アルザス、ワイナリー・ツアーもついに最後の3軒目となります。朝から1軒目9種、2軒目5種、昼食のワイン1種と飲み続け、現在15時。さぁ、ラストだ!飲むぞ!
アルザス、ワイナリーツアーの記事は下記をご参照ください。
下記画像は「VELTRA」のアルザス・ワイナリーツアーのページにリンクしています。こちらで申し込みし、参加しました。
目次
アルザス、ワイナリーツアー3軒目、ドメーヌ・ドップ・オ・ムーラン
ドップ・オ・ムーランは創業1574年の歴史ある家族経営のドメーヌです。アルザスワインの特徴である細長い瓶の導入(目的はアルザスワインと見分けさせるため)や、クレマン・ダルザス(瓶内二次発酵をさせるシャンパーニュ製法)をアルザスワインに適用し、開発したのは、なんとこのワイナリーであるとのことです。
また、「アルザスの真珠」と呼ばれ、「フランスで最も美しい村」に認定されているリクヴィルという村にブドウ畑を所有し、手摘みによる収穫や伝統的な手法で醸造を行い、ブドウ品種の特徴を素直に表現したワイン造りを行っているとのことです。ちなみにこの村の周囲は見渡す限りのブドウ畑という状況です。
今回試飲させていただいている場所も、このリクヴィルの村中にあるワイナリー直営店のようです。メイン通り沿いに店舗があり、入り口から地下一階におりると、ドームが多数連なったような天井で、伝統的な建造物とその構造、そして壁面と天井を白色で統一した洗練された雰囲気のスペースでした。ここではカウンター越しに、テイスティングです。
下記はこのワイナリーのワイン。日本でも一部のワインは購入可能です。
アルザス、ワイナリーツアー3軒目 テイスティング
1 クレマン・ブリュット2015 11.7€(1400円位。以下、@117円/€)
ピノ・ブランとピノ・オーセロワのブドウ品種を使っています。りんごや柑橘系果実の香り。味わいは柑橘系果実のさっぱりとしたドライな味わいです。アルザスは夏はかなり暑い地域で、この日も30度弱、日差しも強めでした。ちょうど15時過ぎで暑かったので、喉を潤すように非常に美味しくいただきました。
このワインは日本でも購入できます。
2 クレマン・ロゼNV 12.3€(1400円位)
ブドウ品種はピノノワール。香りはチャーミングなチェリー。味わいは、りんご、柑橘系果実などドライでサッパリですが、ブリュットより味わいに厚みがあります。
3 リースリング・グラン・クリュ・ショーンアンブール(Schoenenbourg)2014 20.5€(2400円位)
香りはフローラル、白い花など芳しい多様です。口に含むと、フレッシュで爽やか、ミネラリーな印象。水分やミネラルたっぷりの梨を食べているように、みずみずしく、渇きを潤すような味わい。かなり気に入りました。
AOCアルザスのリースリングは購入可能です。
4 ピノ・グリ・グラン・クリュ・ショーンアンブール(Schoenenbourg)2015 20.5€(2400円位)
次はピノ・グリのグラン・クリュです。価格も一気にあがりました。
香りは柑橘系果実が中心。味わいは、酸味を伴う柑橘系果実に加えて、少しまったりとした果実や甘味など。シンプルなピノグリよりは味わいに厚みがあり、面白いワインです。全体のバランスが非常に良いワインだと思います。
このワイナリーでテイスティングした中でかなり美味しかったので、1本購入しました。
5 ゲヴェルツトラミネール・グラン・クリュ・ブラン(Brand)2015 26.95€(3200円位)
さらに高価なワインとなります。チーズにも良く合うとのことです。
香りはややスパイシーで、ライチ、マンゴーなど多彩で、非常にアロマティックです。口に含むと、ジューシーでみずみずしく、また、ライチや桃などの果実のリッチ感があります。少しの甘さもあり、全体ではリッチ感とみずみずしさがうまく同居して、非常に美味しい仕上がりです。
購入した2本目はこのゲベルとなりました。
6 ピノ・ノワール・ルージュ・デ・デュ・セル(CERFS)2017 9.95€(1200円位)
このピノは繊細な味わいで、フレッシュな赤系果実の味わいに加え、スパイシーな印象です。全体としては、さっぱりとドライなワインでした。
7 ゲヴェルツトラミネール・グラン・クリュ・セレクション・デュ・グレン・ノーブル(Grains Nobles)2008 59€(7000円位)
このワインはシャトー・イケムというボルドー・ソーテルヌの高級甘口ワイン(貴腐ワイン)と同様の方法で造られており、しかもブドウの出来の良い年しか造らないとか。
既に10年を越え、琥珀色に近い。香りも非常に厚みがあり、また味わいは、かなり甘みもあり、非常にリッチです。しかし、甘ったるいのではなく、みずみずしいジューシーさ、ミネラル感もあり、洗練された甘味を伴うエレガントなライチという印象です。なんとも言えない非常に美味しいワインでした。
アルザス、ワイナリーツアー3軒目 まとめ
伝統と革新に裏打ちされた素晴らしいワイナリーだと感じました。ワインのラインナップも最も多く、また、1つ1つのワインも非常に美味しかったです。唯一室内で飲むことができたので、じっくりと味わうこともできました。説明いただいた方も非常に親切で、ゆっくりと話を聞きながら、テイスティングすることもできました。
2軒目の新進気鋭なワイナリーとは対照的なワイナリーですが、非常に良かったです。
このワイナリーでは、上記4のピノ・グリと上記5のゲヴェルのグラン・クリュを購入しました。妻が気に入ったピノ・グリと私が気に入ったゲヴェルをチョイスしました。上記3のリースリングと上記7の超リッチなゲヴェルも気になりましたが、購入できる物理的な量は2本が限界ということもあり、この2本に落ち着きました。
このワイナリーでは7種をいただきましたが、クレマンからグラン・クリュまでいただき、また、3ワイナリー通しての唯一の赤ワイン、ピノ・ノワールを飲むことができました。豊富なラインナップとクオリティの高さにも満足することができました。
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旅程や利用したサービス
実際の旅程は以下のとおりです(日本からアルザス⇒アルザスで3泊。アルザスからパリ⇒パリで3泊。パリから日本、機中で1泊)
1日目:日本を午前中出発し、12時間のフライト後、時差でその日の日中にシャルル・ド・ゴール空港に到着。高速鉄道TGVで2時間半程でアルザスのストラスブールに夕方到着し、ストラスブールで3泊。
4日目:同じくTGVでストラスブールからパリに移動し、パリで3泊。
7日目:復路のフライトは、午後早めの便で出発し、翌日の朝、早めに日本に到着しました。
参考資料
「地球の歩き方」を片手に旅行しました。妻が「フランス」版、私が「パリと近郊の町」版を所有していましたので、各自で持っていきました。また、このブログの記事を作成する際に参考にしています。
利用したサービス
今回のフランスへの旅行及びワイナリーツアーは下記を利用して計画を立てました。旅慣れている方は不要と思いますが、私のように不慣れな方には少しは参考になるかもしれませんので、記載しておきます。
・ワイナリーツアー
「VELTRA」というWEBサイトから、ワイナリーツアーを日本で事前に申し込みをして参加しました。以前、同じくVELTRAを利用してボルドーのワイナリーツアーにも参加しています。
下記画像は「VELTRA」のアルザス・ワイナリーツアーのページにリンクしています。こちらで申し込みし、参加しました。
日程もいろいろ選べますし、アルザス以外にも、ボルドーやブルゴーニュなど他地域のワイナリーツアーもたくさんオン・リストされていますので、ぜひチェックしてみてください。ワイン好きならツアーの内容を見ているだけでも、いつかは行くぞと思いながら楽しくなります。
・航空券とホテル
「エクスペディア」というWEBサイトで、航空券とホテルをなるべく安く確保しました。今回は8月の最終週を土曜日から土曜日で旅行しましたので、下記は同様の設定をR2年ヴァージョンでエクスペディアで行っています。
・下記はパリで宿泊したホテルのページです(エクスペディアへのリンク)
ヴィッラ・モディリアーニ・オテル(Villa Modigliani hotel)
・下記はストラスブールで宿泊したホテルのページです(エクスペディアへのリンク)
・グローバルWIFI
今回はグローバルWIFIを活用しました。予め日本でWEB上で申し込みをして、当日日本の空港で受け取り、帰国後に空港で返却するといった簡単な流れでした。割引もあり、結構安価でした(7日間で2000円未満でした)ので、活用をご検討されてはいかがかと思います。