今回は北摂ワインズがInstagram上で実施していたキャンペーンに当選していただいたワインを抜栓しました。
イタリアの原産地呼称の最高位DOCG.ドリアーニで、ピエモンテ州のワインです。
ドルチェット種をビオロジック(オーガニック)で栽培し、農薬や醸造時の添加物を加えないナチュラルワインです。
ドルチェット種もナチュラルワインの経験も、私の経験の中では少ない方ですで、貴重な機会をいただきました。
そんなワインの感想です。
目次
ナチュラルワインの二コラ・アルターレが造るイタリアのドリアーニ2019
ナチュラルワインの二コラ・アルターレが造るイタリアのドリアーニの情報は、入手先の北摂ワインズから抜粋・引用しています。
手摘みで収穫したブドウは100%全房で、温度管理を行わずに、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的にアルコール発酵。
マセレーションはルモンタージュで約2週間。
その後、引き続きステンレスタンクでシュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。
SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。
収穫翌年の夏から秋に無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。
SO2は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。
2019ヴィンテージは9/17に収穫。
詳しくはこちら(北摂ワインズのページ)
ナチュラルワインのイタリアのドリアーニの生産者:二コラ・アルターレ
ナチュラルワインのイタリアのドリアーニの生産者、二コラ・アルターレの情報は、入手先の北摂ワインズから抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(北摂ワインズのページ)
1990年生まれのニコラ・アルターレは、化学薬品が原因で父が大きな病気になった事で、若干15歳で家業のブドウ栽培を引き継ぐことになりました。
ニコラは父を病気に陥れた農薬の使用を止め、栽培を完全にビオロジックに転換。
父の時代から2014年まで、収穫したブドウは全て他の生産者に売却していましたが自分の理想とするワイン造りを求め、家業のブドウ栽培と並行して、ピエモンテにおけるヴィーノ・ナトゥラーレのパイオニアであるフェルディナンド・プリンチピアーノの門を叩き、彼の下で修行を始めました。
こうして経験を積んだニコラは、2015年からカンティーナで栽培するブドウの売却を完全に止め、遂に自分自身の手で理想とするワイン醸造をスタート。
ニコラが造ったワインは、農薬や醸造添加物などを一切使わない真のナチュラルワインでした。
ナチュラルワインの二コラ・アルターレが造るイタリアのドリアーニの感想
美しく透き通る、僅かにオレンジ色がかった明るい赤色。
燻製、チェリー、ラズベリー、ブラックベリー、草木、タイムなどの香り。
赤系・黒系果実と燻した香りが、独特な魅力を伴って溢れていて、そこに自然な草木やハーブ、スパイスなどが漂っています。
少し甘い香りも含まれています。
口に含むまでに、何度も香りを堪能してしまいます。
個性的ですが、良い香りです。
口に含むと、酸味、苦味、渋味が控えめにあり、甘味も僅かに感じる。
ややフレッシュな木苺や赤系ベリー、ブラックベリー、煮詰めた果実、腐葉土、燻製ハム、ハーブなどの味わい。
果実味豊富で、瑞々しく美味しいです。新鮮な果実に加えて、煮詰めた果実も感じます。
透明な液体ですが、タンニンも感じます。しかし、瑞々しいので、渋味などはほとんど気にはなりません。
ジューシーな果実味に加えて、燻製ハムや腐葉土なども感じ、果汁だけの美味しさとは違い、じっくりと堪能できます。
酸味、渋味、甘味、苦味がありますが、いずれも口当たりは刺激が強くなく、優しいです。まさにナチュラルです。
やはりナチュラルワインは自然なイメージで、身体に優しく美味しいなぁと感じさせてくれます。
いわゆるドルチェット種のイメージとも一味も二味も違う、美味しいワインです。
今回はナチュラルワインの二コラ・アルターレが造るイタリアのドリアーニを抜栓しました。
今回は事前にナチュラルワインであることを認識して飲んでいます。
そのためかもしれませんが、実際に飲んだイメージとして思い浮かんだのは、草や木、土、果実などです。そこに燻した香りが漂うイメージでした。
ただ特徴的な味わいや香りでしたので、ナチュラルワインと知らなくても、同じイメージを思い浮かべているような気がします。
また、タンニンも豊富で控えめに渋味はありますが、液体自体はジューシーなので、ほどんど気になりません。
そして、身体に果汁が馴染むような印象で、どこまでも自然な優しさに満ちたワインでした。
美味しさはもちろんですが、ナチュラルワインのドルチェット種、イタリアのDOCG.ドリアーニと言う点でも、是非試して欲しい1本です。
ナチュラルワインの二コラ・アルターレが造るイタリアのドリアーニに合わせた料理など
・FUET EXTRA (フエ・エクストラ) 白カビサラミ / スペイン産。購入先:UNCORK。輸入元:株式会社AWジャパン。
「フエはスペイン国内でも人気なカタルーニャ地方発祥のサラミです。最大の特徴はなんと言っても、カマンベールチーズのように表面を覆っている白カビ。これは熟成にとても大きな役割を果たしていて、フエならではの特別で素晴らしい風味を作り出しています。
噛みしめるほどに旨味があふれる肉々しい味わいです。その割に癖がなく、香ばしい香りが鼻に抜け、後味もすっきりとしています。」(UNCORK公式ページから引用。こちら)
サラミは少し燻製の香りがします。
そして、口に含むと、噛むほどにサラミの凝縮感のある旨味が現れてきます。
程良い塩味もあり、まさにワインのおつまみに最適な一品です。
ナチュラルワインのドリアーニと合わせると、サラミの旨味をワインが吸収して、また、ワインの赤系果実が抑えられて、黒系果実の印象がアップします。
不思議!?
そして、後半にはサラミの旨味が現れてきます。
このペアリングは非常に良いですね。
美味しいです!
サラミはワインに合わせた場合も、そのままでもいずれも美味しいです。
UNCORKについて
UNCORKは世界22か国からワインを輸入している、株式会社モトックスが運営しています。
モトックスは1915年の創業から培ってきた目利きを活かし、世界の様々な地域、多種多様なブドウ品種、拘りの造り手、その個性が光る美味しいワインをお届けしています。
ショップの名前であるUNCORK(アンコルク)は 「コルク栓を抜く」 という意味です。
当店ではワインは販売しておりませんが、ソムリエでもある私たちがワインの仕入れで培ってきた目利きを活かし、 思わずワインを開けたくなるような美味しい食べ物や、ワイングッズなどを取り揃えています。
UNCORK公式ページより抜粋・引用。こちら
・サラミとチキンのピリ辛ピッツァ/ ピッツア・サルヴァトーレ・カーサ
「ハーブチキン、サラミを使ったスパイシーなピッツァです。 スパイシーな味わいが食欲をそそります。お酒を楽しみたい人におすすめのメニュー。」(公式ページから引用。こちら)
焼けたチーズの香ばしい香りがします。生地は程良い薄めの厚みで、柔らかく美味しいです。
口に含むと、焼けたチーズのコクと香ばしさがあり、そこにサラミの旨味がピッタリと寄り添います。非常にいい!
ピリ辛のチキンが刺激と旨味を、さらに加えてくれます。
二コラ・アルターレのドリアーニと合わせると、サラミの旨味やチーズの香ばしさがワインの燻した印象と一つになるイメージです。
ピリ辛のチキンもワインの邪魔をせず、ピッツァとワインの美味しさを並行して楽しめます。
良いペアリングでした!
ピッツァとイタリアワインは、やはり良く合いますよね。
ナチュラルワインはサラミといい、ピッツァといい、食べ物とのペアリングにおいて、意外に包容力があることに気付かされました。
・ピザ・サルヴァトーレ・カーサ
「こだわりの食材とナポリレシピの伝統を守り、生地の発酵から形成、約450度の薪窯で焼き上げる熟練の職人技から生み出される深い味わいは、イタリア・ナポリで開催された世界最高峰のピッツァの祭典『PIZZA FEST』で3年連続入賞いたしました。
その特別な技術で作り上げるサルヴァトーレのピッツァをもっと身近に、手軽にお召し上がりいただきたいと思い誕生したのが「PIZZA SALVATORE CASA」です。
冷凍のため長期保存が可能なのでお好きな時間にお召し上がりいただけます。」(サルヴァトーレ・クオモ公式ページから抜粋・引用。こちら)
あの「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」がご自宅で食べられる【俺のEC】
ナチュラルワインの二コラ・アルターレが造るイタリアのドリアーニの基礎情報
・ワイン名:ドリアーニ2019
・生産者:二コラ・アルターレ
・生産地:イタリア>ピエモンテ州>ドリアーニ周辺
・原産地呼称等:DOCG.ドリアーニ
・葡萄品種:ドルチェット100%
・気候や土壌:標高300~350m。南西向き。粘土土壌。
・栽培・醸造法等:樹齢50年。手摘み。100%全房。野生酵母。温度管理をせず、ステンレスタンクで自発的にアルコール発酵。マセレーションはルモンタージュで約2週間。ステンレスタンクでシュール・リーで自発的なマロ発酵と熟成。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。無清澄・ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。ナチュラルワイン(自然派ワイン)。ビオロジックワイン(オーガニックワイン)。
・インポーター:株式会社VIVIT (公式ページはこちら)
・参考価格(ネットショップ):3000円台~
・購入時期/抜栓時期:2023.04./2023.04.
・入手先:北摂ワインズ(公式ページはこちら)
Instagram上で自然派ワイン専門店 北摂ワインズ(@hokusetsuwines)が実施していたキャンペーンに当選していただいたワイン。
・北摂ワインズについて
「自然派ワイン&ナチュラルワイン専門店、セレクト&在庫数、大阪北摂地域no.1。
価格帯2,000~5,000円で抜群の家飲みコスパワインたち。
酸化防止剤の含有量 最小限へのこだわり。
楽しく美味しく飲んで、二日酔いからの解放を実感!
安心・安全・楽しさが詰まった新しいワイン生活をご提供致します!」(公式ページより引用。こちら)
ナチュラルワイン関連のおすすめ記事
今回は二コラ・アルターレのドリアーニ2019を抜栓しました。
果実味が瑞々しく、自然なイメージで、身体に優しく馴染むようなワインでした。
下記は同じくナチュラルワインです。フランス、アルザスとオーストラリアの美味しいワインです。
・アンドレ・ロレール・リースリング2019
フランス、アルザス。2800円台~。
パッションフルーツ、デラウエェア、緑のハーブ、黄桃、甘い白い花、スパイスの香り。
口に含むと、ライム、白桃、グレープフルーツ、ハーブ、ミネラルなど、いろんな要素が少しずつ複雑に混ざりあって完成されているような味わい。
・ヤウマ シーヴュー・バージ・カベルネフラン2017/ヤウマ・ワイン
オーストラリア、南オーストラリア。6490円。
フレッシュなカシスやブルーベリー、スミレやバラの花、チェリー、赤スグリ、リコリス、清涼感のあるスパイス、土っぽさ、草の茎を切った時のような瑞々しく少し青っぽい香り。
口に含むと、フレッシュな赤スグリなどの赤い果実やカシスやブルーベリーなどの黒系果実、豊富なスパイスなどの味わい。