではなく、まだまだ若さも持っている印象でした。
フルーティさを楽しみたい方にはタンニンもこなれてきているので、抜栓するにはちょうど良い位ではないかと思います。
興味のある方は是非、2013vtをこのタイミングで抜栓してみてはいかがかと思います。
デュクリュ・ボーカイユのセカンド、ラ・クロワ・ド・ボーカイユに合わせた料理など
・国産牛ローストビーフ(もも):グルメマーケット BIG BEANS(ビッグビーンズ)
このローストビーフはお気に入りで、よくリピートしています。
添加物もなく、味付けが塩胡椒のみですので、牛肉の旨味そのもの。あっさりとしていて、旨味が詰まっています。しかもジューシーです!
シンプルなだけに、和わさびが非常に合います。清涼感が加わり、さらに、さっぱりと爽やかになります。
さて、シャトー・デュクリュ・ボーカイユのセカンドワインのラ・クロワ・ド・ボーカイユに合わせていきます。
・ローストビーフにマスタードを付けてワインに合わせると、マスタードの酸味がワインを少しフレッシュで軽やかな印象にしてくれます。
黒系ベリーの風味をよく感じます。余韻ではローストビーフの旨味が表れてきて、非常に美味しい。
なお、個人的にはローストビーフに何も付けずにワインと合わせる方が、ワインのまろやかなフルーティさを感じることができ、余韻ではよりピュアな肉の旨味を感じることができます。
いずれもタンニンはこなれて、より滑らかさやまろやかさが増します。
わさびをつけてワインに合わせると、控えめに清涼感が加わり、浮き足立つこともなく、予想以上にペアリングします。
マスタードのように酸味がないため、異なったペアリングになります。余韻では肉の旨味でフィニッシュします。
ワインとのペアリングを楽しむなら、ローストビーフだけ>わさび>マスタードの順が私の好みでした。
ワインに合わせずにローストビーフだけを食べるなら、ローストビーフだけ>マスタード>わさびかな。
・カール・ファッツエル ミルクチョコレート:ファッツェル
チョコレートを口に含むと、カカオとナッツの風味を感じつつ、並行して、控えめにミルクっぽさがあり、さらに僅かにキャラメルのようなコクと甘味を感じます(実際には原材料にナッツ類は無し)。
意外に歯応えがあり、余韻ではミルクの風味が強くなってきます。しっかりとしたカカオとミルクの味わいで美味しい!
口に含んでから、飲み込むまでに味わいの印象が変わっていくのも面白いです。
さて、シャトー・デュクリュ・ボーカイユのセカンドワインのラ・クロワ・ド・ボーカイユに合わせていきます。
ワインと合わせると、ワインのフルーティさが来て、次には少しウイスキーボンボンのようなツンとしたニュアンスとチョコレートの味わいがします。
以前ペアリングしたピノノワールよりは、ボルドーの方がより相性は良いと感じます。
※チョコレートはモニターとして、ワインショップ西村から商品の提供をいただいています。
・ミルクチョコレート:ファッツェル
100%サスティナブルのカカオだけを使用。
「原料のカカオにこだわり、フェアトレード、レインフォレスト等の認証を受けたカカオと、栽培農家から直接調達した質の高いカカオのみを厳選して使用することで、味わいに魅了されたファンが各国に広がっています。」
「風味の良さ、新鮮 な牛乳で作られたこのフィンランドの 国宝とも言えるチョコレートは、黄金に輝くカール・ファッツェルのサイン入り青い包装が品質保証の目印となっています。」
・購入はこちら:ワインショップ西村(楽天市場内公式ページ)
・ゲイシャ ミルクチョコレート:ファッツェル
チョコレートはカカオ、香ばしいナッツ、ミルクなどの味わいを感じます。
ミルクチョコレートですが、ナッツの風味がある分、香ばしく、甘すぎず、少し軽やかな味わいです。ナッツの香ばしさが非常にバランスが良く、美味しいです。
さて、シャトー・デュクリュ・ボーカイユのセカンドワインのラ・クロワ・ド・ボーカイユに合わせていきます。
ワインと合わせると、酸味が少し立ち、フルーティさがアップします。
上述のカール・ファッツエル ミルクチョコレートよりも、よりフルーティさがアップしている印象です。
チョコレートの密度が高い方が落ち着くのかもしれません。
余韻にかけて、このチョコレートの軽やかな美味しさが表れてきます。
とぢらも美味しくいただけますが、カール・ファッツエル ミルクチョコレートの方がより相性が良いと感じます。
※チョコレートはモニターとして、ワインショップ西村から商品の提供をいただいています。
・ゲイシャ ミルクチョコレート:ファッツェル
フィンランドのお土産の定番・ファッツェルのチョコレート。
「ヘーゼルナッツのプラリネをミルクチョコレートで贅沢に厚くコーティングしたゲイシャ・ミルクチョコレート。大切な人と一緒においしいゲイシャチョコレートをお召し上がりください。」
・購入はこちら:ワインショップ西村(楽天市場内公式ページ)
デュクリュ・ボーカイユのセカンド、ラ・クロワ・ド・ボーカイユの基礎情報
・ワイン名:ラ・クロワ・ド・ボーカイユ2013
・生産者:シャトー・デュクリュ・ボーカイユのセカンドワイン
・生産地:フランス>ボルドー>サン・ジュリアン。
・葡萄品種:カベルネソーヴィニヨン52%、メルロー45%、プティヴェルド3%。
・原産地呼称等:AC.サン・ジュリアン。メドック格付2級シャトー。
・評価:ワインアドヴォケイト87~88点。
・抜栓時期:2022.4.
・インポーター:ウエストエンドジャパン株式会社
・参考価格(ネットショップ):7000円位~
・購入先:リカオー(楽天市場)
ボルドー、メドック格付2級シャトーのセカンドワイン関連のおすすめ記事
今回はボルドーのメドック格付2級シャトーである、シャトー・デュクリュ・ボーカイユのセカンドワインのラ・クロワ・ド・ボーカイユ2013を抜栓しました。黒系果実のフルーティさと甘やかさ、そして、まろやかさが素晴らしいワインでした。
下記は同じくボルドーのメドック格付2級シャトーのセカンドワインです。いずれも時期格付見直し時には、1級候補と言われるスーパーセカンドのシャトーです。
・レ・パゴド・ド・コス2011/シャトー・コス・デストゥルネル
5500円台~。スーパーセカンド、メドック格付2級シャトーが造るセカンドワイン。
ブラックベリーやブラックチェリーなどの黒系果実、リコリス、クレーム・ド・カシス、西洋杉、スミレの花、リコリス、腐葉土、スパイス、などの非常に複雑な香り。
口に含むと、ややフレッシュなブラックベリーやブラックチェリーなどの黒系果実、クレーム・ド・カシスプラム、カカオ、スパイスなどの味わい。
・ル・プティ・リオン・デュ・マルキ・ド・ラスカーズ2009/シャトー・レオヴィル・ラスカーズ
8800円台~(若いヴィンテージ)。ボルドー・メドック格付2級筆頭のスーパーセカンドが造るセカンド・ワイン。当たり年2009vt。
熟したブラックベリーやブルーベリーなどの黒系果実、ヴァニラ、トリュフ、甘いスパイス、土っぽい香り。
口に含むと、程良く熟した黒系果実、クレーム・ド・カシス、スパイスなど非常に複雑な味わい。サンジュリアンのラスカーズのセカンドらしいエレガントな甘やかさが非常に感じられる。