今回は昔からお気に入りのローヌのシャトー・ド・サンコムのワインです。
抜栓したワインは珍しいアッサンブラージュで、グルナッシュとピノノワールを使用しています。
さらに、醸造タンク内のワインの50%を毎年使用し、その空いた50%部分に新ヴィンテージを継ぎ足すというのを毎年繰り返しています。
つまり複数ヴィンテージの混醸という面白さも加わります。
お気に入りのサンコムが面白いワインを造っていて、しかも1000円台とお値打ちです。
試さずにはいられないという想いで、今回、購入・抜栓しました。
そんなワインの感想です。
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また、お酒に関する情報が含まれているため、20歳以上の方を対象としています。
目次
シャトー・ド・サンコムのミクロ・コム グルナッシュ・ピノノワール
シャトー・ド・サンコムが造る、グルナッシュとピノノワールをブレンドした、ミクロ・コム グルナッシュ・ピノノワールの情報は、購入先兼輸入元のエノテカの公式ページから抜粋・引用しています。
ピノ・ノワールとグルナッシュから造られる、珍しいブレンドのワイン。
14世代目の当主ルイ氏は「ピノ・ノワールとグルナッシュは、アルファベットの最初の文字α(アルファ)と、最後の文字Ω(オメガ)のように、相反する二つの要素が一線で繋がっているように感じられる。フィネスと力強さ、女性らしさと男性らしさ、柔らかさとたくましさ、角と丸み。このワインには、これらのすべての要素を楽しむことができる。」と語っています。
醸造は、シェリー酒を造る時と同様の方法を用いて、コンクリートタンクにて発酵と熟成を行います。タンク内には複数ヴィンテージのワインが入っており、瓶詰め時は、タンク内で寝かせたワインの50%を使用。その後、タンクに新しいヴィンテージのワインが継ぎ足されることで、ワインに複雑味が加わります。こうして造られるワインは、ジューシーな果実味とスパイスの風味が感じられる、エレガントな仕上がり。グルナッシュの豊潤な果実味とピノ・ノワールの繊細な酸味が織り成す、バランスの取れた味わいです。
詳しくはこちら(エノテカオンラインの公式ページ)
ミクロ・コム グルナッシュ・ピノノワールを造るシャトー・ド・サンコム
グルナッシュとピノノワールをブレンドした、ミクロ・コム グルナッシュ・ピノノワールを造るシャトー・ド・サンコムの情報は、購入先兼輸入元のエノテカの公式ページから抜粋・引用しています。
詳細はこちら(エノテカオンラインの公式ページ)
シャトー・ド・サン・コムは、500年の歴史を持つジゴンダスのワイナリーであり、トップ生産者のひとつです。ワイナリーの名前の由来は、ジゴンダスにある12世紀に建てられた「サンコムチャペル」。
ローヌでいち早く有機栽培を取り入れるなど、ジゴンダスをリードする存在でしたが、1992年ルイ・バリュオール氏が14代目を継いで以降、彼の造り出すワインは各評価誌で高得点を連発。ワイン・スペクテーター誌で「ジゴンダスの天才」と称賛され、世界的に知られるようになりました。
サン・コムの畑のブドウ樹の平均樹齢は約60年。その土壌は1,100年前の粘土と石灰岩が表出している非常にユニークな土壌であり、ローヌ地方では唯一のもの。水はけがよく、急斜という独特の地形がブドウ造りに最適で、高品質のブドウが収穫されています。
ブドウが植えられている区画や収量を厳密にコントロール。全房発酵や、ピジャージュの多用を採用することで、他のジゴンダスと比べて、より芳香に富み、凝縮感がありつつもエレガントな味わいを生み出すことに成功。シャトー・ド・サン・コムを、世界的なジゴンダスのスーパースターに押し上げました。
シャトー・ド・サンコムのグルナッシュとピノノワールのブレンドの感想
エッジはガーネット色で、中心部に行く程、ピンク色が全体を支配している。
中心部も美しく透き通っていて、明るく透明度の高い、美しいワインです。
黒胡椒などの非常にスパイシーな香りが、木苺、控えめに皮ごと潰した赤系果実、シラスや草木、スモーク、紫蘇、プラムなどにリレーしていくようです。
一言で言うならスパイシーな香りです。
スパイシーなところに、控えめに赤系果実をイメージします。
木苺のような野生味も感じられますが、スパイシーさからそう感じるように思います。
グルナッシュっぽい、皮ごと潰した果実の香りもイメージします。
スパイシーさとフレッシュな赤系果実の若々しさ、そして、野性味を感じる自然味豊かな香りです。
口に含むと、渋味、少し酸味、僅かに甘味を感じる。
透明感があり、華やかな色ですし、タンニンは全然感じないようなイメージですが、なぜかよく感じて、渋味につながっています。
黒胡椒やクローヴ、木苺、控えめにストロベリーなどの赤系ベリー、草木、スモークチップなどの味わい。
野生味のあるワイルドな味わいで、非常にスパイシーです。
グルナッシュっぽさもありますが、少しイメージが異なるワイルドさです。
ピノノワールの要素は赤系ベリーでしょうか。
ただ、控えめで、あまりピノノワールをイメージしません。
しかし、この感じはグルナッシュではないことは間違いなく、そうなると、やはりピノノワールなんだろうなぁと帰結します。
抜栓30分後、スワリングをしていると、少し落ち着いてきて、スパイシーな中に、穏やかな赤系ベリー、そして、マイルドな黒系果実、少しモカを感じるようになり、野生味が少し控えめになってきます。
スパイシーさと赤系・黒系果実、草木などの味わいに落ち着いてくる。
そして、渋味も少し控えめになります。
やや野性味と落ち着きのある、フルーティなイメージに落ち着いてきました。
飲みごたえ抜群の美味しいワインです。
さすが、シャトー・ド・サンコムですね。
ユニークなアッサンブラージュで、面白いワインに仕上がっています。
今回は、シャトー・ド・サンコムが造る、グルナッシュとピノノワールをブレンドした、ミクロ・コム グルナッシュ・ピノノワールを抜栓しました。
抜栓直後と抜栓30分後以降で、イメージが異なり、2度楽しめるワインでした。
香りと味わいにおいて時間が経過しても、終始共通するのはスパイシーさでした。
時間と共に、様々な要素が加わったり、要素の交代が行われたり、印象が変化していきます。
やはりサンコムのワインは美味しくて、楽しめますね。
しかも、今回のワイン、ミクロ・コム グルナッシュ・ピノノワールは1000円台~で購入できる、非常にお値打ちなワインです。
機会があれば、是非、この変化を楽しんでみていただきたいです!
シャトー・ド・サンコムが造るミクロ・コム グルナッシュ・ピノノワールの基礎情報
・ワイン名:ミクロ・コム グルナッシュ・ピノノワール(2022ボトリング)
・ワイナリー:シャトー・ド・サン・コム( Instagram:@chateaudesaintcosme )
・ブドウ栽培地:フランス
・原産地呼称等:VDF
・ブドウ品種:グルナッシュ60%、ピノノワール40%
・栽培・醸造法等:コンクリートタンクで発酵と熟成。タンク内には複数ヴィンテージのワインが入っており、瓶詰め時はタンク内で寝かせたワインの50%を使用。その後、タンクに新しいヴィンテージのワインを継ぎ足す。
・評価・受賞等:サクラアワード2025 ゴールド受賞
・インポーター:エノテカ
・参考価格(ネットショップ):1000円台~
・入手時期/抜栓時期:2023.11./2024.01.
・入手先:エノテカオンライン(公式ページはこちら。Instagram:@enoteca_wine )
エノテカオンラインのブラックフライデー30%割引で、当時1400円台で購入。

シャトー・ド・サンコム関連のおすすめワインの記事
今回はシャトー・ド・サンコムが造る、グルナッシュとピノノワールをブレンドした、ミクロ・コム グルナッシュ・ピノノワールを抜栓しました。
スパイシーさと赤系・黒系果実、草木などをイメージし、また、抜栓後の変化も楽しめるワインでした!
下記は同じくシャトー・ド・サンコムの、ローヌの白ワインです。
・コート・デュ・ローヌ・ブラン2016/シャトー・ド・サンコム
ジゴンダスの天才が率いる「シャトー・ド・サンコム」のコート・デュ・ローヌ・ブラン!
フランス、コート・デュ・ローヌ。2000円台。
2000円前半ですが、複数のブドウ品種をブレンドした多彩な香りと味わいを持つ白ワインです。時間をかけて開かせるとさらに美味しくなります。
