今回は、以前まとめ買いしたムートン・カデ・シリーズの内の1本です。
抜栓したのはムートン・カデの中でも、レゼルヴが付いたレゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブランです。
レゼルヴ・ムートン・カデ・シリーズは、アペラシオンがボルドーではなく、ワンランク上のグラーヴやポイヤックだったりと、格上のワインが並びます。
やはり普通のムートン・カデとは、全く異なるワインになっています。
価格も上がりますが、アペラシオンの探究にもなり、お気に入りです。
そんなワインの感想です。
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また、お酒に関する情報が含まれているため、20歳以上の方を対象としています。
目次
レゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブラン2020
レゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブラン2020の情報は、購入先兼輸入元のエノテカから抜粋・引用しています。
2020vt
輝きのある淡いイエローの色調。グラスからは爽やかなグレープフルーツなどの柑橘系果実や火打石のニュアンス、時間の経過と共に熟したアプリコットやトロピカルフルーツなどの芳醇なアロマが感じられます。洗練されたアタックの後に、活き活きとした酸味と白桃を思わせる果実味が魅力。豊かなミネラル感が余韻まで長く続きます。
ブドウは区画毎に厳しい選別を行い、除梗および軽く破砕した後、発酵前に低温浸漬を行う。
穏やかに圧搾し、ファーストランジュース(一番搾り果汁)とプレス果汁を分けて別々に発酵。その後タンクで澱と共に4ヵ月間熟成し、その間定期的にバトナージュを行い澱を撹拌する。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
レゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブランの生産者:バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド
レゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブランの生産者、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドの情報は、購入先兼輸入元のエノテカから抜粋・引用しています。
詳細はこちら(エノテカオンラインのページ)
1855年にパリ万博に際して制定されたメドックの格付け。160年以上の歴史の中でただ唯一、格付け変更が許されたシャトーが、このシャトー・ムートン・ロスチャイルドです。
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵が残した「われ一級になりぬ、かつて二級なりき、されどムートンは昔も今も変わらず」、という名句はあまりにも有名。「最高を目指すためにあらゆる努力を惜しまない」この姿勢こそがシャトー・ムートン・ロスチャイルドのスタイルとも言えます。
シャトー・ムートン・ロスチャイルドをトップシャトーに押し上げた伝説の人物、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵は1960年代、その卓越した先見の明によってアメリカ・カリフォルニアに進出。カリフォルニアワイン界の重鎮、ロバート・モンダヴィ氏とタッグを組んで夢のワインを生み出しました。それが「オーパス・ワン」です。
続いて1998年に誕生したワインが「アルマヴィーヴァ」。世界中で最高のカベルネを生む土地を探してようやく見つけたチリの畑で、チリ最大かつ最高のワイナリー、コンチャ・イ・トロ社とのジョイント・ベンチャーにより生まれました。
1930年、ブドウが不作となりシャトー・ムートン・ロスチャイルドを瓶詰めできなかったことから、そのブドウを使ったワイン「ムートン・カデ」が誕生しました。このワインを生み出したのはシャトー・ムートン・ロスチャイルドに大いなる飛躍をもたらした伝説の当主、フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵。彼が一族の末っ子(カデ)であったこと、それがムートン直系のワインであるという意味を込めてその名が付けられました。
セミヨンを楽しむレゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブランの感想
僅かにグリーンがかった透き通るイエロー。
一見、薄く見えますが、光にかざすと、しっかりとした色のあるイエローです。
白い花、柑橘類、パッションフルーツ、パイン、ラフランス、緑のハーブなどの香り。
白い花や柑橘類の爽やかさと共に、上品に南国果実が香るような、ふくよかさも感じる香りです。
非常に奥行きのある、素晴らしいバランスの芳しい香りです。
口に含むと、程良い酸味、僅かな甘味と苦味を感じる。
グレープフルーツやオレンジ、ライムなどの様々な柑橘類、ラフランス、パイン、ミネラル、白胡椒やタイムなどのスパイス、僅かにバニラや緑のハーブなどの味わい。
様々な柑橘類の味わいが支配的で、そこにピールのような独特な苦味が印象的です。
柑橘類や南国果実感、たっぷりのミネラル感、スパイスなどが非常に良いバランスです。
爽やかさ、苦味、酸味、スパイシーさ、ふくよかさ、ミネラリーさ、リッチさなど様々な要素を感じて複雑ですが、散らからずに綺麗にまとまっています。
飲みごたえのあるふくよかさや多彩さがあり、複雑ですが、爽やかに感じさせてくれる、そんなボルドーブランです。
非常に美味しいボルドーブラン!
記事執筆時に、アッサンブラージュをチェックすると、セミヨン64%となっており、なるほどと思いました。
この複雑さはセミヨンっぽいですね。
見事なアッサンブラージュだと思います。
今回はレゼルヴ・ムートンカデ・グラーヴ・ブランを抜栓しました。
ACグラーヴを名乗るレゼルヴ・ムートン・カデは普通のムートンカデとは一味も二味も違います。
非常に素晴らしいワインだと思います。
レゼルヴ・シリーズは2000円台~と価格もアップしますが、普通のムートン・カデとは全く別物です。
コスパが高く、非常におすすめです!
セミヨンの味わいや美味しさをを経験するには、ピッタリのワインだと思います。
セミヨンを楽しむレゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブランに合わせた料理など
・ライ麦パン/小麦の郷ライフ
「ライ麦の素朴な風味・酸味が味わえる、ずっしりとした食感のハード系パンです。」(お店のPOPから引用)
ずしっとくる密度のある重さ、ライ麦の酸味を伴う良い香り!
口に含むと、ややパサっとしつつ、しっとりさがあり、ライ麦や全粒粉の独特な風味がします。
昔からライ麦パンはお気に入りですが、小麦の郷のライ麦パンも美味しいです。
レゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブランに合わせると、少し苦味と複雑さが現れますが、少し酸味が強調され、よりフルーティな味わいに感じます。
ワインが少し軽やかになり、さっぱりさがアップしています。
このさっぱりとしたフルーティさも美味しいです。
ライ麦パンも少し軽く感じることができます。
いずれもにとっても良いペアリングです。
セミヨンとライ麦パンって意外にあうのかも⁈と感じる良いペアリングでした。
セミヨンを楽しむレゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブランの基礎情報
・ワイン名:レゼルヴ・ムートンカデ・グラーヴ・ブラン2020
・生産者:バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド
・生産地:フランス>ボルドー>グラーヴ
・原産地呼称等:ACグラーヴ
・葡萄品種:セミヨン64%、ソーヴィニヨンブラン36%
・気候や土壌:小石を多く含んだ水はけが良い砂利質の土壌。
・栽培・醸造法等:区画毎に厳しい選別。除梗および軽く破砕後。発酵前に低温浸漬。穏やかに圧搾し、ファーストランジュース(一番搾り果汁)とプレス果汁を分けて別々に発酵。その後、定期的にバトナージュを行いながら、タンクで澱と共に4ヵ月間熟成。HVE認証取得。
・評価・受賞等:インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション銀賞(2010vt)、デキャンタ・ワールド・ワイン・アワードでメダル獲得(2012vt)
・インポーター:エノテカ
・参考価格(ネットショップ):2000円台~
・購入時期/抜栓時期:2023.01./2023.04.
・購入先:エノテカオンライン(公式ページはこちら)
エノテカオンラインのクラブエノテカプレミアム(VISAカード)の特典であったハッピーワイン40%割引で、1848円台で購入。
レゼルヴ・ムートン・カデ関連のおすすめ記事
今回はバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドが造るレゼルヴ・ムートンカデ・グラーヴ・ブラン2020を抜栓しました。
複雑で、様々な味わいを感じますが、爽やかに楽しませてくれるボルドー・ブランでした。
下記は同じくレゼルヴ・ムートン・カデ・シリーズのワインです。
・レゼルヴ・ムートン・カデ・サン・テミリオン2017/バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド
ボルドー、サンテミリオン。3000円台~。
フレッシュなレッドチェリー、カシス、ブラックベリーなどの様々な果実、スミレの花、バニラ、スパイス、生肉などの香り。
口に含むと、カシス、ブラックベリーやブルーベリーなどの黒系果実、レッドチェリー、スパイス、控えめにカカオやコーヒーなどの味わい。
・レゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌ2019/バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド
洗練された凝縮感のある果実味の、まさに宝石のような至福の貴腐ワイン!
ボルドー、ソーテルヌ。2000円台/ハーフボトル。
アプリコット、蜂蜜、洋梨、リキュール、花の蜜、黄桃、ハーブなどの香り。
口に含むと、黄桃、マンゴー、蜂蜜、スパイス、バニラアイス、パパイヤ、洋梨などが凝縮したような味わい。