今回は私が所有しているブルゴーニュ・ルージュの中でも、特に大切に熟成させていた2本を飲み比べしてみました。

・ヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー モノポール2014/ドメーヌ・デュ コント・リジェ・べレール
・シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ オーセシャンジュ ヴィエイユ・ヴィーニュ2014/ジャン・マリー・フーリエ
そして、今回レポートするのは、ジャン・マリー・フーリエのシャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ オーセシャンジュVV2014です。
2016年に購入してから、約9年セラーで熟成していました。
ついに抜栓の時です!
そんなワインの感想です。
本ページにはプロモーションが含まれてい
また、お酒に関する情報が含まれているため、20歳以上の方を対象としています。
目次
シャンボール・ミュジニー 1級畑を造るワイナリー:ドメーヌ・フーリエ
今回飲んだのはネゴシアンもののシャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ オーセシャンジュ ヴィエイユ・ヴィーニュ2014でした。
下記はドメーヌ・フーリエの情報です。
ネゴシアンのワインもドメーヌの自社畑と同様の栽培環境のブドウを仕入れているとのことです。
いつかはドメーヌ・フーリエのワインも飲んでみたいものです。
購入先のワインセラーウメムラの公式ページから引用しています。
詳しくはこちら(ワインセラーウメムラの公式ページ)
ドメーヌ・フーリエは、ジュヴレ・シャンベルタンでも指折りの良質なブドウ畑を所有し、その殆どは、20世紀初頭に植樹された古樹ばかりです。なかでも有名なのが、グリオット・シャンベルタンとクロ・サン・ジャックで、1910~1928年に植樹された樹齢80~100年の古樹が育ちます。この2本は、既に世界中のブルゴーニュ・ワイン愛好家の間で「カルトワイン」として知られ一定の地位を築いており、生産量が非常に限られているため、容易には手に入りません。
5代目当主ジャン・マリー・フーリエが総面積10ヘクタールの自社畑を有するドメーヌの経営を父から引き継いだのは1990年代の半ば、23歳の時でした。ジャン・マリーは、家族が営むジュヴレ・シャンベルタンのドメーヌの他、オレゴンのドメーヌ・ドルーアンやヴォーヌ・ロマネの伝説的な醸造家アンリ・ジャイエのもとでワイン造りの研鑽を積みました。ジャイエの下でクラシック・ヴィンテージと呼ばれる1988年のワイン造りに携わった経験を踏まえ、ジャン・マリーは偉大なワイン造りはブドウ畑に始まるという信念の下にジャイエの教えを踏襲し、ブドウの健康状態を保つために潔癖なまでに細部に拘り、人の手による干渉を最小限に留めてテロワールの持ち味を生かしたワイン造りを徹底しています。
「ワインを樽に収めてしまえば、あとはワインが自ら成長してゆくのを待つばかりで、セラーでやらなければならない仕事は殆どない。私の仕事の全ては、ブドウ畑にある。」とジャン・マリーは言います。フーリエはブドウ畑を可能な限り自然に近い手法で手入れし、ブドウの健康状態を最高の状態に維持するためには一切手間暇を惜しみません。収穫の際は畑で手摘みをする段階で非常に厳しい選別を行い、ドメーヌのワイン造りには、樹齢30年以上のブドウだけを使用します。
ジャン・マリーの造るワインは、素晴らしくピュアで透明感があり、鮮やかで生き生きとした果実味を特徴とします。新樽率はおよそ20%以下に抑え、SO2も必要最小限に抑えています。瓶詰前の澱引きと亜硫酸の使用を避けるため、瓶詰はドメーヌにて手作業で行われます。マロラクティック発酵で自然発生した二酸化炭素をワインと共に暫く置くことで酸素を追い払い、ワインのフレッシュな味わいを維持しています。澱引きをせずに16~20ヶ月熟成させることでワインは自然に清澄度を増すため、ろ過や清澄処理をする必要もありません。開栓直後のワインは、瓶内に融解した二酸化炭素を含んでいるため、酒齢の若いワインであればデキャンタージュすることをジャン・マリーは推奨しています。
ジャン・マリー・フーリエのシャンボール・ミュジニー 1級畑の感想
透明度は高く、中心部も透き通る液体。
中心部は鮮やかなルビーのような美しさ。
そして、エッジに行くほどガーネットに近づく。
宝石のような美しさです!
抜栓30分後からスタート
熟れた赤系ベリーやそのエキス感、少しハーブなどをイメージするが、香りは控えめでやや地味な印象。
口に含むと、タンニンは感じられず、滑らかで、透明感のある舌触り。
滋味深さがあり、やや熟れた果汁エキス感がある。
熟れた赤系ベリーが中心で、熟れた黒系ベリーも少しイメージする。
まだ目を覚ましていないように感じる。
抜栓1時間後、ワインは徐々に開いてきて、熟れた赤系ベリーの果汁エキスや花などの甘やかで、エレガントな香りが中心となる。
そして、僅かに土をイメージする香りやハーブなども感じる。
口に含むと、ふわっと広がる熟れた赤系ベリーの果汁エキスや出汁の旨味を感じる。
甘やかさとエレガンスがある、芳醇な味わいです。
さらに、滋味深さが背景にあり、奥深さも感じる。
やはり美味しい!
抜栓30分後は閉じ気味で、抜栓1時間後位から開き出し、その後どんどん開いていきます。
そして、その良い状態がさらにじわじわと良くなっていき、3時間後のフィニッシュが最も良い状態だったと思います。
さらに開いて行くのでは⁈という可能性も感じるワインでした。
エレガンスと芳醇さ、そして滋味深さがあり、非常に美味しかったです!
今回は、ジャン・マリー・フーリエが造るシャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ オーセシャンジュ ヴィエイユ・ヴィーニュ2014を抜栓しました。
熟れた赤系ベリーの果汁エキスの甘やかさと芳醇さを持つ、エレガントで滋味深い味わいと香りでした。
開いた後は非常に素晴らしい香りと味わいで、やはりうっとりとさせられる素晴らしさでした!
もう一度飲む機会は、現在の価格的には難しそうですが、いつかリピートできたらいいなぁと感じるワインでした。
機会があれば、是非!

ジャン・マリー・フーリエのシャンボール・ミュジニー 1級畑の基礎情報
・ワイン名:シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ オーセシャンジュ ヴィエイユ・ヴィーニュ2014
・ワイナリー:ジャン・マリー・フーリエ
・ブドウ栽培地:フランス>ブルゴーニュ>コート・ド・ニュイ>シャンボール・ミュジニー>オーセシャンジュ(1級畑)
・原産地呼称等:ACシャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリ
・ブドウ品種:ピノノワール
・栽培・醸造法等:完全除梗。重力を利用してゆっくりと搾汁。天然酵母のみで自然発酵。手作業でピジャージュ。新樽率はおよそ20%以下。SO2は必要最小限の使用。手作業で瓶詰め。マロラクティック発酵。澱引き無しで16~20ヶ月熟成。無ろ過・無清澄。
・インポーター:?
・参考価格(ネットショップ):46,000円台
・入手時期/抜栓時期:2016.10./2025.05.
・入手先:ワインセラーウメムラ(公式ページ(楽天市場内)はこちら。)
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今回は、ジャン・マリー・フーリエが造るシャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ オーセシャンジュ ヴィエイユ・ヴィーニュ2014を抜栓しました。
熟れた赤系ベリーの果汁エキスの甘やかさと芳醇さを持つ、エレガントで滋味深い味わいと香りでした!
下記は同じくブルゴーニュのシャンボール・ミュジニーで、こちらは村名クラスです。
・シャンボール・ミュジニー2009/ジョルジュ・ルーミエ
万華鏡のように多彩な味わいや香りが変化していくシャンボール・ミュジニー!
フランス、ブルゴーニュ。78,000円台~。
フレッシュさを伴う赤黒系ベリー、花々、バニラやヨーグルト、スパイス、出汁などの芳しい香り。
口に含むと、ややフレッシュな黒赤系ベリーやカシス、ドライフルーツ、スパイス、出汁、果実のリキュール、オレンジ、ブランデーなどの味わい。
