毎年複数本購入してきたルーデュモンのブルゴーニュ・ワインは、エノテカのレンタルセラーで現在も数十本が熟成中です。
下記はその内、ACブルゴーニュ・ルージュ2014~2019、ブラン2015~2018を自宅のセラーに移動してきた時の記念写真です(笑)。
壮観です。
今回はブルゴーニュ・ルージュ2016を抜栓しました。
初めての抜栓が2020年4月、その後、2023年1月、翌2月と連続して抜栓しています。
非常にエレガントになっていましたので、ついつい2ヶ月連続して開けてしまいました。
今回は2023年に抜栓した際の感想の記事です。
そんなワインの感想です。
目次
ルーデュモンのブルゴーニュ・ルージュ2016
ルーデュモンのブルゴーニュ・ルージュ’16の情報は、購入先のエノテカから抜粋・引用しています。
2020vtについて (本記事執筆時リリース中のvt)
外観は輝きのあるルビーの色調。グラスに注ぐとレッドチェリーやラズベリーなどのフレッシュな赤系果実のアロマと、クローブのようなニュアンスがグラスの中から立ち上ります。凝縮したベリーの風味が口の中に広がり、きれいな酸ときめ細やかなタンニンが印象的。シンプルな鶏のソテーや軽いトマト煮込みなどと一緒に愉しむのがおすすめです。
ブルゴーニュ・ルージュは、ニュイ・サン・ジョルジュ村のACブルゴーニュが約28%、ビオディナミによるメルキュレー村内のACブルゴーニュが約10%、自社畑もの(「Bourgogne Rouge Vieilles Vignes」)が約2%、残りの約60%はAOCフィサン、マルサネ、AOCオート・コート・ド・ニュイを格下げしてブレンドしています。平均樹齢30年以上。収穫量50hl/ha。天然酵母のみで発酵させ、新樽比率20%のカヴァン社製ジュピーユ産オーク樽で18ヵ月間樽熟成。無清澄、ノンフィルターで瓶詰めされています。ACブルゴーニュ・ルージュの域を超えた、気品と艶のある味わいです。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
ブルゴーニュ・ルージュ’16の生産者:ルーデュモン
今回飲んだブルゴーニュ・ルージュ2016の造り手はブルゴーニュのルーデュモンです。
ブルゴーニュワインへの探究の道を私に開いてくれた大好きなルーデュモン。
日本人の仲田晃司氏が自分の手でワインを造ってみたいという夢を抱いて単身渡仏し、各地の醸造家のもとで修業の上、ついにはブルゴーニュでワイナリーを設立。そのワイナリーがルーデュモンです。
ネゴシアン(ブドウを買付し、醸造はワイナリーで行う)ものをリリースし、現在は自ら畑を所有してブドウ栽培から一貫したワイン造り(ドメーヌもの)もされています。
コミック「神の雫」に掲載された生産者でもあります。
そして、少し前にNHKの「仕事の流儀」でルーデュモンが紹介され、日本でさらに火が付いた感があります。そのNHKで放映された際のワイン造りへのこだわりぶりは同じ日本人として誇らしく思うほどでした。
また、有名な話となりましたが、ブルゴーニュの神様故アンリ・ジャイエ氏から薫陶を受けたことも素晴らしい生産者の証だと言えるのではないかと思います。
詳細はこちら(エノテカオンラインのページ)
ルーデュモンのブルゴーニュ・ルージュ’16 エレガントな花束の感想
良く見ると、ピンク色とオレンジ色が僅かに見え隠れするガーネット色。
透明度は非常に高く、中心部も宝石のガーネットのように美しく、透き通ります。
ワインの色からうっとりさせられます。
非常に華やかで甘やかな花々、熟したラズベリーなどの赤系ベリー、清涼感のあるタイムなどのスパイス、旨味が溢れそうな出汁、素晴らしくバランスの良い香りです。
華やかさ、熟した赤系のフルーティさ、清涼感、旨味たっぷりの出汁感が綺麗にまとまっています。
全体では何とも言えない芳醇な香りです!
口に含むと、少しの酸味、甘やかさ、タンニンと渋味は綺麗に溶け込んでいて、殆ど感じません。
やや熟したラズベリーなどの赤系果実、出汁の旨味、熟した果汁のミネラル感、透明感のある薄旨の出汁感がありながら、熟して落ち着いたフルーティさもしっかりと残り、絶妙のバランスです。
まだまだ熟成して行きそうですが、現在の熟成具合だと、まだ酸味も残っていて、フルーティさも楽しめるので、好みの方は多いのではないかと思います。
前回飲んだ時よりもタンニンがこなれて、出汁感や甘やかさ、華やかさ、複雑さがアップして、非常に美味しいです。
若い時に飲む楽しみもありますが、一定の熟成も最高ですね。
あと9本あるので、どこまでどのように変化して行くのかが非常に楽しみです。
抜栓1時間後、華やかな花々も感じつつ、バラのようなエレガントな香りの方が前面に出ている。
赤系ベリーのフルーティさも、さらに透明感が増し、スパイスの清涼感が控えめになり、ワイン全体としても透明感と艶やかさが増して、非常にエレガントな香りになってます。
口に含むと、熟して透明感が増した赤系ベリーの薄いのにコクのある、まさに薄旨口の出汁のような風味がさらにアップしています。
味わいはより薄くなってるのに、旨味をたっぷり感じます。
抜栓直後の延長線上にありながら、別物のような、よりエレガントな美味しさです。
一定の熟成が進んでいるため、抜栓からの変化が早く、僅か1時間でここに至ってます。
なお、抜栓後は栓をせず、室温で放置しています。
やはり美味しいルーデュモンのブルゴーニュ・ルージュ。ACブルゴーニュだからこそ、7年でここまでのエレガンスを身に着けたのかもしれません。
例えば、ACブルゴーニュで評価の非常に高いヴィンテージだと、同じルーデュモンでもタンニンが多く、熟成の仕方も異なります。
評価の非常に高いヴィンテージはしっかりと熟成した後、別物のワインに生まれ変わるのではないでしょうか。
個人的には、今回の2016vtのように、普通~良い評価のヴィンテージを少し熟成させるのが好きです。
熟成による変化も早く、長い年月をかけることなく、美味しく変わっていくように感じます。
今回も堪能したルーデュモンのブルゴーニュ・ルージュは、もちろんおすすめです。
価格面については、例に漏れずルーデュモンのACブルゴーニュも上がりつつあったのですが、今までは3000円台で買えていました。
しかし、2022年2月からの価格高騰のため、2023年は4000円台~となっています(一時的な高騰と信じていますが…)
それでもやはり美味しいので、おすすめしたいと思います。
可能なら数本買って、熟成させながら数年かけて、少しずつ飲んでみて欲しいと思います。
さらに上がらないことを祈りつつ、しかし、さらに上がることも想定して、私もまとめ買いをしたいけれど…。
ルーデュモンのブルゴーニュ・ルージュ’16 エレガントな花束に合わせた料理など
・レトロバゲット/進々堂。購入先:進々堂 京都高島屋店
・コスタドーロ イル・グレッツォ エクストラヴァージン オリーブオイル / コスタドーロ
オリーブオイルはノンフィルターらしい濁りがあり、口に含むと、非常に濃厚で、角がなくまろやかな風味が非常に美味しいです。
コスタドーロのオリーブオイルの鮮烈な風味が、バゲットとも良いペアリングをします。
シンプルで昔ながらの進々堂のレトロバゲットも非常に美味しい。
ルーデュモンのブルゴーニュ・ルージュと合わせると、ワインの花々ややや熟した赤系ベリーの華やかな風味が全く損なわれず、非常に美味しくワインをいただけます。
オリーブオイルの鮮烈な風味は変化しつつ、バゲットも単独の時とは印象が異なりますが、ワインと美味しくペアリングします。
オリーブオイルの風味は鮮烈な印象を受ける程秀逸なので、バゲットに付けてオリーブオイルとバゲットをじっくり味わった上で、ワインとのペアリングがおすすめです。
写真のオリーブオイルはInstagram上で富士貿易株式会社(@fujitraiding_lfg)が実施したキャンペーンに当選していただいています。
・コスタドーロ イル・グレッツォ エクストラヴァージン オリーブオイル / コスタドーロ(公式ページはこちら)
「IL GREZZOはイタリア産のオリーブから搾られた無濾過のオリーブオイル。収穫したてのオリーブの実からコールドプレス製法(低温圧搾法)により搾られた新鮮なオイルをフィルターにかけることなくそのまま瓶詰めしました。濃厚でフルーティーな香りと味わいは、パンにつけたり、ドレッシングに使ったり等、是非”生”でお楽しみ下さい。」(輸入元、富士貿易株式会社のページから引用。こちら))
・自家製能登豚のテリーヌ/購入先:グルメマーケット BIG BEANS(ビッグビーンズ)
今や我が家の定番の自家製能登豚のテリーヌです。
ルーデュモンのブルゴーニュ・ルージュと合わせると、少しワインの華やかさは抑え気味になりますが、ワインの華やかさやベリーのフルーティさも、豚肉の純粋な味わいも健在で良く合っています。
相変わらず美味しい自家製能登豚のテリーヌと、そして、ワインとのペアリングの良さも安定の美味しさです。
おすすめですよ。
・カカオトリュフ ピスタチオ / 無印良品
「濃厚で香り豊かなカカオトリュフにピスタチオを練りこみました。なめらかな口溶けの良さが特長です。」(商品パッケージより引用)
ルーデュモンのブルゴーニュ・ルージュと合わせると、ワインの味わいにピスタチオの香ばしさとカカオの風味が加わります。
ワインの酸味は少しアップしていますが、良いペアリングです。
トリュフショコラの味わいと、ピスタチオの美味しさが、良く生きています。
但し、酸味がアップすることで、赤い果実のフレッシュ感がアップしてワインが少し若返る印象です。
華やかな熟した赤系ベリーの出汁感が、若返ってしまうのが少し勿体ないような気もしますので、直接口の中では合わせずにワインを楽しむのも1つの合わせ方かもしれません。
ルーデュモンのブルゴーニュ・ルージュ’16 エレガントな花束の基礎情報
・ワイン名:ブルゴーニュ・ルージュ2016
・生産者:ルーデュモン
・生産地:フランス>ブルゴーニュ>
ニュイ・サン・ジョルジュ村のACブルゴーニュが約28%、ビオディナミによるメルキュレー村内のACブルゴーニュが約10%、自社畑もの約2%、約60%はACフィサン、ACマルサネ、ACオート・コート・ド・ニュイを格下げしてブレンド(2020vtの情報)
・原産地呼称:AC.ブルゴーニュ
・葡萄品種:ピノノワール
・栽培・醸造法等:平均樹齢30年以上。収穫量50hl/ha。天然酵母。カヴァン社製ジュピーユ産オーク樽で新樽比率20%で18ヵ月間樽熟成。無清澄・ノンフィルターで瓶詰め。(2020vtの情報)
・インポーター:(株)ヌーヴェル・セレクション (公式ページはこちら)
・参考価格(ネットショップ):4000円台
・購入時期/抜栓時期:2019.06./2023.01、2023.02.
・購入先:エノテカオンライン(公式ページはこちら)
エノテカオンラインのクラブエノテカプレミアム(VISAカード)の特典であるケースオーダー20%割引で、3300円位で購入。
ルーデュモン関連のおすすめブルゴーニュワインの記事
今回はルーデュモンのブルゴーニュ・ルージュ2016を、2019年に購入してエノテカのレンタルセラーで約4年間熟成させて、抜栓しました。
バラなどの花束が香る、エレガントな宝石のようなワインでした。
下記は同じくお気に入りの造り手、ルーデュモンのブルゴーニュです。
・クレマン・ド・ブルゴーニュ・ロゼ ブラン・ド・ノワール/ルーデュモン
ドライでスッキリした飲み口の、フルーティで味わい深いクレマン・ド・ブルゴーニュ。3000円位~。
フレッシュなレモンなどの柑橘類や赤系ベリー、花、少し酵母などの香り。
口に含むと、フレッシュな赤系ベリー、レモンやグレープフルーツ、チェリー、酵母、スパイス、ピールなどの味わい。
・ブルゴーニュ・ブラン2017/ルーデュモン
3300円台~。
ふくよかでコクがあり、それでいて爽やかなワイン! バナナ、トロピカルフルーツ、柑橘類、白い花、ハーブ、バター、ブリオッシュなどの香り。
口に含むと、トロピカルフルーツ、バナナ、バター、緑のハーブ、ライム、塩のミネラル、バニラなどの味わい。