今回はエノテカオンラインの毎月入れ替わる『ハッピーワイン』40%割引で購入したスペインのジャン・レオンが造るヴィーニャ・ジジ・シャルドネ2017です。
お気に入りの生産者トーレスのグループでもあり、ジャン・レオンのワインはいそいろと飲んでいますが、ジジ・シャルドネは2度目です。1度目は試飲でした。
普段飲む美味しい3055シャルドネよりも明らかに格上のシャルドネを期待して抜栓しました。また、オーガニック認証を受けたワインです。
そしてブルゴーニュのコルトン・シャルルマーニュのブドウの苗木持ってきて植えたとのことです。既に樹齢40年! そのあたりも楽しめるワインです。
そんなワインの感想です。
目次
ジャン・レオンのヴィーニャ・ジジ・シャルドネ2017
ジャン・レオンのヴィーニャ・ジジ・シャルドネは、なんとブルゴーニュの白ワインの一翼を担うコルトン・シャルルマーニュの苗木を植樹し、現在樹齢40年のブドウの樹から造るワインです。
といっても個人的には高価なコルトン・シャルルマーニュは、2017年にボノー・デュ・マルトレイの2000ヴィンテージと、2019年にドメーヌ・ド・モンティーユの2015ヴィンテージをグラスで飲んだのみです。いずれもボトルで買えば20,000円超えです。
特に下記ボノー・デュ・マルトレイのグラン・クリュは(熟成した)白ワインの私の中の常識をひっくり返すほどの衝撃でした。
今回は価格面や熟成期間、苗木だけでなく、そもそもテロワールがスペインですし、異なるだろうと思いますので、あまり囚われずに、ジャン・レオンのヴィーニャ・ジジ・シャルドネを楽しみました!
ワインの情報は購入先のエノテカオンラインから抜粋・引用しています。
バターを思わせる上品な甘みとトロピカルフルーツのような果実味が見事に調和し、トーストやスパイスのニュアンスも感じられます。第一印象はフレッシュですが、徐々に濃厚な風味が口の中で広がり、いきいきとした酸が心地良い余韻に漂います。ブルゴーニュの白ワインを思わせるエレガントなシャルドネをお楽しみください。
標高300mに位置し、水はけがよく小石の多いシャルドネに適した土壌には、ブルゴーニュの特級畑、コルトン・シャルルマーニュのシャルドネの苗木が植えられ、現在では樹齢40年を超えています。ブドウは丁寧に手摘みで収穫。発酵はワインの55%をフレンチオークの小樽(バリック)で、45%を大樽と卵型のセメントタンクで実施。そして、フレンチオーク樽で澱と共に約6ヵ月間熟成を行い、瓶詰め後、さらに最低6ヵ月間の瓶内熟成を行います。
詳細はこちら(エノテカオンラインのページ)
ヴィーニャ・ジジ・シャルドネの生産者:ジャン・レオン
ジャン・レオンはお手頃な1000円台から9000円近いワインまで、幅広くリリースしています。お手頃のロゼ、メルロ、シャルドネ、格上の今回のシャルドネ、9000円近い高価なカベルネ・ソーヴィニョンの試飲も含めると、ラインナップの多くを飲んだことがあります。
お手頃のワインも非常に美味しいですが、高価な下記ヴィーニャ・ラ・スカラ・カベルネ・ソーヴィニヨン・グラン・レゼルヴァは、凄い!と言ってしまうほどの素晴らしいワインでした。試飲して非常に気に入って1本購入してセラーで出番待ちしています。
今回のヴィーニャ・ジジ・シャルドネは試飲を入れると2度目ですが、3000円台と普段飲むジャン・レオンの下記3055シャルドネより格上ですので、楽しみです!
生産者「ジャン・レオン」について、購入先のエノテカオンラインのページを参照しましたが、要約するのがもったいないほどドラマチックで面白い内容でしたので、本記事の下方に「生産者について」を設けて、掲載させていただいています。
または、引用元のエノテカオンライン「ジャン・レオン」のページをご参照ください。
ジャン・レオンのヴィーニャ・ジジ・シャルドネ 苦味・複雑・多彩の感想
レモンやライムなどの柑橘系果実、優しい緑のハーブ、ミネラル、トースト、バター、ナッツ、バナナなどの南国系果実の香り。爽やかなシトラス系の香りが始めに来て、その後、ハーブなどの緑系の香り、そしてトーストやバターのようなコクのある香りを感じます。
爽やかなのに、コクがあり、ふくよかな香りです。そして、非常にエレガントです。
口に含むと、程良い酸味、少し甘やかさ、余韻に向けて苦味が強調される。
ライムなどの柑橘系果実、トロピカルフルーツやバナナなどの南国系果実、少し刺激のあるスパイス、ミネラル、トースト、バニラなどなど多彩な味わい。
非常に複雑です。苦味が長く余韻に残るあたりは、大人にワインの印象を受けます。
抜栓後1時間も経過すると、香りにまろやかさが出て、バナナやバター、バニラがやや強くなってくる。そしてトロピカル感が強めになり、柑橘感は控えめな香りに変化している。そして、味わいはトロピカルフルーツ、バナナ、緑のハーブ、柑橘類などが味わいとして印象に特に残る。
コルトン ・シャルルマーニュの苗木を使用しているとのことですが、その点は今ひとつ分からなかったのですが、舌触りには若干のトロミやクリーミーさが感じられるので、熟成させていくと、コルトン ・シャルルマーニュのようなトロットロッな舌触りになるんでしょうか? 気になります。
予想通り香りも味わいも非常に複雑で多彩な印象のワインでした。他のワインとの違いの中で、特に印象に残ったのは苦味でした。口に含んだ直後からありますが、余韻に苦味が強くなるところが印象的でした。
お気に入りのトーレス・グループのジャン・レオンのちょっと格上なシャルドネだけに、どんな味わいだろうと、わくわくしていましたが、予想していたものに良い意味で全く当てはまらない、美味しいワインでした。
ジャン・レオンのヴィーニャ・ジジ・シャルドネを見付けたら、ぜひチェックしてみていただきたいワインです!
合わせた料理
・カジキのソテー、サラダ、スープ。ドンク(DONQ)のパリジャン
パリジャンは計測すると、60cmでした!そして小麦の香りと味わいが、焼いた香ばしさとともに美味しい。
カジキのソテーは、トマトの酸味とジューシーさ、オリーブの味わい、カジキの旨味とバターの組合せが美味しかったです。そして、ワインと共に食すと、複雑さが増し、味わい深く、さらに美味しい!
・ドンク(DONQ)おうちでパンセット(17穀、チェダーチーズ、ほうれんそう)
・ビワ
年に1回程度しか食べないビワ。刺激が少なく、優しい味わいです。シャルドネにありそうな雰囲気の味わいです。
ドンクの3種類のミニパンのセット。チェダーチーズはしっかりとした濃いめのチーズの味わい、ほうれんそうは独特な風味があって抹茶を連想しました。17穀がパンとは落ち着いた感じでマッチして、一番しっくりきたように思います。
ジャン・レオンのヴィーニャ・ジジ・シャルドネ 苦味・複雑・多彩の基礎情報
・生産地:スペイン>カタルーニャ州>ペネデス
・葡萄品種:シャルドネ
・評価:ジャームス・サックリンク91点
・原産地呼称等:DO.ペネデス
・気候や土壌:標高300m、水はけがよく小石が多い土壌、コルトン・シャルルマーニュの苗木を植樹、樹齢40年
・栽培・醸造法等:手摘み。フレンチオークバリック(小樽)55%、大樽と卵型のセメントタンク45%で発酵。6カ月フレンチオーク樽で澱と共に熟成、瓶詰め後6カ月熟成。オーガニック認証(CCPAP)。
・インポーター:エノテカ
・参考価格(ネットショップ):3300円台~
・購入先:エノテカオンライン
エノテカオンラインの『ハッピーワイン』40%割引で約2500円で購入
ジャン・レオン関連のおすすめ記事
3055ロゼ2015/ジャン・レオン
2200円台~。フレッシュな赤系果実とハーブの爽やかな香り。口に含むと、酸味が強くない上品な赤系果実、優しく爽やかな飲み口と味わいです。ボディは滑らかな印象で、上手くバランスはとれている。
3055メルロ・プティ・ヴェルド2014/ジャン・レオン
2200円台。熟したチェリーや黒系果実、スパイスの味わい。滑らかさがあり、柔らかく口の中を流れていく。余韻が長く、品のある甘味とスパイシーな美味しいオーガニック・ワインです。
スペインの生産者ジャン・レオンについて
生産者:ジャン・レオンについて、購入先のエノテカのページから引用しています。ワイン1本が生まれるまでに、これほどのドラマが背景にあると知ると、ますますワインにのめり込みそうです。
詳細はこちら(エノテカオンラインのページ)
スペインにおける国際品種栽培の先駆けとなるワイナリー、ジャン・レオン。
貧しい移民であったジャン・レオン氏は19歳でアメリカに渡り、ハリウッドでフランク・ シナトラ所有のレストラン「ヴィラ・カプリ」に職を得て長い下積みの後、ビバリー・ヒルズにレストラン「ラ・スカラ」を開業します。
このレストランが、マリリン・モンローやジョン・F・ケネディーといった数々の著名人の信奉を集め、その名はハリウッドの伝説として歴史に刻まれることとなりました。
レストラン事業を成功に導いた後、ジャン・レオン氏は「ラ・スカラ」を訪れる特別な顧客をもてなすべく、自身の手で理想的なワインを造ることを決意します。
1964年にはスペイン、カタルーニャの地ペネデスで念願だったワイン造りをスタート。気候と土壌にこだわって畑を分類し、それぞれ最適の品種を植えています。購入した畑には、シャトー・ラフィット・ロスチャイルドやコルトン・シャルルマーニュといった、フランスの名だたる生産者・生産地の苗木をスペインで初めて植樹。スペインにおける国際品種のパイオニアと言われます。
ワイン生産者としても著名人から愛され、1980年にホワイトハウスで催されたレーガン大統領の就任式では、カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルヴァの1975年が
振る舞われるなど、世界的に高評価を獲得。しかし、大いなる志も半ば、ジャン・レオン氏は病に倒れてしまいます。
そして1996年にその生涯を閉じる2年前、自身のワイナリーを、かねてより交流のあったトーレス・ファミリーの傘下に入れることを決意。
現在では、スペイン屈指の名門トーレス・ファミリーのミレイア女史がジャン・レオン氏の志を尊重し、自社畑のブドウのみ使用、手摘みの収穫、少量生産といった信念を受け継ぎ、優れたワインを世に送り出しています。
2012年にはエコロジーワインとしての認定を取得し、有機農法で丁寧な栽培を行っています。
3055シリーズは、有機栽培の畑のブドウを使用したシリーズ。カタルーニャ州政府の有機農作物認証であるCCCPAEを取得したオーガニックワインです。
“3055”は夢を叶えた伝説の男ジャン・レオン氏を見守った象徴的な数字。
若き日のジャン・レオン氏が、ニューヨークに渡って最初に就いたタクシー運転手のライセンス番号から付けられました。