今回は沖縄県那覇市にある島袋シェフのフレンチの『レストラン ラトリエ』を訪問した際のレポートです。
『レストラン ラトリエ』の島袋司シェフは『情熱大陸』『食彩の王国』など、メディアの露出もあり、有名な方だと思います。
実際にラトリエを訪れ、料理をいただいたり、島袋シェフとお話を交わすと、フレンチへの飽くなき探究心を持つ、プロフェッショナルであることをすぐに感じ取れます。
そして、そんな島袋シェフが作るフレンチはもちろん美味しく、そして、サプライズに溢れています。
本記事では、そんな島袋シェフの『レストラン ラトリエ』について下記内容を記載しています。
・島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)について
・『レストラン ラトリエ』のサマリー
・『レストラン ラトリエ』のディナーメニュー
・『レストラン ラトリエ』でオーダーしたワインと料理
・『レストラン ラトリエ』の基礎情報
非常に満足した『レストラン ラトリエ』でのディナーでしたが、非常にお値打ちでは⁈と感じる料金でした。本文では実際にオーダーした料金も掲載しています。
那覇市に立ち寄りの際には、是非ご利用してみていただきたい、おすすめのフレンチです!
目次
島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)について
・料理のサプライズが最後の最後まで続く!
・素晴らしい食材の仕入れ:生産者を訪問し、実際に見て、聞いて。
・様々なコラボレーション
・料理のサプライズが最後の最後まで続く!
実際、島袋シェフの料理をいただくとよく分かるのですが、見た目ももちろんですが、口に含むと、予想外の味わいに驚かされることが続きます。
『レストラン ラトリエ』(那覇市)のコースでは、前菜が出てきた時の美しさや味わいから始まり、1品1品、デセール、そして、最後の最後の小菓子の1品に至るまで、驚かされる料理が続きます。
例えば、前菜では非常に多層的な味わいであったり、ウロコを付けたまま料理した甘鯛のポワレの歯ごたえや香ばしさであったり、最後の小菓子のホオズキを口に含んだ瞬間まで、島袋シェフのサプライズは続きます。
・素晴らしい食材の仕入れ:生産者を訪問し、実際に見て、聞いて。
島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)の料理をいただくとはっきりと食材の良さを感じます。それは野菜の1種類からでもそのように感じます。
素晴らしい食材を入手し、その食材の良さを活かした料理を島袋シェフが考えていることも、料理の美味しさやサプライズに繋がっているのだと思います。
野菜であれば、実際に島袋シェフが畑まで行って確認して、生産者の方と話をした上で仕入れていたり、豚肉や牛肉などは畜舎まで行って、飼育されている豚や牛をご自身の目で見て、畜産家の方の話を聞き、仕入れておられます。
以前、島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)の久米島のマグロの仕入れでは、TV朝日の『食彩の王国』(第815回『沖縄マグロ』)にも出演しておられたようです。(TV朝日『食彩の王国』の「過去に紹介した食材」のページ。こちら)
(下記埋め込み画像は、facebook『フレンチレストラン ラトリエ』公式ページより引用。同公式ページはこちら。(移転後)はこちら(=島袋司シェフのページ))
食材ができる過程を実際に現地まで行って確認して仕入れているからこそ、良い食材を入手できていることは間違いないと思います。
また、食材の生産過程を生産者から具体的に聞き、知ることで、島袋シェフの『レストラン ラトリエ』での料理のアイデアに繋がっているのではないかと感じました。
・様々なコラボレーション
現在はコロナ禍であるため、少し前のコロナ禍前ですが、様々なコラボレーションを実施されてきています。
『レストラン ラトリエ』(那覇市)の島袋シェフの飽くなき探究心がコラボを実現させるんだろうと思います。
そして、様々なコラボをする度に、新たな挑戦をして、新たなサプライズを生み出し続けているのではないかと思います。
下記画像では音楽とのコラボの写真に加えて、隠れていますが、2020年2月16日(日)の記載でニュージーランドの日本人醸造家 小山竜宇氏のコヤマワインズとのメーカーズディナーの『レストラン ラトリエ』(那覇市)での開催が掲載されています。下記画像をクリックしてみてください。
(下記埋め込み画像は、facebook『フレンチレストラン ラトリエ』公式ページより引用。同公式ページはこちら。(移転後)はこちら(=島袋司シェフのページ)
こういった様々なコラボレーションをちょくちょくと行われているようです。
・新たなコラボレーション(現在進行形)
島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)を我々が訪問した時に交わした会話の中では、今までやってこなかった泡盛とフレンチとのペアリングを考えているとのことでした。
泡盛倉庫さんとコラボする話が出て、現在、まさに色々と検討しておられるようです。
また、今まで使ったことがない食材、沖縄県のグルクンという魚をフレンチとして、どのように料理するのが良いのかなど、色々と島袋シェフは考えておられるそうです。
個人的には、グルクンは唐揚げを何度となく食べていますが、逆に唐揚げしか食べたことがありません。グルクンが『レストラン ラトリエ』では、いったいどんなフレンチになるのかが非常に気になります。
我々からすると、現在進行形の内容も気さくにお話いただけるのも、想像をかき立てられ、非常に楽しいひと時となりました。
『レストラン ラトリエ』(那覇市)で島袋シェフの料理を食べて、シェフのお話(食材、コラボ、料理の創作など)を少しでも聞けば、その飽くなき情熱や探究心が料理のクリエイティブ性や食材の良さなどに繋がっていることが、まさに五感から伝わってきます。
そんな島袋シェフはMS・TBS系の『情熱大陸』(2017年)にも出演されておられます。
『情熱大陸』にキャスティングされたことに納得です。
次回、島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)を伺う時はコロナも落ち着いていることを願い、コロナ禍以前はよく開催されていたワイン会や、ワイナリーとのコラボレーションの時に訪問できるといいなぁと思っています。
島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)のサマリー
島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)についてのサマリーです。
facebook『フレンチレストラン ラトリエ』公式ページ(移転後)はこちら(=島袋司シェフのページ)や『レストラン ラトリエ』(那覇市)の食べログの公式ページ(移転前、こちら)(移転後の公式ページはこちら)などの内容を参考にしています。
まさに『情熱大陸』! | 以前、『情熱大陸』で紹介された島袋シェフ。現在に至っても、飽くなき情熱と探究心を持たれて、様々な挑戦を『レストラン ラトリエ』(那覇市)で続けておれます。
新たな食材の仕入れ、新たな食材を使った料理への挑戦、新たなお酒とのペアリングやコラボレーションなど。 |
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まさに『食材の王国』! | 食材の仕入れへのこだわりは当然として、島袋シェフは実際に畑や畜舎まで足を運び、生産者の方の話も聞いて、生産過程まで確認して仕入れをされています。
また、良質な沖縄県食材へのこだわりも素晴らしいです。 |
サプライズを感じる料理 | 島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)の料理は、前菜からスープ、魚料理、メインディッシュ、デザート、小菓子の1品に至るまで、味覚・視覚など五感へのサプライズを感じる美味しさです。 |
訪問した時のメインディッシュ | 下記から選択。
・沖縄県きびまる豚 ・県産もとぶ牛ホホ肉赤ワイン煮込み ・西表島産イノシシ ・もとぶ牛イチボ ・あやはし牛(経産牛フィレ) ※訪問時にいただいたコースなどの情報は後述しています。 |
住所・アクセス | 那覇市久米2-23-21 シャトー久米1階(2023.06.移転後)
沖縄モノレール・旭橋駅・徒歩8分、県庁前駅・徒歩9分。 |
島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)のディナーメニュー
まずはコースを選択です。
島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)では、コースのチョイスは下記3種類がありました。
3種類のコースの内、旬のおまかせコースのみ、前日に予約が必要で、かつ、2人からとなっています。
・ラトリエ コース 6600円
・スペシャル コース 9900円
・旬のおまかせコース 14,300円(要前日予約。2名~)
我々はラトリエ コースを選択。内訳は下記です。
前菜、スープ、
魚料理、メインディッシュ、
デザート2品又はチーズ3種盛り、
コーヒー又は紅茶、小菓子
ちなみに、ラトリエ コースとスペシャル コースの違いは、前菜が1皿から2皿になり、前菜とスープの間にフォワグラ料理が追加されています。
我々はラトリエ コースでお腹いっぱいでしたので、スペシャル コースも非常に気になったのですが、結果的にラトリエ コースでちょうど良かったです。
それにしても、旬のおまかせコースは、一体、どんな食材を使った料理なのか非常に気になります。
そして、島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)のコースのメインディッシュは下記から選択できました。
悩んだ末、ジビエ好きなので、西表島産イノシシにしました。
・沖縄県きびまる豚
・県産もとぶ牛ホホ肉赤ワイン煮込み +1100円
・西表島産イノシシ +1100円
・もとぶ牛イチボ +1650円
・あやはし牛(経産牛フィレ +2000円)
次はワインですが、下記おすすめのコースとしました。
・ラトリエ・ワイン3杯コース 3850円
(シャンパン・白ワイン・赤ワイン 各1杯)
ちなみに、ラトリエ・ワイン5杯コース(6050円)もあります。もう少し飲む方は5杯コースがおすすめです。
我々はワインコースの3杯を、ディナーコースに合わせてメインディッシュまでで、ちょうど飲み干しました。その後、もう少し飲みたくて、単品でグラスワインを追加しています。
なお、『レストラン ラトリエ』(那覇市)ではラトリエ・ワインコース以外にも、単品のグラスワインとして赤・白とシャンパーニュがあります。
他にも、カクテル、ビール、ノンアルコール、ペリエなど、ワイン以外やアルコールを飲めない方用のドリンクもあります。
島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)でオーダーした料理とワイン
我々が島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)で選択したのは、料理がラトリエ コース(メインディッシュは西表島イノシシを選択)、ワインはラトリエ・ワイン3杯コースです。
ラトリエ コースの具体的な中身は下記のとおりです。口頭の説明をメモできた限りです。
・前菜:県産赤ピーマンムース。県産まぐろ、生ハム、ドライトマト、ゴーヤ、ウズラなど。
・スープ:バターナッツ、カボチャ、コンソメのジュレ、豚足などを使った冷製スープ
・魚料理:県産甘鯛のポワレ。パシッションフルーツやマンゴーなどなどのソース。
・メインディッシュ:西表島イノシシ(琉球イノシシ)。ソースは紅芋のソースとクレソンのソースの2種。ドラゴンフルーツの芽、うりずん豆、島ラッキョなど。
・デザート2品又はチーズ3種盛り:
・デザート1品目:チョコのムースと県産バナナの?
・デザート2品目:オペラ
又は
・チーズ3種盛り:青カビとミモレット、カマンベール、ドライイチジクとレーズン
・コーヒー又は紅茶
・小菓子:トリュフショコラ、県産いちごジュリ、ホオズキチョコレート、レモンケーキ
ワインはおまかせラトリエ ワイン3杯コースと、追加したグラスワイン(赤)の内容は下記のとおりです。
おまかせ3杯コース
・シャンパーニュ:ド・ヴノージュ コルドン・ブルー ブリュット/ド・ヴノージュ(フランス・シャンパーニュ)
・白ワイン:シブリングス・ソーヴィニヨンブラン2020/ ルーウィン・エステート(オーストラリア・西オーストラリア州)
・赤ワイン:コート・デュ・ローヌ・ルージュ・レ・クラニユ2020/レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ(フランス・ローヌ)
追加したグラスワイン
・赤ワイン:ブルゴーニュ・エピヌイユ2018/ ドメーヌ・フルニヨン・エ・フィス(フランス・ブルゴーニュ)
・前菜
・前菜:県産赤ピーマンムース。県産まぐろ、生ハム、ドライトマト、ゴーヤ、ウズラなど。
・合わせたワイン:ド・ヴノージュ コルドン・ブルー ブリュット/ド・ヴィノージュ(フランス・シャンパーニュ)
まず色鮮やかさに、はっとさせられます。南国沖縄にぴったりのイメージです。そして、各色はソース、ムース、食材、調理方法などで構成されています。
酸味とまろやかさのあるムース。マグロは非常に新鮮でジューシーです。トマトの味が酸味もしっかりしていて濃厚です。
食材が厳選されているため、食材一つ一つの味が濃く、非常に美味しいです。
しっかりとした風味のバジルソースなどが散りばめられた3,4種類のソースやムース、そして、各食材が多層的に味わいを形成していて美味しく、1口1口を楽しめます。
しかも無駄や邪魔がない印象です。
ちなみに、ピーマンはピーマン専門農家からの仕入れとのことです。
シャンパーニュと合わせると、料理のまろやかなムースをスッキリとさせつつ、料理の酸味と、ワインの酸味のある柑橘類の味わいが良く合います。
・ド・ヴノージュ コルドン・ブルー ブリュット/ド・ヴノージュ
スッキリした柑橘類、りんご、酵母、控えめにバナナなどの南国果実、蜂蜜、ナッツなどスッキリさとふくよかさのある香り。
口に含むと、しっかりとした酸味、僅かに甘味と苦味がある。非常に繊細な泡が口の中で沸き立つ。柑橘類、ヘーゼルナッツなど、ふくよかさもありますが、しっかりとした酸がスッキリとした味わいにしてくれる。
非常に美味しい!
生産地 | フランス>シャンパーニュ |
ブドウ品種 | ピノノワール 50%、ピノムニエ 25%、シャルドネ 25% |
原産地呼称等 | ACシャンパーニュ |
栽培・醸造法 | 一番搾り果汁(テット・ド・キュヴェ)のみを使用。20%のリザーヴワインを使用(通常過去2年のベースワインを10%ずつブレンド)。デゴルジュマン後、最低6ヶ月はセラーで落ち着かせてからリリース。
ドサージュ6.1g/L。瓶内熟成36ヶ月。 |
生産者について | 1837年にスイスのドゥ・ヴノージュ家により創業した歴史と伝統を誇るシャンパン・ハウス。現存するシャンパン・ハウスの中でも由緒ある名門。
1998年にシャンパン上位10社のひとつ、ボワゼル・シャノワーヌ・グループ(BBC)の傘下に入り、少量高品質な造り方を守り、ワインコンクール、ワインガイドブック等で数々の賞を受賞してきている。 |
輸入元 | ヴィレッジ・セラーズ株式会社 |
・スープ
・スープ:バターナッツ(カボチャ)、コンソメのジュレ、豚足などを使った冷製スープ
・合わせたワイン:シャンパーニュ・ド・ヴノージュ コルドン・ブルー ブリュット/ド・ヴノージュ(フランス・シャンパーニュ)
カボチャの風味がしっかりと出ていて非常に美味しい。
しかし、もっさりしていず、シャープさやスッキリさもあり、冷製スープにピッタリのバランスです。
ピンクペッパーを噛んだ瞬間に、スープの味わいが一変するのも面白い。
スープの具の豚肉(豚足の先のお肉を使っているとのこと)を食べると、塩分と豚肉の旨味が出て、さらにスープの印象が変化する。豚肉はベーコンのようなイメージでした。
シャンパーニュと合わせると、スッキリとしたワインに少し甘味を感じるようになり、前菜の時とは異なる印象のペアリングです。ワインの風味をより感じます。
・魚料理
・魚料理:県産甘鯛のポワレ。パシッションフルーツやマンゴーなどなどのソース。甘鯛はウロコを付けたままポワレにしています。
・合わせたワイン:シブリングス・ソーヴィニヨンブラン/ ルーウィン・エステート(オーストラリア・西オーストラリア州)
ウロコを付けたままの皮が表面をパリッとさせていて、普通のポワレとは異なる初めての食感を楽しみつつ、ウロコと皮から香ばしさがより現れて、非常に美味しい!
そして、身は柔らかく、甘鯛の甘味をしっかりと感じる深みのある味わいです。
また、ソースはパッションフルーツやマンゴーのふくよかさに加えて、爽やかな柑橘類の酸味やクリーミーさも感じる味わいで、複数の味わいがまとまった印象です。
ソースを甘鯛に合わせると、口の中で味わいが変化していき、余韻では甘鯛の本来の深みのある美味しさでフィニッシュします。
ワインと合わせると、ソースの爽やかな一面が、ソーヴィニヨンブランの柑橘類や青リンゴの爽やかさとマッチしつつ、料理のソースのクリーミーさや甘鯛の旨味や香ばしさがワインにコクを与えます。
また、ワインの酸味が甘鯛を爽やかにして、ワインの苦味が料理に複雑さを与えてくれます。
・シブリングス・ソーヴィニヨンブラン2020/ ルーウィン・エステート
フレッシュな緑のハーブ、草原、ベルガモット、グレープフルーツ、青リンゴ、少しオイル、お香の煙のような香り。
口に含むと、フレッシュな緑色ハーブ、草原、柑橘類、青リンゴなどの味わい。長い余韻では、青リンゴ、グリープフルーツ、青っぽい柑橘類、緑色のハーブなどでフィニッシュする。
生産地 | オーストラリア>西オーストラリア州>サウスウエスト>オーストラリア・マーガレット・リヴァー |
ブドウ品種 | ソーヴィニヨンブラン90%、セミヨン10% |
原産地呼称等 | GIマーガレット・リヴァー |
栽培・醸造法 | 夜間の涼しい時間に機械収穫した果実を速やかに圧搾。
グロスリーと分離したジュースを培養酵母で12~13℃で2週間低温発酵。20%はフレンチオークの小樽(2-3年使用)で発酵。 ステンレスタンクで澱と共に熟成。 区画毎に発酵させたワインをブレンドし、軽く澱引き、安定化させた後ボトリング。 |
生産者について | 世界トップ100に列せられるホーガン家が2代にわたり経営するブディック・ワイナリー。マーガレット・リヴァーにワイン・ツーリズムを確立したパイオニア。 |
輸入元 | ヴィレッジ・セラーズ株式会社 |
・メインディッシュ
・メインディッシュ:西表島イノシシ(琉球イノシシ)。ソースは紅芋のソースとクレソンのソースの2種。ドラゴンフルーツの芽、うりずん豆、島ラッキョなど。イノシシは猟銃を使わず捕獲したもの。
・合わせたワイン:コート・デュ・ローヌ・ルージュ・レ・クラニユ/ レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ(フランス・ローヌ)
猪肉は非常に歯ごたえがあり、長く口の中で咀嚼すると、イノシシ肉の旨味がどんどん溢れてきます。
紅芋のソースは甘味が強く出ていず、まったりとしていないため、猪肉に寄り添い、猪肉のわいを引き出します。
添えられている野菜類はドラゴンフルーツの芽、うりずん豆、島ラッキョと、沖縄らしいものばかり。ドラゴンフルーツの目は初めて食べました。
そして、野菜一つ一つの味わいが濃く、非常に美味しい。そのため、ソースや猪肉にも負けず、野菜の美味しさも引き出されていて、相性が非常に良く、美味しいです。
本日の他の料理も含めて、魚も猪肉も野菜も厳選された食材という印象を強く受けます。
ワインと合わせると、ワインのブルーベリーの風味が際立ち、ブルーベリーを煮詰めたソースで猪肉を食べているような感覚になり、見事なペアリングです!
ワインのスパイス感も猪肉とはよく合い、猪肉の風味をより美味しくいただけます。
このペアリングは素晴らしい!
・コート・デュ・ローヌ・ルージュ・レ・クラニユ2020/ レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ
フレッシュなカシスなどの黒系果実、ジャムっぽさ、スパイス、スミレの花などローヌらしい香り。
口に含むと、カシスやブルーベリーなどの黒系果実、リコリス、シナモンなどのスパイス、華やかさもある濃厚な味わい。
生産地 | フランス>コート・デュ>ローヌ |
ブドウ品種 | グルナッシュ、シラー、カリニャン |
栽培・醸造法 | 平均樹齢30年。ぶどうの ”巻きひげ”(Vrille)を方言で“クラニユ”という。コンクリートタンクにて8ヶ月間熟成。 |
生産者について | フランソワ・ヴィラール、ピエール・ガイヤール、イヴ・キュイユロンの北ローヌを代表する3人のヴィニュロンが、かつてセイシュエルの丘※に高品質なワインを産みだすブドウ畑が存在したことを知り、1996年にその丘にぶどうの樹を植え、レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌを設立し、素晴らしいワインを造り上げました。まさに伝説の丘「セイシュエル」の再興であり、この新たな北ローヌのニュースは、ワイン業界にたちまち広がりました。
※セイシュエルの丘は、ローマ時代から存在する歴史の古い畑で、フィロキセラ以前は時のコート・ロティから産ずるワインよりも遥かに評価が高いものでしたが、戦争の影響で長らく放置されていました。 |
輸入元 | 株式会社中島薫商店 |
・ブルゴーニュ・エピヌイユ2019/ ドメーヌ・フルニヨン・エ・フィス
メインディッシュ後に、追加でオーダーしたワインです。私はデザート又はチーズの選択はデザートをオーダーしたので、ワイン単独で楽しんでいます。妻はチーズと合わせていました。
少し熟したストロベリーやフランボワーズ、少し煮詰めた赤系果実、ロースト香、生肉、ハーブなどの香り。
口に含むと、少し煮詰めたストロベリーのように甘やかで、やや濃厚な赤系ベリー、スパイス、オレンジなどの味わい。
生産地 | フランス>ブルゴーニュ |
ブドウ品種 | ピノノワール |
栽培・醸造法 | ステンレスタンク発酵。12%をバリック、残りはステンレスタンクにて20ヶ月熟成。 |
生産者について | フルニヨンは代々シャブリの右岸、フレ村に拠点を置く生産者です。先代より近代的な醸造設備を導入しはじめ、1980年には1.5haだった畑も、現在は16haまで広がりました。現在はエリック、ドミニク、パスカルの3人の息子が中心となりワイナリーを運営しており、自然を尊重したリュット・レゾネ(減農薬農法)で質の高い葡萄を産み出しております。 |
輸入元 | 株式会社ヴィントナーズ |
・チーズ
・チーズ:ミモレット、カマンベール、ドライイチジクとレーズン
本来、青カビチーズが加わり、三種となるところ、妻が青カビをパスして、チーズ2種類としています。その分、各チーズを多めに盛っていただいています。
・デザート
・チョコのムースと県産バナナの?:
ショコラ、ソース、ふわっとしたバナナの歯ごたえが全て異なるのが面白いです。
そして、ショコラが濃厚で、ミントが刺激とさっぱりさを与えてくれて、飽きさせない。
沖縄県産バナナはコクがある深みのある味わいですが、まったりしす過ぎていず、上品で美味しいです。
・オペラ:
かなり苦味を感じるコーヒーと、ショコラ、キャラメルなどの大人な味わいです。
苦味のある濃いめのコーヒー、特に、苦味を感じるエスプレッソとのペアリングがピッタリかも。
・小菓子
・トリュフショコラ:ショコラは非常に濃厚だけど、上品で非常に美味しい。カカオパウダーが異なる食感を与え、風味も引き立てる。
・県産いちごジュレ:表面の結晶の歯応えと、ジュレの歯応えとのギャップを楽しみつつ、甘酸っぱさのあるストロベリーが美味しい。
・ホオズキチョコレート:表面をチョコレートでコーティングしたホオズキは、初めての経験です。口の中でホオズキが弾けて、フレッシュなホオズキの酸味のあるフルーティさを感じて、サプライズがあります。
・レモンケーキ:上に乗っているレモンのジュレが爽やかで酸味も感じる。優しいチーズの風味のスポンジに刺激を与えていて美味しいです。
島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)の基礎情報
予約について
島袋シェフの『レストラン ラトリエ』(那覇市)を訪問する際は、席だけの予約は少なくとも早めに入れておくのがおすすめです。
席数が多い訳ではないので、すぐに満席になります。
下記は『レストラン ラトリエ』の基礎情報です。詳しくは『レストラン ラトリエ』の食べログ上の公式ページをご参照ください。
店舗名 | レストラン ラトリエ |
公式ページ | ・食べログの公式『レストラン ラトリエ』(移転後)のページはこちら
・instagram公式アカウントはこちら ・facebook『フレンチレストラン ラトリエ』公式ページ(移転後)はこちら(=島袋司シェフのページ) (facebook『フレンチレストラン ラトリエ』 旧公式ページはこちら) |
最寄り駅 | 沖縄モノレール・旭橋駅・徒歩8分、県庁前駅・徒歩9分。 |
住所 | 那覇市久米2-23-21 シャトー久米1階 (2023.06.移転後) |
TEL | 098-862-8167(2023.06.移転後も同じ) |
営業時間 | 火曜日~日曜日 18:00〜23:00
※第2,4火曜日は定休日 (ランチは休止中) |
休業日 | 定休日:月曜日、第2、4火曜日 |
支払い方法 | クレジットカード可。※電子マネー・QRコードは不可。 |
予約 | TELで予約可能。 ※ホットペッパーでも予約できそうです。 |
グルメサイト | 食べログはこちら、ホットペッパーはこちら |
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今回は沖縄県那覇市のフレンチの島袋シェフの『レストラン ラトリエ』のレポートでした。
前菜のサプライズから始まり、最後の最後の1品に至るまで、素晴らしい料理が続きます。
島袋シェフの情熱と探究心が詰まった、素晴らしい食材を使ったクリエイティブな料理がいただけます。
また、ワインとのペアリングも素晴らしかったです。
下記は同じく那覇市のおすすめのお店です。沖縄はフレンチもイタリアンもお値打ちで、美味しいお店がたくさんあります。
あまり知られていないかもしれませんが、個人的には外食全般について、コスパの高い美食の沖縄県という印象があります。
『ダイニング・シェ・タイラ』
那覇市おもろまちにあるフレンチのお店のランチのレポートです。味はもちろんのこと、見た目も素晴らしい素敵なフレンチです。
前菜、魚、肉、デザートによるコースで、ワインは白、ロゼ、赤ワインをいただきました。
『リストランテ・エ・フェスティバル・クロス47』
リストランテ・エ・フェスティバル・クロス47というイタリアンでランチをいただいた際のレポートです。那覇市安里(東京と福岡にもグループのリストランテが有)。
沖縄県産食材をふんだんに使い、食材の良さを引き出す料理で、非常に美味しくいただきました。