今回は輸入元のO.W.L.WINEで6本まとめ買いをしたドメーヌ・マルク・ゴーフロワのブルゴーニュ・ワインの内の1本です。
抜栓したのはブルゴーニュ・アリゴテ2020です。
AC.ブルゴーニュ・クラスで、ブドウ品種はアリゴテ、価格も2500円台とお手頃ですが、非常に楽しめるワインでした。
そんなワインの感想です。
目次
ドメーヌ・マルク・ゴーフロワのブルゴーニュ・アリゴテ2020
ドメーヌ・マルク・ゴーフロワのブルゴーニュ・アリゴテの情報は輸入元兼購入先のO.W.L.WINEから抜粋・引用しています。
色は鮮やかな金色で、透明感があり、フレッシュな飲み心地です。
一般的なアリゴテと違い、15ヶ月も樽の中で熟成させているため、
豊かなアロマが特徴的です。オーク樽の香りに、アカシア、りんご、さらにナッツの香りが飲む人を魅了することでしょう。
飲み心地はスッキリとしています。生き生きとした余韻の残るワインです。おすすめの飲み方:食前酒として最高です。値段もお手頃なので普段使いの白身魚を使った料理と合わせてみてください。
おすすめの温度:10〜11°C
詳しくはこちら(O.W.L.WINEのページ)
コスパの高いブルゴーニュ・アリゴテの生産者:ドメーヌ・マルク・ゴーフロワ
ドメーヌ・ゴーフロワは創業1900年、ブルゴーニュにムルソーやピュリニー・モンラッシェなどの畑を11ヘクタールも擁するドメーヌです。
何よりも驚かされたのは、ドメーヌ・ゴーフロワの自社畑の内、樹齢50年超のブドウで造るワインしか自社ブランドではリリースしないという、こだわりの造り手です。
その理由は、ブルゴーニュのテロワールを表現するには地中深くの栄養分を吸収したブドウでワインを造ることにあると考え、そのためには樹齢50年を越えて、長く地中に伸びたブドウの樹の根による吸収力が必要とのことです。
理屈は分かりますが、実践しているところが凄いですよね。
ちなみに、樹齢50年未満のブドウはネゴシアンに売却しているとのことです。しかも11ヘクタールの内、9ヘクタール相当を売却しています。
なんと勿体ない!
それだけにテロワールやクオリティにこだわりがあるということだと感じます。
下記はメゾン・ゴーフロワ・ジャコブに関する記事ですが、ドメーヌ・ゴーフロワのワイン造りのこだわりなどについても詳しく触れていますので、ぜひご参照ください。
輸入元のO.W.L.WINEに訪問してお聞きしてきた内容をレポートしたものです。
ドメーヌ・マルク・ゴーフロワのコスパの高いブルゴーニュ・アリゴテの感想
僅かに緑色を含む、やや濃いめのイエロー。
南国果実、緑のハーブ、イースト、ライムなどの香り。スワリングすると、ふわっとパインやパッションフルーツなどの南国果実、ライム、緑のハーブ、蜂蜜、爽やかなスパイス、少し白い花などが香ります。
まったりまではしていない南国果実のふくよかで、少しリッチな香りです。控えめに柑橘類とスパイスの爽やかさもありますが、全体ではふくよかな印象です。
口に含むと、控えめな酸味、少し甘味があり、苦味はごく僅かです。控えめなパッションフルーツやパイン、アプリコット、酸味の無い優しいレモンやライム、青リンゴ、などの様々なフルーツ、ハーブ、蜂蜜、麦わらなどの味わい。
余韻は長めで、複数のフルーツが一つに溶けだようなフルーティさ、蜂蜜、麦わらなどもイメージします。
酸味の無い、優しい柑橘類の風味があり、リッチ過ぎない、ふくよかでフルーティな味わいです。
一つ一つのフルーツは主張が強くなく、控えめだったり、優しい印象です。そのため、飲んでいくと、様々なフルーツが1つに溶け込んだ印象になり、ややまったりしたフルーティさが非常に美味しい。
余韻も長く、ふくよかなフルーティさを長く楽しめます。
抜栓1時間後、ワインが開くと、柑橘類は後退し、ややまったりしたパッションフルーツやパインの印象が強くなり、甘味も感じる。
香りはほとんど変わらず、南国果実や柑橘類、白い花もあり、ふくよかさと爽やかさが共存しています。
味わいは南仏シャルドネに近づいてきたイメージでしょうか。そこまで南仏シャルドネのまったりさではありませんが、イメージが重なる部分があります。
抜栓5時間後、爽やかな白い花やスパイス、優しいレモンやオレンジなどの柑橘系果実、控えめにパッションフルーツやトロピカルフルーツ、バニラなどの香り。時折、ふわっと南国果実の良い香りがします。
抜栓から5時間が経過し、ワインは開いた状態と思いますが、ふくよかさは控えめになり、どちらかと言うとクリアでピュアな印象になっています。これが本来の姿なんでしょうか。抜栓直後とは、かなり印象が違います。
非常に香り高い、爽やかな香りでありつつ、奥行きのある香りです。
口に含むと、パッションフルーツ、ライムやレモン、ミネラル、緑のハーフなどの味わい。果実味豊富で非常にジューシーです。まさに果汁のようです。
ふくよかさはありつつも、強くなく、非常にバランスが良くなっています。今の状態が1番バランスが良く美味しいと感じます。
ワインは開かせないと、本質は分からないですね!
ブルゴーニュ・ブランはやはりシャルドネというイメージが強いです。
しかし、以前、ルロワのドメーヌもののアリゴテを飲んだ経験からも、ブルゴーニュのアリゴテは造り手によっては非常に楽しめるワインだと思います。
今回のドメーヌ・マルク・ゴーフロワのブルゴーニュ・アリゴテもそういう美味しく、非常に楽しめるワインでした。
ドメーヌ・マルク・ゴーフロワのブルゴーニュ・アリゴテに合わせた料理など
・麹と共に低温調理した鶏の塩麹焼き:空色COLOR
「鶏の旨味だけでなく、発酵によって甘味や深いコクのある塩麹を使用し、鶏肉は低温調理して焼き方にもこだわりがあることにより、パサつきなくジューシーな肉感をお楽しみいただけます。」
塩麹を使うと、鶏肉と塩麹のそれぞれの旨味が非常に美味しくペアリングしています。鶏肉もちょうど良い柔らかさになっています!
ドメーヌ・マルク・ゴーフロワのブルゴーニュ・アリゴテと合わせると、ライムなどの柑橘類が少し前に来て、南国果実感が少し後退します。少しスッキリ、かつ、柔らかい柑橘類のフルーティな印象になります。そして、塩麹によると思われる複雑さが現れて、スッキリさだけでなく、複雑さを持ったワインの味わいになります。
この味わいもいいですね。美味しいです!
・いいとこ取り3種盛り:空色COLOR
「ご飯のアテにもぴったりな人気の3種の詰め合わせ。少しずつ色々食べれるのも魅力の1つです。2種の大根を使った千枚漬け。かぼちゃを優しく胡麻出汁で炊いた利休煮、焼き以下と三つ葉を刻んで混ぜ込んだポテトサラダ…(略)」
ポテトサラダは紫蘇の風味が微かに香り、ポテトのしっかりとした味が感じられて美味しい。
同じくドメーヌ・マルク・ゴーフロワのブルゴーニュ・アリゴテと合わせると、ワインのふくよかな味わいが少しクリアに感じられて、良いペアリングです。
利休煮は胡麻の風味が感じられて、一味違うカボチャの煮物の味わいに。風味豊かな出汁で美味しい。
ワインはフレッシュ感がアップして、柑橘類が少し前に顔を出す印象です。ふくよかなワインにはちょうどいいと思います。
千枚漬け:シャキッとした歯応えを楽しみながら、噛み締めていくと、味わいや上品で控えめな甘味出てきていい!
ワインと合わせると、ややクリア、そして、やや刺激を与えて、ワインが少しスッキリとした印象に。ふくよかな印象が少しスッキリとなり、ちょうど良いペアリングです。
3種類の和食惣菜の惣菜をドメーヌ・マルク・ゴーフロワのブルゴーニュ・アリゴテと合わせると、3種類ともふくよかなワインを少しスッキリした印象にしてくれて、良いペアリングです!
中でも利休煮と合わせると、ワインがクリアな味わいになり、最もペアリングとしては良かったです。
和食とのペアリングについて
今回は「和食とアリゴテは合うのでは?」と言う仮説を立てて、ドメーヌ・マルク・ゴーフロワのアリゴテをペアリングしてみました。予想の味わいとは異なりましたが、結果は予想以上にペアリングに向いていると感じました。
今回はふくよかなブルゴーニュ・アリゴテでしたが、和食と合わせることで、いずれの和食もワインの優しい柑橘類が前に出て少しスッキリめのフルーティさなり、南国果実のふくよかさが少し後退して、バランスがより良くなったように感じました。
・ソライロカラー(空色COLOR)
「緑に包まれたおしゃれな空間で味わう、本格和食―。そんな非日常の体験を楽しめる和食ダイニングです。お席は、カウンターを除き、全てがソファー席となっており、随所に配置した植物のオーナメントが和みの空間を演出。
一人飲みからデート、女子会、結婚式二次会まで人数を問わず幅広いシーンでご利用いただけます。
また、ランチからカフェ、ディナーまで通しで営業していることもあり、いつでも自由にご来店いただけるのも人気のポイントです。
美味しい和食を堪能しながら、気ままにお過ごしください。」(公式ページより引用)
公式URL | https://www.sorairocolor.jp/ |
住所 | 大阪市中央区博労町4-3-1 ディアコート船場1F |
アクセス | 大阪メトロ御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋駅」3番出口より徒歩4分 大阪メトロ各線「本町駅」15番出口より徒歩5分 大阪メトロ四つ橋線「四ツ橋駅」1-A出口より徒歩5分 |
グルメサイト | ぐるなびはこちら、食べログはこちら、HOTPEPERはこちら |
ドメーヌ・マルク・ゴーフロワのコスパの高いブルゴーニュ・アリゴテの基礎情報
・ワイン名:ブルゴーニュ・アリゴテ2020
・生産者:ドメーヌ・マルク・ゴーフロワ
・生産地:フランス>ブルゴーニュ
・葡萄品種:アリゴテ
・原産地呼称等:AC.ブルゴーニュ
・気候や土壌:粘土質土壌の下に、石灰質・泥灰質土壌
・栽培・醸造法等:リュット・レゾネ栽培(化学肥料・除草剤を使用しない栽培法)。除梗無し。天然酵母のみ使用。パトナージュ(熟成中のワインをかき混ぜること)は基本的に行わない。オーク樽で15ヶ月間熟成。
・抜栓時期:2022.04.
・インポーター:O.W.L.WINE
・参考価格(ネットショップ):2530円台~
・購入先:O.W.L.WINE(公式ページはこちら)
下記記事ではメゾン・ゴーフロワ・ジャコブに加え、O.W.L.WINEについても詳しく掲載しています。
ゴーフロワのブルゴーニュ・ワイン関連のおすすめ記事
今回はドメーヌ・マルク・ゴーフロワのコスパの高いブルゴーニュ・アリゴテを抜栓しました。上手く開かせると、ふくよかさはありつつも、柑橘類の爽やかさがある非常にバランスが良い、ジューシーなワインでした。
下記は同じくドメーヌ・マルク・ゴーフロワのワインです。こちらのピノノワールも美味しかったです。
・ピュリニー・モンラッシェ・レ・コルヴェ・デ・ヴィーニュ2018/ドメーヌ・マルク・ゴーフロワ
8600円台。多彩なフルーティさがあり、まろやかさや爽やかさ、コクも感じる非常にバランスの良い美味しさ!
トロピカルフルーツ、柑橘類、白い花、フレッシュハーブ、バター、バニラ、ブリオッシュの香り。
口に含むと、トロピカルフルーツ、優しい柑橘類、スパイス、ミネラル、ブリオッシュ、バニラ、バターなどの味わい。
・ムルソー2019/ドメーヌ・マルク・ゴーフロワ
7000円位~。まろやかでコクがあり、そして多彩なフルーティさのあるエレガントなムルソー!
コクのある上品なバター、優しい南国果実、甘い花、ハーブの香り。口に含むと、優しい柑橘類、蜂蜜、パイナップル、パッションフルーツ、ミネラルバター、ブリオッシュなどの味わい。