目次
ルイス・パトのレベル、ポルトガルのバガ種で造る濃い口赤ワインについて
ルイス・パトのレベル2015について
ポルトガルのワインはつい最近、初めて飲みました。きっかけは妻がポルトガルに1人旅に出かけて現地で飲んだヴィーニョ・ヴェルデ(緑ワイン)が非常に美味しかったらしく、私に勧めてくれました。
その際に、ポルトガル・ワインを何種類かまとめて購入し、その内の白ワインは既に記事にしていますが、今回は土着品種の赤ワインを抜栓しました。
このワインのもととなるブドウの主要品種はバガ種で、バローロのブドウ品種であるネッビオーロに例えられるとのことです。ネッビオーロは好きですので楽しみです。
なお、ワイン名の「レベル」とは「悪ガキ」を意味しており、「舌を出しているアインシュタインのように自由に生きたい、自らの思いに忠実にいきたい」という生産者のルイス・パト氏の生き方をラベルに表しているとのことです。
生産者のルイス・パトについて
生産者の情報は、購入先のエノテカより抜粋しています。
ルイス・パトの詳細はこちら(エノテカオンラインのページ)
1983年にルイス・パト氏が家族から受け継いだポルトガル中部バイラーダ地方に60haの畑を所有するワイナリー。1988年からロンドンのインターナショナルワインチャレンジのテイスターとして世界のワインを知る機会を得たことにより、土着の黒ブドウ品種バガの可能性を見極め、バガ種で世界に通用するプレミアムワインが出来る事を証明しました。
ワイナリーが位置するのは、太平洋の海岸線から続く緩やかな丘陵地、バイラーダ。海洋性気候の影響を受けますが、粘土質が多い特徴的な土壌から独自の味わいのワインが生み出されます。現在はプレミアムワイン産地として国内外の注目を集めています。
バイラーダの生産量の85%は赤ワイン。タンニンが強くしっかりとしたワインができるバガが主要品種となります。この品種は果実のアロマやしっかりとしたタンニンによって、しばしばバローロを代表するネッビオーロに例えられています。
・ファイナンシャルタイム誌(2004年9月):ヴァンサン・ジラルダン、シャトー・ル・パン、 ディデエ・ダグノー、プラネタなど名立たるワイナリーと共にヨーロッパのベスト25ワイナリーに選出
・ワイン&スピリッツ誌(2000年版)「世界のベストワインとベストワイナリー」:
ポルトガルのベストワイナリーに選出。ベストワインではヴィーニャ・バローサがポルトガルNo.1となる94ポイントを獲得。
・ポルトガルのワインガイド「ヴィニョス・デ・ポルトガル」:6社にしか与えられないクラスAの評価。
ルイス・パトのレベル、ポルトガルのバガ種の赤ワインの感想
黒系果実やアプリコットのような酸味を感じる果実の香り。口に含むと、タンニンがやや舌の上に感じる。酸味を伴う黒系果実で、イタリアのような南国の陽気な印象で飲みやすい。時間と共に開いてくると、味わいは丸みを帯びて滑らかな印象を受ける。
凝縮感のある果実、しっかりしたボディに、酸味が加わることで飲み易くしている印象です。バローロと言うならば、濃厚系のしっかりした古典的なバローロで、モダンなバローロではない印象を受けました。
地中海性気候ではなく、大西洋側の海洋性気候ですが、イタリアと通じる要素をいろいろと感じるワインです。南欧のワインを探究していくなら、バガ種は一度はチャレンジしたい品種だと思います。私はもう少しバガ種のワインを探究して試してみようと思っています。
ルイス・パトのレベル、ポルトガルのバガ種の赤ワインの基礎情報
1 生産地:ポルトガル>バイラーダ地方
2 葡萄品種:バガ90%、トゥーリガ・ナシオナル9%、ビカル1%
3 参考価格:3000円弱
4 購入先:エノテカ
ルイス・パトのレベル、ポルトガルワイン関連のおすすめ記事
ポルトガルの白ワイン。こちらも独特なブドウ品種を使ったワインです。
デュアス・キンタス・ブランコ2014 ラモス・ピント(白)