今回のワインはブルゴーニュのシャルロパンのジュヴレ・シャンベルタンです。
シャルロパンのワインは過去に飲んで、非常に気に入り、エノテカ大阪店にあるほぼ全種類を購入したこともありました。
私が持っているシャルロパンの最も古いヴィンテージが2012vtで、もう抜栓していいか、もう抜栓していいかの自問自答を何年間か繰り返し、我慢できずに、ついに開けてしまいました。
そんなワインの感想のレポートです。
目次
フィリップ・シャルロパンのジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュVV2012
2017ヴィンテージのコメント
外観は輝きのある深めのルビーレッド。グラスからは、ブラックベリーやラズベリーなどの果実のアロマが立ち上り、そこにスミレやバニラ、砕いた石の香りが溶け込み複雑かつ深みのある印象。口に含むと、アタックは柔らかいものの、すぐに活き活きとした力強い果実味が広がります。シルキーなタンニンと古樹由来のミネラル、エレガントな酸が調和して多層的な味わいを構成。スパイスのニュアンスを纏った余韻は長く続きます。
詳細はこちら(エノテカオンラインのページ)
ジュヴレ・シャンベルタンVV2012の生産者:シャルロパン
生産者の情報は購入先のエノテカオンラインから抜粋・引用しています。
詳細はこちら(エノテカオンラインのページ)
ジュヴレ・シャンベルタンを拠点に、ブルゴーニュ全域に37ものアペラシオンを持つブルゴーニュ最高峰ドメーヌの1つ。ピノ・ノワールの神様と呼ばれた故アンリ・ジャイエ氏の指導を受けた1人で、愛弟子として可愛がられていた、コート・ド・ニュイにおけるモダンなワイン造りの先駆者の1人です。シャルロパンのワインを飲んだジャイエ氏は「まさに私が言いたかったように造っているな」というコメントを受けた逸話もあります。
現在、マルサネ、フィサン、ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネに25haの畑を持ち「シャンベルタン」「ボンヌ・マール」「エシェゾー」など、なんと8つのグラン・クリュを手掛けています。
ワイン造りにおいては、徹底した収穫量の制限や、低温マセラシオンによるエキスの抽出、自然酵母の発酵など、師であるジャイエ氏の影響が色濃く見られます。
シャルロパンのモットーはあくまでも自然なワイン造り。ブドウの樹が自力で凝縮味のある果実を結実できるよう、ブドウの栽培にはリュット・レゾネ(減農薬農法)を採用。除草剤と化学肥料は使用せず、殺虫剤代わりにフェロモンカプセルを用いています。ブドウの樹齢は概ね高く、エシェゾーにいたっては樹齢70年に達するものも。しっかりと完熟してからの収穫はもちろんのこと、厳しく選別した果実は、除梗した後一週間に及ぶ低温マセラシオン発酵を行います。培養酵母の補酸は決して行わず、その後は瓶詰め直前まで澱引きせずに樽熟成されます。
フィリップ・シャルロパンのジュヴレ・シャンベルタンVV2012の感想
エッジには熟成によるオレンジ色が見られるが、まだまだ生き生きした濃いめの美しいルビーレッド。
グラスに注いでいる時から、甘く熟した赤い果実のうっとりとする香りが溢れてくる。少し熟した、フレッシュさも残るストロベリーやフランボワーズなどの赤い果実、旨味たっぷりの出汁、スミレの花、バニラ、鉛筆の芯やクラッシュドロック、清涼感のあるスパイスなどの素晴らしい香り。
甘くうっとりする香りから始まり、さらに深まり、そして、鉛筆の芯や砕いた石のニュアンスが加わり、そして清涼感のあるスパイスの雰囲気を感じていきます。
太陽があたる清流の傍らで、熟れた赤い果実などのバスケットから流れてくる香りを楽しんでいるようです。
口に含むと、僅かに酸味は残り、甘やかですが甘くはなく、ちょうど良い親しみやすさを持っています。タンニンは溶け込んでいて全く感じない。熟成により酸味が控えめになり、若さも残しつつ、非常にバランスが良い。
フレッシュさも残す程よく熟したストロベリー、フランボワーズなどの赤系果実、清涼感のあるスパイス、出汁、クラッシュドロックや豊富なミネラルなどの味わい。エレガントで、セクシーで、涼やかで、非常に妖艶な味わいです。
シャルロパンのワインはやっぱり美味しかったです。特に、今回はヴィエイユ・ヴィーニュで古樹を使っていることで、より滋味深いワインだったのではないかと思います。多少の熟成期間を経て、さらに複雑さが増したのかもしれません。
一緒に飲んだ妻も「めっちゃ美味しい!」を連発し、「ブルゴーニュはやっぱりヤバい、グイグイ飲んでしまうワインだ!」と言いながら、惜しげもなくグイグイ飲んでいました。
まあ、喜んでもらえて良かったです(^-^;
合わせたお摘み
6種チーズの盛り合わせ/アンジェリーナ:成城石井。レッドチェダー、パルジャミーノ・レッジャーノ、コルビージャック、ゴーダ、ミモレット、モントレージャックの6種6様のチーズの美味しさが楽しめます。ちょっと癖のあるパルジャミーノ・レッジャーノでも、あまり癖がなく、全般的にマイルドで私好みでした。
ワインと合わせると、チーズごとに少しずつワインの違う表情を引き出します。チーズはタンニンの渋みを抑え、より滋味深くワインを感じるアイテムだと思います。
フィリップ・シャルロパンのジュヴレ・シャンベルタンVV2012の基礎情報
・ワイン名:ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ2012
・生産者:シャルロパン
・生産地:フランス>ブルゴーニュ>コート・ド・ニュイ>ジュヴレ・シャンベルタン
・葡萄品種:ピノノワール
・原産地呼称等:ACジュヴレ・シャンベルタン
・栽培・醸造法等:樹齢50年。リュット・レゾネ(減農薬農法。除草剤・化学肥料使用せず)。収量制限。除梗後、低温マセラシオン、自然酵母で発酵。
・抜栓時期:2021.05.
・インポーター:エノテカ
・購入先:エノテカオンライン
・参考価格:9900円台~
・購入先:エノテカオンライン(公式ページはこちら)
エノテカオンラインのケースオーダー20%割引、10,000円位で当時購入。
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・モレ・サン・ドニ2013/シャルロパン
8000円台~。
スミレや白い花の花束とブルーベリーのような黒系果実、その後ろにチェリーやクランベリーなどの赤系果実、そして豊富なハーブの香りがして、スワリングすると移ろいゆくように非常に多彩な香りを見せる。
口に含むと、少し熟したなブラックべリーなどの黒系果実の控えめな酸味と芳醇な果実味、そして凝縮感。さらに、いろんなハーブが非常に複雑な味わいを作りだしている。
・ブルゴーニュ・ルージュ・キュヴェ・プレスティージュ2015/シャルロパン
5100円台~。
熟したフランボワーズやストロベリーなどの赤いベリーのような甘く切ない香り。爽やかな・甘やかなスパイス、皮革の香り。
口に含むと、やや熟したストロベリーやチェリーなどの赤系果実、控えめにブルーベリーなどの黒系果実、スパイス感もあるエレガントなワイン!