今回は2018年に購入して、エノテカのレンタルセラーで熟成させていたワインを抜栓しました。
ボルドーのメドック格付2級の シャトー・ピション・ロングヴィル・バロンのセカンドワインです。
ヴィンテージは偉大な2010vtですので、抜栓を楽しみにしていたワインです!
そんなワインの感想です。
本ページにはプロモーションが含まれてい
また、お酒に関する情報が含まれているため、20歳以上の方を対象としています。
目次
メドック2級格付のセカンド レ・トゥーレル・ド・ロングヴィル2010
今回抜栓したレ・トゥーレル・ド・ロングヴィルは2011vtまでで終了しています。
この時は、メルロ主体のまろやかさを持つワインでした。
2012vtからは名称をレ・グリフォン・ド・ピション・バロンに変更しています。
ブドウもカベルネソーヴィニヨン主体に変更して、従来とは異なるワイン造りが行われています。
メドック2級格付のセカンドワインである レ・トゥーレル・ド・ロングヴィルの情報は、購入先のエノテカから抜粋・引用しています。
2010vtについて
非常に濃いルビー色。
黒スグリやチェリー、ブラックベリーの果実のアロマに、スパイスやバニラの香り。
口に含むと、凝縮したリッチな果実味と滑らかなタンニンの調和したふくよかな味わいが広がり、エレガントな酸を感じられる長い余韻が続きます。
レ・グリフォン・ド・ピション・バロンについて
レ・トゥーレル・ド・ロングヴィルが、メルロを主体としたふくよかで肉付きの良いスタイルであったのに対し、レ・グリフォン・ド・ピション・バロンはファーストと同様カベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした骨太な骨格をもつエネルギッシュなスタイル。
ファーストラベルと同じ畑から収穫される平均樹齢30~35年のブドウを使用し、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロをブレンド。新樽率60%にて、18ヵ月の熟成を経てリリースされます。
今までのセカンドと比較すると、新樽率、熟成期間ともによりファーストに近付けた贅沢な造りが特徴です。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
メドック2級格付のセカンド レ・トゥーレル・ド・ロングヴィルのワイナリー:シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン
メドック2級格付のセカンドワインである、レ・トゥーレル・ド・ロングヴィルのワイナリー、シャトー・ピション・ロングヴィル・バロンの情報は、購入先のエノテカから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
ピション・ロングヴィル・バロンは、街道を挟んでピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドと並んでいます。畑はジロンド川の真南に面し、サン・ジュリアンとポイヤックの境目付近。ラトゥールやレオヴィル・ラスカーズ、レオヴィル・ポワフェレが隣接している素晴らしい場所に位置しています。
実は元々ピション・バロンとピション・ラランドは1つのシャトーでした。2つのシャトーの歴史は17世紀にまで遡ることができます。その時代のボルドーの議会長であったジャック・ドゥ・ピション・ロングヴィル氏によってシャトーの名声が高まり、長い間シャトーはその名声を維持し続けますが、当時の当主であったバロン・ジョセフ・ドゥ・ロングヴィル氏は5人の子供達にシャトーを分割。姉妹たち、男兄弟たちがそれぞれ相続したのが現在の2つのシャトーとなっています。
姉妹が相続したピション・ラランドの方は、滑らかな女性的なワイン。男兄弟が相続したピション・バロンの方はがっちりとした、壮大で厚みのある、ポイヤックらしい男性的なワインが特徴です。力強いピション・バロンながら熟成を経て女性的なエレガントな姿へ変貌する様には、驚かされるものがあります。
1933年にブティエ(Bouteiller)家に売却された後、約50年間に渡りシャトーを所有。その後、1987年フランスの大手保険会社アクサ・ミレジム社が購入するに至ります。その資本力を生かし、シャトー、畑、セラーに至る大掛かりな改築を行い、近年さらに品質向上が目覚ましいシャトーとして注目を浴びています。
メドック2級格付のセカンド レ・トゥーレル・ド・ロングヴィルの感想
抜栓1時間後からスタート。
控えめに紫色も加わる、明るいボルドールージュ。
トリュフ、ブラックチェリーやカシス、クレームドカシス、バニラ、カカオ、ローストした木、シナモンや白胡椒、少しカシスリキュールやレッドチェリー、御香などの香り。
密度の高い液体をイメージする濃厚な香りです。
甘やかで果実感が豊富ですが、落ち着きのある香りです。
トリュフのような芳しい香りも豊富で、様々なスパイスも複雑さを与えてくれます。
やはり芳醇な香りです。
素晴らしい!
口に含むと、渋味、僅かな酸味、甘やかさがある。
未だにタンニンは豊富で、ぎゅっと詰まったような濃密な液体です。
やや熟したブラックベリーやブラックチェリー、カシス、クレームドカシス、バニラ、フルーツリキュール、スパイスなどの味わい。
果実味は未だ豊富ですが、酸味はあまり感じません。
タンニンが豊富で、凝縮感のあるボディですが、タンニンの上品な甘やかさがあり、何とも言えない芳醇な液体です。
しかも熟成により、複雑さとエレガントさが合わさっています。
うーんと唸らせる、美味しさです!
今回はメドック2級格付のセカンドワインである、レ・トゥーレル・ド・ロングヴィル2010を抜栓しました。
メドック格付2級のシャトー・ピション・ロングヴィル・バロンのセカンドワインです。
しかもグレートヴィンテージの2010年でした。
そろそろかなぁと思い、抜栓しました。
未だに充分な果実味を残していましたが、それでいて熟成による複雑さやエレガントを持ち合わせたワインとなっていました。
まさにぴったりの飲み頃だったと思います。
タンニンも未だに豊富で、液体も濃厚でしたので、今後も熟成は進みそうですが、いつ頃までエレガンスがアップし、逆に、いつ頃、抜けた感が出てしまうのかを予想するのは難しいですね。
やはりボルドーは奥が深いですね。
ちなみに、2012vtからレ・グリフォン・ド・ピション・バロンにリニューアルされています。
ここで注意を要しますが、2011vt以前はメルロ主体、2012vt以降はカベルネソーヴィニヨン主体となっています。
好みの分かれる方も多いかと思いますので、念のため付加しておきます。
価格帯については、今回の2010vtを2018年に11,000円台で購入しています。
記事執筆時2024年時点では、若いヴィンテージによって色々ですが、8000円台~の価格帯です。
2011vt以前は9000円~12,000円の間が多いようです。
古酒となった2001年、飲み頃かなと思う2006vtや2008vtなども販売していましたので、若いのを購入して少し熟成させるも良し、飲み頃を購入してすぐ飲むも良しです。
2011vt以前は、レ・トゥーレル・ド・ロングヴィル、2012vt以降はレ・グリフォン・ド・ピション・バロンで検索すると、ヒット率が上がります。
興味のある方は是非!
メドック2級格付のセカンド レ・トゥーレル・ド・ロングヴィルの基礎情報
・ワイン名:レ・トゥーレル・ド・ロングヴィル2010
(2012vtからレ・グリフォン・ド・ピション・バロン)
・ワイナリー:シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン
(Instagram:@pichonbaron )
・ブドウ栽培地:フランス>ボルドー>ポイヤック
・原産地呼称等:ACポイヤック。メドック格付2級。
・葡萄品種:メルロ60%、カベルネソーヴィニヨン40%(現在はカベルネソーヴィニヨン主体。ファーストラベルと同じ畑。平均樹齢30~35年)
・栽培・醸造法等:新樽率60%の樽で18ヵ月熟成(現在)
・評価・受賞等:ワインスペクテーター92点、ロバート・パーカーJr 89点
・インポーター:株式会社アルカン(公式ページはこちら)
・参考価格(ネットショップ):8000円台~
・購入時期/抜栓時期:2018.02./2023.07.
・購入先:エノテカオンライン(公式ページはこちら)
メドック格付のセカンドワイン関連のおすすめ記事
今回はメドック2級格付のセカンドワインである、レ・トゥーレル・ド・ロングヴィル2010を抜栓しました。
未だに充分な果実味を残しつつ、熟成による複雑さやエレガントを持ち合わせたワインでした。
複雑で、芳醇な香りも素晴らしかったです!
下記は同じくメドック格付のセカンドワインです。格付5級でお手頃ですが、非常に美味しいワインです!
・ラコスト・ボリー2000/シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト
メドック格付5級のセカンドワイン。フランス、ボルドー、ポイヤック。4000円台~。
華麗な花々、上品な出汁、少しスモーク、香ばしい木、バニラ、ココアなど素晴らしい芳醇な香り。
口に含むと、非常にコクがあり、出汁の旨味や熟れた果実のエキスが溶け込んだような複雑な味わいとなっています。