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イタリアおすすめワイン コレッツィオーネ・チンクアンタ+2
このワインも数年来のリピートをしています。非常に濃い口なんですが、華やかで上品に甘くて、素晴らしい香りに満たされます。初めて飲んだイタリア・プーリア州のワインはこのワインです。
スワリングしてから写真を取ったら、グラス内面に赤い色素がたっぷりついていました。この現象からも濃厚そうなのが良くわかります。
以前飲んだ時の記憶では、ボルドーのサン・ジュリアンを思い浮かべるとブログで書いたことがあります。確かにこの密度が濃く、上品な甘味は共通していると思いますが、今回改めて飲むと、重厚ではありますが、どこかスキップしているような陽気さを感じます。果実味がフレッシュで酸味を感じるようなところでしょうか。甘みの種類も少し異なります。まだまだワインを飲んだ経験が少なく、ブレブレですね。
しかし、飲み比べてみるのは面白いかもしれません。
イタリアおすすめワイン チンクアンタの生産者:サン・マルツァーノ
生産者の情報は、輸入元のモトックス社のページより抜粋・要約しています。
サン・マルツァーノについて
詳細はこちら(モトックスへのリンク)
1962年19人の地元ブドウ栽培農家 “父なる創業者たち” が協同組合“ San Marzano”を設立。2000年頃から自社元詰めワインの生産を開始。現在では1,200もの経験豊富な栽培農家を抱え、彼らは今もプーリア伝統のブドウ造りの哲学「プーリアの土地の風土で育てられた完熟ブドウで、新鮮な果実味をしっかりと表現すること」や手法を守り続けている。
プーリア州はイタリアの”かかと”の部分、アドリア海とイオニア海、「2つの地中海」に面している。太陽・風・大地の恩恵を受ける、イタリア最大の農業地帯でもあり、トマトやオリーブオイル、小麦などイタリア食材の宝庫でもある。
サン・マルツァーノはプーリアの南側に位置しており、南プーリアの土壌は赤土で石灰質の豊富な土壌。土は深さ約50cm程度しかなく、その下は石灰石になっていて、そのため農作物の根はすぐに石の部分まで届き、鉄分で実が赤くなるといわれる程。さらに、非常に温暖な気候ながら、朝夕には海からの潮風で畑が冷やされ、果実味に溢れながらもきちんと酸味を保ったワイン造りを可能にしている。
イタリアおすすめワイン コレッツィオーネ・チンクアンタの感想
僅かしか透き通らない濃厚な赤色。ボルドーのように紫はない。熟したブラックベリーやブルーベリーを煮詰めたような甘い凝縮した黒系果実、バニラ、クレームドカシス、リコリスシナモンなどのスパイスの香り。口に含むと、粒子の小さなタンニンはたっぷりで、密度が凄いのだが滑らか。甘いタンニン。この甘い凝縮感のある液体がどうしてできるのか不思議なくらい。黒系果実の凝縮感。甘ったるくはない、上品な甘いスパイス。
濃くて美味しいイタリアワイン健在という感じです。美味しいですね。室温に近づき、開いてくると、香りも味わいもさらに華やかになります。
冷やして飲んでも、夏でも飲める甘めの濃厚ワインになります。まさに、プーリア州の暑い夏にも飲めるぴったりの赤ワインだと思います。
イタリアおすすめワイン、コレッツィオーネ・チンクアンタの基礎情報
・生産地:イタリア>プーリア州
・葡萄品種:ネグロアマーロ 60%、プリミティーヴォ 40%
・参考価格:2200円
・インポーター:モトックス
・購入先:フェリシティ(楽天)
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1000円台。冷蔵庫で冷やしてこの赤ワインを飲むと、ネグロアマーロ&シラーのフルーティで、濃厚な、果実の旨味と上品な甘みを美味しくいただけます。
シャトー・ラグランジュ2003
文中で引用したボルドーのサン・ジュリアンと比較しても何となく共通点を感じるかも。
13,000円位。華やかな花々の香り、熟した黒い果実、熟成によるハーブやスパイスの香り。香りだけでも楽しめるワインです。