今回は私が所有しているブルゴーニュ・ルージュの中でも、特に大切に熟成させていた2本を飲み比べしてみました。

・ヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー モノポール2014/ドメーヌ・デュ コント・リジェ・べレール
・シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ オーセシャンジュ ヴィエイユ・ヴィーニュ2014/ジャン・マリー・フーリエ
そして、今回レポートするのは、リジェ・ベレールのヴォーヌ・ロマネです。
価格が上がり過ぎて今後はもう飲めないだろうなぁという、私の所有しているワインの中でも超貴重なワインです。
そんなワインの感想です。
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また、お酒に関する情報が含まれているため、20歳以上の方を対象としています。
目次
リジェ・べレールのヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー’14
ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・べレールのヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー モノポール2014の情報は、購入先兼輸入元のエノテカオンライン公式ページから抜粋・引用しています。
クロ・デュ・シャトーは、リジェ・ベレールの貴重なモノポール(単独所有畑)であり、畑は斜面に対して垂直にロマネ・コンティやラ・ロマネとほぼ並ぶ好立地。さらには土壌までも似通っているという、恵まれたテロワールを持ち合わせた畑です。
深みのあるルビー色の色合い。赤スグリやザクロなど、非常に華やかなフローラルなアロマに加えて、ほのかにオレンジの皮やスパイス、ミネラル感のニュアンスが溶け合います。赤いチェリーやラズベリーの表情豊かな果実味が特徴の、ミディアムボディ。フレッシュな酸味とエレガントなフィネスが感じられ、今飲んで頂いても十分に楽しめる1本。数年熟成させるとさらに凝縮した果実の旨味を堪能することができます。
詳しくはこちら(エノテカオンライン公式ページ)
ヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー’14を造るワイナリー:ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・べレール
ヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー モノポール2014を造るワイナリー、ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・べレールの情報は、購入先兼輸入元のエノテカオンラインの公式ページから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインの公式ページ)
リジェ・ベレールが所有するラ・ロマネはロマネ・コンティの斜面上部に隣接する、ヴォーヌ・ロマネの偉大なグラン・クリュです。
畑を所有するリジェ・ベレール家は、ナポレオンにも軍人として仕えてきた由緒ある貴族。1815年、ナポレオン政権下の将軍であった初代ルイ・リジェ・ベレール氏がドメーヌを設立し、当時はラ・ターシュやラ・グラン・リュ、シャンベルタン等、約60haを所有する大ドメーヌでした。今でもラ・ターシュの前にそびえる十字架にリジェ・ベレールの銘が刻まれているのはこのためです。
ブドウの栽培・ワインの醸造・瓶詰をすべてルロワ、アルベール・ビショー、ブシャール・ペール・エ・フィスなどのネゴシアンに一任していました。
ルイ・ミッシェル氏は、ピノ・ノワールの神様と呼ばれるアンリ・ジャイエ氏やジャン・イヴ・ビゾー氏から指導を受け、2000年にドメーヌ元詰を行いリジェ・ベレールの初ヴィンテージを発表しました。2002年からはグラン・クリュのラ・ロマネをリリース。さらに特級畑のエシェゾー、一級畑のレ・スショ、ブリュレを手掛け、2012年には、ニュイ・サン・ジョルジュの一級畑クロ・デ・グランデ・ヴィーニュを単独所有し、こちらは赤ワインと白ワインの両方を生産しています。
特筆すべきはその丁寧で緻密な作業。畑の耕作は機械を使わず、馬を使用しています。また、ビオディナミを実践。数年かけて土が生き返るような取り組みを行ってきました。
そんな中、現在7代目を務めるルイ・ミッシェル・リジェ・ベレール氏は、祖父と同じく自身がヴィニュロン(ブドウ栽培家)となり、ワイン生産者という道を歩むことを決意します。彼はこれまで他のドメーヌに任せてきた自社畑を自ら手掛けるようになり、ここにドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレールが誕生しました。
軍人という選択肢もあり芳醇な果実の香りと樽のニュアンスが美しく調和した、より官能的な味わいに変化しています。ながら敢えてヴィニュロンを選んだルイ・ミッシェル氏。ワイン造りに並々ならぬこだわりと情熱を傾け、今やDRC、ルロワといったブルゴーニュを代表するような偉大な造り手に並ぶ生産者の一人となるほどに成長しています。
リジェ・べレールのヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー’14の感想
抜栓30分後からスタート。
透明度が非常に高く、上品な薄いガーネット色。
エッジに近づくにつれ、グラデーションしていき、レンガ色に近づく。
美しい!
グラスに注ぐと、溢れてくる甘やかな熟した赤系ベリーのエキスと、スミレやバラの花のような、エレガントで芳醇な香り。
感嘆を禁じ得ない、なんとも言えないような素晴らしい香りです。
ごく僅かにミントも香る。
口に含むと、透明な液体を飲んでいるようにエレガントです。
それでいて口中に広がる甘やかで、旨味がたっぷりの美味しさ!
熟した赤系ベリーの旨味エキスだけがたっぷりと溶け込んだような、エレガントで芳醇な味わいです。
タンニンは全く感じず、ただ透明感のある口当たりですが、味わいは溢れんばかりの旨味のボリューム感です。
無駄を削ぎ落とし、華やかさとエレガンスのみを残したような、深みのある美味しさです。
これぞ最上級の美味しさと感じる素晴らしいワインでした!
今回はドメーヌ・デュ・コント・リジェ・べレールのヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー モノポール2014を抜栓しました。
抜栓30分後からスタートして、約3時間かけて楽しみました。
驚いたことに、抜栓30分後からフィニッシュまで、香りも味わいも全く落ちることがなく、維持し続けました。
これ程、透明感のあるエレガントな液体にもかかわらずにです。
非常に高いポテンシャルを持つワインで、まだまだ熟成が期待できそうでした。
やはりコント・リジェ・ベレールは偉大なドメーヌですね。
しかもこれでヴィラージュ・クラスというのも驚きです。
ただ、モノポールの記載がエチケットにあり、単独所有の畑のブドウから造られたワインです。
そのあたりもこのポテンシャルの秘密かもしれません。
現在の価格的には、次はいつ飲めるのか、いや、もう飲めないかもしれないワインですが、非常に堪能することができました。
機会があれば、是非試していただきたいです。
その時は価格を忘れて…。

リジェ・べレールのヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー’14の基礎情報
・ワイン名:ヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー モノポール2014
・ワイナリー:ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・べレール
( Instagram:@comte_liger_belair_official )
・ブドウ栽培地:フランス>ブルゴーニュ>コート・ド・ニュイ>ヴォーヌ・ロマネ>クロ・デュ・シャトー(単独所有畑)
・原産地呼称等:ACヴォーヌ・ロマネ
・ブドウ品種:ピノノワール
・栽培・醸造法:非常に丁寧で緻密。昔ながらの方法である馬を使って畑を耕作し、除草剤を使わず有機農法でブドウを栽培。
・インポーター:エノテカ
・参考価格(ネットショップ):70,000円台~
・入手時期/抜栓時期:2016.11./2025.05.
・入手先:エノテカオンライン(公式ページはこちら。Instagram:@enoteca_wine )

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今回は、ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・べレールのヴォーヌ・ロマネ クロ・デュ・シャトー モノポール2014を抜栓しました。
香り・味わい共に無駄を削ぎ落とした、華やかさとエレガンスのみの液体で、感嘆を禁じ得ない美味しさでした!
下記は同じくヴォーヌ・ロマネの素晴らしいワインです。
・ヴォーヌ・ロマネ2013/ドメーヌ・モンジャール・ミュヌレ
フランス、ブルゴーニュ。9000円台~。
エレガントなバラなどの花々、出汁、紅茶、熟れた果物、控えめに爽やかなスパイスなどの優しく、甘やかな香り。
口に含むと、熟して透明感を得たオレンジやストロベリーなどの赤いベリーを旨味のみを抽出したようなエレガントな出汁、紅茶、ミネラル、塩味のような味わい。
