今回は2000円半ばまでのイタリアのピノネロ(ピノノワール)を探究していた頃に、まとめ買いした1本です。
生産地はピエモンテ州です。
ピエモンテ州にはエレガントなネッビオーロ種があるので、ピノネロのイメージが全くありませんでした。
飲んだことがあるピエモンテ州のワインの記録をさかのぼると、やはり、今までピノネロは飲んだことがなかったです。
今回が初挑戦となりました。
そんなワインの感想です。
目次
ピエモンテ州のピノノワール ネイラーノのピノネロ・ラ・クーポラ2017
ピエモンテ州のピノノワール、ネイラーノのピノネロ・ラ・クーポラの情報は輸入元の株式会社稲葉から抜粋・引用しています。
畑は、モンフェッラートの丘にあります。ネイラーノの所有する自家畑の葡萄と買い葡萄を上手に組み合わせています。自家畑は1983年に植えたのが始まりで、面積は3ha。グラニット(花崗岩)土壌が多く、葡萄にとって程よい適度な水分を保つことが出来ます。葡萄の果皮を頻繁に混ぜ合わせながら、伝統的に発酵させ、ステンレスタンクで熟成させます。
華やかな香りと、熟れた果実を思わせる豊かな果実味、しっかりとした後味を持っています。ピノ ノワール特有のラズベリー、苺、スミレのフレイバーが口にいっぱいに広がる、コストパフォーマンスの高いワインです。
「ラ クーポラ」とは教会の塔のアーチを意味しています。
詳しくはこちら(稲葉のページ)
ピエモンテ州のピノノワール ピノネロ・ラ・クーポラの生産者:テヌーテ・ネイラーノ
ピエモンテ州のピノノワール、ピノネロ・ラ・クーポラの生産者、テヌーテ・ネイラーノの情報は輸入元の株式会社稲葉から抜粋・引用しています。
詳しくはこちら(稲葉のページ)
「家族で経営」スペローネ家は100年近い歴史があり、常に高品質ワインを造り続けてきました。
自家畑は、20ha。その他の葡萄は、100人の農家からの買い葡萄を使用し、そこから100万リットルを生産しています。
構成比的には、60%がワイン、10%がスパークリング、30%がベルモット等です。赤ワイン用にミクロ ビュラージュを導入、またタンニンが甘くなるようにバリックの使用は控えています。
ピエモンテ州のピノノワール ネイラーノのピノネロ・ラ・クーポラの感想
フレッシュなチェリー、ストロベリー、ラズベリーなどのやや控えめで落ち着きのある赤い果実の香り。そして、ハーブ、花、薫製、森の下草、シダ植物のような香りもある。
控えめにフルーティでフローラル、そして、甘やかでチャーミング、そして、森林浴をしてるような爽やかな印象、陰性の複雑があります。
口に含むと、ややしっかりとした酸味、渋味を感じる。タンニンが豊富で、しっかりとしたボディです。
やや控えめにフレッシュな赤系果実のジューシーさがある。爽やかなスパイスなどの味わい。
落ち着きのある香りのイメージよりも、さらに陰性のイメージの味わいワインです。
複雑で陰があり、控えめに、ややフレッシュな果実味を感じます。
いいピノノワールです。こういう落ち着いた、複雑さのあるピノも好きですねぇ。
抜栓2日目、ワインがしっかりと開いて、酸味が落ち着き、赤い果実に透明感が出て、よりピュアな印象になっています。少しスモーキーさも感じます。
抜栓2日目の方がワインが開いて、このワイン本来の美味しさだと思います。
この状態も美味しいです。
透明感のあるピュアな赤い果実を楽しみたい方は、抜栓2日目、または、抜栓初日なら時間をかけて、しっかりと開くのを待ってから飲むのがおすすめです。
ネイラーノのピノネロ・ラ・クーポラは、抜栓初日はジューシーなフレッシュな赤い果実が控えめで、爽やかさ、陰性の複雑さを感じ、抜栓2日目は酸味が落ち着き、透明感のある赤い果実の印象でした。
個人的にはどちらも好きですが、一般的にはワインがしっかりと開いた抜栓2日目の方が親しみやすいと思います。
少し陰性な部分があるので、開かせて華やかさを引き出して飲むのがおすすめです!
個人的にはワインが開いて行く過程の変化を楽しむのがおすすめです。
価格も2000円位と控えめですので、ピエモンテ州のピノノワールを手軽に試してみたい方に非常に良いワインと思います。
ピエモンテ州のピノノワール ネイラーノのピノネロ・ラ・クーポラの基礎情報
・ワイン名:ピノネロ・ラ・クーポラ2017
・生産者:ネイラーノ
・生産地:イタリア>ピエモンテ州
・葡萄品種:ピノネロ(ピノノワール)
・原産地呼称等:DOC.ピエモンテ
・気候や土壌:ラニット(花崗岩)土壌。
・栽培・醸造法等:葡萄の果皮を頻繁に混ぜ合わせながら、伝統的に発酵させ、ステンレスタンクで熟成。
・抜栓時期:2020.04.
・インポーター:株式会社稲葉 (公式ページはこちら)
・参考価格(ネットショップ):2000円位~
・購入先:トスカニー イタリアワイン専門店(楽天市場)
当時1980円で購入。
イタリアのピノノワール関連のおすすめ記事
今回は珍しいピエモンテ州のピノノワールの、ネイラーノのピノネロ・ラ・クーポラを抜栓しました。変化も楽しい、透明感のある赤い果実を感じるピエモンテ州のピノノワールでした。
・ピノノワール2019/ジャンニ・テッサーリ
1700円台~。
フレッシュなチェリーや熟れた赤い果実、出汁、爽やかな胡椒などのスパイス、スモークなどの香り。
口に含むと、フランボワーズやチェリーなどの程よく熟した赤い果実、ややフレッシュな赤い果実、スパイス、出汁の旨味、ミネラルなどの味わい。
・ヌアレ・ピノネロ2018/ナターレ・ヴェルガ
1100円台~。イタリア、ロンバルディア州。非常に芳しい香りの、しっかりとした濃厚な黒い果実のピノノワール!
プラム、黒系果実、甘やかさと爽やかさのスパイスの香り。
口に含むと、豊富な黒系果実、スパイスなどの味わい。