お好み焼きワインについて
お好み焼きワイン
生産者:不明
友人とお店にお好み焼きを食べに行った際に飲んだです。
年数に数回位しかビールを飲まないので、外で飲むときも基本ワインを飲んでいます。さすがにお好み焼き屋さんにワインはないかなぁと思っていたんですが、仮にあってもビールが無難かなぁと考えながらメニュ-を見ていたところ、「お好み焼きワイン」という名称のワインがありました。名称からさっするに、少なくともお好み焼きに合わせる前提で開発したワインであろうと思いましたので、チャレンジする意味はあると思い、オーダーしてみました。話のネタにもいいですし。
開発経緯が輸入元の国分株式会社のホームページにありましたので、引用しておきます。
「2012年、代表的な和食である「寿司」に合うコンセプトで開発した「寿司ワイン」を発売。以後も、和食とワインのマリアージュを志向して商品開発を進めてまいりました。
昨年の「和食」のユネスコ無形文化遺産登録など、日本の食・文化・伝統への関心が高まるなか、今回は和食のなかでも親しみやすい「お好み焼」と、海外の方が最も馴染み深い飲み物のひとつである「ワイン」にスポットを当てました。
お好み焼は具も焼き方も味もバラエティに富んでいるため、開発段階では、ソースに注目。ソースの甘味・酸味・塩味・旨みに、「お好み焼ワイン」の濃厚な香りとフルーツ感、スパイス感が良く合い、またお好み焼の凝縮された旨みの成分であるアミノ酸とのマッチングを考えて、よく熟した苦味のない丸いタンニンを持つワインに仕上げました。」
改めて解説を読むと、「濃厚な香りとフルーツ感、スパイス感、熟した苦みのない丸いタンニン」の部分が、まさにそのとおりのワインでした。しっかりと美味しいワインに仕上がっているとお世辞抜きに思います。居酒屋の飲み放題に用意されているワイン(随分飲んでいませんので、最近は異なるようでしたすいません)とは全く異なる美味しいワインでした。
お好み焼きワイン ワインの感想
お好み焼きの濃厚なソースや、生地に入っている出汁とも喧嘩せず、確かに合うなぁと思うワインでした。甘みを感じる、ほどよく熟成した黒系果実、白胡椒やシナモンなどのスパイスの香り。口に含むと、熟した黒い果実の味わい、タンニンはしっかしているがイガイガするようなこともなくスムーズで、全体のバランスは結構良く、濃すぎないフルボディでした。
ワインを飲む友人と行けばシャアするのですが、ワインは自分しか飲まないパターンで1人で1本開けて酔っぱらってしまっていましたので、やや香りや味の要素を一部失念していますが、いわゆるお値打ちワインにありがちな濃いだけのワインではなく、かなり香りも立っていて赤ワインの美味しさを楽しめる美味しいワインでした。
スペインのラインアップの広さと、輸入業者の開発力によると感じました。テンプラニーリョ、メルローのブレンドと言われると、なる程と理解できる味わいでした。カベルネ・ソーヴィニョンが10%入っていますが、どちらかというとカベルネ・フランが入ってそうな味わいです。素人テイスターの私には、分析というより思い込みがほどんどですので、あくまで印象です。
最後に聞いてみたいなぁと思うのは、寿司に合うワインの次はなぜお好み焼きだったのかが気になります。お寿司に合うワインは、例えば回転寿司だけでもかなりの販売先が見込まれそうですが、お好み焼きだと需要や地域も絞られ、お好み焼きにワインを合わせようとする方も少なそうで市場は小さく、かといってニッチ市場としてもそれ程需要が強くないような気がします。謎が残ります。
個人的には、お好み焼き屋さんでもワインを飲めるので、引き続き販売していって欲しいなぁと応援しています。
お好み焼きワイン ワインの基礎情報
・生産地: スペイン
・葡萄品種:テンプラニーリョ60%、メルロー30%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%
・原産地呼称(格付):Vino de Mesa(ヴィノ・デ・メサ)
・輸入元: 国分グループ本社
・購入先:お好み焼き屋さん
・参考価格:1000円程度
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