本記事では、訪問時(20023.09.)約90年の歴史のある大阪府羽曳野市にある河内ワインのワイナリー見学(少人数)についてのレポートを記載しています。
ワイナリー見学は団体と少人数に分かれ、さらに、団体は各種プランに分かれるなど、非常に充実しています。
私が参加したワイナリー見学(少人数)では、無料試飲もテイスティンググラスで行うことができ、しっかりと試飲できます。
また、有料試飲の各ワインは600円で、ワイングラスで提供してくれます。
かつ、とっておきのワインで、非常に魅力的でした。
そして、試飲後はすっかり河内ワインのファンになりました。
非常に素晴らしいワインばかりでした。
本記事では下記の内容について記載しています。
・河内ワインのサマリー
・ワイナリー見学のラインナップ
・ワイナリー見学(少人数)のレポート
(ブドウ畑見学、工場見学、無料試飲・有料試飲(各ワインの紹介と感想))
・購入したワインと、特におすすめのワイン
・ワイナリー見学(少人数)について まとめ
・梅酒の試飲
本ページにはプロモーションが含まれてい
また、お酒に関する情報が含まれているため、20歳以上の方を対象としています。
目次
河内ワインについて サマリー
本章では、今回ワイナリー見学をした河内ワインのサマリーを紹介しています。
・河内ワインについて
河内ワインは大阪府羽曳野市駒ヶ谷で、ワインを製造販売しているワイナリーです。
明治中期からブドウ栽培を始め、昭和9年(1934年)に果実酒製造免許を取得、金徳屋洋酒醸造元を設立し、ワインの製造を開始しています。
なんと、ワインを造りを初めて89年目です(本記事執筆時。2023.09.)。
河内ワインは大阪のブドウ栽培・ワイン造りの歴史そのもののような、老舗のワイナリーです。
なお、株式会社河内ワインとしては平成8年設立(1996年)です。
参考:河内ワイン公式ページ⇒こちら
社名 | 河内ワイン株式会社 |
URL | http://www.kawachi-wine.co.jp/ |
@kawachiwine | |
設立 | 平成8年(1996) |
所在地 | 大阪府羽曳野市駒ヶ谷1027 |
TEL | 072-956-0181 |
info@kawachi-wine.co.jp | |
アクセス | 近鉄南大阪線「駒ヶ谷駅」より徒歩約8分 |
ワイナリー見学の予約 | 河内ワイン公式ページ内、ワイナリー見学のページより ⇒ こちら |
・河内ワイン館
河内ワイン館1階はワインショップになっていて、各種ワインなどを購入することができます。
そして、ショップ内ではワインや梅酒を試飲することもできます。
写真右のとおり、モダンで、素敵な空間となっています。
ちなみに、写真右の左側のガラスの壁で囲まれた空間には、いいワインが置いてあります。
ぜひ覗いてみてください。
河内ワイン館2階は展示ホールとなっています。
河内ワイン初期の頃のワインラベルやビン、そして写真や資料などが展示されています。
河内ワインの約90年の長い歴史を展示物を通して、知ることができます。
河内ワイン館を訪問した時は、是非!
参考:河内ワイン公式ページ⇒こちら
河内ワイン、ワイナリー見学のラインナップ
河内ワインのワイナリー見学は、事前予約により随時受け入れをしており、6名以下の少人数と7名以上の団体の2種類に分かれています。
本章では、河内ワインのワイナリー見学の少人数と団体、さらに、ワイナリー見学(団体)の各プランを整理しています。
次章では、実際にワイナリー見学(少人数)をした際のレポートを、試飲したワインの感想と共に紹介しています。
河内ワインのワイナリー見学 少人数と団体
簡単ですが、河内ワインのワイナリー見学の少人数と団体の違いを一覧表にして整理しています。
ワイナリー見学(団体)の内容は、記事執筆時は3つのプランに分かれ、内、2つのプランはさらに複数のコース分かれるため、別途一覧表で整理しています。
参考:河内ワイン公式ページ⇒こちら
・ワイナリー見学、少人数と団体の相違点一覧
※参加費はいずれも税込価格
少人数 | 団体 | |
人数 | 6名まで | 7名以上 |
内容 | 所要時間約1時間半
スタッフによる工場見学 +試飲付き(10種類程度) 14時スタート |
大きく下記3つのプランに分かれます。
「無料プラン」 「見学プラン」 「食事付プラン」 |
参加費(1名あたり) | 平日 2200円 土日祝 2750円 |
プランによる。 |
・ワイナリー見学(団体)のプラン別一覧
※参加費はいずれも税込価格
種類 | コース名 | 内容等 |
無料プラン | 平日限定 お立ち寄りコース | 無料。
試飲5~6杯(カップ試飲) ※工場案内無し。 |
見学プラン | JACKコース | 平日1650円、土日祝2200円。1時間~1時間半。
スタッフによる工場案内 +ワインセミナー +試飲5種類(グラス試飲) |
QUEENコース | 平日2200円、土日祝2750円。1時間~1時間半。
当社ソムリエによる工場案内 +ワインセミナー +試飲10種類(グラス試飲) |
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KINGコース | 平日3300円、土日祝3850円。2時間程(※「1時間~1時間半程」の記載もあり)。
四代目当主による工場案内 +ワインセミナー +試飲10種類(グラス試飲)+おつまみ |
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食事付プラン | 焼き立て!ランチBOXプラン | お食事代1650円+ワイン代2750円~。2時間程(※「2時間半程」の記載もあり)。
スタッフによる工場案内 +ワインセミナー +ワインに合う特製パンBOX +グラスワイン+梅酒 |
お食事付プレミアムプラン | お食事代2750円~+ワイン代2750円~。2時間程(※「2時間半程」の記載もあり)。
スタッフによる工場案内 +ワインセミナー +季節のお弁当や旬のお料理 +グラスワイン+梅酒 |
河内ワイン、ワイナリー見学(少人数)のレポート
本章では河内ワインのワイナリー見学(少人数)をWEB上で予約して、実際にワイナリー見学に参加した際のレポートです。
ワイナリー見学(少人数)は、前章のとおり「スタッフによる工場見学」⇒「無料試飲」の流れです。
実際には、工場までの通りすがりに、ブドウ畑も少し案内していただきました。
また、無料試飲後に「有料試飲」も楽しんでいます。
なお、当日は河内ワイン館1階のレジで参加費を支払い、時間(14時)になったら河内ワイン館からスタートします。
河内ワインのワイナリー見学 ブドウ畑見学
まずは河内ワインのスタッフの方の案内で、ブドウ畑の見学に向かいます。
スタート地点の河内ワイン館を出発すると、すぐ右横にブドウの樹が少しだけ植えられています。
ブドウはマスカット・ベーリーAとのことです。たわわなブドウの実がぶら下がっています。
下記のような趣旨の説明がありました。
・ブドウ品種:マスカット・ベーリーA
・マスカット・ベーリーAはワイン用及び食用のブドウ品種
・「棚仕立て」を採用。風が通りやすく、湿気からブドウを守ることができる。
河内ワイン館を出て少しだけ歩くと、すぐにブドウ畑が見えてきます。
いつみても整然と並ぶブドウの樹は美しいです!
既に収穫後とのことで、ブドウの実は見ることができませんでしたが、青々としたブドウの葉や下草は、生命力を感じます。
そして、自然の緑色に癒されます。
主に下記のような説明がありました。
・ブドウ品種:シャルドネ
・垣根仕立て:太陽が均一にあたり、成長が均一化しやすい。効率的に作業ができる(棚仕立ては作業中、腕を上げ続けるため重労働)。茎は若い内にワイヤーで曲げて成形する。冬を越す前に、幹の生え際の根本から枝を切る。
・下草を調整している。
そして、最後に見学したのは、下記ソーヴィニヨンブランです。
棚仕立てで造られているようです。
河内ワインのワイナリー見学 工場見学
ブドウ畑見学の後は、すぐ近くの工場に移動します。
大阪府のワインや河内ワインの歴史についての説明がありました。
・大阪府の柏原、羽曳野、八尾にかけて、ブドウが栽培されており、100年超の歴史がある。
・昭和の初めは大阪府が全国一位のブドウ栽培地域だった。
・台風で、ブドウの全ての棚が被害を受けてしまい、利用できるブドウで何かできないかと考え、ワイン造りを始めたのがきっかけ。
・ワイン造りは89年目となる。(2023.09.)
工場に入ると、すぐに展示スペースがあり、歴史を感じさせる様々な機材が展示されています。
上記はダイハツ・ミュゼット。小回りが利くため、当時、ブドウ畑内で活躍したようです。
上記写真左は当時の大樽。
樽の小さな入り口から入って、樽の内側を洗う作業があるため、当時の社員の採用基準に、この穴を通れる者というものがあった。
現在はこの樽は使っておらず、この採用基準も無いとのことです。
シリーズごとに豊富な種類のワインが展示されています。
写真中は徳一シリーズ。
河内ワインのワインの中でも、特別なワインに命名されるシリーズ。また、徳一は初代社長の金銅徳一の略。
写真右は KIEI シリーズ。
新進気鋭から採用した名称で、新しい試みをしているワインに命名している。
ex.製造を初めて3年目のオレンジワインも KIEIシリーズの1つ。
上記両写真は金徳葡萄酒シリーズ。
ラベルを一新し、日本的な絵柄も採用している。
河内ワインという名称は他のワイナリーも使用できるため、金徳葡萄酒という名称でリリースしている。
などなど、豊富なラインナップのポイントをご説明いただきました。
なお、ナイアガラは、ナイアガラ種からシャインマスカットに変更しているブドプ栽培農家が増加して、ナイアガラ種の入手が困難になりつつある。
そのため、今後終売となる可能性があるとのことでした。
もしそうなると、ナイアガラ好きな私としては非常に残念です。
上記写真は瓶内二次発酵中のスパークリングワイン。
瓶入れ時に酵母とリキュールを加えると、瓶内二次発酵により酵母が活動して液体が濁る。そのため、瓶を逆さにして沈殿物を瓶の入口に集めて、後に沈殿物を抜く作業をする。
なお、この写真のワインは沈殿物を抜かずに、そのまま出荷するタイプのワインらしいです。
工場内には大型のパネルがあり、白ワインや赤ワインなどの製造工程を写真と共に紹介していました。
下記は設備の写真です。
その他、施設内の機械類やタンクなどの説明をいただきました。
次はスタート地点の河内ワイン館に戻って、お待ちかねの試飲です。
河内ワインのワイナリー見学での無料試飲 ワインの紹介と感想
上記写真は、河内ワインのワイナリー見学で、無料試飲した7種類の集合写真です。
河内ワイン館内にあるテイスティングカウンターで、1本1本説明を聞きながら、じっくりと試飲をさせていただきます。
下記は同一覧表です。
ワイン名+vt | ブドウ品種 | 備考 |
1. 金徳葡萄酒 デラウェア2022 | デラウェア | 白 |
2. KIEI 駒ヶ谷デラウェア オレンジ2022 | デラウェア | オレンジ |
3. 金徳葡萄酒 ナイアガラ2022 | ナイアガラ | 白 |
4. 金徳葡萄酒 シャルドネ2021 | シャルドネ | 白 |
5. 金徳葡萄酒 ロゼ2022 | マスカットベーリーA、メルロー | ロゼ |
6. 金徳葡萄酒 マスカットベリーA | マスカットベーリーA | 赤 |
7. 金徳葡萄酒 メルロー2021 | メルロ | 赤 |
ちなみに、グラスはテイスティンググラスでした。
ミネラルウォーターもいただけるので、1杯ごとにミネラルウォーターで軽くグラスをゆすぎつつ、いただきました。
以下、個別のワインの感想と紹介です。
1. 金徳葡萄酒 デラウェア2022
デラウェアでワインを造るとこういう味わいになりそうという、イメージどおりの美味しさです。
優しい口当たりの果汁を口に含んでいるようなジューシーさが魅力です。
ブドウ、青リンゴ、緑のハーブなどの香りがして、まさにデラウェアのブドウの優しい香りを楽しめます。
口に含むと、優しい青系柑橘類や青りんご、ハーブなどの味わいが、ほのかな甘味と優しい口当たりで、ふわっとしたジューシーに感じられます。
ワイン名 | 金徳葡萄酒 デラウェア2022 |
生産者 | 河内ワイン |
生産地 | 日本>大阪府 |
ブドウ品種 | デラウェア |
参考価格 | 2000円位~ |
ワインについて | 「金徳葡萄酒デラウェア」は、選び抜いた果実から生まれる、年に一度の限定品。 もぎたての葡萄を頬張っているかのようなフレッシュな香りと広がりのある酸味が特徴的な、和食にも合うワインです。(河内ワイン公式ページから引用⇒こちら) |
2. KIEI 駒ヶ谷デラウェア オレンジ2022
和をイメージする非常に美味しいオレンジワインです!
2022vtは3ヴィンテージめで、まだまだ進化の最中とのことです。
今後どう進化していくのか、非常に楽しみです。
まさに『 KIEI 』の名に相応しい、新らたな挑戦の真最中のワインです。
艶やかに輝く、透明度の高いオレンジ色。
ゆずなどの和柑橘、少し涼しいスパイス、独特な優しい香り。
口に含むと、和菓子や出汁っぽい味わいが感じられ、和のイメージが膨らむオレンジワインです。少し渋味があり、ほのかな甘味も感じられます。
ワイン名 | KIEI 駒ヶ谷デラウェア オレンジ2022 |
生産者 | 河内ワイン |
生産地 | 日本>大阪府>羽曳野市>駒ケ谷 |
葡萄品種 | デラウェア |
参考価格 | 2000円台 |
ワインについて | 駒ヶ谷で収穫したデラウェアを3週間皮ごと漬け込んで醸し発酵した色味鮮やかなオレンジワインヌーヴォー。 デラウェアの新たな可能性を追い求め作った新商品。 限定800本。(河内ワイン公式ページから引用⇒こちら) |
3. 金徳葡萄酒 ナイアガラ2022
ドライ・ナイアガラですが、実際にはドライと感じず、ほのかな甘味があり、非常に美味しいです!
酸味も強くなく、ドライ過ぎず、甘すぎず、まさに調和を重んじる和の精神を持つ、和のワインです。
個人的には、ナイアガラはやはりお気に入りです!
突き抜けるようなマスカットの、フレッシュで瑞々しさをイメージする香り。
口に含むと、辛口でフレッシュですが、酸味が強くなく、ほのかなブドウの甘味のバランスが素晴らしい!
ワイン名 | 金徳葡萄酒 ナイアガラ2022 |
生産者 | 河内ワイン |
生産地 | 日本 |
葡萄品種 | ナイアガラ |
参考価格 | 2000円台 |
ワインについて | みずみずしいマスカット系の葡萄の香りに爽やかな酸味がマッチした口当たりのいいフルーティーな辛口白ワイン。 フレッシュな果実味でワインを飲み慣れない方にも親しみやすい一本です。(河内ワイン公式ページから引用⇒こちら) |
4. 金徳葡萄酒 シャルドネ2021
やはり和のワインらしく、口当たりが優しいです。
和のシャルドネというイメージが、ピッタリと来ます。
ただ、複雑さもあり、単純に口当たりが良いだけのワインではありません。
一瞬透明かと思える程の非常に淡い色。
ほのかな柑橘類や洋梨、白い花などの上品で爽やかな香り。
口に含むと、透明な液体をイメージする味わいです。
スッキリとしているけれど、酸味は強くなく、口当たりが良く、親しみやすいシャルドネで、上品で美味しい!
少し複雑さがあり、単純な味わいではないところもいい!
ワイン名 | 金徳葡萄酒 シャルドネ2021 |
生産者 | 河内ワイン |
生産地 | 日本 |
葡萄品種 | シャルドネ |
参考価格 | 2000円台 |
ワインについて | 「素材のも持ち味を最大に活かす」ことをテーマに収穫したシャルドネを今回は樽を一切使わなずにステンレスタンクでじっくり低温発酵させました。 青リンゴや洋梨を思わせる華やかな香り、ミネラル感たっぷりの若々しい印象の辛口白ワインに仕上がりました(エチケット裏より引用)(参考:河内ワイン公式ページ⇒こちら) |
5. 金徳葡萄酒 ロゼ2022
甘すぎず、ドライ過ぎず、まさに和の調和を実現したような優しいロゼワインです。
ちなみに、金徳葡萄酒シリーズの中には、スウィートロゼもあり、こちらも気になります。
チャーミングな淡いピンク色。
美しいです!
酸味の優しいスッキリした柑橘類、フレッシュでジューシーな桃、少し麦わら、ハーブなどの香り。
口に含むと、フレッシュでジューシーな桃、優しい柑橘類などの味わいがあり、ほのかな甘味や高い透明感があり、瑞々しい美味しさです。
ワイン名 | 金徳葡萄酒 ロゼ2022 |
生産者 | 河内ワイン |
生産地 | 日本 |
葡萄品種 | マスカットベーリーA、メルロ |
参考価格 | 2000円台 |
ワインについて | ルビーに近いロゼ色で、豊富な果実味としっかりした構成は冷やしてカジュアルにも楽しめる一本。 甘すぎず、辛すぎず、スッキリとした上品な味わいに仕上がり、愛らしい後味が尾を引く一品。(河内ワイン公式ページから引用⇒こちら) |
6. 金徳葡萄酒 マスカットベリーA
ヴィンテージの表記はありませんが、説明では2022vtのマスカット・ベーリーAが使われているとのことです(2022vtを含むという意味だったかもしれません)
ベーリーAで感じる野性味やジャムっぽさはほぼなく、瑞々しく上品で美味しいです!
多くの方が好まれるワインではないかと思います。
渋い赤ワインが苦手な方にはピッタリのワインです。
僅かにピンク色やオレンジ色が感じられる、透明度の高いの淡いルビー色。
ジャムっぽくない瑞々しい赤系ベリー、木苺などが香ります。
透明感のある上品なベリーの、香り高いワインです。
口に含むと、優しいストロベリーや木苺、ハーブなどの味わいで、スッキリとしていて、ドライで美味しい。
上品さを感じるベーリーA!
ワイン名 | 金徳葡萄酒 マスカットベリーA |
生産者 | 河内ワイン |
生産地 | 日本 |
葡萄品種 | マスカットベーリーA |
参考価格 | 2000円台 |
ワインについて | 果実味豊かなマスカットベリーAを使用した赤ワイン。華やかな果実の香り、軽やかな口当たりと爽やかに広がる余韻。 控え目なタンニンとバランスのとれた味わいは飲みやすく、飽きのこない1本。(河内ワイン公式ページから引用⇒こちら) |
7. 金徳葡萄酒 メルロー2021
古樽を使って一年熟成させて、樽の風味が自然な範囲で加わった、果実味豊富で、優しい味わいのメルロです。
黒系果実に、バニラ、赤い果実も加わる、華やかさもある、重口ではないメルロです。
日本のテロワールで造った、和のメルロという印象でした。
エッジに僅かにオレンジ色と極僅かに赤紫色があり、全体では薄めの透明感のある美しいルビー色です。
バニラ、フレッシュなカシスや黒系果実などの優しい香り。
口に含むと、少しフレッシュなカシスなどの黒系果実、控えめにフレッシュなチェリーやラズベリーなどの赤系果実やバニラ、黒胡椒などのスパイスの味わいを感じます。
フルーティでジューシーなメルローです!
ワイン名 | 金徳葡萄酒 メルロー2021 |
生産者 | 河内ワイン |
生産地 | 日本 |
葡萄品種 | メルロ |
参考価格 | 2000円台 |
ワインについて | 低収量にこだわり、一つ一つ丁寧に選果した思いのこもったメルローを古樽にて発酵、熟成。ほのかな樽香と優しい果実の香りは、素朴で暖かい駒ヶ谷の空気のように。口当たりも柔らかく、和食との相性も際立つワインに仕上がりました。
(河内ワイン公式ページから引用⇒こちら) |
河内ワインのワイナリー見学での有料試飲 ワインの紹介と感想
次は有料試飲です。訪問時は5種類ありましたが、その内、上記写真の3種類を選択しました。
なお、有料試飲は1グラス600円、3グラスだと1600円です。
ちなみに、グラスはテイスティンググラスでははく、通常のグラスで、たっぷり1杯分いただけます。
我々は3グラスを1セットオーダーして、2人でシェアしていただきました。
ワイン名+vt | ブドウ品種 | 備考 |
1. 金徳葡萄酒 ソーヴィニヨンブラン2022 | ソーヴィニヨンブラン | 白 |
2. 徳一 シャルドネ2019 85th | シャルドネ | 白 |
3. KIEI プライベートリザーブ メルロー2018 | メルロ | 赤 |
1. 金徳葡萄酒 ソーヴィニヨンブラン2022
瑞々しい緑色をイメージする香りです。
しかし、香りも味わいも含めて、全く青臭くはありません。
瑞々しく、美味しいソーヴィニヨンブランです!
緑色を少し含む、全体として非常に淡いイエロー。
白い花、優しい和柑橘、緑のハーブなどの、青臭さの全くない、上品な香りです。
また、僅かにクリーミーな香りもします。
口に含むと、優しい和柑橘、白桃、ハーブ、コンポート、オイルなどの味わい。
ワイン名 | 金徳葡萄酒 ソーヴィニヨンブラン2022 |
生産者 | 河内ワイン |
生産地 | 日本 |
葡萄品種 | ソーヴィニヨンブラン |
参考価格 | 2000円台 |
ワインについて | 四代目当主お気に入り品種ソーヴィニヨンブランが堂々のリリース。 柑橘系の香りに爽やかな酸味、ほろ苦い味わいが特徴の辛口白ワイン。 理想の味わいを追い求め、更なる高みを目指して走り続ける河内ワイン期待の新商品。(河内ワイン公式ページから引用⇒こちら) |
2. 徳一 シャルドネ 85th
良いブドウができた時だけ、造られる徳一シリーズのワイン。
中でもこのシャルドネは創業85年の記念ボトルでもある、特別なワインです。
発酵はステンレス、熟成は新樽を使わず古樽(水を入れて馴染ませた樽)を使用しているとの説明でした。
説明のとおり、樽を非常に上品に使ったシャルドネで、コク旨感がたっぷりで、リッチさもありますが、不思議とバタ臭さがないシャルドネです。
リッチさと上品さを兼ね備えた調和が素晴らしいです!
非常に美味しいシャルドネです!
僅かに緑色を含む、透明度の高い艶やかな薄いイエロー。
優しいトロピカルフルーツ、バニラ、白い花、優しい柑橘類などのフレッシュな果実感と非常に上品でコクのある香り。
口に含むと、バター、トロピカルフルーツなどの南国果実、緑のハーブ、オイルなどの味わい。
ワイン名 | 徳一 シャルドネ 85th |
生産者 | 河内ワイン |
生産地 | 日本 |
葡萄品種 | シャルドネ |
参考価格 | 3000円台 |
ワインについて | ワイナリーの蔵に眠る、厳選された樽の中から、四代目金銅社長が更に特別なシャルドネをセレクトした一品です。
(河内ワイン公式ページから引用⇒こちら) |
3. KIEI プライベートリザーブ メルロー2018
古樽を使うことによる複雑さが現れていて、奥深さを感じる上質なメルロです。
特に、バニラや複雑さが綺麗に出ています。
黒系果実・赤系果実のフレッシュ感も感じられるフルーティさと、まろやかさや複雑さを兼ね備えたワインになっています。
価格も5000円台とそれなりにしますが、納得の上質さと美味しさです!
透明度が高い、美しいボルドールージュ。
赤紫色というよりは、ルビーレッドに近く、美しいです。
バニラ、ブラックベリーやブルーベリー、レッドチェリー、木苺、爽やかなスパイス、森の下映えなどの香り。
口に含むと、バニラ、フレッシュなブルーベリーやブラックチェリー、上品なクレームドカシスなどの味わい。
繊細なタンニンが少し感じられ、控えめな渋味がある。
ワイン名 | KIEI プライベートリザーブ メルロー2018 |
生産者 | 河内ワイン |
生産地 | 日本 |
葡萄品種 | メルロ |
参考価格 | 5000円台。 |
ワインについて | 【造るからには 手をかける】 2018年の完熟した良質なメルロを厳選し、丁寧に発酵管理した後、18ヶ月の古樽熟成。 上品な香りと酸味、果実味、タンニンの調和のとれたバランスが良く、食事と合わせて楽しみたい。 四代目当主お気に入りの一品。(河内ワイン公式ページから引用⇒こちら) |
河内ワインのワイナリー見学で購入したワインと、特におすすめのワイン
今回のワイナリー見学では、無料試飲7種類、有料試飲3種類の10種類の河内ワインを実際にテイスティングしました。
その中で、我々2人がそれぞれ購入したワイン、さらに、試飲した河内ワインの中から特におすすめしたい3本(購入したワインを除く)を紹介しています。
河内ワインのどれを買おうか悩んでいる方の参考になれば、幸いです。
河内ワインのワイナリー見学で購入したワイン
無料試飲と有料試飲を合わせて、10種類をテイスティングしました。
その中から、今回の河内ワインのワイナリー見学では、2人で1本ずつワインを購入しました。
購入したのは、実は2人とも同じワインでした!
・徳一 シャルドネ 85th / 河内ワイン
絶妙な樽使いにより、バタ臭さの無い、コク旨感のあるリッチめの味わいと、上品な香りの調和が素晴らしかったです!
しかも、実際に飲んだ印象では5000円位するかな?と感じたので、価格が3300円と聞いて、お値打ち感満載でした!
河内ワインのワイナリー見学の試飲を通して、特におすすめのワイン
ワイナリー見学での10種類の試飲は、河内ワインのファンに立ちどころになってしまう程、いずれも非常に美味しかったです。
中でも特におすすめしたい河内ワイン3本を紹介しています。
なお、購入した『徳一 シャルドネ 85 th 』は、当然おすすめしたいワインでもあるので、省いています。
正直なところ、いずれも飲んでみていただきたい美味しさでしたので、ぜひ河内ワインのワイナリー見学に参加して、バラエティ豊かな無料試飲をしてみていただきたいです!
・和のシャルドネ、『金徳葡萄酒 シャルドネ2021』
・和の調和、『金徳葡萄酒 ロゼ2022』
・和のメルロ、『金徳葡萄酒 メルロー2021』
共通点は「和」です。
調和を感じるバランス、優しい味わい、瑞々しさなど、いずれも和を感じる美味しさです。
日本のテロワールでワインを造るとこうなるというイメージのワインばかりでした。
そして、特におすすめとして選んだ3種類は価格がいずれも2000円台とコスパも非常に高いです。
特におすすめしたい和のワインです!
なお、おすすめ3種類以外のオレンジワインやナイアガラ、マスカット・ベーリーAなどの全てのワインが同様に和のイメージで美味しかったです。
これらの河内ワインのいずれも、もちろんおすすめしたいワインです。
河内ワインのワイナリー見学(少人数)について まとめ
今回は大阪のブドウ栽培とワイン造りの歴史そのものとも言える、約90年の歴史のある河内ワインに訪問し、ワイナリー見学(少人数)に参加してきました。
本章では、ワイナリー見学(少人数)の工場見学と試飲したワイン、そして、河内ワインのワインの感想について、簡単に総括しています。
次はワイナリー見学(団体)で、河内ワインのワイン造りや各ワインの特徴についても、じっくりとお聞きしたいと思います。
そんなリピートしたくなるワイナリー見学でした。
・ワイナリー見学(少人数)について
ワイナリー見学(少人数)はスタッフの方による解説で、メインとなるのは工場内の展示スペースと無料試飲でした。
展示されているアンティークなワイン造りの道具や、ディスプレイされているワインを拝見しながら、河内ワインの歴史や現在の取り組み、ワインのラインナップなどを楽しく見学することができます。
また、質問すれば、スタッフの方の分かる範囲で、気さくに教えて下さいます。
さらに踏み込んだ内容を聞きたい方は、ワイナリー見学(団体)のQUEENコースかKINGコースを選択すると良いと思います。
QUEENコースは河内ワインのソムリエ、KINGコースは河内ワイン四代目当主による、工場案内とワインセミナーを受けることができます。
但し、ワイナリー見学(団体)は7名以上からの受付ですので、ある程度人数を集める必要があります。
・ワイナリー見学(少人数)の無料試飲・有料試飲ついて
訪問時、無料試飲は7種類用意されていて、ゆっくりと試飲させていただき、ミネラルウォーターもいただけたので、しっかりと味わいことができました。
しかもテイスティンググラスでいただけます。
また、有料試飲は5種類用意されていて、テイスティンググラスではなく、通常のグラスで、しかも600円/杯でいただけます。
さらに、3杯セットだと1800円のところ、1600円です。
余裕のある方は、5種類制覇されると良いと思います。
とっておきの河内ワインをお値打ちに楽しめます。
・河内ワインのワインの感想について
河内ワインのワイナリー見学の無料試飲と有料試飲で、合計10種類のワインの試飲を通して感じたのは、優しい味わいだということです。
10種類の中では、有料試飲の徳一 シャルドネ 85th と KIEI プライベートリザーブ メルロー2018 の2種類が、個性を特に主張していたとは思いますが、それでも優しさや親しみやすさを感じるワインです。
他のワインはそれ以上に優しく、瑞々しい味わいの印象で、調和を重んじる和のようなワインだと感じました。
もちろん和の美味しさがしっかりと感じられて、いわゆる味気ない訳ではありません。
優しいフルーティさで、非常に上品な印象のワインが多かったです。
また、試飲の際には、各河内ワインが料理と合わせることも意識して造られているとの説明がありました。
料理と合わせやすいフードフレンドリーな味わいだと、まさに我々2人共が感じていたことでもありました。
特に、上品な和食に合わせやすいのではないかと思います。
出汁を中心とする繊細な味わいの和食と合わせても、ワインと料理の個性や美味しさを打ち消すことなく、味わえるのではないかと感じました。
料理にもワインにも埋没してしまわないペアリングによる調和を得られそうです。
試飲した10種類とも、2人共の期待を大きく上回る美味しさのワインばかりでしたし、そのコンセプトも非常に素晴らしかったので、立ちどころにファンになりました。
非常におすすめのワイナリー、そして、ワインでした!
こぼれ話
20年位前だと思いますが、『河内ワイン マスカット・ベーリーA』(正式な名称は不明)を焼き鳥屋で飲んだことがありました。
非常に野性味に溢れ、力強い印象でした。
今回、河内ワインのワイナリー見学を申し込む際には、その時の経験からそういったワインが多いのかな?と想像していました。
しかし、実際に10種類をテイスティングすると、10種類とも全く別の方向性のワインでした。
こういうケースに遭遇すると、20年の間にワイナリーの技術が上がり、ワインが変わったのかなと思うことが多いです。
しかし、今回の河内ワインに関しては、違うワイナリーのワインだったに違いないと確信しました。
それ程、根本的に異なるワインでした。
さらに、ワイナリー見学の説明の中で、『河内ワイン』というワイン名は他のワイナリーも名乗ることができるとのことだったので、なおさら納得しました。
河内ワインのワインをチェックする際には、株式会社河内ワインや金徳葡萄酒などの表記をチェックすると良いと思います。
河内ワイン、ワイナリー見学 梅酒の無料試飲
河内ワインのワイナリー見学を申し込むと、梅酒の無料試飲もすることができます。
我々が訪問した際は、9種類がテイスティング可能でした。
いずれも長期熟成により非常に凝縮された美味しさがあり、デザートワインを彷彿とさせる美味しさでした。
興味のある方は是非!
1 ゴールデンパーティ
2019G20大阪で採用された梅酒スパークリングで、複数ヴィンテージをブレンドして、炭酸ガスを入れているとのことでした。
程良い濃厚さがあり、コクがある上品な甘味、クリーミーさも感じます。
スパークリングは少し感じる程度です。
(試飲用なので、抜栓後から時間が経っているからかもしれません。)
炭酸がとても心地よく、美味しいです。
酒界の巨匠、金銅一爺さん率いる河内ワインの4代目、金銅重行氏が梅酒界の先導者として造り上げたスパークリングタイプの梅酒。
秘蔵の長期熟成梅酒をベースにさまざまなヴィンテージの梅酒をブレンドしています。
味・香りともにボリューム感があり、ソーダで割った梅酒とは一線を画す仕上がりです。
冷凍庫でよく冷やした“Golden Party”をフルートグラスに注げばパーティー・シーンにもピッタリです。
(河内ワイン公式ページから引用⇒こちら)
2 布袋福梅 ~美味爽々~
ジャムの入った梅酒。
貴腐ワインのような香りや味わいを凝縮した美味しさがあります。
非常に個性的で美味しいので、貴腐ワイン好きのワインラバーにおすすめです!
梅の香りがふくよかで、より梅っぽさがあります。
口に含むと、とろっとろの食感で、時折ジャムの名残を食感として感じます。
非常に濃厚な味わいで、甘さも強く、貴腐ワインのようです。
極甘口、梅酒をさらに凝縮したような非常に濃厚な美味しさです。
めちゃくちゃ美味しい!
「梅の果肉をたっぷり感じてもらいたいと考えた結果、梅のコンフィチュールを造る事にしました。
にごり福梅の為に特別に造られた奈良・王隠道農園の完熟梅のコンフィチュールはまさに贅沢品。
フルーティーでジューシーな梅の酸味と果肉のとろみがじゅわっと口に広がって、ブランデーのコクのある甘い余韻が響きます。
(河内ワイン公式ページから引用⇒こちら)
3 七宝福梅 ~特製原酒~
様々な梅酒のベースになる梅酒。
凝縮されたリキュールっぽさ、少し薬草リキュールっぽさもある梅酒。
まだわずかに瑞々しさもある。
トロトロの食感。
極甘口で、凝縮感もあり、美味しい!
グラスを引き寄せると届く、華やかな香り。
期待を裏切らないそのジューシーさは、ただ単に甘いだけではなく、梅の酸味、ブランデーベースのコクと旨味が、奥行きがある絶妙の味わいです。
完熟梅、青梅両方を使用した、特別な濃厚梅原酒を是非ご賞味下さい。
(河内ワイン公式ページから引用⇒こちら)
大阪府内のおすすめワイナリー見学
今回は、大阪府羽曳野市にある河内ワインのワイナリー見学(少人数)に参加してきました。
試飲した河内ワインのワインがいずれも素晴らしかったので、なおさらワイナリー見学自体が有意義なものとなりました。
下記は同じく大阪府羽曳野市にある飛鳥ワインのワイナリー見学に参加した際のレポートです。
ワイナリーのブドウ畑の散策、工場の見学をしながら、ワイナリーの歴史、ブドウ畑、ワインの製造工程について丁寧な説明を受け、最後にお楽しみの6種類のテイスティングとランチをいただきました。