今回のワインはO.W.L.WINEで10本をまとめ買いしたメゾン・ゴーフロワ・ジャコブのブルゴーニュ・ワインです。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのルージュとブランを試飲して、クオリティの高さと美味しさを感じた造り手です。
今回抜栓したのはブルゴーニュのコート・ド・ボーヌのポマール2018です。
ポマールは私の中では、しっかりとした印象で黒系果実をイメージすることが多いです。
今回のポマールもイメージには近かったのですが、非常にバランスが良く、そして時間の経過と共に様々な変化をして、非常に楽しめるワインでした。
そんなワインの感想です。
目次
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのポマール2018
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのポマール2018の情報は輸入元兼購入先のO.W.L.WINEから抜粋・引用しています。
果実味が柔らかくミネラル感もあり、赤い果実やスパイスの風味が豊かなワイン。タンニンは控えめで、なめらかな口当たりが楽しめます。
抜栓後、時間の経過とともに甘味や複雑味が増し、まろやかで優しい癒し系ワインです。
おすすめの飲み方:ビーフステーキやラム、または鶏肉の煮込みにも合います!
詳しくはこちら(O.W.L.WINEのページ)
ポマール2018の生産者:メゾン・ゴーフロワ・ジャコブ
今回のワイン、ポマール2018は、メゾン・ゴーフロワ・ジャコブというブランドでリリースされているワインです。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブはいわゆるネゴシアンです。ドメーヌ・ゴーフロワが他のワイナリーのワインを買い付け、販売しています。
ドメーヌ・ゴーフロワは自社畑の内、樹齢50年超のブドウで造るワインしか自社ブランドではリリースしないという、こだわりの造り手です。その理由はブルゴーニュのテロワールを表現することにあります。
ちなみに、樹齢50年未満のブドウはネゴシアンに売却しているとのことです。なんと勿体ない! それだけにテロワールやクオリティにこだわりがあるということだと感じます。
そんなドメーヌ・ゴーフロワが敢えてメゾン・ゴーフロワ・ジャコブとしてネゴシアンのワインをリリースしています。
単にワインを仕入れているのではなく、ブドウ栽培からワイン造りまで手伝うなど、仕入れ先とは特別な関係を築いています。そのため、質の高いワインの仕入れを実現しています。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのワインのクオリティ、仕入れ先の造り手との関係、ドメーヌ・ゴーフロワのワイン造りのこだわりなどについて、輸入元のO.W.L.WINEに訪問してお聞きしてきた内容を下記記事でレポートしていますので、ぜひご参照ください。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのポマール 様々なカシスを堪能!の感想
僅かにオレンジ色が見える、新鮮なプラムのような美しいレッド。
清涼感のあるミントなどのハーブ、シナモンのような甘いスパイス、フレッシュなプラムやレッドチェリーなどの赤い果実、カシスやブラックベリーなどの黒い果実の香り。
フレッシュな赤い果実と黒い果実が饗宴しつつ、清涼感と甘やかさを感じる香りです。しっかりとしたフルーツの香りがします。
香りだけで、美味しそうと感じさせてくれます。
口に含むと、控えめな酸味と甘やかさがあり、タンニンは感じますが、非常に繊細です。
酸味の控えめなカシスやブラックベリーなどの黒系果実、スパイス、少しカカオ、僅かにチェリーやストロベリーの赤系果実などの味わい。
味わいのベースは黒系果実、そこに赤い果実がややチャーミングな感じで加わり、さらに、透明感があるのに、カカオっぽさも感じる。
黒い果実をイメージしても濃くはなく、赤い果実をイメージしても甘酸っぱくなく、カカオを感じても濃厚ではなく、透明感があります。
なんてバランスがいいんだろう!と感じさせてくれます。
抜栓直後のポマールですが、非常に洗練されていて、かつ、バランスが良く、美味しいです。
抜栓1時間30分後、様々な赤系・黒系果実を果皮ごと押し潰したような、やや濃厚でフルーティな印象の味わいに。
抜栓3時間後、カシスと甘味のないカシスリキュールのような味わいが中心に。
少しエレガントで、フルーティで、カシスが非常に美味しい!
抜栓直後から現時点まで終始、カシスの風味を感じます。
感じ方は少しずつ変化していますが、現時点が最も印象に残る味わいです。
抜栓5時間後、やはりカシスです。しかし、今までとはかなり印象が異なります。
まず非常に透明感を増した舌触りと味わいです。
不思議なことに、ボディはしっかりとしています。非常に繊細なタンニンで、ボディが構成されていているためと思われます。
タンニンそのものは、元々非常に繊細で、かつ、時間と共に馴染み、ほとんど感じません。
香りはバラの花やミント、カシスなどの黒系果実を感じ、味わいはカシスなどの黒系果実と控えめにリキュールが透き通るような透明感のある風味に感じ、非常にエレガントな印象です。
抜栓後5時間経過した現在が最も繊細で、エレガントなワインになっています。
非常に美味しいです!
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのポマールは、抜栓直後から抜栓5時間後まで、様々なカシスの風味が漂うワインでした。もちろん、様々な要素を感じることができ、複雑で美味しいですが、カシスを終始感じました。
そのカシスのイメージは時間と共に、どんどん変化していきます。最後は透明感もあるエレガントなカシスに、バラの花やミントが添えられています。
カシスの様々な1面を感じる、非常にバランスが良いワインでした。
ぜひ時間と共に様々な変化を見せる、メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのポマールを、一度じっくりと味わってみて欲しいと思います!
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのポマール 様々なカシスを堪能!に合わせた料理など
・極上生トリュフショコラ / 「L’Archeste(ラルケスト)」伊藤シェフ 監修
「フランス、パリで活躍する日本人シェフ伊藤 良明氏が営む、パリのミシュラン一つ星レストラン「L’Archeste(ラルケスト)」で食後に提供される幻のトリュフを商品化。
本来、テイクアウトやデザート単品での注文もできず、パリのレストランでしか味わうことのできない、シェフの想いがこもった「極上生トリュフショコラ」を、特別にご提供いたします。」(CAKE.JP:公式ページ(こちら)より抜粋)
トリュフショコラを口に含むと、一瞬で溶け出し、本当にとろける食感です。一瞬でクリーミーな液体になり、ショコラを舌の上で、くゆらせるようなイメージです。
そして、液体状だけに、あっと言う間に口の中から無くなります。
初めての食感で、非常に驚かされます。
味わいは控えめな甘さで、一見、優しい味わいですが、実はしっかりとしていて、濃厚です。カカオなど複雑なコク旨感があり、非常に美味しいです。
食感のサプライズ、味わい、いずれも素晴らしいショコラだと思います。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのポマールと合わせると、ショコラのまろやかな風味が少しはっきりした輪郭を持つ印象になります。
そして、ショコラからキノコっぽい風味などが表れ、ワインのカシスなどの黒系果実の味わいに、コク旨感とまろやかさを与えてくれます。
さらに、一瞬、ブランデー?、リキュール?っぽさも少し感じて、大人の味わいで美味しいです。
余韻にはトリュフショコラが戻ってきて、何とも言えない風味でフィニッシュを迎えます。
ポマールとは相性が良いと思いますが、どちらかと言えば、ワインよりもショコラが主役になり、ショコラの味わいの変化を口の中で楽しむような印象になりました。
こういうペアリングも面白いですね!
※CAKE.JPよりモニターとして本商品の提供を受けています。
・CAKE.JP:公式ページはこちら
「感動が集まる場所をもっとハッピーに!
大切な人のお誕生日や記念日には素敵なサプライズで喜んでもらいたいもの。
しかし家事や仕事に追われる日々で、思うように時間をかけられない方も多いはず。
そんなあなたの想いに寄り添い、共にカタチにしていくために、ケーキ総合通販サイト「Cake.jp」は誕生しました。
大切な人とケーキを囲むひとときが、かけがえのないものになりますように。
これからも、ケーキで笑顔と感動をお届けします。」(公式ページより引用)
・自家製能登豚のテリーヌ & バタール(Tour de France):グルメマーケット BIG BEANS(ビッグビーンズ)
添加物の入っていないシンプルな味付けのため、豚肉の美味しさがよく出ています。そこに、食感・香ばしい味わい共に、ピスタチオが良いアクセントになっています。
リピートしましたが、やはり美味しい。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのポマールと合わせると、ワインの味わいが主役を務める印象です。
そこに、テリーヌの豚肉の旨味が加わり、味わいに奥行きを与えて、美味しさの深みが広がります。
お気に入りの香ばしいバゲットを、テリーヌと共にワインに合わせると、なおバランスが良いです。
テリーヌやパテドカンパーニュはペアリングの定番ですね!
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのポマール2018の基礎情報
・ワイン名:ポマール2018
・生産者:メゾン・ゴーフロワ・ジャコブ
・生産地:フランス>ブルゴーニュ>コート・ド・ボーヌ>ポマール
・葡萄品種:ピノノワール
・原産地呼称等:AC.ポマール
・抜栓時期:2022.6.
・インポーター:O.W.L.WINE
・参考価格(ネットショップ):7040円
・購入先:O.W.L.WINE(公式ページはこちら)
下記記事ではメゾン・ゴーフロワ・ジャコブに加え、O.W.L.WINEについても詳しく掲載しています。
メゾン・ゴーフロワ・ジャコブのブルゴーニュ・ルージュ関連のおすすめ記事
今回はメゾン・ゴーフロワ・ジャコブのポマールを抜栓しましたが、カシスの様々な1面を感じる、非常にバランスが良いワインでした。
時間と共に変化するカシスの味わいや、様々な香りの変化も非常に楽しめます。抜栓5時間後の最後の最後は、エレガントにフィニッシュしました。
まさに美酒!
下記は同じくメゾン・ゴーフロワ・ジャコブのブルゴーニュ・ルージュです。3本とも素晴らしい、甲乙つけがたいワインです。
・オーセイ・デュレス・プルミエ・クリュ・ル・ヴァル2001/メゾン・ゴーフロワ・ジャコブ
8600円台。熟れたフルーツのエキスのような出汁の、何とも言えない古酒ならではの甘やかなさと旨味のエレガンスを感じるワイン!
ブランデー、なめし皮、土、火打ち石、スパイス、森の下草、熟しきった赤系・黒系ベリーのエキスの非常に奥深い複雑な香り。
口に含むと、熟しきった黒系ベリーや赤系ベリーのエキスの出汁、土、きのこ、リキュールなどの味わい。
・サヴィニー・レ・ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・タルメット2018/メゾン・ゴーフロワ・ジャコブ
8250円。ややフレッシュな甘酸っぱい赤系ベリーの透明感のあるジューシーさが非常に美味しいワインです。
スミレの花、甘酸っぱさのある赤系ベリー、爽やかなスパイス、オレンジやプラムなどのフルーティで、爽やかな香り。口に含むと、やや甘酸っぱい赤系ベリー、プラム、なめし皮、ミネラルなどの味わい。
・ヴォルネイ・プルミエ・クリュ レ・サントノ2017/メゾン・ゴーフロワ・ジャコブ
11,550円。抜栓直後からエレガントで、ワインが開くと、熟れた赤い果実のエキスのような非常に繊細で優美な味わいです!
爽やかなフローラルやスパイス、バラの花、熟れた赤いベリー、甘やかな果実の出汁やシナモンなどのスパイス、赤いリキュールの甘やかさと艶っぽさのある香り。口に含むと、熟れた果実のエキス、出汁、上品なリキュール、スパイスなど非常にエレガントで複雑な味わい。