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ヴューテレグラフのジゴンダス レ・パリエール畑で造るワインについて
レ・パリエール ジゴンダス テラス・デュ・ディアブル2013について
年末にエノテカオンラインでラスト在庫セール20%割引を行っていた際に、妻が購入したワイン。
私にとっては、安くて美味しいグルナッシュのイメージを一新するアペラシオン、ジゴンダスといったイメージがあります。
IGPクラスの1000円位のローヌのグルナッシュはたくさん飲んできていますが、さすがジゴンダスとなると、格の違いを感じます。
生産者のヴュー・テレグラフの現当主は精力的にワイン造りに力を入れて、一躍トップクラスのドメーヌに登りつめたようです。そんな彼らが造るジゴンダスのテロワールを良く反映したグルナッシュは、どのような味わいなのか、非常に気になります。
今回は妻に購入していただき、一緒にいただきました。ワインの感想は後述をご参照ください。
ジゴンダスの生産者ヴューテレグラフについて
生産者の情報はエノテカオンラインから抜粋・要約しています。ヴュー・テレグラフが造るブルゴーニュのようなシャトー・ヌフ・デュ・パフも飲んでみたくなります。
ヴュー・テレグラフについて
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
南フランスのローヌ地方のアペラシオン、シャトーヌフ・デュ・パプにおいてここ10年ほどの間で、ぐっと注目度を高めた造り手、ヴュー・テレグラフ。フラッグシップであるシャトーヌフ・デュ・パプ ラ・クロー・ルージュ2005年が、ワイン・スペクテーター誌の「2008年 年間TOP100」において世界第5位にランクイン。
2007年ヴィンテージは、「2009年 年間TOP100」で世界第3位に選ばれた。その後も、数々のワイン評価誌で90点以上の高得点を叩き出し続けています。
ヴュー・テレグラフの歴史は古く、初代ヒポリット・ブルニエ氏がドメーヌ・ヴュー・テレグラフを1898年に設立。代々畑を少しずつ増やし、現当主になってから、シャトーヌフ・デュ・パプの本拠地となる「ドメーヌ・ヴュー・テレグラフ」に加え、近隣のジゴンダスや、ヴァン・ド・ペイを造るドメーヌを所有しています。
特筆すべきがレストラン界での高い支持。ポール・ボキューズ、アラン・デュカス、ピエール・ガニェールといったミシュラン星付きレストランのトップシェフ達に指名されるほど。彼らが造るワインに一貫している、スッと背筋が伸びるような佇まいと凛とした美しさや、しなやかなバランスの良さは見事で、一流レストランで供される上品かつゴージャスな料理とも見事なマリアージュを完成させることができる。
ミッシェル・ベタン氏をもってして、「まるでブルゴーニュワインのようなシャトーヌフ・デュ・パプだ」と評されるほど。「素晴らしいワインを造るには、畑仕事が90%。畑での作業に時間をかけ、醸造所ではなるだけ手をかけないことが重要。」。ダニエル氏がワイン造りで重視しているのはテロワールを尊重し、その魅力を引き出すこと。区画、樹齢ごとに細かに別々のキュヴェを仕立て、それらを慎重にブレンドすることで、畑とブドウが持つ個性を表現することができるといいます。またダニエル氏はローヌのグルナッシュとブルゴーニュのピノ・ノワールの共通点について「どちらも土地によって変幻自在の個性を見せる、”土地の案内人”と言うべき、魅力的な品種だ。」と表現している。
ヴューテレグラフのジゴンダス ワインの感想
抜栓初日:
熟したブラックチェリーとブラックベリーのような黒系果実の少し甘やかな香り。また、甘いスパイスや清涼感のあるスパイスなどの複雑な香りが加わる。
口に含むと、グルナッシュらしい、しっかりとした黒系果実を凝縮させたような少し甘さをイメージする味わい。実際には甘味はほとんど感じない。黒系ベリーのジャムを煮詰めたような果実の凝縮感があり、スパイスが効いている。
タンニンは豊富ですが、一定の滑らかさを持つので、感覚的には、非常に濃厚な黒系果実のジュースが舌の上を滑らかに流れていくような、そんな印象を受けます。
抜栓2日目:
2日目も全く問題なくいただけます。味わいが前日よりも、よりはっきりしたような印象を受けます。より果実味を感じ、また、ジャムのような甘味もより感じることができます。実際にはそんなに甘いわけではありません。
相変わらず黒系果実の凝縮感は健在。しかし、2日目の方がタンニンがこなれて、よりエレガントな味わいに感じます。
率直に2日目の方が美味しかったです。もっと2日目に残しておけばよかった。2人で初日に2杯ずつ、2日目に1杯ずついただきましたが、逆にするべきでした。または、さらに伸ばして3日か4日に分けて毎日軽く一杯ずつとかでも良かったと思います。
まだまだ、ポテンシャルを出し切っていなかったかもしれません。これから飲む方は、抜栓しても簡単にヘタるワインではないと思いますので、数日かけて楽しんでいただいた方が面白いと思います。
濃厚ですが、エレガントさを感じるあたり、ヴュー・テレグラフのジゴンダスは素晴らしいワインと思います。グルナッシュのポテンシャルを引き出しているんだろうと思います。
合わせた料理:鹿肉のカチャトーラ、菜の花とジャガイモのポタージュ
カチャトーラはワインにぴったりでした。鹿肉は全く臭みはなく、食感は赤身の牛肉とほぼ同じ硬さですが、煮込んでも崩れにくいため、少し噛み応えがあります。一緒に煮込んでいるオレガノと生のローズマリーのハーブの香りがしっかりとして、料理全体を上品にしていて美味しいです。また、これらはトマトのベースとよく合っていて、また、鹿肉の風味が溶け込んでいます。
菜の花のポタージュは、菜の花らしい苦味があり、大人の味わい。菜の花の旨味を消さない程度ですが、ジャガイモの甘味もあるので、そこまで苦さを感じません。程よい苦みでバランスが良いと思います。菜の花の風味を活かすため、いつもはセロリを入れているところをやめて、代わりに玉ねぎを加えているとのことでした。
ヴュ―テレグラフのジゴンダス ワインの基礎情報
・生産地:フランス>コート・ド・ローヌ>ジゴンダス
・葡萄品種:グルナッシュ90%、ムールヴェードル5%、クレレット5%。
・参考価格:約5000円。(エノテカオンラインの在庫セール20%割引約4000円で購入)
・原産地呼称、格付:ジゴンダス
・インポーター:エノテカ
・購入先:エノテカ
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タルデュー・ローランが造るACジゴンダス。2001(6500円位)とヴィエイユ・ヴィーニュ2014(5700円位)。同じ生産者の古酒と、若いワイン。また若いワインは樹齢70から100年の古樹で造るヴィエイユ・ヴィーニュのワインの記事です。
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