今回はボルドー右岸のポムロールのシャトー・ラ・コンセイヤント2006です。2006ヴィンテージはパーカーポイントが93点です。高評価です!
コンセイヤントはパーカー氏のお気に入りワインらしく、ポムロールの中ではベストワインによく選ばれています。
このワインは購入したのが4年程前で、既に10年以上経っていたこともあってか、当時で2万円以上しました。
この高価なワインを購入したのは、セカンドワインのデュオ・ド・コンセイヤント2013(ワインの感想の記事は後述)を初めて飲んだ時に非常に素晴らしかったです。
それ以後、ポムロールのワインをさらに意識して飲むようになり、ポムロールのエレガントなワインがお気に入りになりました。
さらにエレガントなポムロールを探究して、たどり着いたのが、「まるでブルゴーニュのグラン・クリュのよう」と例えられるシャトー・ラ・コンセイヤントだったというです。
ある程度熟成したものをどうしても飲んでみたい欲求にかられ、我慢できずに2006ヴィンテージを買ってしましました。
抜栓までは、さらにセラーで4年保管しましたが、ついに抜栓しました!
目次
シャトー・ラ・コンセイヤント2006 エレガントなポムロール
ワインの情報は購入元のエノテカオンラインから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
サン・テミリオンとポムロルの丁度境目に位置する粘土質土壌から成る畑は、味わいに厚みや豊かさを与え、より複雑な味わいが醸し出されます。
ブドウは収穫後、低温浸漬を行うことで果汁や色素を抽出します。温度管理されたコンクリートタンクで発酵を行った後、新樽比率50~80%のフレンチオーク樽で約18ヵ月熟成。
香りの華やかさと複雑さが見事にコントロールされることで、「まるでブルゴーニュのグラン・クリュのよう」と例えられる、しなやかで奥行きある妖艶なスタイルに仕上がります。
エレガントなポムロールの生産者シャトー・ラ・コンセイヤント
生産者の情報はエノテカオンラインから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
ラ・コンセイヤントは古くから名高く、1871年から現在に至るまで、ニコラス家がオーナーとして代々受け継がれている老舗シャトー。そのため品質が安定しており、どのヴィンテージでも一貫したスタイルを保っています。また長い歴史を持つ一方、ポムロルではステンレスタンクを導入するなど、最先端の技術を一早く取り入れる柔軟性も備えており、レヴァンジル、ヴュー・シャトー・セルタンと並び称される、ポムロルを代表するシャトーの一つです。
シャトー・ラ・コンセイヤント2006 エレガントなポムロールの感想
色は艶のある美しい少し紫の入った濃厚なルビー色。透き通りそうで、透き通らない。エッジにはオレンジが入り、エッジのみ少し透き通る。
抜栓直後、グラスから甘いエレガントな香りが溢れている。まだまだフレッシュなブラックベリー、ブルーベリー、カシスなどの黒系果実、リコリス、スパイシーな香り。
スワリングすると、ブラックベリー、アメリカンチェリー、リコリスなどの甘やかさ、シナモンなどの爽やかなスパイスの香り。香りの密度が高く、ボリューム感がある。
香りからは、しっかりしたボディで密度が高く、しなやかなボルドー右岸の素晴らしいワインを連想させる。また、ポムロールの濃厚でエレガントなワインを期待させる。
続けてスワリングしていくと、バニラやトリュフなどのなんとも言えないコクのある香りが楽しめる。
口に含むと、熟した様々な黒系果実の深みのある味わい、リコリス、スパイス。特に余韻にかけて非常にエレガントになっていく。このワインは、しばらく置いて開かせなければいけない。
14年経過していてもタンニンはまだまだしっかりとあり、渋味もある。味わいは非常にエレガント。まだまだこれからという印象。
抜栓2時間後、香りのエレガントさが、さらに洗練された印象。抜栓直後との違いは、トリュフなどのキノコや大地、そしてスミレの香りの印象が強くなっている。フレッシュな黒系果実の印象は抑えられ、熟した果実の印象に変化し、より上品で甘やかな香りに変わっている。
口に含むと、熟したブラックベリーの旨味、リコリス、スパイスなどの味わい。タンニンの渋味、酸味はいずれもまだあるものの控えめに。
密度はポイヤックのような凝縮感ではないが、それでも高い凝縮感がある。しかし、そこまで濃厚でなく、しなやかな口当たりからもエレガントさを感じる。この辺りは、ブルゴーニュに通じるように思う。
なんと表現するべきでしょうか? 透明感?ではなく、ピュアさでしょうか、それともやはりしなやかさでしょうか、この何とも言えないエレガントさが素晴らしく、美味しい!
また、この香りの複雑さも素晴らしい!
抜栓4時間後、香りも味も高いレベルを維持。タンニンは溶け込み、渋味はほとんど感じなくなっている。そのため、よりしなやかでエレガントになっている印象を受ける。
抜栓2時間後から4時間後にかけては、タンニンの状態位で大きく変化は感じない。
ワインが開き美味しい!という感動は、2時間後の方が4時間後よりもあった。もちろん美味しさや香りの素晴らしさは2時間後も4時間後もあり、4時間後の方が優れている。
ワインが開くことによる感動を経験するには、やはり抜栓直後からテイスティングをして、その後少し置いておき、ゆっくりと何時間かかけて飲んでいくのがおすすめです。
そして、翌日以降の変化のためにも残しておくのもおすすめです。
私は美味しくて、初日で全て堪能してしまいました。
シャトー・ラ・コンセイヤント2006 エレガントなポムロールの基礎情報
・生産地:フランス>ボルドー>ポムロール
・葡萄品種:メルロー80%、カベルネフラン20%
・参考価格:14,000円台~(ネット上の別ヴィンテージ)
(2006vtの購入価格22,000円位)
・評価:パーカーポイント93点。
・原産地呼称等:ポムロール
・栽培・醸造法:低温浸透、コンクリートタンクで発酵、新樽比率50~80のフレンチオーク樽で約18カ月熟成。
・インポーター:エノテカ
・購入先:エノテカ
エノテカ・オンラインのおすすめの活用方法のポイントを解説
エノテカオンラインを活用して、ワイン・ライフをもっと楽しめるような便利なサービスなどのおすすめポイントや、ワインを少しでもお値打ちに購入するおすすめの方法などを紹介しています。
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デュオ・ド・コンセイヤント2013 / シャトー・ラ・コンセイヤント
8000円台。セカンドワイン。熟したラズベリーのような赤系果実、ブラックベリーのような黒系果実、お香、スパイスなども混じったエレガントな香り。口に含むと、熟した甘みと酸味を伴う黒系果実の味わい、凝縮感があり、ほどよく濃厚なミディアム・ボディです。
ロスピタレ・ド・ガザン2009 / シャトー・ガザン
7000円台。ボルドー右岸ポムロールのシャトー・ガザンのセカンド。右岸のメルローのエレガンスを見事に引き出したワイン。ブラックベリーなどの黒系果実の美味しさ、濃厚で上品な甘み、ハーブの風味、シルキーさなど。
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