今回のワインはまだ飲んだことがない欧州の生産国のワインをまとめ買いした1本です。
写真左から順に、クロアチア、イギリス、ジョージア、ギリシャ、スイスの5カ国です。
そして、今回抜栓したのはギリシャワインで、キリ・ヤーニが土着品種クシロマヴロ100%で造るラミニスタという赤ワインです。
実際に飲むと、想像していた香りや味わいと異なり、非常に芳醇でエレガントなワインでした。非常にお気に入りの1本となりました。
そんなワインの感想です。
目次
ギリシャワインおすすめ キリ・ヤーニのラミニスタ2016
今回のギリシャワインのクシロマヴロという土着品種が、ブルゴーニュのピノノワールやイタリアのネッビオーロに例えられることがあるというのを身をもって理解しました。
そして、キリ・ヤーニのラミニスタがワインとしての品質も非常に高いと感じることもできました。
しかも価格が2800円台~と非常にコスパが高く、おすすめワインの1本となりました。
ピノノワールやネッビオーロ好き、特にコク旨系、芳醇でエレガント系好きの方におすすめしたい1本でした。
おすすめのギリシャワイン、キリ・ヤーニのラミニスタの情報は購入先のエノテカから抜粋・引用しています。
やや紫がかったダークチェリーレッドの色調。凝縮感に優れたプラムやチェリーの果実のアロマに、ブラックオリーブ、生姜、スパイス、土、オークなど、複雑な香りが幾層にもなって感じられます。口に含むと、豊かな口当たりで、口の中に広がる凝縮した力強い果実味が印象的。きめ細かいタンニンとしっかりとした酸がくっきりとした輪郭を形作り、タイトかつ透明感を感じる長い余韻へと繋がります。全ての要素が最高のバランスでまとまった見事な出来栄え。クラシックなネッビオーロにも似ている、クシノマヴロの魅力を余すことなく表現した1本です。
ギリシャの固有品種クシノマヴロ100%で造られたワイン。クシノマヴロは、ギリシャ語で「酸と黒」を意味する名前からも分かる通り、深い黒色の外観で、酸が高く力強いタンニンを備えているのが特徴。ネッビオーロで造られたバローロや、ブルゴーニュのピノ・ノワールと比べられることもある、世界中でも珍しい高貴なブドウとして知られています。エキゾチックなアロマとエレガンスが魅力。更に熟成すると、トリュフやスモーキーなニュアンスも湧き上がるようになり、大地を感じさせる神秘的なワインと変貌を遂げていきます。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
ギリシャワインおすすめ ラミニスタの生産者:キリ・ヤーニ
ギリシャワインも初めてで、当然ワイナリーのキリ・ヤーニも初めてでした。エノテカオンラインの解説を見ると、「現代ギリシャワインの父」とも呼ばれる偉大なヤーニス・ブタリス氏が設立したワイナリーということでした。
今回抜栓したラミニスタという土着品種のクシロマヴロの赤ワインを実際に飲むと、その美味しさや品質から納得でした。現代的な技術やポリシーに基づき、現代的な香りや味わいのを土着品種で造っているそんな印象のワインでした。
今後のキリ・ヤーニの他のギリシャワインも探究して行きたいと思います。
ギリシャワインおすすめ ラミニスタの生産者、キリ・ヤーニの情報は購入先のエノテカから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
キリ・ヤーニは、ギリシャワインとビールのリーディングカンパニーである、ブタリ・グループのプレミアムワイナリーとして、1997年に4代目当主ヤーニス・ブタリス氏によって設立されました。
ヤーニス氏は、1960年代後半、土着の赤ブドウ品種である「クシノマヴロ」を植樹。当時画期的なことであり、ギリシャワインの新しい時代の幕開けとなりました。また彼は、ギリシャワイン協会の立ち上げや研究機関の設立など、ギリシャワイン業界に多大な貢献を果たし、「現代ギリシャワインの父」とも呼ばれています。
ワイナリーが位置するのは、ギリシャ北部のナウサとアミンデオン。年間平均50万本の辛口白ワインと赤ワインを生産しています。その半分以上が土着品種と国際品種が植えられた単一畑から造られます。「良いワインは醸造所で生まれ、卓越したワインは畑で誕生する」という哲学のもと、長年をかけて培われた伝統と、現代の新技術を組み合わせたワイン造りを実践。また土着品種100%のワイン以外にも、土着品種同士のブレンドや、土着品種と国際品種のブレンドといった様々なスタイルのワインを造っています。
ジャンシス・ロビンソン女史や大橋健一氏をはじめとするマスター・オブ・ワインや、世界のワイン評論家も、ギリシャの土着品種の可能性と、キリ・ヤーニが造るワインの品質を認め、現在では、ギリシャ最高峰のワイナリーの1つとして知られています。
ギリシャワインおすすめ キリ・ヤーニのラミニスタの感想
赤紫色に見えましたが、グラスを傾けながら見ると、透き通る美しいルビーレッド。ピノノワールのようないい色をしています。
熟したフランボワーズやストロベリー、ブラックチェリー、新鮮なプラムやレッドチェリー、甘やかなクローヴや清涼感のあるミントなどのスパイス、クレームドカシス、甘い花やバラの花などの香り。
非常に甘やかで、芳醇なうっとりとさせられる香りです。初ギリシャワインでしたが、驚くほどの素晴らしい香りです。
スワリングすると、バラの花、フレッシュな赤い果実が少し前に出てきますが、やはり甘やかで芳醇な香りが支配的です。
口に含むと、酸味はほとんど感じない。少し渋味があり、甘やかさがある。タンニンは少し感じますが、非常に滑らかな舌触りです。
熟したフランボワーズやストロベリー、ブルーベリーやブラックチェリー、シナモンなどのスパイス、オーク由来のコクのある美味しさ、少しリキュールなどを感じます。
透明感もあり、非常にエレガントなワインです。香りも味わいも盛りだくさんで、非常に様々なものが詰まってます。
抜栓3時間後、ほとんど変わりません。上品な甘やかさがあり、芳醇でエレガントなワインのまま楽しめます。
抜栓2日目以降の味わいのチェックのために半分残すつもりが、あまりの美味しさに1本全て飲み切ってしまいました。
今回のキリ・ヤーニのラミニスタは非常に美味しいワインです。甘やかで芳醇でエレガントさが特徴的なワインでした!
ギリシャワインの土着品種であるクシロマヴロと言うブドウ品種は、芳醇でエレガントな良いピノノワールを飲んでいる印象でした。今後はピノノワールやネッビオーロに加えて、クシロマヴロもそのラインナップに入れたいと思います。
私が好きなボルドー、サンジュリアンのワインを甘やかさや芳醇さを残したまま、透明感を与えてエレガントにしたような印象でもあります。
非常に美味しいギリシャワインでした! 最近、初めて飲む生産地のワインの中では、久しぶりに興奮した美味しいワインでした。
キリ・ヤーニのラミニスタは3000円台~と決して高くない手頃な価格帯ですが、非常に美味しく、コスパも非常に高いです!
ギリシャワイン最高峰の造り手、キリ・ヤーニによる洗練されたエレガントな1本。ピノノワール好きには一度は飲んでいただきたいワインです!
ギリシャワインおすすめ キリ・ヤーニのラミニスタ に合わせた料理
・ガリシアBOX(フレンチ弁当):ビストロ ムースケトン。
「ガリシア産の栗豚をロースト(ソースは日替わりです)、3種類のデリとサラダが付いたBOXです。」※日替わりのソースはロメスコソース:にんにく、クルミ、ケッパー、トマトペーストなどが入ったペースト
(ロメコスソースはカタルーニャ州のソース。同ソースに焼き野菜をつけて食べる。肉、魚、パンなどともよく合う)
ワインと合わせると、甘やかで芳醇な印象は控えめになり、一気に平面的なスッとした印象のワインに変わり、豚肉の旨味を引き立ててくれます。料理を非常に美味しく、いただきました。
ワインの芳醇さが控えめになるのは残念ですが、料理とのペアリングは非常に素晴らしいと思います。ワインが料理に一瞬で寄り添います!
・ビストロ ムースケトン:
大阪市中央区南船場。大阪メトロ・長堀鶴見緑地線・松屋町駅より徒歩2分、堺筋線・長堀橋駅より徒歩5分。
公式ページはこちら。Instagram公式ページはこちら。facebook公式ページはこちら。
(食べログ:こちら)
ギリシャワインおすすめ キリ・ヤーニのラミニスタの基礎情報
・ワイン名:ラミニスタ2016
・生産者:キリ・ヤーニ
・生産地:ギリシャ>ナウサ
・葡萄品種:クシノマヴロ100%
・栽培・醸造法等:フレンチまたはアメリカンオークで16ヶ月、瓶内で8ヶ月熟成。
・インポーター:モトックス
・参考価格(ネットショップ):3000円台~
・購入先:エノテカオンライン
エノテカオンラインのクラブエノテカプレミアム(VISAカード)の特典であるケースオーダー20%割引で2700円台で購入。
欧州の初ワイン関連のおすすめ記事
今回抜栓したギリシャワインの、キリ・ヤーニが造るラミニスタ2016は手頃な価格帯ですが、甘やかで芳醇でエレガントさが特徴的な非常に素晴らしいワインでした。リピート必至です。
下記は同じく欧州の生産国で、初となったスイスのワインです。こちらもチャーミングで美味しいワインです。
・ウイユ・ド・ペルドリ2018/ドメーヌ・クロワ・デュプレ
香りはチャーミングで華やか、味わいはチャーミング、それでいて上品でした。4600円台。
柑橘類、白い花、ハーブ、甘い花の香り。
口に含むと、白桃、グレープフルーツなどの柑橘類、赤い果実、ミネラル、ナッツ、酵母、ハーブなどの味わい。