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ボルドーワイン10年熟成 シャトー・ド・フラン・レ・スリジェ2007
このワインは、行きつけのワインショップ、コートドールおおろまち店で週末に熟成ボルドーフェアをやっていて無料試飲をしていたので、寄ってみました。
このお店の無料試飲では、テイスティングに結構な量を入れてくれるので、素人の私でもそれなりに味わいや香りをとることができるので、記事にしてみました。
ボルドーは熟成すると何とも言えない美味しさが生まれます。もちろん若く飲んでも素晴らしいものもたくさんありますが、程良く熟成したもの、かなり熟成したもの、さらに熟成したものと、熟成の段階によって味や香りが変わっていくのが非常に面白いです。
最後はどうなるのか、いつか試してみたいですね。
また、何年経つと良いのかは、そのワインによります。いわゆるボルドー5大シャトーなどのグラン・ヴァンでは何十年と熟成して行きますし、そうでないワインでもいろいろな期間で熟成段階が異なります。
さらには、ヴィンテージ違いによってもその期間は異なります。あまりできの良くない年は短い期間で熟成のピークを迎えます。
熟成のピークの後の枯れ方もワインやヴィンテージによっても異なり、私のような素人ではとにかく飲んで経験するしかありません。
今回もそんな1つの良い経験をさせていただくことができました。
ボルドーワイン10年熟成 生産者シャトー・ド・フランについて
生産者の情報は、ドングリアーノ・ワイン(楽天)から引用しています。
シャトー・ド・フランについて
詳しくはこちら(ドングリアーノ・ワイン(楽天)のページ)
元々仲が良かった、シャトー・シュヴァル・ブランを100年以上に渡って所有してきたエブラール家のドミニク・エブラールと、シャトー・ランジェリュス等の所有者のユベール・ド・ブアールが、1985年から共同で購入し経営を始めました。エブラールは、「良い挑戦が出来ている」と自信を持っていて、今後もユベールと一緒にやっていきたと考えています。
レ・スリジェについて
シャトー・ド・フランのスペシャル・キュヴェ。ノーマル・キュヴェとはテロワールが異なります。選果テーブルで、選別します。ステンレスタンクで発酵。熟成には、新樽1/3、1年樽2/3を使用し、12~14ヶ月間行います。深く濃いルビー色、ブラックベリーやブルーベーの香り、オークも感じられ、肉付きがよく、濃縮されています。果実味にあふれ、酸は低めです。長い余韻があります。スリジェの名は、葡萄園の近くにサクランボの樹があったことに由来しています。
ボルドーワイン10年熟成 シャトー・ド・フランの感想
古酒らしい土っぽさや大地、そしてキノコなどの香り。熟成香がかなりしている。
口に含むと、13年経過していますが、酸味があり、やや熟したプラム、ブラックベリー、ブリーベリーなどの黒系果実の風味がある。メルロー主体のワインによく感じる美味しい風味がある。また、タンニンが豊富で、少しだけ渋味があります。
香りの印象では、ややピークを超えているような印象でしょうか。これから古酒としての深味を増していくワインだと思います。
香りは13年の経過にしては、早く熟成のピークを越えているのではと感じましたが、味わいはフレッシュな黒い果実味あり、まだまだこれからというワインでした。
このギャップを楽しめる方は、非常に美味しく、面白いと感じると思います。
ボルドーワイン10年熟成 シャトー・ド・フランの基礎情報
・生産地:ボルドー>フラン・コート・ド・ボルドー
・葡萄品種:メルロー90%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%
・参考価格:3000円程
・ポイント:ワインスペクテーター90点(2003vt)、ワインアドヴォケイト88点(2009vt)
・原産地呼称:コート・ド・フラン(現在のフラン・コート・ド・ボルドー)
・購入先:コートド-ルおもろまち店
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ボルドーのプルミエ・コート・ド・ボルドーのシャトー・デュドン・キュヴェ・ジャン・パティスト・デュドン2000。少し熟したブルーベリーなどの黒系果実、土やトリュフなどのきのこをイメージする熟成香。ブランデーのような魅惑的な香り。果実の風味はあまりなく、非常に複雑でコクのある美味しさ。
天才醸造家ミッシェル・ロラン氏が所有するボルドー右岸フロンサックのシャトー・フォントニル2008。さすがミスター・メルローのシャトーが造るメルローらしい複雑で芳醇な香り、滑らかな舌触り、エレガントな味わいのワインです。
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