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マルキ・ド・ラスカーズ 当たり年ボルドー格付2級のセカンドワイン
当たり年のル・プティ・リオン・デュ・マルキ・ド・ラス・カーズ2009
ボルドーのメドック格付2級、中でも次の格付1級候補と言われるスーパーセカンドのラスカーズのセカンドワインです。
以前、別の記事でファーストのラスカーズ1994をアップしました。
このファーストは20,000円台で購入しましたが、今回はセカンドワインの2009ヴィンテージを10,000円位で購入しています。
ボルドーのヴィンテージチャートでは’94は5段階の「3」で、’09は「最上位」のヴィンテージとなっています。
ワインアドヴォケイト誌の両ワインの評価は、それぞれ前者が91点、後者が87~89点です。
何をもってワインを選択するかは、難しいところですが、ファーストが美味しかったので、また飲みたかったのですが、しかし財布事情もあり、今回は当たり年のヴィンテージのセカンドワインを購入することにしました。
そんな1本を味わいました。
生産者のシャトー・レオヴィル・ラス・カーズ
生産者の情報はエノテカのページから抜粋・要約しています。
エノテカオンライン「シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ」のページへのリンク
サン・ジュリアン村に位置する3つの「レオヴィル」の一つ。ラス・カーズ、バルトン、ポワフェレの兄弟は、元々1つのシャトーだったものが、分割され、別々のオーナーの元で歴史を刻んできました。
このレオヴィル・ラス・カーズは、「サン・ジュリアンの王」と言われ、その質の高さと安定した造りで、1級シャトーにも引けを取らないスーパーセカンドの筆頭です。
3つのレオヴィルの中で最も繊細と言われています。
その理由は構造、豊かさ、奥深さ、フィネスがこれほどまでに完璧に近い形でつりあっている銘柄は稀有だから。複雑で優美なサン・ジュリアン的スタイルというよりは、むしろ隣のポイヤックのような厚みを感じるのが特徴です。
所有する畑はあのシャトー・ラトゥールに隣接し、グラン・アンクロの土壌やジロンド河のミクロ・クリマにより、格付け1級シャトーに引けを取らないクオリティのワインを生み出しています。
総面積は約97ha。土壌は主に砂利と粘土質、石が多く転がる土地。水分と栄養素の低いこの土壌では、秀逸なカベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンが結実します。この比類無き素晴らしいテロワールが、シャトー・レオヴィル・ラス・カーズのワインにその独特の個性と卓越したクオリティの高さを与えているのです。
どんな年でも一定の高さを保った品質のワインを造っています。また良年ヴィンテージにはカベルネ・ソーヴィニヨンの比率を上げるなどその年に造られる最高の品質のワインを生み出しているのです。
土壌や伝統、テロワールを深く理解しているからこそ成し得るものであると言えます。
マルキ・ド・ラスカーズ ボルドー当たり年ワインの感想
熟したブラックベリー、ブルーベリーなどの黒系果実、ヴァニラ、トリュフ、甘いスパイス、土っぽい香り。
口に含むと、程良く熟した黒系果実、クレーム・ド・カシス、スパイスなど非常に複雑な味わい。サンジュリアンの独特な甘味、ラスカーズのセカンドらしいエレガントな甘やかさが非常に感じられる。
少し渋味と酸味もある。果実の凝縮感は凄く、タンニンが豊富。そのため、まだまだ熟成しただろうと予感させるます。
ゆっくりと飲んでいると、さらに開いてくる。抜栓直後の酸味・渋味が控えめになり、甘く凝縮感のある果実味はますます際立ってくる。
やっぱりサンジュリアンのワインは私の好みです。いろんなボルドーがありますが、なぜこう違うのか、飲み比べするのが大切なのが良く分かります。
いずれにしろ、ファースト程の甘味のある果実の凝縮感はないですが(と言いますか、ファーストが凄すぎる!)、ラスカーズに連なる、エレガントな甘みと果実の凝縮感は健在でした。
非常に素晴らしいワインでした。
マルキ・ド・ラスカーズ ボルドー当たり年セカンドワインの基礎情報
・生産地:フランス>ボルドー>サン・ジュリアン
・葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン50% 、メルロ 44%、カベルネ・フラン 6%
・参考価格:8800円台~(若いヴィンテージ)。
・購入先:エノテカオンライン
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やっぱりファーストと言う方向けに、’94ヴィンテージの記事です。
同じくボルドー、サ・ンジュリアンのシャトー・ラグランジュです。テロワールが近いためか、共通要素が多い味わいでお気に入りです。
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