今回は2021年の正月に販売されていたトレジャーハンティングの11,000円赤白泡コースでゲットしたワインです。
ルイ・ロデレールのブリュット・ナチュール ブラン・フィリップ・スタルク2012です。
11,000円のコースだと、このクラスのシャンパーニュが普通に入っています。
凄いですよね。
個人的には、財布が緩む正月に11,000円のコースを購入し、そして、抜栓はお祝いの日でした。
購入から2年寝かせて、ヴィンテージの2012年から10年超経過してから抜栓しました。
そんな特別なワインの感想です。
本ページにはプロモーションが含まれてい
また、お酒に関する情報が含まれているため、20歳以上の方を対象としています。
目次
ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン フィリップ・スタルク2012
ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン フィリップ・スタルク2012の情報は、購入先兼輸入元のエノテカオンラインから引用・要約しています。
2012vtについて
グラスに注ぐと、緑色がかった黄金色の色調で、密度の高い繊細な泡がゆっくりと立ち上ります。ローストしたヘーゼルナッツを思わせる香りと溶け合う、モモや砂糖漬けのレモンといった、熟したフルーツのニュアンス。オーブンで焼いたリンゴやタルト、カラメリゼしたスパイスの香りから、果実の完熟度が感じられます。 瑞々しく、ベルベットのように滑らかな泡立ちが口の中に広がり、塩味の効いた濃厚なフレッシュさを感じます。ほのかな苦みと溢れるフレッシュ感が味わいを引き締め、舌の上で転がるようなまろやかなテクスチャーに、透明感のある洗練された余韻がいつまでも続きます。
栽培・醸造責任者のジャン・バティスト・レカイヨン氏は、「2012年ヴィンテージは我々に最高のブドウを授けてくれました。瑞々しさと凝縮感を兼ね備えた類い稀な成熟度を誇り、偉大なヴィンテージ・シャンパーニュに相応しい、芳醇でコクのあるワインを生み出しました。 」とその仕上がりに自信を覗かせています。
ブリュット・ナチュール・ブラン フィリップ・スタルクについて
キュミエール村に位置する自社畑の、ビオディナミ栽培によるブドウのみを使用して仕立てられます。
独特の粘土質土壌で硬砂岩や粗粒砂岩などを豊富に含んでいるため、夏の猛暑と日照りの影響を難なく乗り切り、また東西に流れるマルヌ川の反射光の効果でブドウがとてもよく熟すことから、バランスのとれた濃厚で香り高い果実が収穫できます。
ジェームズ・ビアード財団賞、最優秀レストラン・デザイン賞にもノミネートされている、世界的クリエイターのフィリップ・スタルク氏が醸造から参加するノン・ドサージュがコンセプトのプロジェクト。
ブドウの収穫は1日で行い、全てのブドウをブレンドしてから一度に圧搾。もろみの除去を最小限にとどめ、自然発酵を促進しています。
補糖、ドサージュは行わずに木樽で発酵後、マロラクティック発酵を行わず、長期間熟成。これらは全てビオディナミに則った手法を使用しています。さらに通常のシャンパーニュの泡が6気圧あるところを、微妙な調整を行い5気圧に抑えており、泡を統合することでクリーミーな質感を感じられるように造っているのです。
甘口のリキュールなどの甘さを一切加えず、エクストラ・ブリュット(極辛口)に仕上げています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン2012の生産者:ルイ・ロデレール
ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン2012の生産者、ルイ・ロデレールの情報は輸入元兼購入先のエノテカから抜粋・引用しています。
詳細はこちら(エノテカオンラインのページ)
2013年フランスのワイン雑誌La Revue du Vin de France誌において、シャンパーニュメゾン・トップ50のうち、第1位に輝いたルイ・ロデレール。 この企画は、世界で活躍する審査員たちが68メゾンの700アイテムをテイスティングし、50のシャンパーニュ・メゾンを選んだもので、ルイ・ロデレールの後には、ボランジェ、ドン・ペリニヨン、クリュッグ、サロンなど数々の有名メゾンが名を連ねています。
さらに2016年には、シャンパーニュ&スパークリング世界選手権において、生産者としての最高賞である「スパークリングワイン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤー」を受賞、さらに今年は同選手権において、こちらのブリュット・プルミエが「ノン・ヴィンテージ、ブレンド部門」のワールドチャンピオンに輝きました!
100年以上の歴史を持ち、世界の一流ホテルやレストランで選ばれ続けている老舗中の老舗シャンパーニュ・メゾンです。フランス大統領官邸であるエリゼ宮やパリのあらゆる三ツ星レストランで選ばれているように、特にフランスで愛されてるシャンパーニュと言えます。
品質追求のための家族経営。
1776年の創業当時から2世紀にも渡り、一貫して家族経営を続けています。 クオリティへの飽くなき追求のために利益優先の企業形態をとらず、 このスタイルを守り続けています。
シャンパーニュでも類を見ない、自社栽培ブドウへのこだわり
ルイ・ロデレールは必要とするブドウの75~80%を自社畑からまかなっています。これは多くのシャンパーニュメゾンの中でも特異なこと。 自社栽培により、徹底的な品質管理が実現します
変わらぬクオリティを生み出す、贅沢なまでのリザーヴ・ワイン
リザーヴ・ワインとは毎年仕立てたワインをブレンド用に熟成させておくもので、複雑な味わいを生むには必要不可欠。
最高の状態を生み出す、3年以上の熟成期間。
これは規定の15カ月よりもはるかに長く、一般的なシャンパーニュの3~4倍の期間です。
ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン2012の感想
繊細な泡が勢いよく湧き上がり、グラスに注いでから10分を超えても止まることがない。
一見、透き通る山吹色のような、濃いめのイエロー。
光をよく当てると、全体的にオレンジ色がかっていて、特に中心部はオレンジ色と山吹色をアッサンブラージュしたように美しい色合いになっている。
そのため、光にかざすと透明度の高いエッジから、中心部にかけて濃い色へとグラディエーションしていき、夕暮れのような美しさをイメージする。
りんご、藁葺き、フルーツコンポート、蜂蜜、洋梨、パッションフルーツ、タルト、アーモンド、少しバターなどの甘やかさやコクのある濃厚な香り。
多彩なフレッシュなフルーティさというよりは、果実を凝縮させたような、やや濃厚なフルーツの香りが豊富です。
そして、タルトやアーモンドなどの香ばしさやコクのある香りも加わり、深みのある芳しい香りがします。
パワフルで芳醇な香りです!
口に含むと、程良い酸味があるが、先端には角がなく優しい。しかし、全体には少しシャープな印象を受けます。少し甘味と苦味も感じる。
熟したグレープフルーツなどの柑橘類やアプリコット、りんご、パッションフルーツ、バニラ、クロワッサン、ヘーゼルナッツ、蜂蜜、少しバターなどの味わい。
10年を超えているので、非常にふくよかで深みがあります。
今後、さらに深みを増しながら、より芳醇な味わいに近づいて行くのが想像されます。
酸味もフルーティさもまだまだ感じますが、フレッシュフルーティではなく、熟した果実や果実を凝縮させたような、やや濃厚な味わいです。
酸味はそれなりにあるので、不思議に感じます。
しかし、ブリュット・ナチュールの極辛口を10年超熟成させたと考えると、納得の味わいです。
なお、酸味も先端部分は丸みを帯び、鋭角さがないのですが、全体としてはしっかりとした酸味を感じます。
これも不思議な印象でした。
もともとそうなのか、熟成により角だけが取れたのか…?
この酸味が果実の凝縮感や深みなどをサッパリとしてくれますが、決して酸味が強過ぎるように感じず、全体として美味しくしてくれています。
ブリュット・ナチュールですので、ノン・ドサージュですが、意外にも口当たりの良い甘味も少し感じられます。
色々と不思議ですね。
また、極辛口のシャンパーニュですが、上述のフルーティさに加えて、香りも味わいにも香ばしさとコク旨感も感じられ、本当に奥深く、美味しいワインです。
味わうほどに深みを増し、あらゆる面で予想を上回る素晴らしいシャンパーニュでした!
今回はルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン フィリップ・スタルクを抜栓しました。
ヴィンテージ付きのシャンパーニュで、2012vtです。
自宅のセラーで2年程寝かせて、2023年に抜栓しました。
11年程熟成させていたので、非常に深みのある味わいになっていましたが、酸味もフルーティさも独特な状態になっていて、非常に堪能しました。
今後も熟成させれば、ますます芳醇さと深みを増していきそうでした。
今回はエノテカオンラインのトレジャーハンティングの11,000円で購入したワインですが、当時の2012vtのエノテカでの販売価格は16,000円台でした。
ちなみに、記事執筆時に、エノテカオンラインで販売している2015vtは19,800円です。
2015vtは2012vtよりも評価誌の評価は少し高いようですが、今後も価格は上がって行きそうですね(^^;)
個人的には、今回のように記念日やお祝いでないと中々飲めないワインです。
しかし、その価値がある、深みのある素晴らしいシャンパーニュでした!
記念日に是非!
ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン2012に合わせた料理など
・成城石井自家製 国産りんごをまるごと1個使ったアップルパイ
「今シーズンに収穫したつがるりんごを使用しました。 バターの香り豊かなパイ生地にクレームダマンドと、りんごを丁寧にトッピングして、焼き上げました」(成城石井公式オンラインショップから引用。こちら)
ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン2012と合わせると、少し複雑味が増しつつ、ジューシーなアップルパイの果実味やシナモンなどスパイス、生地の香ばしさやコクがシャンパーニュに違和感無く、加わります。
ワインは少し若返り、しっかりとした酸味とフルーティさを感じ、より深みを持つ味わいになります。
せっかくの特別なシャンパーニュなので、別々にじっくりと味わわないと勿体無いかなぁと思いつつ、でも合わせても美味しいです!
ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン2012の基礎情報
・ワイン名:ルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン フィリップ・スタルク2012
・生産者:ルイ・ロデレール
・生産地:フランス>シャンパーニュ>キュミエール村
・原産地呼称等:ACシャンパーニュ
・葡萄品種:ピノノワール50%、ピノムニエ25%、シャルドネ25%
・気候や土壌:硬砂岩や粗粒砂岩などを豊富に含む粘土質土壌。
・栽培・醸造法等:自社畑。ビオディナミ。補糖、ドサージュは行わずに木樽で発酵後、マロラクティック発酵を行わず、長期間熟成。通常の6気圧を5気圧に抑制。
・評価・受賞等:ワイン・アドヴォケイト93点、ジェームス・サックリンク94点,デキャンタ91点
・インポーター:エノテカ
・参考価格(ネットショップ):16,000円位~
・購入時期/抜栓時期:2021.01./2023.05.
・購入先:エノテカオンライン(公式ページはこちら)
エノテカオンラインのトレジャーハンティングの11,000円赤白泡コースで入手したワイン。
ルイ・ロデレールのおすすめシャンパーニュの記事
今回はルイ・ロデレール ブリュット・ナチュール・ブラン フィリップ・スタルク2012を抜栓しました。
味わうほどに深みを増し、あらゆる面で予想を上回る芳醇なシャンパーニュでした!
やはりシャンパーニュは奥深いですね。
下記は同じくルイ・ロデレールのおすすめシャンパーニュです!
・ルイ・ロデレール コレクション242/ルイ・ロデレール
多彩な味わいや香りをたっぷりと楽しめる、エレガントなシャンパーニュ!
8000円位~。
蜂蜜、ナッツ、トースト、ハーブ、りんご、洋梨、柑橘類、アプリコットなどの香り。
口に含むと、フレッシュなりんご、酸味の控えめなグレープフルーツ、洋梨、ハーブなどの味わい。
・ルイ・ロデレール・ブラン・ド・ブラン2010/ルイ・ロデレール
複雑で奥行きがあり、洗練されたエレガントなシャンパーニュ!
17,000円位。
17,000円位。
青りんご、柑橘類、酵母、洋梨、控えめに南国果実などの香り。
口に含むと、りんご、洋梨、酸味の控えめなレモンやオレンジなどの柑橘類、蜂蜜、ナッツ、酵母などの味わい。