今回はイタリアのアブルッツォ州のモンテプルチャーノ種で造られるビオロジックワインです。
抜栓直後のフレッシュ・フルーティさと、少し開いた後のバランスの良さのいずれも魅力的なワインでした!
そんなワインの感想です。
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また、お酒に関する情報が含まれているため、20歳以上の方を対象としています。
目次
アブルッツォのビオロジックワイン、チレッリのロッソ・アンフォラ15+16+17
イタリアのアブルッツォ州のビオロジックワイン、チレッリが造るロッソ・アンフォラ15+16+17の情報は、輸入元のテラヴェールの公式ページから抜粋・引用しています。
収穫後、徐梗しアンフォラに投入。野性酵母発酵開始。強いタンニンの抽出を防ぐため、果皮は優しく果汁に投入。マセラシオンは10日間程度。果皮はワインから分けられソフトプレス。そのままアンフォラで熟成。2018年7月のボトリング直前にアッサンブラージュ。瓶熟1年間。2015(30%)は「リッチ」、2016(30%)は「エレガント」、2017(40%)は「フレッシュ」。
詳しくはこちら(テラヴェールの公式ページ)
アブルッツォのビオロジックワイン、ロッソ・アンフォラを造るワイナリー:チレッリ
イタリアのアブルッツォ州のビオロジックワイン、ロッソ・アンフォラ15+16+17を造るワイナリー、チレッリの情報は、輸入元のテラヴェールの公式ページから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(テラヴェールの公式ページ)
ワイン販売関係の仕事をしていた「フレンチェスコ・チレッリ」。地元でもあるアブルッツォのアトリの山奥の土地を購入。森林を伐採し、開墾。葡萄の植樹から始めることとなる。
葡萄畑以外にオリーヴの樹とアンの樹、イチジクを栽培。更にスペルト小麦、にんにくも栽培している。そして敷地内にはガチョウを放し飼いにしていて、彼等の糞が自然と肥料になっていく。
『肥料は使わない。近所の家畜やガチョウの糞。落ちたオリーヴやイチジク、そして自然と生える下草が時間をかけて腐り土に帰っていくだけ』
優れた葡萄を栽培したいのではなく、土地そのものを表現する葡萄を収穫することを目的としているので極端な収量制限なども行わない。
彼の目指すワインは日常のワイン。醸造だけでなく、栽培もできる限り自然の中で行われていく。
『IMC の認可を受けて全ての所有地はビオロジックが採用されている。それより重要なのは葡萄が他の植物や動物と共存すること』
理想のワインを目指すうちに出会ったのが「アンフォラ」。トスカーナの粘土から造られた「アンフォラ」を導入。
『イタリアの土の中から葡萄樹が育ち、葡萄ができる。その葡萄をイタリアの土の容器の中でワインに変えていく。葡萄は土の中でワインに変わる』
葡萄が鉄や木材など馴染みの無いものに触れることなくワインに変わるのが最もストレスのない環境。それを実現できるのが唯一アンフォラだった。
『アンフォラの内側は蜜ロウを塗っていない。蜜ロウ は少しずつワインに溶け出し味わいを変えてしまうから繊細さを消してしまう』
長いマセラシオンやタンニン、香味の強い品種であれば蜜ロウの風味も気にならないが、彼の目指すワインは綺麗さが必要。蜜ロウは合わない。
『厚いテラコッタのアンフォラは蜜ロウで固める必要がなく、純粋。何の香もワインに与えない』
アブルッツォのビオロジックワイン、チレッリのロッソ・アンフォラの感想
光にかざすと辛うじて中心部が透き通る、赤紫色も見えるガーネット色。
フレッシュ感も想像させる若々しさが、色や透明感にも感じられます。
黒胡椒や少しシナモンなどのスパイス、ブラックチェリーやブラックベリー、スモークなどの香り。
黒系果実のフルーティさとスパイシーさが非常に芳しい香りです。
少し甘やかな香りもあり、程良いフレッシュさとまろやかさが共存しています。
口に含むと、渋味、程良い酸味が感じられる。
フレッシュなカシスやブラックベリー、ブラックチェリー、レッドチェリー、プラム、スパイス、少しモカなどの味わい。
香りから想像した味わいよりも、フレッシュでフルーティな印象です。
非常にイキイキとした黒系果実が豊富で、加えて、赤系果実も感じられます。
フレッシュ・フルーティさが満載で、かつ、しっかりとしたボディを持っています。
ただ、特に凝縮感が高いわけではなく、中心部が光にかざして透き通るという外見からイメージする通りミディアムな味わいです。
しっかりとした飲みごたえと、フレッシュ感のある親しみやすさがあり、日常でも楽しめ、また、じっくりと時間をかけて変化を楽しむこともできそうです。
個人的には、アブルッツォ州の赤ワインのイメージに重なる美味しさです。
スワリングして少し開いてくると、まろやかな甘やかさが現れ、モカなどのコクがより感じられるようになります。
フレッシュ感とまろやかさが共存するようになり、全体として落ち着いてきて、絶妙なバランスになってきます。
渋味も控えめに感じられるようになり、全体として抜栓直後より美味しく感じます。
抜栓直後ではフレッシュ・フルーティさを楽しみ、少し開かせてフレッシュ感とまろやかさとのバランスを楽しむのもいいですね。
やはり非常に楽しめる、美味しいワインです!
今回はイタリアのアブルッツォ州のビオロジックワイン、チレッリが造るロッソ・アンフォラ15+16+17を抜栓しました。
フレッシュな果実味をたっぷりと感じることができます。
また、抜栓直後も、そして、ワインがある程度開いてきた後も、異なる美味しさがあり、とても楽しめるワインです!
これは3年分のヴィンテージをバランスよくアッサンブラージュしている高価かもしれません。
是非、少し時間をかけて飲み、異なる美味しさを試して欲しいですね。
アブルッツォ州で自然と共生した環境で、無肥料のビオロジックで育てられたモンテプルチャーノ種を、イタリア製のアンフォラを使用して造られた赤ワインです。
こだわりたっぷりの美味しいワインですので、機会があれば、是非!
アブルッツォのビオロジックワイン チレッリのロッソ・アンフォラの基礎情報
・ワイン名:ロッソ・アンフォラ 15+16+17
・ワイナリー:チレッリ( Instagram:@cirelliwines )
・ブドウ栽培地:イタリア>アブルッツォ州
・原産地呼称等:-
・ブドウ品種:モンテプルチャーノ
・栽培・醸造法等:動植物が共生する自然環境。ビオロジック(ユーロリーフ)。無肥料。極端な収量制限は行わない。収穫後、徐梗しアンフォラに投入。野性酵母で発酵。果皮は優しく果汁に投入。10日間程度マセラシオン。果皮はワインから分けられソフトプレス。そのままアンフォラで熟成。ボトリング直前にアッサンブラージュ。1年間瓶熟成。2015(30%)は「リッチ」、2016(30%)は「エレガント」、2017(40%)は「フレッシュ」。
・インポーター:テラヴェール(公式ページはこちら。Instagram:@terravert_official )
・参考価格(ネットショップ):7000円位~
・入手時期/抜栓時期:2023.02./2023.10.
・入手先: ワイン見聞録(公式ページはこちら。Instagram:@winekenbunroku )
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今回は、イタリアのアブルッツォ州のビオロジックワイン、チレッリが造るロッソ・アンフォラ15+16+17を抜栓しました。
抜栓直後はフレッシュ・フルーティさを楽しみ、少し開かせてフレッシュ感とまろやかさのバランスも楽しめるワインでした!
下記は同じくイタリア、アブルッツォ州の赤ワインです。
・カサーレ・ヴェッキオ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ2019/ファルネーゼ
イタリア、アブルッツォ州。2000円台。
フレッシュな黒系果実や赤系果実、オレンジ、黒胡椒やシナモンなどのスパイス、少しバニラなどの香り。
口に含むと、フレッシュな黒系果実、赤系果実、スパイス、少しカカオなどの味わい。
