大阪市西区の堀江方面に用事があり、その帰り道、グラスワインを飲もうと思って、以前から気になっていた大丸心斎橋店のB2Fにある世界酒BAR セカサケ(食べログのページ)に立ち寄りました。
ちょうど大丸心斎橋店がリニューアルオープンして1周年だったらしく、お店ではDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)のリシュブールがグラスであるではありませんか!
しかも45mlの30,000円が半額の15,000円!
ハーフグラスで15,000円はDRCのリシュブールにしては、非常に安いことは直感的に感じましたが、庶民には非常に高価です。
かなり悩んだ末、恐らく一生で一度の経験だろうと思い、意を決してオーダーしました。
そんな偶然の中、出会った一杯のワインです。
目次
リシュブール2004 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ
『神の雫』の記念すべき第1話のオープニングで出てきたワインです。ヴィンテージは違いますが、私もついに百の花の香りを持つワインを飲むことができました。!(^^)!
『神の雫』第1巻からコメントを引用しています。
リシュブール1990 /DRC
グラスをテーブルの上で軽く回し空気になじませるとふわりと立ち上がる華やかな香りが鼻腔をくすぐる。一瞬、豪華な花束を手渡されたような感覚。はやる気持ちを抑えきれず、その液体を蝋燭の光に透かす。明るい紫のオールド・ローズワインの縁はすでに、やや橙がかっている。ゆっくりと舌の上にのせる。いやこれは花束どころではない。もっと複雑な、そうまるで百の花の香りを集めたような・・・
リシュブール2004 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ
生産者の情報は輸入元のファインズから引用しています。
詳しくはこちら(ファインズのページ)
ロマネ コンティ畑の歴史はローマ時代まで遡り、ローマ人が統治とブドウ栽培への感謝からこの村の極上の畑に「ロマネ」という名を送りました。
ローマ時代から2000年に渡りこの畑ではブドウ栽培が行われています。
10世紀初頭以来、サン ヴィヴァン修道院が所有し、18世紀初頭にはルイ14世が持病の治療薬として毎日スプーン数杯のロマネ コンティを飲んでいました。
1760年コンティ公爵がこの畑を所有し、すべて自家用に切り替え、コンティ公宮殿で多くの芸術家たちに振舞われました。
フランス革命により畑が没収されますが、ロマネ コンティという名前だけは残りました。
1869年、現当主のオベール・ド・ヴィレーヌの家系がロマネ コンティの所有権を得て、その後畑を買い足していきました。
1942年に会社組織とし、ド ヴィレーヌ家の代表として1971年からオベール ド ヴィレーヌ、そしてルロワ/ロック家の代表として1992~2018年の間はアンリ・フレデリック ロックが、2019年からはペリーヌ フェナルが共同経営者としてドメーヌの運営を行っています。
リシュブール2004 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの感想
14年経っても鮮やかなブルゴーニュ・ルージュ。華やかに透き通る赤色です。まだまだ若々しさを感じる色です。エッジは少しだけ橙色が入っている。
スワリングしながら飲み進めていって量が減ると、写真右のように橙色がわかりやすくなってきました。やはり熟成しているようです。
さて、グラスに注いだ瞬間から花々と熟成香があふれている。グラスを近付けると、始めに来るのは、素晴らしい複雑な花束の香り。トリュフ、熟しきった独特な甘やかなフランボワーズのような香り。プラム、爽やかなスパイス、西洋杉などの香り。
熟成により、フレッシュな果実感は失われていますが、熟成による複雑な香りを身につけています。また、16年でも華やかな花々が、花束となって香ってきます。
また、香りの中には独特な果実の甘やかさがあります。これは熟成させないとでない香りだと思います。
口に含むと、赤い果実味はまだ少し残っている。熟成による大地やきのこ感が出てきている。
透き通るような透明感のある味わいでありながら、しっかりと旨味があり、余韻まで長く長く続きます。
少し酸味もあり、甘みは僅かしか感じない。
熟成したブルゴーニュの雰囲気があり、なんとも言えない旨味たっぷりの美味しさがある。
ゆっくりと時間をかけて飲んで行くと、香りに夕暮れ感を感じ、素晴らしい。果実の甘やかさ、爽やかなハーブやスパイス、熟成特有の香り。
飲み終わった数時間後もこの素晴らしい香りは鼻腔に残り続けました。さすがの一言です。
ピノノワールのおすすめワイン 価格帯・地域別の厳選5本
ブドウ品種ピノノワールで造られたワインから、1000円台、2000円台、3000円台の3つの価格帯、地域別におすすめワインを厳選して5本ずつ紹介しています。
リシュブール2004 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの基礎情報
・生産地:フランス>ブルゴーニュ>ヴォーヌ・ロマネ>リシュブール
・葡萄品種:ピノノワール
・原産地呼称等:リシュブール(グラン・クリュ)
・インポーター:ファインズ
・購入先:世界酒BAR セカサケ(食べログのページ)(大丸心斎橋店本館B2階)
・参考価格:15,000円(45ml)
(お店の1周年記念でグラスワインで提供。元々3万円でしたが、最後の方でしたので半額)(ネットで同一ヴィンテージが60万円超/ボトル)
ヴォーヌロマネ関連のおすすめ記事
ヴォーヌ・ロマネ2009 / ドメーヌ・デュージェニー
12,000円~。シャトー・ラトゥールのオーナーが所有。ラズベリーなどの赤系果実、バラの花、いろいろなスパイスの香りもして複雑な印象。口に含むと、凝縮感のあるブラックベリ-などの黒系果実、チェリーなどの赤い果実、熟した果実の旨味。
ヴォーヌ・ロマネ・アリアンス・デ・テロワール2012 / ドミニク・ミュニュレ
9000円台~。丹精込めて造られるワインは、まるで宝石です。花束のような香りを身に纏い、しっかりとした骨格と、華麗な身のこなしのバランスの取れた素晴らしい一品でした!
★ブログランキングに参加中です。よろしければクリックをお願いします!励みになります。