今回はイタリアのピエモンテ州のワイン、バルベラ・ダルバです。
しかも、ブドウの樹の天敵であるフィロキセラの被害を受けなかった樹齢100年超の樹から造られる貴重なワインです。
ワイナリーはバローロなど、土着品種にこだわったワイン造りをしているエルヴィオ・コーニョです。
一味違う、いや、別格の美味しさの素晴らしいバルベラ・ダルバでした!
そんなワインの感想です。
目次
エルヴィオ・コーニョのバルベラ・ダルバ・プレ・フィロキセラ2014
エルヴィオ・コーニョのバルベラ・ダルバ・プレ・フィロキセラの情報は購入先のエノテカから抜粋・引用しています。
2016vt
ラズベリーやストロベリーなどの、凝縮感の高い赤系果実のアロマに、スパイス香や甘草、タバコのニュアンスが重なった複雑な香りがグラスから溢れ出します。口に含むと、ジューシーな果実味が広がり、綺麗な酸と緻密なタンニンが味わいを引き締めるエレガントな味わい。ドライフラワーを思わせる風味を伴った余韻が長く続きます。バルベラの域を超えた見事な出来栄えです。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
バルベラ・ダルバ・プレ・フィロキセラの生産者:エルヴィオ・コーニョ
バルベラ・ダルバ・プレ・フィロキセラの生産者:エルヴィオ・コーニョの情報は購入先のエノテカから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(エノテカオンラインのページ)
コーニョ家は代々ワイン用のブドウ栽培を家業にしており、3代目エルヴィオ・コーニョ氏によって1991年に創設された家族経営のワイナリー。
成長の促進や抑制は行わず、農薬や化学肥料もほとんど使用せずに、伝統的かつあくまで自然に任せた方法で栽培。
国際的なブドウ品種を一切使わず、ネッビオーロやバルベラ、ドルチェット、ナシェッタなど、ランゲに古くからあるブドウ品種のみでワイン造りを行っている。
発酵の際の温度管理を徹底。温度調整とルモンタージュを自動制御する最新式のステンレスタンクを用いることによって、クリーンかつ繊細な果実味を抽出します。熟成は伝統的な大樽を使うことで、タンニンの堅さをそぎ落とし、ブドウ本来の果実味を研ぎ澄ますことを重視。樽に使用される木の種類により成分の汲み出すスピードが変わってくるため、樽の産地の選択は特に慎重に行います。
大樽に関してはすべてクロアチア産のオーク樽を使用。伝統的なバローロらしい独特の風格を纏った、風味豊かなワインに仕上げています。
エルヴィオ・コーニョのバルベラ・ダルバ・プレ・フィロキセラの感想
フレッシュなカシスやブラックベリーなどの黒系果実、チェリーなどの赤系果実、黒胡椒などのスパイス、リコリス、花、スモークの香り。
ボリューム感のあるピュアな黒赤系果実に、様々な香りが続き、ぐっと引き込まれます。複雑ですが、フレッシュでフルーティな印象が強いです。
口に含むと、程良い酸味、タンニンは少し感じる程度、渋味は少しある。
フレッシュなブラックベリーやブルーベリーなどの黒系果実、煮詰めた黒系果実、レッドチェリーや赤スグリなどの赤い果実、スパイスなどの味わい。
長い余韻には、黒系ベリー、その後、ジューシーな赤い果実とスパイスでフィニッシュします。赤黒系系果実が非常にジューシーです。
抜栓1時間後、煮詰めた果実感は控えめになり、フレッシュな赤黒系果実は健在で、クレームドカシス、バニラの味わいを少し感じる。
タンニンがこなれてきて、酸味も抑えられ、舌触りの滑らかさと味わいのマイルドさが現れてきます。
抜栓直後と異なる落ち着いた雰囲気の味わいも美味しい!
抜栓2日目、カシスやブラックベリーなどの黒系果実やスパイスなどが香り、味わいはフレッシュでピュアな赤スグリなどの赤系果実、カシスやブラックベリーなどの黒系果実がする。
抜栓初日と大きくは変わっていない印象です。少しタンニンがこなれて、凝縮感はあるものの、舌触りやボディが柔らかくなったかなぁという印象です。
基本的には骨格がしっかりしているので、ちょっとやそっとでは壊れなさそうでし、数日は普通に美味しくいただけそうです。
それにしてもフレッシュ感のある果実味は非常に豊富で、抜栓2日目も美味しいです!
エルヴィオ・コーニョのバルベラ・ダルバは、樹齢100年の樹からの収穫で滋味深い感じになるわけでもなく、収穫から8年経っているにも関わらず、そして、抜栓後2日かけてゆっくりと飲んだにも関わらず、まだまだフレッシュ感が止まりません。
非常にジューシーで、フルーティな美味しいワインです。果実のピュアさが素晴らしい!
今まで飲んだバルベラとは全く別物と言えます。バルベラの概念が変わる素晴らしい1本です。
価格はそれなりにしますが、バルベラの貴重な経験ができるワインですので、一度は飲むべき1本だと感じました。
エルヴィオ・コーニョのバルベラ・ダルバ・プレ・フィロキセラに合わせた料理
▪️京都産厚切鴨肉80gと淡路玉葱、白葱のにんにく炒め(塩胡椒)
「ジューシーな鴨肉を贅沢な厚切りで甘くて美味しい淡路玉葱と白ネギを国産にんにくを使い炒めました」
▪️本日の前菜3種盛(ミニサラダ付き):
「クリームチーズ生ハム包、カラフルフルーツトマト ジェノべーゼソース、野菜のホワイトラグーいくらのせ」
/ダイニングカフェバーフラット
鴨肉はしっかりとした歯応えがあり、ぶつ切りのネギとも相性が良く、噛むほどに旨味が出てきます。ガーリックは控えめで、味付けはシンプルな塩胡椒です。
エルヴィオ・コーニョのバルベラ・ダルバの抜栓初日とのペアリングは、ワインの酸味を少し強くして、フレッシュさがアップします。
その結果、フレッシュでフルーティな味わいがアップします。黒胡椒の味付けともよく合います。
良いペアリングだと思います!
・パテ&キュシュ セット:トラットリア酒場 ピグボッテ北浜。
「生地から手作りの玉ねぎとベーコンのサクサクキッシュ」
キッシュはホワイトソースとベーコンの旨味と塩胡椒も効いていて、アクセントを与えて美味しいです。
エルヴィオ・コーニョのバルベラ・ダルバの抜栓2日目とキッシュを合わせると、強いて言えば、ワインが僅かに浮き足立つ印象がありましたが、問題なく美味しくいただけます。
また、逆にキッシュの濃いめの味わいを少し軽く感じさせてくれ、美味しいです!
パテ・ド・カンパーニュは豚や鶏、レバーなども含む濃厚、かつ、スパイシーな味わいです。マスタードを付けて酸味を加えるとさっぱりとして、味わいのバランスがさらに良くなります。
エルヴィオ・コーニョのバルベラ・ダルバをパテと合わせると、ワインの酸味が抑えられマイルドな舌触りと味わいになります。ワインを開かせたり、熟成させたような印象になります。
よりエレガントで、まろやかな味わいになり、パテと合わせた方がワインはより美味しくいただけます。
非常に良いペアリングです!
エルヴィオ・コーニョのバルベラ・ダルバ・プレ・フィロキセラの基礎情報
・ワイン名:バルベラ・ダルバ・プレ・フィロキセラ2014
・生産者:エルヴィオ・コーニョ
・生産地:イタリア>ピエモンテ州
・葡萄品種:バルベラ
・原産地呼称等:DOC.バルベラ・ダルバ
・栽培・醸造法等:フィロキセラに犯される前の樹齢100年超のブドウの樹から造られる。農薬・化学肥料をほとんど使用せず、伝統的かつ自然に任せた栽培。土着の酵母。スロヴェニアオークの大樽12ヶ月間、瓶内熟成6ヶ月。
・評価:ワイン・スペクテーター90点
・抜栓時期:2022.01
・インポーター:エノテカ
・参考価格(ネットショップ):7500円台~
・購入先:エノテカ大阪
エノテカのクラブエノテカプレミアム(VISAカード)の特典であるケースオーダー20%割引で6000円台で購入。
ピエモンテ州のワイン関連のおすすめ記事
今回はピエモンテ州のエルヴィオ・コーニョのバルベラ・ダルバ・プレ・フィロキセラを抜栓しましたが、一味違うバルベラ・ダルバでした。
ピエモンテ州のワインというとバローロやバルバレスコなどが有名ですが、これらのブドウ品種がネッビオーロです。
下記はバローロ、バルバレスコではないネッビオーロを使ったピエモンテ州のお値打ちなワインです。
ネッビオーロ・ダルバ2007/カーサ・ヴィ二コラ・ニコレッロ
2000円位~。ブルーベリー、レッドチェリー、ストロベリー、プルーン、プラムなどの熟した果実、キノコ、出汁、香水、花、土、枯葉や腐葉土、タバコの煙、シナモンや黒胡椒などのスパイスの香り。口に含むと、ブラックベリー、ブルーベリー、フランボワーズなどの熟した果実、コーヒー、出汁っぽさ、少しキノコ、スパイス、土、少しリキュールなどの味わい。
ランゲ・ネッビオーロ2016/グイドボーノ
2000円位。ネッビオーロ100%で造るお値打ちワインを探し求めて、2000円程のこのワインに出会いました。酸味が強めの、果実や花の香り、しっかりとしたタンニンを感じるフレッシュなワインでした。
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