今回のワインはO.W.L.WINEで10本をまとめ買いしたメゾン・ゴーフロワ・ジャコブのブルゴーニュ・ワインです。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのルージュとブランを試飲して、クオリティの高さと美味しさを感じた造り手です。
今回は10本の中で唯一の古酒です。2001vtのオーセイ・デュレスのプルミエ・クリュです。
間違いなく美味しいに違いないと、高いハードルを課しつつ抜栓したワインです。
そんなワインの感想です。
目次
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのオーセイ・デュレス・プルミエ・クリュ・ル・ヴァル2001
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのオーセイデュレス・プルミエクリュの情報は輸入元兼購入先のO.W.L.WINEから抜粋・引用しています。
色合いは鮮やかなルビー。明るすぎず暗すぎず、バランスが取れています。
小さな黒い果実(カシス、ブラックベリー、ブルーベリー)の香りで魅了されることでしょう。熟成されているためタンニンは柔らかく、口に含むとなめし皮、毛皮、スパイスの香りが現れます。
緻密に計算されたタンニン構造をもつオーセイ・デュレスには、鴨肉や上質な赤身肉と合わせることをおすすめします。
しなやかなアタックと、果実味のノートがワインを完成度の高いものにしています。
詳しくはこちら(O.W.L.WINEのページ)
オーセイデュレス・プルミエクリュの生産者:メゾン・ゴーフロワ・ジャコブ
今回のワイン、オーセイデュレス・プルミエ・クリュ・ル・ヴァル2001は、メゾン・ゴーフロワ・ジャコブというブランドでリリースされているワインです。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブはいわゆるネゴシアンです。ドメーヌ・ゴーフロワが他のワイナリーのワインを買い付け、販売しています。
ドメーヌ・ゴーフロワは自社畑の内、樹齢50年超のブドウで造るワインしか自社ブランドではリリースしないという、こだわりの造り手です。その理由はブルゴーニュのテロワールを表現することにあります。
ちなみに、樹齢50年未満のブドウはネゴシアンに売却しているとのことです。なんと勿体ない! それだけにテロワールやクオリティにこだわりがあるということだと感じます。
そんなドメーヌ・ゴーフロワが敢えてメゾン・ゴーフロワ・ジャコブとしてネゴシアンのワインをリリースしています。
単にワインを仕入れているのではなく、ブドウ栽培からワイン造りまで手伝うなど、仕入れ先とは特別な関係を築いています。そのため、質の高いワインの仕入れを実現しています。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのワインのクオリティ、仕入れ先の造り手との関係、ドメーヌ・ゴーフロワのワイン造りのこだわりなどについて、輸入元のO.W.L.WINEに訪問してお聞きしてきた内容を下記記事でレポートしていますので、ぜひご参照ください。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのオーセイデュレス・プルミエクリュの感想
レンガのような少し赤茶けた色。特にエッジはかなり茶色。中心部は少しオレンジ色が混ざる。
一目で熟成している色と確認できる。
果実が実り、フレッシュな状態から、少しずつ熟れていき、そして、儚く枯れていく。一連の物語の最後のステージに差し掛かっているような色です。
抜栓30分後、ブランデー、なめし皮、土、火打ち石などの香り。
スワリングすると、爽やかなスパイス、森の下草、出汁、熟しきったフランボワーズなどの赤系ベリーやブラックベリーのような黒系ベリーのエキスが加わり、非常に奥深い複雑な香りです。
かなり熟成が進んでいるようです。僅かですが、熟したフルーツを感じます。
口に含むと、繊細なタンニンが溶け込んでいます。未だ微かな渋味を感じます。酸味はなく、非常に上品な甘味を少し感じます。
熟しきった黒系ベリーや赤系ベリーのエキス・出汁、土、きのこ、リキュールなどの味わい。
余韻では、果実由来の出汁、なめし皮などの香りや味わいでフィニッシュします。
なんとも言えない複雑さです。フルーツというよりは、熟したフルーツのエキス、つまり出汁と言うべき味わいです。
さすが20年超です。しかも綺麗に熟成しています。ピノノワールもここまで来ると別物です。
このオーセイ・デュレス・プルミエ・クリュは日常から別世界に一気にトリップさせてくれるような引き込まれる魅力に満ちています。
こういうワインは現実から幻想の世界に行きたい気分の時に、とっておきのワインとして楽しんでほしいです。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのオーセイ・デュレスは素晴らしく、美味しいです!
抜栓1時間30分後、リキュールのようなエレガンスも感じる香り。黒胡椒などのスパイス、熟しきった果実のエキスのような出汁、なめし皮、火打ち石、森の下草などの香り。
口に含むと、熟した果実のエキスのような出汁の風味と甘やかさが素晴らしい。
抜栓直後より、さらに洗練された出汁の風味に感じる。そして、様々な複雑な要素が混ざり合った美味しさです。
うーんと唸ってしまう素晴らしさです!
ワインが開いて、ますますエレガントになり、美味しくなっています。この液体は一体何なのかと、いぶかってしまう程、素晴らしいです。
ブルゴーニュの古酒が好きな方には堪らない美味しさと思います。
更に数時間後、従来の味わいや香りに加えて、杏や梅、レッドチェリーなどの複数のリキュールをふわっと感じました。
アマレットなどのリキュールを、甘さを控えめにして、上品な甘やかさと旨味、艶っぽさだけにしたようなエレガントな印象です。
もちろん熟れ切ったフルーツのエキス・出汁は健在です。甘やかで旨味たっぷりのエレガンスです。
いいですねぇ。香りも最高にエレガントです!
抜栓2日目、温度が戻りきっていなかったためか、「あれっ? 若返ってる? 液体のボディもしっかりに感じるし」でした。
その後、グラスの中で再度空気に触れ、温度も戻ると、透明感があらわれ、熟れきった果実のエキスの出汁感が現れ始める。
ああーっ、やっぱり美味しい!
抜栓初日よりも、より洗練されている印象的です。出汁と、熟したフルーティさもあり、逆にリキュールっぽさは控えめで、エレガトで、華やかさな味わいです。
より多くの人から好かれそうな味わいです。
2日目はヘタっているかもと警戒していましたが、ますますエレガントさと華やかさが現れて、おっ、美味しいです!!
このメゾン・ゴーフロワ・ジャコブのオーセイ・デュレス・プルミエ・クリュ・ル・ヴァル2001は素晴らしいの一言に尽きます!
ブルゴーニュの素晴らしい古酒を試してみたい方、古酒全般が好きの方など多くの方におすすめしたいと思います。
しかも貴重な20年超の古酒が、8600円台と非常にお値打ちと感じる価格です。
当然、数には限りがあり、恐らく二度と市場には出ないでしょうから、興味のある方はすぐゲットすることがおすすめです。
何とも言えない古酒特有の、熟れたフルーツのエキスのような出汁の甘やかさと旨味があります。このエレガンスをぜひ試してみてください。
別世界に一瞬でトリップさせてくれるような素晴らしいワインですよ!
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのオーセイデュレス・プルミエクリュに合わせた料理など
・鳥取県産大山鶏もも肉のソテー 黒胡椒の焦がしバターソース:北浜OUI
「皮面をしっかりと焼き上げ、中をジューシーに仕上げてます。香り豊かな酸味とコクのある赤ワインソースとともに。」
バターの香ばしさ、次に非常に美味しいチキンの旨味が来て、さらに黒胡椒の風味が来て、そして、混ざり合って一つの美味しさに! 赤ワインの風味はあまり意識させることなく、馴染んでいます。
このチキンだからこそ、できる味わいかもしれません。それにしても、非常に柔らかくジューシーで、特有の個性のある旨味を持つ美味しいチキンです。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのオーセイ・デュレスと合わせると、ワインは複雑さが増し、次にワインのフルーティな出汁の風味、チキンの旨味やバターのコクを感じます。
素晴らしいチキンの旨味がしっかりと生きていて、チキンを美味しく食べることができます。また、ワインの古酒の風味も控えめになりますが、健在です。
良いペアリングです!
但し、強いて言えば、素晴らしい熟成を成し得たメゾン・ゴーフロワ・ジャコブのワインの独特な風味は控えめになるため、貴重な古酒は単独で楽しみたいですね。
ペアリングとしては良いのですが、良いだけに、ワインが料理に馴染んでしまい、古酒としてのエレガントな味わいが控えめになってしまいます。
料理と合わせるのは問題ないですが、一緒に口に含まずに、別々に口に入れれば、影響はほとんどなく、貴重なワインのエレガンスを堪能できると思います。
・Casual Restaurant OUI:
「水の都・大阪を代表する土佐堀通りに面し、対岸には中之島公会堂。そんな気持ちいいロケーションで、美味しいイタリアンフレンチとワインで乾杯‼
心をいっぱい、いっぱい込めたシェフの料理はしっかり食事派、飲む派ともにお楽しみいただけます。
そして、最後のデザートまで OUI 一軒でゆっくりした時間をお過ごしください。」(公式ページより引用)
公式URL | http://www.oui-r.com/ |
住所 | 大阪市中央区北浜2-1-21 北浜ゲイトビル 1F |
アクセス | ・大阪メトロ、御堂筋線・淀屋橋駅 徒歩3分、堺筋線・北浜駅 徒歩3分。 ・京阪本線・北浜駅 徒歩3分。・「淀屋橋」駅~「北浜」駅間連絡通路20号出口上がる。 |
グルメサイト | ぐるなびはこちら、食べログはこちら |
あの「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」がご自宅で食べられる【俺のEC】
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのオーセイデュレス・プルミエクリュの基礎情報
・ワイン名:オーセイ・デュレス・プルミエ・クリュ・ル・ヴァル2001
・生産者:メゾン・ゴーフロワ・ジャコブ
・生産地:フランス>ブルゴーニュ>コート・ド・ボーヌ>オーセイ・デュレス
・葡萄品種:ピノノワール
・原産地呼称等:AC.オーセイ・デュレス・プルミエ・クリュ
・抜栓時期:2022.04.
・インポーター:O.W.L.WINE
・参考価格(ネットショップ):8690円
・購入先:O.W.L.WINE(公式ページはこちら)
下記記事ではメゾン・ゴーフロワ・ジャコブに加え、O.W.L.WINEについても詳しく掲載しています。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのワイン関連のおすすめ記事
今回はメゾン・ゴーフロワ・ジャコブのオーセイ・デュレス・プルミエ・クリュ・ル・ヴァルというプルミエ・クリュの2001vtの古酒を抜栓しました。
素晴らしいエレガンスを楽しむことができました。
同じくO.W.L.WINEで購入したメゾン・ゴーフロワ・ジャコブのブルゴーニュ・ワインです。こちらも非常に美味しかったので、おすすめです。
・ボーヌ2019/メゾン・ゴーフロワ・ジャコブ
5940円。
抜栓初日の赤いベリーから抜栓4日目のブラックチェリーの甘やかさまで、変化も楽しめるブルゴーニュ・ルージュ!
口に含むと、甘やかなフランボワーズ、赤系ベリーの出汁っぽさ、スパイシーさ、リキュールなどの艶やかさもあるフルーティな味わい。
甘やかなストロベリーなどの赤系ベリー、バラの花、スパイスなどのエレガントな香り。