今回はイタリアの濃厚で甘やかなワインを味わいたい時の定番で、イタリア、プーリア州のチンクアンタです。
濃厚で甘やかですが、甘ったるくもなく、渋いわけではなく、ワイン開くと、エレガンスも感じるような素晴らしいワインです。
何年にもわたりリピートしています。友人に勧められて、初めて飲んだ時はその場で、3本追加購入した程です。
非常におすすめのワインです。濃いワインは避けがちという方にも飲んでみて欲しいワインです。
そんなワインの感想です。
目次
プーリア州のサンマルツァーノのコレッツィオーネ・チンクアンタ+4
コレッツィオーネ・チンクアンタはヴィンテージが無いワインです。というのはヴィンテージを跨いで、ワインをブレンドして造っているからです。
ヴィンテージの変わりに付けられているのが、チンクアンタのように「+4」などという数字です。これは「+1」から続く数字で、ブレンドが変わると付けられています。
この数字でチンクアンタのワインの同一性を確認できます。現在は既に「+5」が販売されています。
プーリア州のサンマルツァーノのコレッツィオーネ・チンクアンタの情報は購入先のフェリシティーから抜粋・引用しています。
スモモやジャムのフルーティな香りにバニラやリコリスを思わせるスパイスの香りが溶け込みます。複雑かつ豊かなアロマ、力強いストラクチャーでありながらも柔らかな味わいで、心地よい余韻が長く楽しめます。
ブッシュヴァイン仕立てで栽培した、樹齢平均50年以上の古樹ブドウを使用。
プリミティーヴォとネグロアマーロの2品種による、異なるヴィンテージキュヴェのブレンドによって造られています。
詳しくはこちら(フェリシティー(楽天市場)のページ)
プーリア州のコレッツィオーネ・チンクアンタの生産者:サンマルツァーノ
プーリア州のコレッツィオーネ・チンクアンタの生産者、サンマルツァーノの情報は輸入元のモトックスから抜粋・引用しています。
詳細はこちら(モトックスへのリンク)
1962年19人の地元ブドウ栽培農家 “父なる創業者たち” が協同組合“ San Marzano”を設立。2000年頃から自社元詰めワインの生産を開始。現在では1,200もの経験豊富な栽培農家を抱え、彼らは今もプーリア伝統のブドウ造りの哲学「プーリアの土地の風土で育てられた完熟ブドウで、新鮮な果実味をしっかりと表現すること」や手法を守り続けている。
プーリア州はイタリアの”かかと”の部分、アドリア海とイオニア海、「2つの地中海」に面している。太陽・風・大地の恩恵を受ける、イタリア最大の農業地帯でもあり、トマトやオリーブオイル、小麦などイタリア食材の宝庫でもある。
サン・マルツァーノはプーリアの南側に位置しており、南プーリアの土壌は赤土で石灰質の豊富な土壌。土は深さ約50cm程度しかなく、その下は石灰石になっていて、そのため農作物の根はすぐに石の部分まで届き、鉄分で実が赤くなるといわれる程。さらに、非常に温暖な気候ながら、朝夕には海からの潮風で畑が冷やされ、果実味に溢れながらもきちんと酸味を保ったワイン造りを可能にしている。
プーリア州のサンマルツァーノのコレッツィオーネ・チンクアンタの感想
明るい赤色に紫色が少し加わったような若々しい色。若いヴィンテージのメルローを思い浮かべる。
以前飲んだ時の記憶では、全く透き通らない非常に濃厚な色でした。ワイン造りが何か変化したのだろうか?
抜栓50分後からスタート
ミント、西洋杉、フレッシュなブラックベリーやカシス、清涼感のあるスパイス、タバコ、スモークした木などの香り。
清々しい香りに、フレッシュな黒系果実のフルーティな香りが現れ、また、爽やかな香りが現れつつ、様々な香りを複雑に感じる印象です。
香りも以前の印象とはかなり異なります。もっと黒系果実、リコリス、バニラ、オークのロースト香などの印象だったような気がします?
口に含むと、カシスやブルーベリーなどの黒系果実、バニラ、クレームドカシス、ローストした香ばしい味わい。
甘やかさ、少し酸味、豊富でまろやかなタンニン、そして、渋味を感じる。全体的にはまろやかな口当たりで、甘やかさや、丸みのあるフレッシュな黒系果実の凝縮感があるため、渋味はそんなに気になりません。
濃厚ですが、程良い甘やかさで、フルーティで、非常に美味しい。
やはりサンマルツァーノのチンクアンタははコスパの高いワインです! 偉大なプーリア州のワインです。暖かいプーリア州だからこそ、生まれる凝縮感と甘やかさを感じます。
何年にもわたってリピートしていますが、コスパの高さや美味しさは健在です!
抜栓2時間で、エレガントさが味わいにも現れたかもしれない。
少しカシスリキュールのような上品な印象が現れて、渋味と濃厚さがクリーミーさに変わり、少しゴテゴテor無骨な印象があったものが、洗練されてエレガントになった印象です。
抜栓4日目、甘やかな黒系果実、バニラ、爽やかなスパイス、プラム、紫の煙(お香)など凝縮感のある香りで、フルーティでスパイシーです。
少し酸味を想像させる香りと紫色をイメージするお香や線香のような香りです。抜栓初日からは少し変化してきたかもしれない。
口に含むと、少し酸味がある。凝縮感があり、甘やかです。渋味も感じるけれど、全体的には滑らかでそんなに気にならない。このあたりは抜栓初日とあまり変わらない。
クレームドカシス、ブラックチェリー、スパイス、プラム、レッドチェリー、リコリス、バニラ、少し森の下生えや土などの味わい。
若干の変化があるかもしれないですが、全体の印象はそれ程変わりがなく、美味しい。
強いて言うならば、少し赤い果実の味わいが感じられるようになった。現時点の味わいも非常に美味しい。
抜栓初日も抜栓4日目のどちらも良いです!
サンマルツァーノのコレッツィオーネ・チンクアンタはやはり期待どおりに美味しいです。恐らく「+1」から飲んでいますが、外れたことがありません。
しかも価格も2200円台~とお手頃です。
プーリア州のワインとしてはもちろんですが、イタリアワインの中でも、非常におすすめしたい1本です。
プーリア州のサンマルツァーノのコレッツィオーネ・チンクアンタに合わせた料理
・豚バラ肉のバルサミコ煮:ビストロ フィル
バルサミコの酸味を少し残し、煮詰めた凝縮感と甘やかさとコクが、煮込んで柔らかくなった豚バラ肉にぴったりです!
本来脂身も多く、くどくなりがちな豚バラ肉がコク旨な味わいになります。バルサミコ特有の風味が美味しい!
サンマルツァーノのチンクアンタと合わせると、一瞬にして料理もワインも、異なる世界に連れて行ってくれるようです! はっとする変化と、変化の後の少し爽やかになった、それぞれの味わいも楽しめます。
バルサミコの煮詰めた濃厚さと、ワインの凝縮感による濃厚さがぴったりマッチ。ワインの爽やかな香りの印象が味わいにも少し現れます。
ワインの渋味もなくなり、舌触りが非常にクリーミーに感じます。
それぞれを変化させて、少し異なる美味しさを引き出す、そんなペアリングです。
豚肉のリエット バゲット付き:ビストロ フィル
リエットは非常にシンプルな味わいですが、豚肉が上品な味わいに感じます。脂っこさは皆無で、じっくり味わうと豚肉のコクが現れる。バターのようなコクです。パテ・ド・カンパーニユと違ってスパイシーさは無く、より洗練された豚肉を味わえる印象です。
プーリア州のワイン、チンクアンタと合わせると、ワインの味わいが大きく変わることはありません。そのままの濃厚さ、甘やかさ、フルーティさを楽しめます。余韻に少し野生味を感じるかもしれない。
お互いを尊重しているようなペアリングです。
【ビストロ フィルの実店舗】
・気軽にフレンチとワインが楽しめるビストロ 『Repas (ルパ)』
「本町駅徒歩3分、ビルの2階で営業しています。平日ランチ2,000.土曜日ランチは3,500円。
ディナーはアラカルトのみでの営業です。各国ワインを全てグラス🍷でご提供しております。カウンター席もありますので、お一人でも気軽にご来店下さい。天満橋に系列店、 」(公式ページから引用)
公式URL | 食べログ上の公式ページはこちら
Instagram公式アカウント:bistr_fil Repas ルパ【大阪 本町】 |
住所 | 大阪市中央区本町4-8-8 リズム本町 2F |
TEL | 050-5600-0699 |
営業時間 | 【ランチ】 11:30〜13:30(L.O.) 【ディナー】 17:30〜21:00(L.O.) |
定休日 | 水曜日ランチ、日曜日、祝日 |
アクセス | 御堂筋線・四ツ橋線 本町駅徒歩3分 |
グルメサイト | 食べログはこちら |
プーリア州のサンマルツァーノのコレッツィオーネ・チンクアンタの基礎情報
・ワイン名:コレッツィオーネ・チンクアンタ+4
・生産者:サンマルツァーノ
・生産地:イタリア>プーリア州
・葡萄品種:プリミティーヴォ50%、ネグロアマーロ50%
・評価:(+4が)ルカ・マローニ97点
・気候や土壌:粘土質、石灰質土壌。
・栽培・醸造法等:ステンレスタンクで主醗酵後、ステンレスタンクにてマロラクティック醗酵。その後、フレンチオーク樽で熟成12カ月(225L、新樽比率100%)、ステンレスタンク熟成18カ月、瓶での熟成6カ月以上。
・抜栓時期:2022.2.
・インポーター:モトックス(公式ページはこちら)
・参考価格(ネットショップ):2000円台~
・購入先:酒類の総合専門店 フェリシティー(楽天市場)
2200円台で購入。
プーリア州ワイン関連のおすすめ記事
プーリア州のサンマルツァーノのコレッツィオーネ・チンクアンタを抜栓しましたが、安定の美味しさでした。また、次は「+5」をリピートしようと思います。
下記は同じくプーリア州のおすすめワインの記事です。
ルエッタ・フィアーノ/マスカ・デル・タッコ
1000円台~。プーリア州の最高峰白ワインと言われるワイン。柑橘系果実、白い花、蜂蜜などのふくよかで艶やかな非常に芳しい香りです。ジューシーな果実味があり、優しい酸味、程良い甘味、バランスの良いミネラル感を感じます。ふくよかで、果実のコクがあり、味わい深く、非常に美味しいコク旨なワイン。
フィキモリ トルマレスカ(アンティノリ)
同じくプーリアで1000円台で買える赤ワインです。こちらの赤ワインは地元の飲み方である冷やして飲むことを前提造られているとのことです。でも温度が上がってきても非常に果実味豊富で飲みこたえのある美味しいです。ちなみに私は以前半ダース買いして、冷蔵庫に保管して、夏場にがぶがぶ飲んでいました。