ブルゴーニュ・ルージュに例えられるイタリアのシチリア州のネレッロ・マスカレーゼというブドウ品種で造るワインです。
地中海のど真ん中に浮かぶ暑そうな気候にも関わらず、ブルゴーニュに例えられることも不思議な感じがします。
しかし、実際にネレッロ・マスカレーゼで造るエトナ・ロッソというワインを飲んで以来、ハマってしまいました。
今回は2000円前後のネレッロ・マスカレーゼのワインをまとめ買いして探究していた頃に出会ったワインです。
そんなワインの感想です。
目次
シチリアワインのミッチーナ・ネレッロ・マスカレーゼ2018
シチリアワインのミッチーナ・ネレッロ・マスカレーゼの情報は購入先のトスカニーから抜粋・引用しています。
ブドウ畑の中にある丘の名前「ミッチーナ」をブランド名にしました。この畑の栽培家が亡くなった後に、大事に育てていた猫が夜になるとこの丘に登り、飼い主を探すような悲しい泣き声をあげ続けたことからこの丘は一躍有名になりました。
口当りは柔らかく力強さもありブドウが持つ自然な甘みとタンニンが調和しています。2016ヴィンテージからネレッロマスカレーゼ100%になりました。
詳しくはこちら(トスカニー(楽天市場)のページ)
シチリアワインのミッチーナ・ネレッロ・マスカレーゼの生産者:カンティーナ・チェラーロ
シチリアワインのミッチーナ・ネレッロ・マスカレーゼの生産者、カンティーナ・チェラーロの情報は購入先のトスカニーから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(楽天市場のページ)
1969年にシチリア島、サンブーカ・ディ・シチリアに設立されたワイン生産者組合で、1972年がファースト・ヴィンテージです。現在、この生産者組合には約1,000人の栽培農家が所属しており、毎年平均して15,000トンのブドウを収穫しています。風通しや日照面で非常に恵まれたサンブーカの気象条件の下、農薬をほとんど使用せずワインが造られています。
1980年に新しいワイナリーを建設しこれを機会にマーケティング部門を設立し、ラベル、商品開発から製造、出荷、品質管理、アフターサービスに至るまでの全てを自社で行う事としました。又、この年を契機として海外進出を開始し、現在では28ヶ国にワインを輸出しています。
シチリアワインのミッチーナ・ネレッロ・マスカレーゼの感想
熟したブルーベリーなどの黒系果実、爽やかなスパイス、花、ハーブ、オレンジのニュアンスなどの香り。
甘い花や果実、爽やかなスパイスの複雑な香りがします。
ネレッロ・マスカレーゼらしい芳しい香りです。中でも少ししっかりめの味わいを想像させる香りです。
口に含むと、タンニンは豊富で、少し渋味がある。若干の酸味、黒系ベリーの甘味などがある。ブルーベリーやブラックベリーなどの黒系果実を煮詰めたような濃厚さ、少しオレンジっぽいニュアンス、スパイスなどの味わい。
しっかりめのボディで、様々な味わいがやや力強く、黒系ベリーやスパイシーさを感じることができるワインです。
どちらかと言えば、まさにシチリアワインのイメージに近い味わいでした。
今回のミッチーナ・ネレッロマスカレーゼは赤系ベリーよりも黒系ベリーを感じる、しっかりした味わいの赤ワインという印象です。
薄味・旨出汁系の超エレガント系、はたまた、フレッシュな赤い果実たっぷりのネレッロ・マスカレーゼもあるので、当たり前ですが、ネレッロ・マスカレーゼも色々あるなぁと感じた1本でした。
そもそもシチリアワインはネロ・ダーヴォラやカベルネ・ソーヴィニヨン、シラーなどしっかり系の赤ワインが多い気候の中、ネレッロ・マスカレーゼのようなエレガントなワインも産み出すブドウ品種が育つのが不思議です。
ネレッロ・マスカレーゼが造られるシチリアのエトナ地区の土壌や、地形による風や気温などテロワールの影響も大きそうです。
今回のミッチーナ・ネレッロマスカレーゼはタンニンが少し気になるので、もう少し熟成させるか、じっくりと開かせながら時間をかけて飲むのがおすすめです。
温度は室温近くまで戻した方がポテンシャルをより発揮して、上品さがアップします。
しっかりめの味わいで、渋味を気にしないなら、抜栓直後から楽しめます!
シチリアワインのミッチーナ・ネレッロ・マスカレーゼ の基礎情報
・ワイン名:ミッチーナ・ネレッロ・マスカレーゼ2018
・生産者:カンティーナ・チェラーロ
・生産地:イタリア>シチリア州>エトナ
・葡萄品種:ネレッロ・マスカレーゼ
・原産地呼称等:IGT.テッレ・シチリア
・インポーター:日本リカー
・抜栓時期:2020.05.
・参考価格(ネットショップ):2300円台~
・購入先:トスカニー(楽天市場)
2300円台で購入。
シチリアワインのネレッロ・マスカレーゼ関連のおすすめ記事
シチリアワインの中でもお気に入りなネレッロ・マスカレーゼで造る、ミッチーナ・ネレッロ・マスカレーゼを今回抜栓しました。しっかりとしたボディの黒いベリーを感じるワインでした。
ネレッロ・マスカレーゼというブドウ品種は、エレガントなワインやチャーミングなワインも産み出していて、まさにブルゴーニュ・ルージュのようです。
そんなネレッロ・マスカレーゼで造るシチリアワインから、下記はおすすめのワインです。
・レ・サッビエ・デル・エトナ・ロッソ2018/フィッリアート
2100円台。
熟した赤系ベリー、出汁やキノコ、フレッシュな赤い果実、スパイス、スモーク、花々の香り。
口に含むと、ややフレッシュな豊富な赤い果実、スパイス、少し出汁やきのこ、紅茶、黒系果実も僅かに感じる味わい。
・コローシ・サリーナ・ロッソ2017/カンティーネ・コローシ
2100円台~。
胡椒や清涼感のあるスパイス、花、赤系と黒系果実の芳しい香り。
少し熟したフランボワーズなどの赤系ベリーの果実、アメリカンチェリーのような黒系果実、甘いスパイス、ハーブなどのエレガントな味わい。