今回は「バローロのロマネ・コンティ」と称されるバローロの造り手、ブルーノ・ジャコーザが造るお値打ちネッビオーロ・ダルバです。
お値打ちといっても7000円位はするので、高価なワインです。
しかし、バローロでなく、ネッビオーロ・ダルバですが、それでも感動する程のエレガンスを持ち合わせているワインでした。
自宅のワインセラーで4年熟成させてからの抜栓です。
そんなワインの感想です。
目次
ブルーノ・ジャコーザのネッビオーロ・ダルバ・ヴィーニャ・ヴァルマッジョーレ2015
ネッビオーロ・ダルバでしかないにもかかわらず、素晴らしいエレガンスさを身に着けたワインでした。(具体的にはワインの感想の項目で記載しています。)
ブルーノ・ジャコーザが「バローロのロマネ・コンティ」、「イタリアの5大シャトーの1柱を為す」と称されるのが、分かる気がしました。
薄旨系のワインでは、私的にはここ最近で一番のヒットと言えると思います。これで6900円台~なら、確実にお値打ちですね。
バローロだと30,000円超えです。いったいどれ程のワインなのか、探究心を掻き立てられます。ブルーノ・ジャコーザのバローロを飲みたいという気持ちが抑えられなくなりそうです(笑)
ブルーノ・ジャコーザのネッビオーロ・ダルバ・ヴィーニャ・ヴァルマッジョーレの情報は購入先のエノテカから抜粋・引用しています。
2015vt
生き生きとしたレッドガーネットの外観。チェリーやラズベリーなどのフレッシュな赤系果実のアロマにオレンジの皮のような香り。砂質土壌由来のスミレやドライフラワーなどの華やかなフローラルなアロマが印象的です。アタックは爽やかで、可憐で膨らみのある果実味としなやかでキメの細かいタンニンが女性的な味わいを生み出します。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのブルーノ・ジャコーザのページ)
ネッビオーロ・ダルバの生産者:ブルーノ・ジャコーザ
ネッビオーロ・ダルバ・ヴィーニャ・ヴァルマッジョーレの生産者、ブルーノ・ジャコーザの情報は購入先のエノテカから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
バルトロ・マスカレッロ、ジョヴァンニ・コンテルノと共にランゲ伝統派の三傑のひとりに数えられるブルーノ・ジャコーザ。ピエモンテ・ランゲ地区で、14歳から祖父の指導のもとワイン造りを始めたブルーノ氏は1961年、自身の名を冠したブランドをリリースしました。
畑と醸造における伝統に敬意を払うという、単純にして明瞭な哲学の下に造られる確固たるスタイルを持ったワインは、「バローロのロマネ・コンティ」「イタリアの5大シャトーの1柱を為す」と称賛されます。現在はブルーノ氏の娘であるブルーナ女史が父の意志を受け継いでいます。
伝統派の造り手の代表として挙げられるブルーノ・ジャコーザですが、伝統に固守するといった姿勢は見られず、紋切り型の伝統派とは一線を画したワイン造りを実施。
自らの感受性を信じて革新を続けるブルーノ・ジャコーザが造り出すワインは、ボディよりも繊細さに重きを置いたスタイル。タンニンが非常に厳格で力強いワインを生むのが通説とされるセッラルンガ村のワインでさえ、ブルーノ氏の極端に繊細な抽出によって、絹のようなタンニンを纏った優美な味わいとなります。それにもかかわらず彼の生み出すバローロには伝統派ならではのしみじみとした味わいがあり、その味わいこそがブルーノ・ジャコーザを伝統派バローロの代表的生産者たらしめているのです。
ブルーノ・ジャコーザのネッビオーロ・ダルバ、感動のエレガンス!の感想
美しくグラデーションがかかった透き通る、オレンジ色や赤色などが見えるガーネット色。
熟したフランボワーズやチェリーなどの赤系果実、森の下生え、スパイスなどの香り。赤い果実の優しい甘やかさもありつつ、全体では落ち着いた香りです。
口に含むと、控えめな酸味、甘やかさ、僅かの渋味がある。非常に繊細なタンニンがあるが、ほとんど感じない。
上品な出汁、土、やや熟した赤い果実、ブルーベリーなどの黒系ベリー、土っぽさと出汁が非常に滋味深く、美味しい。
そこに、熟した上品なフルーティな旨味や甘やかさなどが滋味深さに加わり、ワインに彩りを与える。
全体では、落ち着いた旨味をしみじみと味わえるようなワインです。
香り・味わい共に、非常に上品な甘やかさを感じます。この甘やかさが、熟成したこのワインの特徴ではないかと思います。
落ち着きのある上品な貴婦人をイメージします。
抜栓2時間後、より優しい甘やかさ、ドライフルーツ、柔らかいリキュールなどが感じ取れ、さらにエレガンスが増した味わいです。
ますますエレガントになりつつ、少し艶っぽさを感じたり、抜栓直後の甘やかさに加えて、別の種類の甘やかさを感じたりします。
抜栓2時間後の方が、より複雑で美味しいです。
抜栓3日目、薔薇の花々、非常に優しい熟成した上品な赤系ベリー、上品な出汁、香水(オーデトワレ)、非常にエレガントな香り。
口に含むと、甘やかさが少し控えめになり、酸味・渋味はほとんど感じなくなる。抜栓初日から、ますます調和が進み、非常にエレガントな味わいに!
優しい薄味で旨味たっぷりのエレガントな赤系ベリー、より洗練されたエレガントなリキュール、優しく上品な旨味の出汁などの味わいです。
優しく、薄味で、それでいて味わい深い旨味を持つエレガントな印象です。
まさにブルゴーニュの村名クラス以上の薄旨味系のルージュが綺麗に熟成したようなエレガンスに感じます。
久しぶりに感動する程、うっとりとするエレガンスを持つ1本でした。
今回のブルーノ・ジャコーザのネッビオーロ・ダルバ・ヴィーニャ・ヴァルマッジョーレは自宅のセラーで4年熟成させて、ヴィンテージから7年目で抜栓しました。
かなり良いタイミングの抜栓だったのではないかと思います。
逆に、もし若くして抜栓した場合はどんな味わいなのか、非常に気になります。次は若飲みも検討しよう。
ネッビオーロ・ダルバ・クラスでこの美味しさです。「バローロのロマネ・コンティ」と称されるブルーノ・ジャコーザのバローロをいつか体験してみたいですねぇ。今、もの凄い探究心が沸き上がっています。
しかし、軽く30,000円を超えてくる価格が…。
という訳で、少し価格が低めのネッビオーロ・ダルバか、今回と同じネッビオーロ・ダルバ・ヴィーニャ・ヴァルマッジョーレを取り急ぎリピートしようと思います。
ブルーノ・ジャコーザのバローロは酔っぱらった勢いで買うことにします(笑)
これは別格のバローロだと感じた、エレガント系のバローロの生産者、レナート・ラッティの生産者来日イベントに参加した際のレポートです。このワインも薄旨味系のエレガントなバローロです。
ブルーノ・ジャコーザのネッビオーロ・ダルバ、感動のエレガンス!に合わせた料理
・迷ったらこれ!シェフにお任せ前菜盛り合わせ 5種:ビストロ ムースケトン。
自家製ピクルス | パテ・ド・カンパーニュ | |
サーモンのマリネ | トリモモ肉のガランティーヌ | レバームース |
・若返るパターンのペアリング
レバームースはちょっと苦手なのもありますが、ビストロ ムースケトンのものはクリーミーでまろやかで非常に美味しいです。バゲットにもつけず、そのままいただきました。
パテ・ド・カンパーニュもしっかりとしたお肉の旨味があります。マスタードをつけると非常にさっぱりとした味わいになり、そのままでもマスタードを付けても、それぞれの美味しさがあり、非常にいいです。
ブルーノ・ジャコーザのネッビオーロ・ダルバと上記2種の料理にそれぞれ合わせると、いずれも酸味が少しアップして、フレッシュなフルーツのイメージが少し生まれます。ちなみにムース自体の味わいはほぼそのままです。
・しみじみと滋味深くなるパターンのペアリング
鶏もも肉のガランティーヌはめっちゃジューシーで、美味しいです! ネッビオーロ・ダルバに合わせると、ワインの滋味深さがアップします。しみじみと非常に美味しくいただきました。
・滋味でなく地味になるペアリング 白ワインの方がより合いそう!
サーモンそのものがそれ程好きではありませんが、ビストロ ムースケトンのサーモン・マリネはめっちゃ美味しいです。チーズのクリームソースもぴったりです。
ブルーノ・ジャコーザのネッビオーロ・ダルバと合わせると、ワインが少し地味な印象になり、ワインも料理も単独で非常に美味しいだけに、ちょっと惜しい気がします。こちらは白ワインの方が良いかも。
・最後はワインのペアリングに万能感のあるマリネ
そして、最後の1品は様々な野菜のマリネです。マリネの酸味と控えめな甘味がワインのおつまみに最適!
・ビストロ ムースケトン:
大阪市中央区南船場。大阪メトロ・長堀鶴見緑地線・松屋町駅より徒歩2分、堺筋線・長堀橋駅より徒歩5分。
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(食べログ:こちら)
マンティーニ メッツェマニケとポルチーニクリームソース:『マンチーニ メッツェマニケ』(マカロニ)はマンチーニ社。輸入者はモンテ物産。『モンテベッロ ポルチーニクリームソース』の販売者はモンテ物産。
ポルチーニ茸のコク旨感の美味しさがしっかりとあるのに、濃過ぎず上品でジューシーです。このモンテベッロのシリーズのパスタソースはいずれも上品で非常に美味しいです! マカロニは厚めなので、噛むほどに小麦の味わいが現れ、こちらも非常に美味しいです。
ブルーノ・ジャコーザのネッビオーロ・ダルバと合わせると、少し酸味が上がり、フルーティさが増します。ポルチーニのコク旨感に加えて、小麦の香ばしさも感じ、ワインに良く合います。若返るパターンのペアリングでした。
モンテベッロ ポルチーニクリームソース:モンテ物産。
「EU産ポルチーニを使用し、香り高いソースに仕上げました。温めてパスタやリゾットとあえるだけで本格的な一品に仕上がります。1食使い切りタイプのため、使い方が簡単かつ食材のロスがなく便利です。(国内加工)」
マンチーニ メッツェマニケ:マンチーニ社。輸入者、モンテ物産。原材料:デュラム小麦のセモリナ。
「(略)自社でパスタ専用に栽培した小麦からパスタを製造する世界でも稀有な作り手です。原材料のデュラム小麦はレヴァンテ種を中心に数種をブレンドし、ショートパスタは乾燥温度を約55℃におさえ約1日かけた低温長時間乾燥で製造しています。これにより彼らの哲学である小麦本来の品質香りをパスタに封じ込めました。(略)」
・京都産厚切鴨肉80gと淡路玉葱、白葱のにんにく炒め(山葵醤油味):ダイニングカフェバー フラット。
「ジューシーな鴨肉を贅沢な厚切りで甘くて美味しい淡路玉葱と白ネギを国産にんにくを使い炒めました」
鴨肉、ネギ、玉ねぎのマリアージュがいい! そして、山葵醤油が爽やかさと醤油の旨味を加えて美味しいです。
ブルーノ・ジャコーザのネッビオーロ・ダルバと合わせると、より滋味深い印象になります。ワインの出汁感を引き出す効果があったようです。しみじみとワインを味わいつつ、鴨ネギを美味しくいただけます。しみじみ滋味深さアップのペアリングでした。
ブルーノ・ジャコーザのネッビオーロ・ダルバ・ヴィーニャ・ヴァルマッジョーレの基礎情報
・ワイン名:ネッビオーロ・ダルバ・ヴィーニャ・ヴァルマッジョーレ2015
・生産者:ブルーノ・ジャコーザ
・生産地:イタリア>ピエモンテ州
・葡萄品種:ネッビオーロ
・原産地呼称等:DOC.ネッビオーロ・ダルバ
・気候や土壌:粘土質・砂質
・栽培・醸造法等:樹齢20~70年。27度~28度でマセラシオン、ステンレスタンクで10~12日間発酵。オーク樽で10ヶ月熟成、ステンレスタンクで2ヶ月(清澄)、瓶内で3ヶ月熟成。
・評価:ワインアドヴォケイト91点、ワインスぺクテーター90点、ジェイムズサックリンク93点
・抜栓時期:2022.01.
・インポーター:エノテカ
・参考価格(ネットショップ):6900円台~
・購入先:エノテカオンライン
エノテカオンラインのクラブエノテカプレミアム(VISAカード)の特典であるケースオーダー20%割引で、6500円台で購入。
ネッビオーロ・ダルバ関連のおすすめ記事
ブルーノ・ジャコーザのネッビオーロ・ダルバは、ここ最近飲んだ薄旨系赤ワインの中では、感動する程のエレガンスを感じました。
残念ながら、このエレガンスを持つネッビオーロ・ダルバは他に飲んだことがありません。しかし、異なる個性を持つ、お値打ちで美味しいネッビオーロ・ダルバはあります。
ネッビオーロ・ダルバ2007/カーサ・ヴィ二コラ・ニコレッロ
2000円位~。ブルーベリー、レッドチェリー、ストロベリー、プルーン、プラムなどの熟した果実、キノコ、出汁、香水、花、土、枯葉や腐葉土、タバコの煙、シナモンや黒胡椒などのスパイスの香り。口に含むと、ブラックベリー、ブルーベリー、フランボワーズなどの熟した果実、コーヒー、出汁っぽさ、少しキノコ、スパイス、土、少しリキュールなどの味わい。
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