今回のワインはO.W.L.WINEで10本をまとめ買いしたメゾン・ゴーフロワ・ジャコブのブルゴーニュ・ワインです。
そして、今回抜栓したのはボーヌ2019です。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのルージュとブランを試飲して、クオリティの高さと美味しさを感じた造り手です。
今回はブルゴーニュ・ルージュのボーヌはどんな美味しさなのかを期待して抜栓しました。
そんなワインの感想です。
目次
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのボーヌ2019
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのボーヌ2019の情報は輸入元兼購入先のO.W.L.WINEから抜粋・引用しています。
年数の若いボーヌは酸味が強くフルーティーな香りが強いですが、年数を経ることでトリュフのような上品な香りが現れます。芳醇な果実味とストレートな飲み応えを特徴とする長期熟成型ワインです。
香りは黒い果実(カシス、ブラックベリー)、赤い果実(チェリー、スグリ)、下草などの香りが特徴的です。
おすすめの飲み方:ジビエ、マグロの中トロ、匂いの強いチーズによく合います
詳しくはこちら(O.W.L.WINEのページ)
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのボーヌ2019の生産者:メゾン・ゴーフロワ・ジャコブ
今回のワイン、ボーヌ2019はメゾン・ゴーフロワ・ジャコブというブランドでリリースされているワインです。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブはいわゆるネゴシアンです。ドメーヌ・ゴーフロワが他のワイナリーのワインを買い付け、販売しています。
ドメーヌ・ゴーフロワは自社畑の内、樹齢50年超のブドウで造るワインしか自社ブランドではリリースしないという、こだわりの造り手です。その理由はブルゴーニュのテロワールを表現することにあります。
ちなみに、樹齢50年未満のブドウはネゴシアンに売却しているとのことです。なんと勿体ない! それだけにテロワールやクオリティにこだわりがあるということだと感じます。
そんなドメーヌ・ゴーフロワが敢えてメゾン・ゴーフロワ・ジャコブとしてネゴシアンのワインをリリースしています。
単にワインを仕入れているのではなく、ブドウ栽培からワイン造りまで手伝うなど、仕入れ先とは特別な関係を築いています。そのため、質の高いワインの仕入れを実現しています。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのワインのクオリティ、仕入れ先の造り手との関係、ドメーヌ・ゴーフロワのワイン造りのこだわりなどについて、輸入元のO.W.L.WINEに訪問してお聞きしてきた内容を下記記事でレポートしていますので、ぜひご参照ください。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのボーヌ2019、抜栓初日と4日目の感想
僅かな紫色の入る、美しく透き通るルビーレッド。
カシス、レッドチェリー、スパイシーな香り。スワリングすると、少しストロベリーなどの赤系ベリーやスミレの花の香りが加わる。
全体の印象では香りは強くなく、控えめな印象。まだまだ眠っているようです。
口に含むと、控えめな酸味と僅かな甘味、繊細なタンニン、僅かな渋味を感じる。
レッドチェリーやストロベリーなどの赤系果実、少しスパイス、ミネラルなどの味わい。余韻ではフルーティな味わいと華やかな香りが鼻腔に残ります。
酸味の控えめなフレッシュさがある赤い果実のイメージです。若々しさはあるけれど、酸味が控えめなので、程良く優しい、上品な印象です。
おしとやかな小さなレディを想像します。
ワインが開くと、印象がどう変わるか楽しみです。
抜栓40分後、少しバラの花などの艶っぽい香りが加わり、香り自体のボリューム感が増している。
味わいは甘やかさが増し、フレッシュな印象だったものが、少し熟して優しい印象になって、エレガントさと華やかさが増してきている。
抜栓1時間30分後、酸味のない甘やかなフランボワーズ、赤系ベリーの出汁っぽさ、スパイシーさ、リキュールなどの味わい。
ますますエレガントさが増したようです。フレッシュ感はなくなりましたが、フルーティさは健在です。
甘やかなストロベリーなどの赤系ベリー、バラの花、スパイスなどの香り。香りもエレガントさが増した印象です。どこまで変わるのか…
抜栓2時間30分後、ややフレッシュに戻り、赤系ベリーの果実味が豊富です。少し酸味も感じて、フレッシュさが戻った印象です。リキュール、木苺、スパイシーな味わい。
香りは爽やかなスパイシーさ、ややフレッシュな赤い果実、バラの花など。
爽やか、かつ、スパイシーで、フルーティな魅力的な香りです。
何時間か前に戻った印象ですが、香りや味わいは多彩になっている印象です。やはり開くと、ボリューム感が出て、より多彩で、複雑で、美味しくなります。
抜栓4日目、熟したブラックチェリーなどの黒い果実、熟したフランボワーズなどの赤系ベリー、クレームドカシス、甘やかなスパイスや、控えめに清涼感のあるスパイスなどの味わい。
香りはスパイシーな印象で、燻製の香りもする。
抜栓4日目はガラッと変わって、まろやかで、甘やかな味わいです。非常に美味しいです。
香りは抜栓初日の方が明らかにボリュームも質も上でしたが、味わいは好みの分かれるところです。どちらも美味しいです。
ブルゴーニュらしさで言えば、抜栓初日の赤い果実が好みです。
抜栓初日と抜栓4日目を楽しみましたが、全く異なるワインになっていて、非常に楽しめました。この変化もワインの醍醐味です。
抜栓4日目でも味わいについては、へタッている印象は全くありません。香りについては、少しだけフランボワーズの果実を感じましたが、全体ではスパイシーさと燻製香が支配的でした。
もちろん口に含み、鼻腔に抜けていく香りには、味わいと同じく甘やかなブラックチェリーなどの黒系果実などの芳しさを感じます。
良いワインは何時間も何日も変化を楽しめて、満足感が非常に高いです。
ぜひメゾン・ゴーフロワ・ジャコブのボーヌ2019を試してみてください。そして、何日かに分けて変化をチェックすると、ワインの楽しみが増えておすすめです。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのボーヌ2019に合わせた料理など
・牛タンシテュー:吉次 心斎橋店。「ごろっとした牛たんをやわらかく煮込みました。」
濃厚なソースに旨味が溶け込んでいるのがよく分かります。牛タンは非常に柔らかく、とろけそうです。スープと牛タンは、まさにマリアージュ!
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのボーヌに合わせると、牛タンの旨味をしっかりと感じつつ、ワインのフルーティさも感じることができます。
ワインはよりマイルドな印象になり、フルーツも優しくほっこりした印象になります。非常に美味しい!
ブルゴーニュ・ルージュは濃いめのスープでも見事なペアリングをします!
おすすめのペアリングです!
・テールスープ:吉次 心斎橋店。「やわらかくなるまで5時間煮こみ、塩味でコクを出しています。原材料:牛テール、白ネギ。」
テールスープは旨味が溶け込んだ、しみじみした味わいが、優しくて美味しい。牛テールスープは味わい深いですね。
牛肉の旨味は出汁としてスープに出てしまっているはずなに、牛肉を噛めば噛むほど、未だに旨味が出て来ます。柔らかくても、歯応えがあり、そして、噛むほどに美味しい。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのボーヌに合わせると、複雑さを感じつつ、少し酸味が出て、少しフレッシュなフルーティさが増します。
スープは予想以上にブルゴーニュ・ルージュとペアリングして美味しい!
テールスープは薄味だけど旨味が出ているので、ワインとは反発する可能性を考えましたが、ワインに負けず、ワインも負けず、どちらも美味しい!
なお、牛タンシチューとは全く異なる味わいになったのも、ペアリングの面白さですね。
・牛たん炭火焼 吉次:「仙台名物 牛たん専門店 本場仙台の味をそのままに 1枚1枚丹精込めて調理した本格牛たんの味」(公式ページより引用)
公式URL | https://yoshiji.co.jp/ |
住所 | 大阪市中央区心斎橋筋2-1-3 |
アクセス | 大阪メトロ・御堂筋線・心斎橋駅より徒歩5分 |
グルメサイト | ぐるなびはこちら、食べログはこちら |
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのボーヌ2019の基礎情報
・ワイン名:ボーヌ2019
・生産者:メゾン・ゴーフロワ・ジャコブ
・生産地:フランス>ブルゴーニュ>コート・ド・ボーヌ
・葡萄品種:ピノノワール
・原産地呼称等:AC.ボーヌ
・抜栓時期:2022.04.
・インポーター:O.W.L.WINE
・参考価格(ネットショップ):5940円台~
・購入先:O.W.L.WINE(公式ページはこちら)
下記記事ではメゾン・ゴーフロワ・ジャコブに加え、O.W.L.WINEについても詳しく掲載しています。
O.W.L.WINEで購入したブルゴーニュ・ワイン関連のおすすめ記事
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのボーヌ2019を抜栓初日と抜栓4日目をじっくりと時間をかけて味わいました。その変化に驚きつつ、非常に美味しく楽しめました。
同じくO.W.L.WINEで購入したブルゴーニュ・ブランです。こちらも非常に美味しかったので、おすすめです。しかも3100円台です!
ブルゴーニュ・コート・シャロネーズ2020/ドメーヌ・ラガルド
3100円台。奥行きのある素晴らしい香りを持ち、爽やかで、コク旨感のある美味しいワインです。お手頃で上質なブルゴーニュ・ブランを飲んでみたい方におすすめです。柑橘類、バター、ハーブ、レモンピール、白い花、ブリオッシュ、レモングラス、蜂蜜などの香り。口に含むと、柑橘類、バター、緑のハーブ、蜜、ミネラル、トロピカルフルーツなどの味わい。