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ネッビオーロで造るガヤのシトモレスコ
少し前にガヤのバローロ・ダグロミス(11,000円位)が40%割引だったので、背伸びして購入して飲んだところ、非常に美味しくて帝王ガヤの凄さを経験しました。
そこで、もう少し価格を抑えて,ガヤのワインを味わいたいと思い、ガヤがピエモンテ州で造る「シト・モレスコ」、そして、トスカ―ナ州でカ・マルカンダとして造る「プロミス」・「マガーリ」を購入しました。プロミスは既に本ブログにアップしています。こちら
「シト・モレスコ」とは、「モレスコさんの場所」という意味で、以前のオーナーファミリーの名前に由来しているとのことです。
このシト・モレスコというワインは、バルバレスコ地区のトレイゾとバローロ地区のセッラルンガの両畑で栽培されたブドウを使用しており、前者は酸が豊富で、繊細かつエレガント、後者は引き締まったボディと酸を持つ特徴がそれぞれあり、これらを上手くアッサンブラージュ(ブレンド)しているようです。
私レベルでは、畑のレベルをそこまで感じることができないですが、ワインの感想を後述しています。
ネッビオーロで造るシトモレスコ、生産者:ガヤ
生産者の情報はエノテカオンラインから抜粋・要約しています。
下記を読むと、若くても飲み易いモダンバローロの先駆者としてのガヤの功績が良く分かります。堅牢な昔のスタイルだと、熟成に時間がかかり、私も容易に買うことができなかったと思います。
モダンバローロを知ってから、いろいろな生産者のバローロを挑戦するようになり、その結果、新たなバローロに出会うことができ、昔以上に好きになりました。
「ガヤ」の功績
詳細はエノテカオンラインのページをご参照ください。⇒こちら
・バリックの使用
かつてのバローロとバルバレスコで造られるネッビオーロ種は、強固なタンニンと強い酸があり、長期熟成を必要とした堅牢なワインだった。バリック(小樽)による熟成によってタンニンを柔らかくする方法を採用。発酵温度を管理し余分なタンニンの抽出を抑えることで、早くからでも愉しめ、バランスの取れた味わいのワインを造ることに成功。新しいスタイルが受け入れられ、ガヤはイタリア最高峰と賞賛を浴びることとなった。・単一畑の概念
バルバレスコにある最高の区画からブルゴーニュのグラン・クリュ、プルミエ・クリュのワインように、単一畑のワインを造り始めた。1967年に初めて、バルバレスコ区画から単一畑のソリ・サン・ロレンツォ、その後ソリ・ティルディン、コスタ・ルッシと3種類の単一畑を造り始めた。その後、バローロでもコンテイザとスペルスという2種類の単一畑キュヴェをリリース。ガヤの単一畑のワインは世界中で大人気となり、大変高い評判を得た。・国際品種の栽培
「世間の目をバルバレスコに向かせるためには、まず、よく知られているカベルネ・ソーヴィニヨンで注目させねばならない。」との考えの下、ピエモンテの優良な畑でカベルネ・ソーヴィニヨンをはじめとする国際品種のブドウを育て始める。その目論見は見事成功し、「ダルマジ」が高い評価を受け、ガヤの世界的名声を高めることとなった。
ガヤのシトモレスコ ワインの感想
チェリー・フランボワーズなどの赤系果実の香りがし、その後、スパイスの香りを感じる。印象としては結構スパイシー。その後、開いてくると、花の香りが加わってくる。徐々に華やかになっていきます。
口に含むと、スパイシーさが印象的、上品でフレッシュな赤い果実の華やかさと、凝縮感のある黒系果実の味わい。
酸味があり、タンニンは少し舌の上で感じ、もう少し熟成させた方がよりエレガントな舌触りと香りや味わいを期待できそう。
メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が分からないのですが、ガヤのネッビオーロの華やかさと、イタリアらしい酸味を伴う元気なメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンがうまくブレンドされていて、多様な味わいを感じます。
しっかとして、華やかで、フレッシュで、かつ飲みごたえがあるイタリヤらしい陽気さを感じる美味しいワインでした。
ちなみに、2015ヴィンテージからはバルベラがアッサンブラージュ(ブレンド)されていますので、このバルベラ無しのシト・モレスコは2014ヴィンテージが最後のようです。
飲み比べると、面白そうです。バルベラのアッサンブラージュ(ブレンド)は華やかになりそうな気がします。私も気になりますので、2015ヴィンテージ以降のシト・モレスコを機会を見つけて飲んだみたいと思います。
ガヤのシトモレスコ ワインの基礎情報
・生産地:イタリア>ピエモンテ州
バルバレスコ地区のトレイゾの畑とバローロ地区のセッラルンガの畑のブドウを使用。
・葡萄品種:ネッビオーロ、メルロ、カベルネ・ソービニオン
・参考価格:5000円台~
・購入先:エノテカ
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ピエモンテ州で造られるワイン(もちろん飲んだ経験があるワイン)の中で、最もお気に入りが、このレナート・ラッティのバローロです。生産者来日イベントで試飲して以来、ファンとなり、バローロ・ロッケは2本、バローロ・マルチェナスコは1本購入してセラーインして熟成させている最中です。
生産者プルノット(アンティノリ所有)のバローロ2013。まだまだ熟成過程と思われますが、味わいはしっかりしていて、しかし、どっしりではなく飲み口はスムーズで上品です。多様性と複雑性があり、飲みごたえはかなりあります。今飲んでも美味しいワインです。
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