今回のワインはJulie(ジュリー)でまとめ買いした5本から抜栓しています。
生産地は左から順に、フランスのボルドー、ドイツのバーデン×2種類、日本の山梨県、仏のアルザスです。
そして、今回抜栓したのはドイツのバーデン地方のキリアン・フンというワイナリーの自然農法で造られた新しいレンジのワインとのことです。
ブドウ品種はシュペートブルグンダー(ピノノワール)です。
そんなワインの感想です。
目次
バーデンのキリアン・フンのトゥガーナ・シュペートブルグンダー2016
今回のキリアン・フンのトゥガーナ・シュペートブルグンダーを味わっていると、南仏の力強いピノノワールを少し思い起こしました(感想の詳細は後述)
後日、ブログ記事作成のためにワインの情報を調べると、バーデンはドイツでも南部のワイン産地で、概して暖かい地域だというのを知り、南仏ピノノワールを思い浮かべたことを、なるほどと何となく理解しました。
キリアン・フンのトゥガーナ・シュペートブルグンダーは、ドイツのブドウ産地としては最南端のバーデン地方、さらにバーデン地方でも南よりの中部ベライヒのトゥーニベルクのブドウが使われているようです。
また、ワインに感じた香りや味わいのボリューム感やワイルドさは、気候に加えて、サスティナブルを重視し、自然農法で栽培されている点も影響しているかもしれません。
残念ながら、自然農法の詳細は調べ切れていません。
いずれにしろ、サスティナブル、自然農法により土壌とブドウを育て、ブドウの本来のポテンシャルを引き出した結果かもしれません。
やはりワインは天地人で造られているんだなぁと改めて思った1本でした。
ドイツのバーデン地方のキリアン・フンのトゥガーナ・シュペートブルグンダーの情報は、輸入元のセレスタと同じグループの柴田屋酒店Onlineから抜粋・引用しています。
バーデン近郊トゥニベルクでマルティナ&キリアン・フン夫妻が家族で自然農法で育てるブドウ畑のブドウを使った新しいレンジ。
私たちはサスティナブルな方法でブドウ畑と向き合うことにより、すべての生きる物の繁栄を支持しています。「植物と動物の共生」をこのラベルのパターンとデザインに落とし込んでいます。
ワイン名のTUGANAは、TUniberg GAnz NAturlich<トゥニベルク 完全に自然>の略なのです。ブルゴーニュスタイルにほんのりフローラルな香りと骨格、軽やかかつ手間をかけて熟成された高品質なワインです。
詳しくはこちら(柴田屋酒店Onlineのページ)
バーデンのトゥガーナ・シュペートブルグンダーの生産者:キリアン・フン
ドイツのバーデン地方のトゥガーナ・シュペートブルグンダーの生産者、キリアン・フンの情報は輸入元のセレスタと同じグループの柴田屋酒店Onlineから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(柴田屋酒店Onlineのページ)
気候:ヴォージュ山脈と黒い森に囲まれたバーデンはドイツ国内で最も暖かく、日照に恵まれた地域です。この位置の関係で地中海気候というユニークな天候に恵まれており、バーデンほど、自然に高品質なブドウを栽培するのに適した場所はないと言われています。
テロワール:南ドイツの代表的な、ブドウ造りに恵まれた黄土の土壌で栽培されるブドウの木のうち、よく成熟している木だけを選び栽培。その結果、並外れたアロマを持つジューシーなブドウが育ち、個性的な輝きを放つワインが生まれます。
醸造:完熟するまで育てたブドウを収穫し、優しくプレスします。白ワインを醸造する際には、マストと呼ばれるもろみが自然に沈殿するまで待ち、ストレスを与えないよう丁寧に清澄します。最新の冷却装置で発酵中のワインを冷やし、発酵過程をコントロールすることで、多面的でフルーティなブーケを持つワインを造っています。
バーデンのキリアン・フンのトゥガーナ・シュペートブルグンダーの感想
全体に少しオレンジ色と、僅かにピンク色を含むガーネット色。
熟したフランボワーズやストロベリーなどの赤系ベリー、花束、少しバニラ、腐葉土、生肉、ピーマン、甘いスパイスと僅かに爽やかなスパイスなどの香り。
熟した果実の甘やかさや、花束のような華やかさ、少しまったりとした粘性のある香りです。
非常に芳しく、濃厚な香りです。奥行きがあり、嗅ぐほどに、様々な香りを感じられる。
ドイツのシュペートブルグンダーで感じることがある、香りです。
口に含むと、程良い酸味、控えめな甘味がある。熟したストロベリーなどの赤系ベリー、木苺、少しオレンジやジャムっぽさ、スパイス、緑の野菜、土などの味わい。
概ね香りの印象に近い味わいです。全体では熟したベリーのイメージです。その後ろに、ジャムっぽさを感じる。
また、さらに後ろに、緑の野菜の青っぽさと土っぽさを感じる。
後ろに行くほど、控えめな味わいなので、全体は熟した赤いベリーのイメージです。
香りも味わいも熟したベリーのインパクトがかなり強いワインです。しっかりとした味わいの熟した赤系ベリーが好きな方は非常にハマるのでは無いかと思います。
また、力強く、少しワイルドな印象があります。
味わいや香りには非常にボリューム感があるので、美味しく楽しめるシュペートブルグンダーです!
今回のキリアン・フンのトゥガーナ・シュペートブルグンダーは非常に楽しめるドイツのバーデン地方のシュペートブルグンダーでした。
価格は1500円台なので、手頃感が非常に高いです。料理にも合わせやすいのでは無いかと思います。
実際に今回抜栓した背景は、串カツに合わせようと考えてのことです。詳細は次章を参照ください。
香りや味わいもボリューム感があり、様々なものを感じましたので、まずはワイン単独でじっくりと1杯を楽しんでいただき、その後、料理などに合わせて、デイリーワインとして楽しんでいただきたワインです!
バーデンのキリアン・フンのトゥガーナ・シュペートブルグンダーに合わせた料理など
・定番8本盛り:串カツ田中
「串カツ牛、串カツ豚、玉ねぎ、レンコン、エビ、うずら、紅しょうが、アスパラの串8本盛り。」
今回は串カツ8種類をキリアン・フンのトゥガーナ・シュペートブルグンダーと1種類ずつ合わせていき、ドイツのバーデン地方のシュペートブルグンダー(ピノノワール)との相性を探ってみました。
ワインと合わせて、1番のペアリングがエビでした。次に、ひと際面白い取り合わせと感じたのが、意外にもアスパラガスです。
・エビ:ワインを合わせると、力強く肉厚だったワインがあっさりした印象になり、また、ワイルドさが後退し、ワインは落ち着いた上品な印象になります。
さらに、エビの香ばしさがワインに加わり、味に深みが出て、非常に合います。
ちなみに、エビそのものも、ぷりぷりして非常に香ばしく美味しいです。
・アスパラガス:アスパラガスの串カツは初めて食べましたが、非常に美味しいです!
ワインに合わせると、他の串カツにはない、独特な風味が現れ、美味しいです。非常に面白いペアリングです。
また、ワインのジャムっぽさが無くなり、青っぽさが昇華して、コクのある美味しい青さに!
・牛肉と豚肉:牛肉よりも豚肉の方がよくシュペートブルグンダーとは馴染みました。
豚肉はワインが少し複雑に、そして、ジャムっぽさが控えめになり、フルーティさが少しアップして、美味しいです。
牛肉はフルーティさが少し控えめになり、味が複雑になり、少々散らかった印象に感じました。
合わない訳ではありませんが、串カツ牛はワインを飲みこんでから食べた方が、串カツもワインもより美味しく感じます。
・紅ショウガ、うずら卵、玉ネギ、レンコン:
紅生姜はワインにアクセントを与えて、予想以上によく合います。
玉ねぎは普通に馴染み、うずら卵はよく馴染みます。
うずら卵とワインは、ワインのジャムっぽさが抑えられた上、マイルドな印象になります。
レンコンはジャムっぽさと酸味が意識させられて、少し浮き足立つかもしれません。
ちなみに、レンコンも合わない訳ではありませんので、悪しからず。
・串カツ田中
「そのレシピは亡き父親から、弊社取締役田中洋江に伝えられ、東京の世田谷に1号店をOPENすることになりました。
OPENしたのが2008年12月。徐々にお客様が増え、次の夏には、営業開始前から行列が出来るようになりました。田中の味と大阪の文化を世界の方々に味わって頂きたいと串カツに命をかけて取り組んでいます。
田中の先代 田中勇吉も天国より喜び誇らしく見ている事と思います。 是非、田中の味をお楽しみください。」(公式ページより引用)
公式URL | https://kushi-tanaka.com/ |
店舗 | 大阪市内7店舗、北海道から沖縄まで全国展開 |
グルメサイト | 食べログ:こちら |
バーデンのキリアン・フンのトゥガーナ・シュペートブルグンダーの基礎情報
・ワイン名:トゥガーナ・シュペートブルグンダー2016
・生産者:キリアン・フン
・生産地:ドイツ>バーデン>トゥーニベルク
・葡萄品種:シュペートブルグンダー(ピノノワール)
・原産地呼称等:Q.b.a.バーデン
・気候や土壌:ドイツでは最も暖かく日照に恵まれた地域。地中海性気候。黄土土壌。
・栽培・醸造法等:自然農法、サスティナブル。
・インポーター:株式会社セレスタ (公式ページはこちら)
・参考価格(ネットショップ):2000円台~
・購入時期/抜栓時期:2022.06./2022.07.
・購入先:Julie(ジュリー)
当時、Julie(ジュリー)で購入しましたが、現在は柴田屋酒店Onlineで購入できます。(公式ページはこちら、instagram:@shibataya_sake.online)
ドイツワイン、バーデンのシュペートブルグンダー関連のおすすめ記事
今回はドイツワイン、バーデン地方のキリアン・フンのトゥガーナ・シュペートブルグンダーを抜栓しました。非常にボリューム感のあるシュペートブルグンダーでした!
下記は同じくドイツのバーデン地方のシュペートブルグンダーです。
・シュペートブルグンダー・トロッケン2017/マルティン・ヴァスマー
2500円台~。
少し熟した赤いベリー系果実、きのこ、シナモンのようなスパイス、薔薇の花、生肉っぽさ、少し燻製のような香り。口に含むと、ピュアな赤い果実の上品な旨味・甘味・酸味、スパイスなどの味わい。
・フランツ・ケラー シュペートブルグンダー・フォン・ロス/フランツ・ケラー
3000円位。非常にフルーティでたっぷりと熟したベリーの果汁や出汁が入った滋味深く、エレガントなワイン!
熟したフランボワーズなどの赤系果実、甘い花、生肉、バラなどの力強く、それでいて、エレガントさも感じる香り。口に含むと、熟した甘い赤系ベリーをたっぷりと感じ、オレンジ、スパイス、出汁、きのこ、土、ミネラルなど複雑で、滋味深く、薄旨系な味わいです。