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ボルドー・サンジュリアンのシャトー・ラグランジュ2003
生産者:シャトー・ラグランジュ
私にとっては非常に思い入れのあるワインです。
その理由の1つは、実際に訪問した美しいシャトーの1つであることです。このブログのトップページの写真がまさにシャトー・ラグランジュです。美しい庭園と花々、そして歴史を感じるシャトーです。ボルドーに旅行に行った際に、現地で撮影してきました。
もう1つは、1983年に日本企業のサントリーが買収したシャトーであり、その頃低調であった同シャトーのワインの評価を、並々ならぬ努力で復活させたことです。
1960年代、1970年代は、メドック3級格付、かつ、シャトー・グリュオ・ラローズ(メドック格付2級)に隣接する畑であるにも関わらず、芳しくないできのワインが続き、シャトーとしての評価が下がっていました。
そんな時にサントリーが買収し、荒れ果てていたシャトーや施設を改善し、畑にも優れた改良を加えました。その結果、非常に短期間の内に素晴らしいワインをリリースするようになり、荒れ果てていたシャトー自体も整備され、写真のように景観も素晴らしいものに生まれ変わりました。
しかも知名度が高くないためか、はたまた、過去の評価の低さからか、私の中ではハイクオリティな部類に入るワインですが、未だに何とか手の届く範囲に収まっていることも有難いことです。いずれ価格は上昇すると思いますので、今の内に購入してセラーインですね。ちなみに、2011ヴィンテージを7000円位で買ってセラーイン済です。
生産者の詳しい情報はエノテカさんのページをご参照ください。
サンジュリアンのシャトー・ラグランジュ ワインの感想
華やかな花々の香り、熟した黒い果実、熟成によるハーブやスパイスなどの複雑な香りがする。
非常に芳しい、素晴らしい香りを身にまとっている。
味わいは、熟成した落ち着きがあり、密度の濃い凝縮感のあるワインですが、ふくよかな熟した果実、スパイスも加わり、全体としてまろやかで、味わい深いワインになっています。
タンニンはこなれて、非常にエレガントに、また、少しの酸味がだれないように軽く引き締めています。
素晴らしい美味しさです。
メドック格付3級にしては、早めに抜栓しても充分飲み頃に至っていますし、これ以上熟成させてもまだまだ美味しくいただけると思います。
酸味がまだ少しあるので、輪郭がはっきりしたエレガントさを感じるには、今が良いタイミングだったかもしれません。
素晴らしいワインをいただくことができました。
サントリーが復活させたシャトー・ラグランジュ 基礎情報
・生産地:フランス>ボルドー>サンジュリアン
・葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン57%、メルロー33%、プティ・ヴェルド10%
・ポイント:パーカー・ポイント:89~91点
※味わいから、もっと高くても良いような印象です。ポイントで飲むわけではなく、私が飲んで美味しいかどうかが私にとって重要ですからいいんですけど。
・格付:メドック格付3級
・購入先:エノテカ
価格が上がる前がおすすめ。ボルドーの有名シャトーは値段が高騰しているのを実感しています。
・参考価格:5,500円位〜(若いヴィンテージ)
(2003vt、13,000円程度)
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