ポール・ボーデのサン・タムール、絶品スウィーツとのペアリング

今回は『La Pair(ラ・ペア)〜濃厚焼菓子と赤ワイン〜』（4972円・送料別途）/La Pair(ラ・ペア)　のスウィーツとワインのセットに含まれていた赤ワインです。

日本ではボジョレー・ヌーヴォーで有名ですが、ボジョレー地区のサン・タムールというアペラシオンのワインです。

個人的にはボジョレー・ヌーヴォーよりも普通のボジョレー、さらに、サン・タムールのような格上のクリュ・ボジョレーが好みですので、期待して抜栓しました。

そして、『La Pair(ラ・ペア)〜濃厚焼菓子と赤ワイン〜』のセットに含まれているスウィーツも絶品でした！

もちろんワインとのペアリングも素晴らしかったです。

そんなワイン、そして、スウィーツとのペアリングの感想です。

 

ポール・ボーデのサン・タムール２０２０

ポール・ボーデのサン・タムール２０２０の情報は輸入元のモトックスから抜粋・引用しています。

 

 

サン・タムールの生産者：ポール・ボーデ

サン・タムーの生産者、ポール・ボーデの情報は輸入元のモトックスから引用しています。

 

 

ポール・ボーデのサン・タムールの感想

光にかざすと、少しピンクがかった、透き通る美しいルビーレッド。

控えめにストロベリーなどの赤系ベリー、花、ハーブ、少しブラックベリー、煮詰めた果実、木苺、ドライフルーツ、スパイスなどの香り。

グラスに注いでスワリングしているだけで、香りがどんどん多彩になってくる。

いわゆるボジョレー・ヌーヴォーのガメイとは一線を画す非常に多彩な香りです。

非常に楽しめます！

口に含むと、僅かな酸味、僅かにタンニンも感じて、ごく僅かな渋味と甘味があります。

煮詰めた黒系果実、ブラックベリー、控えめに赤系果実、スパイス、森の下草などの味わい。

ボディはガメイとは思えないほど密度が高めです。しかし、透明感もあり、舌触りは滑らかです。

2020年と若いヴィンテージですが、酸味もあまり感じず、非常に落ち着いた印象です。

煮詰めた果実感がありますが、甘味は殆ど感じず、ごく僅かの印象です。

ガメイらしさはありますが、やはりボジョレー・ヌーヴォーとは全く異なる別物のワインです。

ぐびぐび飲むというよりは、じっくりと向き合って飲んで行ける深みのあるワインです。

ポール・ボーデのサンタムールはたっぷりのフルーティさがありながら、落ち着きがあり、美味しいです、

抜栓２時間後、強くはありませんが、少し甘味も出てきて、ジャムをイメージする味わいが加わっています。

ただ、糖分と共に煮詰めた甘いジャムと言うよりは、果肉が入ったフルーティなジャムのイメージです。また、現実のジャムのように甘くはありません。

そのため、落ち着きのある抜栓直後よりは、華やかで、フルーティな印象になっています。

抜栓直後と抜栓２時間後のどちらがいいかは、好みによりそうです。

個人的には向き合って、じっくり飲み進める抜栓直後が好みですが、華やかで、よりフルーティさがある抜栓２時間後も捨てがたい美味しさでした。

ワイン中級者は前者の抜栓直後、軽やかに飲みたい方は後者の抜栓２時間後なのかもしれません。

 

今回のポール・ボーデのサン・タムールのように、ヌーヴォー以外のボジョレーを飲むと、本来のガメイの美味しさは、普通のACボジョレーやクリュ・ボジョレーなんだといつも感じます。

そのため、普通のACボジョレーを飲み出してから、ボジョレー・ヌーヴォーを飲むことが少なくなりました。

ボジョレー・ヌーヴォーは収穫祭ならぬ、新ヴィンテージのお披露目ワインというのが、私の中の位置づけです。もちろんヌーボーも別物としての美味しさはあります。

普通のACボジョレー、そして、クリュ・ボジョレーの方が明らかにポテンシャルが高く、美味しいです。そして、じっくりと向き合えるワインだと思います。

ボジョレー・ヌーヴォーしか飲んだことが無い方には、特におすすめしたい、ポール・ボーデのクリュ・ボジョレー・クラスのサン・タムールでした。

 

 

ポール・ボーデのサン・タムール、絶品スウィーツとのペアリング

・変わりベイク＆バター：La Pair(ラ・ペア)

「ライチのリキュールを染み込ませた紅茶生地にバタークリームを入れました。その上はカシスゼリーでしっかりカバー。仕上げに枝付きレーズンを。」（公式ページより抜粋・引用）

一口食べると、非常に様々な味わいが広がります。洋酒、ライチリキュール、スパイス、アーモンドなど多彩です。

表面はカシスゼリーがしっとりとして独特な風味の甘味を与え、中はしっとりとしつつ、スポンジっぽさも感じて絶妙な食感があります。

そして、スポンジから紅茶の風味を楽しみつつ、ライチのリキュールがライチの特徴的な味わいを堪能できます。ライチは素敵な演出です！

アーモンドやスパイス感も感じて非常に複雑ですが、一定の調和があり、美味しいです。

さらに食べ進むと、中心部にバタークリームが現れ、味わいを変化させてくれます。

まるでオーケストラのシンフォニー（交響曲）のように、多彩さがあり、調和があり、さらにストーリーがある、そんなスウィーツです。

ワインと合わせると、ワインの煮詰めた果実感がスウィーツに加わり、そして、スーと馴染んでいきます。

スウィーツのライチリキュールやスパイス、香ばしいアーモンドなどがワインに加わり、より多彩な風味に感じます。

余韻では、ライチリキュールが感じられてフィニッシュします。

スウィーツとワインのペアリングで、ここまで合うなぁと感じることは初めてです。

ペアリングを前提に開発されたスウィーツだけに、非常に素晴らしいペアリングでした！

 

 

・ショコラとクリームチーズ：La Pair(ラ・ペア)

「ガトーショコラにドライフルーツ（グリーン・レーズン、オレンジ、クランベリー）をたっぷり混ぜ込んだクリームチーズをコーティング。ちょっとしたアペリティフのアクセントにも。」（公式ページより抜粋・引用）

口に含むと、初めに濃厚なクリームチーズの味わいが来て、次に、濃厚なショコラを感じ、更に、ドライフルーツがオレンジとベリーの順に感じ、調和していきます。

余韻では調和の中に、ドライフルーツの風味を感じつつ、フィニッシュします。

クリームチーズやショコラの濃厚さにも上品さがあり、さらに、複数のドライフルーツがアクセントになっています。

個人的には濃すぎることがなく、全体的に上品で、変化とアクセントも楽しめて、非常に美味しいです。

ワインと合わせると、ワインの煮詰めた果実とドライフルーツが上手く重なり、よりしっかりとしたフルーツ感、そして、リキュールっぽさを感じさせてくれます。

濃厚なクリームチーズはワインをマイルドな印象に変えて、綺麗に馴染みます。

また、ショコラはワインと控えめに共存して、より落ち着きのある味わいにしてくれます。

全体では少しフレッシュ感がワインに現れます。

ワインはスウィーツと合わせることで、フレッシュさ、マイルドさ、そして、落ち着きなどを与えつつ、より様々な風味を感じることができます。

多彩さがより現れて楽しめる、面白いペアリングだと思います。

こちらも美味しいペアリングでした。

 

『ショコラとクリームチーズ』も、前述の『変わりベイク＆バター』も、非常に贅沢な時間を過ごした優雅な気分になる素敵なペアリングでした。

 

 

ポール・ボーデのサン・タムールの基礎情報

・ワイン名：サン・タムール２０２０

・生産者：ポール・ボーデ

・生産地：フランス＞ブルゴーニュ＞ボジョレー＞サン・タムール

・葡萄品種：ガメイ

・原産地呼称等：AC.サン・タムール。クリュ・ボジョレー。

・気候や土壌：花崗岩、粘土石灰質

・栽培・醸造法等：リュット・レゾネ（減農薬農法。認証取得無し）。コンクリートタンクで醗酵・熟成。

・抜栓時期：2020.08.

・インポーター：モトックス (公式ページはこちら)

・参考価格（ネットショップ）：2000円台~/フルボトル

 

・入先先：La Pair (ラ・ペア)（公式ページはこちら）

『La Pair(ラ・ペア)〜濃厚焼菓子と赤ワイン〜』（4972円・送料別途）のスウィーツとワインのセットに含まれていたワイン（375ml）。La Pair (ラ・ペア)より同商品の提供をいただいています。

 

 

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今回はポール・ボーデのサン・タムールを抜栓しました。たっぷりのフルーティさと落ち着きがある美味しいボジョレーでした！

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・ボジョレー２０１７/メゾン・ルロワ

3000円台～。

メゾン・ルロワのおすすめボジョレー　華麗で複雑なワインフランス、ブルゴーニュの生産者メゾン・ルロワのボジョレー２０１７。３０００円台～。チェリー、ストロベリーなどの赤系果実、ハーブやスパイスの香り。ピノ・ノワールのようなチャーミングで複雑な香り。赤系・黒系果実を少し煮詰めたような濃厚な果実味、ハーブとスパイスの味わい。...

 

・モルゴン１９９５/ルーデュモン・レアセレクション

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